SBI証券でNISA口座を開設する
お得に投資できる制度として、「少額投資非課税制度(NISA制度)」があります。本来は投資で得られた利益に対して20.315%の税率がかかりますが、NISA口座であれば税率0%で運用できるのです。
NISA口座は他金融機関と併用できないため、金融機関選びに迷ってしまう人も多いでしょう。
ネット証券大手のSBI証券は国内トップクラスのNISA口座の開設数を誇っており、NISA口座の開設先としても人気です。
この記事ではSBI証券のNISA口座の3つのメリットと、事前に確認しておきたい2つのデメリットについて詳しく解説します。
\SBI証券はNISA口座の開設数が国内トップクラス/
SBI証券でNISA口座を開設するメリット
SBI証券でNISA口座を開設するメリットは多くありますが、代表的なメリットは以下の3つが挙げられます。
- 業界屈指の豊富なラインナップ
- 業界最低水準の手数料
- ポイントを貯めて投資できる
それぞれのメリットを解説します。
メリット:業界屈指の豊富なラインナップ
NISA口座の開設先を選ぶ際は、商品ラインナップが充実しているかを確認することが重要です。SBI証券は、業界でもトップクラスの取扱銘柄数を誇っています。
2022年7月26日時点で、SBI証券は国内株式、投資信託2,598本、9カ国の外国株式、IPO銘柄などを取り扱っています。
国内株式 | 国内株式(国内ETF、REIT、ETN、単元未満株(S株)も含む)、IPO、PO |
投資信託 | SBI証券のほとんどの取り扱い投資信託がNISAの対象 |
外国株式 | 原則、SBI証券で取り扱っているすべての外国株式が対象 9ヵ国:米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア 海外ETF |
ネット証券トップクラスの商品ラインナップを誇っているため、「いろいろな銘柄から自分にあったものを選びたい」という人におすすめです。
メリット:業界最低水準の手数料
SBI証券のNISA口座は、業界最低水準の手数料を提供しています。一般NISAの取引にかか係る手数料は無料の場合が多く、国内株式と投資信託の買付、売却時の手数料は無料です。外国株式に関しても、米国、中国、韓国銘柄は買付手数料が無料です。
NISA口座では取引限度額が決まっているため、投資金額に対して手数料が与える運用効果への影響は大きくなります。手数料を抑えてNISA口座で投資できるSBI証券は、「少しでも手数料を抑えてパフォーマンスを上げたい」という人におすすめです。
メリット:ポイントを貯めて投資できる
SBI証券のNISA口座を利用すると、Tポイント、Pontaポイント、dポイントの中から好きなポイントを貯めることができます。還元率は、株式取引では1.1%、投資信託では東急カード決済時で最大2.0%です。
貯まったポイントは各種サービスに利用できるだけでなく、そのまま投資資金に充当できるため、ポイントを使ってお得に投資したい人にもおすすめです。
\貯まったポイントでお得に/
SBI証券でNISA口座を開設するデメリット
SBI証券のNISA口座にはデメリットもあります。
NISA口座は複数の金融機関で開設できないため、口座開設前にデメリットも確認しておきましょう。
デメリット:提携ポイントを使わない人には他社のほうが魅力的な場合も
SBI証券のNISA口座で取引するとTポイント、Pontaポイント、dポイントの中から好きなポイントを貯めることができますが、楽天ポイントなど提携外のポイントを貯めることはできません。
提携ポイントを普段使用しない人にとっては、ポイント面でSBI証券を使用するメリットは感じられないでしょう。
デメリット:インターネット上での取引となる
SBI証券はインターネット上で取引する証券会社であるため、基本的に対面によるコンサルティングを受けることができません。
「何に投資すればよいのか」「いつ売買すればよいのか」など、判断に迷うこともあるでしょう。
そのような際は、SBI証券では、地域金融機関との共同店舗であるSBIマネープラザや、中立的な資産運用アドバイザーであるIFAサービスを提供しています。
しかし、手数料の低さなどのSBI証券のメリットを生かすには、自分で取引する必要があるため、プロと相談しながら取引したい人は注意が必要です。
\SBIマネープラザ・IFAサービス/
SBI証券のNISA口座で取引を始める方法
SBI証券でNISA口座を開設し、取引を始めるまでの流れを紹介します。
オンラインのみで完結する方法と、オンラインで書面を請求して郵送する方法の2通りがあるため、申し込みやすい方法を選択しましょう。
オンラインで開設する場合
オンラインで開設する場合は、次の手順で開設を進めます。
- 「NISA・つみたてNISAに申し込む」ボタンから申し込み画面へ
- 申し込み画面でフォームの入力と必要書類のアップロード
- NISA取引開始!仮開設)※お申し込から最短2営業日
- 税務署の確認
- NISA開設完了!(本開設)
各手順を解説します。
「NISA・つみたてNISAに申し込む」ボタンから申し込み画面へ
まずは、SBI証券の「一般NISA/つみたてNISAに申し込む」ボタンから口座開設を申し込み、フォーム画面に移動します。
