LINE証券とは

LINE証券とは、2018年に設立されたネット証券会社です。同社は、LINE株式会社と野村ホールディングス株式会社の出資により誕生しました。

日本のコミュニケーションインフラといっても過言ではないLINEと、国内証券業界でトップの座に君臨する野村ホールディングスが手を組むということで、この協業は双方の業界に大きなインパクトを与えました。

LINE証券はスマートフォンでのみサービスを提供しており、若年層を中心としたライトに投資を行う層から多くの支持を得ています。

2022年で3周年を迎えた同社のビジネスは順調に成長を続けており、口座数は現在もなお右肩上がりで増加しています。

  1. LINE証券の手数料
    1. 現物取引に関する手数料
    2. 信用取引に関する手数料
    3. いちかぶに関する手数料
    4. 投資信託に関する手数料
    5. その他手数料
  2. LINE証券と他証券会社の手数料比較
    1. SBI証券
    2. 楽天証券
    3. マネックス証券
    4. auカブコム証券
    5. 松井証券
  3. LINE証券のメリット5選
  4. LINE証券のデメリット3選
  5. LINE証券の特徴
  6. LINE証券の手数料に関するよくある質問5つ
  7. まとめ

 

LINE証券の手数料

これから投資をはじめようとしている方の中には、LINE証券が気になっている方も多いのではないでしょうか。前述した通り、LINE証券は若い層を中心に急成長を遂げているネット(スマホ)証券会社です。

証券会社を選ぶ軸は人によって様々ですが、その中でも手数料などの投資コストは確認しておきたいポイントの1つです。

そこで今回は、LINE証券が提供している以下の取引に関する手数料を紹介します。

LINE証券が提供している以下の取引に関する手数料
  • 現物取引に関する手数料
  • 信用取引に関する手数料
  • いちかぶに関する手数料
  • 投資信託に関する手数料
  • その他手数料

LINE証券ではじめよう!

LINE証券の現物取引に関する手数料

LINE証券の現物取引に関する手数料は、1注文における約定代金によって決定します。

他社では「1注文における約定代金に対する手数料コース」と「1日の約定代金合計に対する手数料コース」の2つを用意しているところも多いですが、LINE証券では1つの手数料コースしかない点は認識しておきましょう。

LINE証券の現物取引に関する手数料の詳細は下記の通りです。

1注文の約定代金 手数料
~5万円 55円
~10万円 99円
~20万円 115円
~50万 275円
~100万円 535円
~150万円 640円
~3,000万円 1,013円
3,000万円超 1,070円
※手数料は全て税込金額
※2022年7月19日参照

LINE証券の信用取引に関する手数料

LINE証券の信用取引に関する手数料は、業界内でも最安水準の手数料体系となっています。

同社の信用取引に関する手数料の詳細は以下の通りです。

売買手数料 0円
金利(買い) 2.80%
賃株料(売り) 1.15%
管理費 信用建玉1株につき11銭/月
※1単元1建玉の銘柄の場合は1株につき110円
※1ヵ月当たりの最低金額110円、最高金額1,100円
名義書換料/th> 55円(税込)/1単元
※手数料は全て税込金額
※2022年7月19日参照

LINE証券のいちかぶに関する手数料

LINE証券のいちかぶに関する手数料

いちかぶの手数料は無料です。ただし、LINE証券のいちかぶは、東京取引証券所との直接取引ではなく、LINE証券と利用者間の取引となる「相対取引 (あいたいとりひき)」である点には注意が必要です。

そのため、LINE証券が東京証券取引所から銘柄を購入する際に生じるリスクプレミアムを「取引コスト」として価格に含めているという背景があります。

なお、いちかぶの取引コストは下記の2つにより決定します。

いちかぶの取引コスト
  • 時間帯
  • LINE証券が定めた銘柄のグループ ※1
※1 2022年7月現在、「グループA」「グループB」に分けられています。
時間帯 東京証券取引所
取引時間
グルーブA グループB
09時00分~11時20分 前場 0.35% 0.35%
11時20分~11時30分 - -
11時30分~12時00分 休憩 1.00% -
12時00分~12時30分 - -
12時30分~14時50分 後場 0.35% 0.35%
14時50分~15時00分 - -
15時00分~17時00分 取引終了 1.00% -
17時00分~21時00分
※手数料は全て税込金額
※2022年7月19日参照

具体例を挙げると、グループAに属する銘柄Aの市場価格が1,000円、かつ10時に購入、16時に売却した場合の価格はそれぞれ下記となります。

市場価格 1,000円
購入価格 1,003.5円
市場価格 + 取引コスト(1,000円×0.35%)
売却価格 990円
市場価格 - 取引コスト(1,000円×1%)
※手数料は全て税込金額

LINE証券の投資信託に関する手数料

LINE証券の投資信託に関する手数料は下記の通りです。

購入時手数料 無料
信託報酬 購入銘柄毎に異なる
信託財産留保額 購入銘柄毎に異なる
※手数料は全て税込金額
※ 2022年7月19日 公式サイト参照

なお、昨今の投資信託に関する動向としては、購入時手数料が発生しない「ノーロード型」を採用する商品が増加していることをお伝えしておきます。

購入時手数料が発生しない「ノーロード型」増加中!!

LINE証券のその他手数料

ここまでLINE証券が取り扱っている代表的な取引の手数料を紹介してきました。その他の取引に関する手数料を以下に紹介しておきます。

取引種類 手数料の種類 手数料
IPO 抽選手数料 0円
購入手数料 0円
iDeCo 運営管理手数料 0円
※公的機関や事務委託先金融機関に対する手数料は別途必要
FX 取引手数料 0円
口座開設手数料 0円
入出金手数料 0円
ロスカット手数料 0円
CFD 取引手数料 0円
口座開設手数料 0円
口座管理手数料 0円
入出金手数料 0円
ロスカット手数料 0円
※手数料は全て税込金額
※ 2022年7月19日 公式サイト参照

LINE証券と他証券会社の手数料比較

ここまでLINE証券の手数料を紹介してきました。では、LINE証券の手数料体系は同業他社と比較してどのような特徴があるのでしょうか。

ここではLINE証券と以下5社の株式現物取引に関する手数料についての比較結果を紹介します。

LINE証券と以下5社の株式現物取引に関する手数料についての比較
  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券
  • auカブコム証券
  • 松井証券

なお、以下は各社の株式現物取引に関する手数料を一覧にしたものです。

  LINE証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券 松井証券
約定代金 コース名なし※ 1注文毎 スタンダードプラン※ 1注文毎 アクティブプラン※ 1日の約定代金合 超割コース※ 1注文毎 いちにち定額コース※ 1日の約定代金合計 取引毎手数料コース※ 1注文毎 1日定額手数料コース※ 1日の約定代金合計 ワンショット手数料コース※ 1注文毎 1日定額手数料コース※ 1日の約定代金合計 25歳以下※ 1日の約定代金合計 26歳以上※ 1日の約定代金合計
~5万円 55円 55円 0円 55円 0円 55円 550円 55円 0円 0円 0円
~10万円 99円 99円 0円 99円 0円 99円 550円 99円 0円 0円 0円
~20万円 115円 115円 0円 115円 0円 115円 550円 115円 0円 0円 0円
~50万円 275円 275円 0円 275円 0円 275円 550円 275円 0円 0円 0円
~100万円 535円 535円 0円 535円 0円 535円 550円 535円 0円 0円 1,100円
~150万円 640円 640円 1,238円 640円 2,200円 640円 2,750円 約定金額×0.099% +99円※上限4,059円 2,200円 0円 2,200円
~200万円 ・3,000万円まで1,013円・3,000万超1,070円 ・3,000万円まで1,013円・3,000万超1,070円 1,238円 ・3,000万円まで1,013円・3,000万超1,070円 2,200円 ・3,000万円まで1,013円・3,000万超1,070円 2,750円 2,200円 0円 2,200円
~300万円 1,691円 3,300円 2,750円 3,300円 0円 2,200円
300万円~1億円 100万円毎に295円加算※上限なし 100万円毎に1,100円加算 ・600万円まで5,500円・600万超300万円毎に2,750円 加算 100万円毎に1,100円 加算 0円 100万円毎に1,100円加算
1億円~ 0円 11万円
※手数料は全て税込金額
※ 2022年7月19日 公式サイト参照

LINE証券とSBI証券の手数料比較

1つ目の比較対象はSBI証券です。

SBI証券は、ネット証券業界で長らくNo.1の座に輝き続けています。ビジネス規模は約1,666億円の営業収益と約620億円の営業利益を誇り、2位以下を大きく引き離しているのが特徴です。