はじめに、メールアドレスの登録を行います。
メールアドレスを登録すると、登録したメールアドレス宛に半角数字6桁の認証コードが送られます。
コードを確認できたら、誤りのないようにフォームに入力し、「次へ」を選択します。認証コードは到着から60分以内に登録しないと失効するため、可能な限り早く対応しましょう。
迷惑メールフォルダに入っている可能性もあるため、通常フォルダになければ迷惑メールフォルダも確認しましょう。
申し込み画面でフォームの入力と必要書類のアップロード
認証コードの入力が完了すると、「お客様の基本情報」を入力します。
基本情報の入力項目は以下のとおりです。
- 居住地国
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 電話番号
- 住所
- 納税方法の選択(SBI証券に任せる、自分で申告する、自分で計算・申告する)
- NISAの選択(つみたてNISA、NISA、申し込まない)
- iDeCo資料請求の選択(資料を請求をする、請求しない)
- 住信SBIネット銀行口座開設同時申し込みの選択(申し込む、申し込まない)
- SBI証券ポイントサービス申し込み(申し込む、申し込まない)
- ポイント選択ポイント選択(Tポイント、Pontaポイント、dポイント)
入力する基本情報は、後に提出する本人確認書類と同じ内容である必要があります。住所が異なる場合は、登録前に確認しておきましょう。
基本情報のなかに「NISAを選択」の項目があるので、ここで「NISAを申し込む(無料)」を選択しましょう。
入力フォームの段階でNISAを選択しなくても、口座開設後にもNISA口座開設の申し込みは可能です。
NISA取引開始!(仮開設)※申し込みから最短2営業日
入力フォームでの手続きが完了すると、NISA口座を仮開設できます。
本来NISA口座は、税務署の確認が済んだ後に開設されるものですが、SBI証券ではNISAでの取引をすぐに開始できるように、税務署での審査前にNISAでの取引を可能とする仮開設制度を設けています。
仮開設が無効となったしまった場合は、仮開設したNISA口座は無効となり、仮開設中にNISA口座内で買付した証券は当初より一般口座(課税取引)にて買い付けたものとして扱われます。
税務署の確認
仮開設が完了すると、税務署の確認手続きに進みます。申込者が特段手続きをする必要はなく、SBI証券が税務署に対してNISA口座を仮開設した旨の連絡を行います。
税務署におけるNISA口座開設審査の結果、SBI証券でのNISA口座の開設が正式に認められると、「NISA口座開設審査完了のご連絡」がメールおよびSBI証券WEBサイト内のメッセージボックスに通知されます。
通知は迷惑メールフォルダに入っている可能性があるため、口座開設手続きを行っている間は、こまめに迷惑メールフォルダも確認しておくと確認漏れを防ぐことができます。
NISA開設完了!(本開設)
税務署の審査の結果、SBI証券でのNISA口座開設が認められると、SBI証券のWEBサイトパソコン版「重要なお知らせ」に「NISA口座開設審査完了のお知らせ」の通知が送られます。
他金融機関ですでにNISA口座を開設しているなどの理由により、SBI証券にNISA口座を開設できない場合は、SBI証券のWEBサイトパソコン版「重要なお知らせ」に「【重要】NISA口座開設無効のご連絡」の通知が送られます。
書面で手続きする場合
SBI証券のNISA口座を書面で開設する手順は以下のとおりです。
- 「NISA・つみたてNISAに申し込む」ボタンから申し込み画面へ
- 申し込み画面で必要事項の入力
- 必要書類を添付
- NISA取引開始!(仮開設)※申し込みから最短7営業日
- 税務署の確認
- NISA開設完了!(本開設)
各手順を解説します。
「NISA・つみたてNISAに申し込む」ボタンから申し込み画面へ
オンラインで開設する場合と同様に、「NISA・つみたてNISAに申し込む」ボタンから口座開設を申し込みます。
証券総合口座を保有していない場合は「証券総合口座をお持ちでない方はこちら」から、総合口座も申し込む必要があります。
申し込み画面で必要事項の入力
申し込み画面で入力する項目は、前述した項目とほとんど変わりありません。
書面での申し込みの場合、「本人確認書類の提出方法をご選択ください」の項目で、「書面」を選択します。
その他の項目をすべて入力すれば、申し込みは完了です。
必要書類を添付
書面での申し込みでは、必要書類の添付作業に注意しましょう。
本人確認書類をSBI証券宛に郵送しますが、提出するマイナンバー書類によって必要な本人確認書類が異なります。
必要書類 | 利用できる書類 | |
---|---|---|
マイナンバー登録済みの場合 | 本人確認書類のみ | 個人番号カード、運転免許証、日本国内パスポート、健康保険証、印鑑登録証明書、住民票の写し、在留カード、特別永住者証明書 |
マイナンバー未登録の場合 | マイナンバー+本人確認書類 | 1.マイナンバーカード 通知カードまたは個人番号カード 2.本人確認書類 書類:運転免許証、日本国内パスポート、健康保険証、印鑑登録証明書、住民票の写し、在留カード、特別永住者証明書 |
NISA取引開始!(仮開設)※お申し込みから最短7営業日
本人確認書類を郵送し、申し込みを完了するとNISA口座開設完了の連絡があります。
SBI証券のWEBサイトの「重要なお知らせ」、および登録メールアドレスにNISA口座開設完了通知が送付されますので、随時確認しましょう。
口座開設状況は、随時ログイン後の「口座管理」>「お客さま情報 設定・変更」>「お取引関連・口座情報」>「NISA・つみたてNISA」欄で確認することができます。
税務署の確認
オンラインでの開設手続きと同様に、税務署にてNISA口座開設審査が行われます。審査には1~2週間程度かかります。
SBI証券でのNISA口座の開設が正式に認められた場合は、「NISA口座開設審査完了のご連絡」がメールおよびSBI証券WEBサイト内のメッセージボックスに通知されますので、随時確認しましょう。
NISA開設完了!(本開設)
税務署の審査の結果、承認されればNISA口座の開設が正式に認められた状態となり、いつでも取引可能となります。
一般NISAとは?つみたてNISAとの違い
お得に投資できる「少額投資非課税制度(NISA制度)」には「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類の口座があります。
どちらか一つを選択する必要がありますが、非課税期間や非課税枠が異なるため、自分の運用目標に合った口座を選ぶことが重要です。
一般NISA | つみたてNISA | |
非課税期間 | 最長5年間 | 最長20年間 |
非課税枠 | 年間120万円 | 年間40万円 |
対象商品 | 個別株式 投資信託(ETF含む) |
投資信託(ETF含む) |
投資可能期間 | 2014年~2023年 | 2018年~2037年 |
メリット | ・年間当たりの投資枠が大きい ・投資できるタイミングが自由 |
・自動的に購入される為手間が省ける ・買い付けのタイミングを分散できる |
個別株に投資したい人や比較的大きな金額で運用したい人は一般NISAが、投資初心者や長期的にコツコツ積み立て運用したい人はつみたてNISAを選択するとよ良いでしょう。
SBI証券の一般NISAのおすすめ商品3選
SBI証券の一般NISAでは、国内株式、投資信託、外国株式に投資できます。一般NISAでも効率的に分散投資できる投資信託に投資している人は多く、SBI証券では諸条件で投資信託を検索できる「投資信託パワーサーチ」機能を提供しています。
販売金額ランキングを見れば人気商品を確認できるため、ランキング1位、2位、3位の商品を紹介します(2022年7月26日時点)。
「投資信託パワーサーチ」純資産ランキング
- SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500)
- SBI-SBI日本株3.8ベア
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
成長性の高い外国株式を組み入れている商品や、日本株の値動きに連動する商品が人気です。
SBI証券のNISA口座に関するよくある質問
SBI証券のNISA口座に関するよくある質問をまとめています。口座開設前に確認することで、スムーズにNISA口座で取引することができます。
- NISA口座をSBI証券から他の金融機関に変更したい
-
NISA口座を他の金融機関に変更する場合は、SBI証券のWEBサイトログイン後に「口座管理」>「お客さま情報 設定・変更」>「お取引関連・口座情報」>「NISA・つみたてNISA」>「他社への変更手続き」より手続きする必要があります。
以下のように変更できないケースもあるため、該当しないか事前に確認するとよ良いでしょう。
- NISA口座が開設されていない場合
- 1~9月の申し込み時に当年のNISA投資可能枠を使用している場合
- 10~12月の申し込み時に翌年のNISA投資可能枠を使用している場合
- 勘定変更によるNISA投資可能枠の利用停止がされている場合
- NISAロールオーバーによるNISA投資可能枠の利用停止がされている場合
- SBI証券内で、一般NISA口座からつみたてNISA口座に変更したい
-
一般NISA口座からつみたてNISA口座に、またはつみたてNISA口座から一般NISA口座に変更するときは、書類で手続きする必要があります。
手続き書類は、SBI証券のWEBサイトにログイン後、画面右側の「お取引・口座開設」内の「NISA→つみたてNISA」、または「つみたてNISA→NISA」の変更ボタンより請求できます。
書類を返送し、SBI証券に書類が到着してから1~2営業日程度で変更手続きが完了します。
書類請求後に一定期間買付が制限されたり、投資枠を使用していると変更できない場合がある点に注意が必要です。
まとめ
この記事では、SBI証券でNISA口座を開設するメリット・デメリット、口座開設の手順などを解説しました。
商品ラインナップが充実していたり、手数料が業界最低水準であるメリットがあったりする一方で、インターネット上の取引になるデメリットもあります。
NISA口座は税制面での優遇を享受できるお得な口座であるため、資産形成に興味がある人におすすめです。
なかでもSBI証券はネット証券トップクラスの人気とメリットを誇っているので、NISA口座の開設に興味のある人は早速開設手続きに進んでみましょう。