また、2021年12月には口座数が845万3,000件に達するなど、常に国内ネット証券業界を牽引してきたという豊富な実績を有しています。

まずはLINE証券とSBI証券の株式現物取引に関する手数料を比較してみましょう。

両社の株式現物取引に関する手数料は以下の通りです。

  LINE証券 SBI証券
約定代金 コース名なし
※ 1注文毎
スタンダードプラン
※ 1注文毎
アクティブプラン
※ 1日の約定代金合計
~5万円 55円 55円 0円
~10万円 99円 99円 0円
~20万円 115円 115円 0円
~50万円 275円 275円 0円
~100万円 535円 535円 0円
~150万円 640円 640円 1,238円
~200万円 ・3,000万円まで1,013円
・3,000万超1,070円
・3,000万円まで1,013円
・3,000万超1,070円
1,238円
~300万円 1,691円
300万円以上~1億円 100万円毎に295円加算
※上限なし
1億円~
※手数料は全て税込金額
※ 2022年7月19日 公式サイト参照

SBI証券は自社の公式サイトにも記載している通り、主要ネット証券会社の中で最安水準の手数料となります。

LINE証券はその業界最安水準ともいわれているSBI証券のスタンダードプランと同額の手数料を実現しています。そのため、LINE証券の現物株式取引に関する手数料も、業界最安水準といってよいでしょう。

ただし、手数料体系は1注文毎に手数料が必要となるコースのみしかなく、他証券会社が提供しているような「1日の約定代金合計」によって決定される手数料コースが提供されていない点には注意が必要です。

LINE証券と楽天証券の手数料比較

2つ目の比較対象は楽天証券です。

楽天証券は、証券会社として第2位の口座数を誇り、SBI証券と共にネット証券業界で「2強」といわれています。

では、LINE証券と楽天証券の株式現物取引に関する手数料と比較してみましょう。

  LINE証券 楽天証券
約定代金 コース名なし
※ 1注文毎
超割コース
※ 1注文毎
1日定額コース
※ 1日の約定代金合計
~5万円 55円 55円 0円
~10万円 99円 99円 0円
~20万円 115円 115円 0円
~50万円 275円 275円 0円
~100万円 535円 535円 0円
~150万円 640円 640円 2,200円
~200万円 ・3,000万円まで1,013円
・3,000万超1,070円
・3,000万円まで1,013円
・3,000万超1,070円
2,200円
~300万円 3,300円
300万円以上~1億円 100万円毎に1,100円加算
1億円~
※手数料は全て税込金額
※ 2022年7月19日 公式サイト参照

上表をご覧いただければわかるように、楽天証券の超割コースとSBI証券のスタンダードプランは同一の手数料体系となっています。

前述した通り、SBI証券と楽天証券は「2強」であり、その競争は熾烈を極めています。そのため、各社とも業界最安水準の手数料を目指し、ライバルに劣る点がないように注意を払っているはずです。推測となりますが、SBI証券と楽天証券の株式現物取引に関する手数料が一致している理由は、そのような背景があるのでしょう。

話を戻すと、SBI証券と楽天証券の現物取引手数料(1注文毎)は一致するため、それらと一致するLINE証券の手数料もまた、業界最安水準ということになります。

LINE証券とマネックス証券の手数料比較

3つ目の比較対象はマネックス証券です。

マネックス証券は、松井証券と同じく5大ネット証券会社の1つであり、ゴールドマン・サックス社出身の松本大氏とソニーによって設立されました。

両社の株式現物取引に関する手数料は以下の通りです。

  LINE証券 マネックス証券
約定代金 コース名なし
※ 1注文毎
取引毎手数料コース
※ 1注文毎
1日定額手数料コース
※ 1日の約定代金合計
~5万円 55円 55円 550円
~10万円 99円 99円 550円
~20万円 115円 115円 550円
~50万円 275円 275円 550円
~100万円 535円 535円 550円
~150万円 640円 640円 2,750円
~200万円 ・3,000万円まで1,013円
・3,000万超1,070円
・3,000万円まで1,013円
・3,000万超1,070円
2,750円
~300万円 2,750円
300万円以上~1億円 ・600万円まで5,500円
・600万超300万円毎に2,750円 加算
1億円~
※手数料は全て税込金額
※ 2022年7月19日 公式サイト参照

マネックス証券の取引毎手数料コースも、SBI証券のスタンダードプランや楽天証券の超割コースと同一の手数料体系となっています。そのため、LINE証券の手数料体系とも一致していることになります。

また、マネックス証券はSBI証券や楽天証券と同様に「1日の約定代金合計に対する手数料体系」を用意しています。一方、LINE証券は前述した通り、1注文毎の手数料体系しか存在しない点には注意しておきましょう。

LINE証券とauカブコム証券の手数料比較

4つ目の比較対象はauカブコム証券です。

auカブコム証券は、これまで比較してきたSBI証券、楽天証券、マネックス証券、そしてこの後に比較する松井証券と並び5大ネット証券会社といわれています。

その中でも唯一メガバンク系のネット証券会社であるauカブコム証券の手数料体系とLINE証券はどのような違いがあるのでしょうか。

LINE証券およびauカブコム証券の株式現物取引に関する手数料は以下の通りです。

  LINE証券 auカブコム証券
約定代金 コース名なし
※ 1注文毎
ワンショット手数料コース
※ 1注文毎
1日定額手数料コース
※ 1日の約定代金合計
~5万円 55円 55円 0円
~10万円 99円 99円 0円
~20万円 115円 115円 0円
~50万円 275円 275円 0円
~100万円 535円 535円 0円
~150万円 640円 640円 2,750円
~200万円 ・3,000万円まで1,013円
・3,000万超1,070円
約定金額×0.099% + 99円
※上限4,059円
2,200円
~300万円 2,200円
300万円以上~1億円 100万円毎に1,100円 加算
1億円~
※手数料は全て税込金額
※ 2022年7月19日 公式サイト参照

LINE証券とauカブコム証券の1注文毎の手数料体系は、100万円までは同一の価格となっています。そのため、1回の約定代金が100万円以下であれば、違いはないことになります。

ただし、auカブコム証券は1注文の約定代金が100万円を超える場合、「約定金額×0.099% +99円」の手数料がかかります。具体的な手数料の例は以下の通りです。

1注文の約定代金 LINE証券 auカブコム証券
150万円 640円 1,584円
(150万円 × 0.099% + 99円)
300万円 1,013円 3,069円
400万円 1,013円 4,059円
(400万円 × 0.099% + 99円)
3,100万円 1,070円
※ 上限のため
4,059円
※ 上限のため
※手数料は全て税込金額
※ 2022年7月19日 公式サイト参照

このように1注文の約定代金が大きい場合は、明らかにLINE証券の手数料が割安となっています。数百万円単位の取引を頻繁に行う投資家にとっては、この手数料の差はかなり大きいものとなるでしょう。

LINE証券と松井証券の手数料比較

5つ目の比較対象は松井証券です。

松井証券は、創業100年を超える老舗証券会社です。2000年代のはじめに業界で初めて本格的なインターネット取引をスタートして以降、ネット証券会社として大きな成長を遂げてきました。現在では5大ネット証券会社として、一定のシェアを獲得しています。

LINE証券および松井証券の株式現物取引に関する手数料は以下の通りです。

  LINE証券 松井証券
約定代金 コース名なし
※ 1注文毎
25歳以下
※ 1日の約定代金合計
26歳以上
※ 1日の約定代金合計
~5万円 55円 0円 0円
~10万円 99円 0円 0円
~20万円 115円 0円 0円
~50万円 275円 0円 0円
~100万円 535円 0円 1,100円
~150万円 640円 0円 2,200円
~200万円 ・3,000万円まで1,013円
・3,000万超1,070円
0円 2,200円
~300万円 0円 3,300円
300万円以上~1億円 0円 100万円毎に1,100円加算
1億円~ 0円 11万円
※手数料は全て税込金額
※ 2022年7月19日 公式サイト参照

松井証券は、これまで比較してきたSBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券と異なり、年齢差による手数料体系を提供しています。また、1注文毎の手数料体系は無く、1日の約定代金合計額に対する手数料体系を用意しています。

そのため、LINE証券と松井証券は単純比較できないという点は予めご了承ください。

そちらを踏まえて両社の株式現物取引に対する手数料を比較すると、松井証券は「25歳以下」および「1ヵ月の約定代金合計が50万円以下」に該当する場合、手数料は0円となっています。

参考までに幾つかの具体的なケースで手数料をシミュレーションしてみましょう。

取引内容 年齢 LINE証券 松井証券
5万円の取引を1日に10回実施 26歳以上 550円
(55円 × 10回)
0円
30万円の取引を1日に4回実施 26歳以上 1,100円
(275円 × 4回)
2,200円
200万円の取引を1日に5回実施 26歳以上 5,065円
(2,000円 × 5回)
1万1,000円
1億円の取引を1日に1回実施 25歳以下 1,070円 0円
※手数料は全て税込金額

このように1日の取引額が少ない場合はLINE証券の手数料が割高になりますが、一定の約定代金以上はLINE証券の手数料が割安となります。

LINE証券のメリット5選

これまでLINE証券の手数料について紹介してきました。そちらの手数料を含め、LINE証券にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここではLINE証券のメリットとして以下の5つを説明します。

LINE証券のメリット

  • 手数料が安い
  • いちかぶで小額投資ができる
  • LINEアプリだけで取引ができる
  • LINEポイントを利用できる
  • キャンペーンやタイムセールが頻繁に開催される

手数料が安い

1つ目のメリットは手数料が安いという点です。

LINE証券の株式現物取引に関する手数料は、業界最安水準を誇るSBI証券や楽天証券の手数料と同等となっています。

また、信用取引の手数料は他社では必要な場合が多い売買手数料が無料であったり、いちかぶの手数料も割安となっているなど、総じて手数料が安いといえます。

よりリターンを上げるためにも、できるだけ不要なコストはカットしたいと考えている方は多いと思います。そのような方にとってLINE証券の手数料体系はメリットになるはずです。

いちかぶで少額投資ができる

2つ目のメリットは「いちかぶ」で少額投資ができるという点です。

前述した通り、LINE証券は単元未満株である「いちかぶ」というサービスを提供しています。

東京証券取引所の売買単位は最大8種類の売買単位が存在していた時期もありますが、2018年以降は基本的に100株単位に統一されることになりました。

例えばトヨタ自動車の株を購入しようとすると、最低でも21万6,300円 (1株2,163円 × 100株)が必要となります。※2022年7月15日の株価を参照

投資をスタートしようとしている、あるいはスタートしたばかりの初心者にとって、約21万の投資はかなりの勇気が必要となるでしょう。「いちかぶ」であれば、2,153円(1株の価格)でトヨタ自動車の株主になることができます。

このように、少額で投資ができる点は、これから投資を学ぼうとしている方にとって大きなメリットといえるでしょう。

INEアプリだけで取引ができる

3つ目のメリットは、LINEアプリだけで取引ができるという点です。

昨今、投資商品の種類は増加を続けています。具体的には国内株式、米国株式、投資信託、NISAなど挙げればキリがありません。もちろん、投資先の選択肢が増えること自体は、利用者にとってもメリットといえます。

ただし、証券会社によってはそれぞれで別のアプリを使用しなければならないケースも少なくありません。そのため、アプリによって使用感が異なったり、実現されている機能自体も一致していないなど、利用者の混乱を招いている様子も伺えます。

一方でLINE証券は、普段多くの人が利用している「LINEアプリ」上で取引を行うことができます。利用者が直感的に操作できるというのは、大きなメリットの1つとなります。

LINEポイントを利用できる

4つ目のメリットは、LINEポイントを利用できるという点です。

LINEポイントは、条件付き広告の閲覧、ゲーム、LINEショッピングなど、様々な貯め方があります。ただ、あまり使わないという方も少なくないのではないでしょうか。

LINE証券であれば、それらのLINEポイントを使って株や投資信託を購入できます。つまり、お金を払わなくても、余ったLINEポイントですぐに投資をスタートできるのです。

この点はLINEグループならではのメリットといえるでしょう。

キャンペーンやタイムセールが頻繁に開催される

5つ目のメリットは、キャンペーンやタイムセールが頻繁に開催されるという点です。

投資の基本として「安く買って高く売る」というものがある通り、できるだけお得に投資商品を購入した方がよい運用結果を残しやすくなります。

LINE証券では、投資商品をお得に購入できたり、LINEポイントが還元される特典が多いのが特徴です。一例としては以下のようなものがあります。

キャンペーン・タイムセール名 期間 概要
初株チャンス 2020年3月5日0時~終了日未定 ・口座開設後、簡単なクイズに回答し1問以上正解すれば最大1,000円相当の株購入代金をプレゼント・口座開設後、翌月末までに「いちかぶ」で総額1万円以上の取引を行えば、現金3,000円をプレゼント
FX口座新規開設キャンペーン※3周年記念キャンペーンの1つ 2022年7月1日9時~2022年10月1日3時 ・口座開設+1取引で5,000円プレゼント・取引量に応じて最大30万円キャッシュバック
アフタヌーンセール ※月によって対象日が変動 ・いちかぶグループA銘柄対象の取引コスト0円
LINE Pay × LINE証券 同時開催 LINEポイントプレゼントキャンペーン 2022年6月30日~2022年9月30日 ・LINEクレカ新規入会で4,000ポイントプレゼント・LINE証券口座開設 + 条件達成で4,000ポイントプレゼント
LINE証券 友だち招待プログラム 2020年11月28日00:00~終了日未定 ・口座開設した友達の人数×500ポイントプレゼント

口座を開設するだけで権利を得られるものもあるため、これから投資をスタートしたいと考えている人にとっては、かなり大きいメリットとなるのではないでしょうか。

>口座を開設するだけで権利を得られる!!

LINE証券のデメリット3選

LINE証券のデメリット3選

ここではLINE証券のデメリットを3つ紹介します。

LINE証券のデメリット

  • NISAが利用できない
  • 投資信託の取扱数が少ない
  • 「いちかぶ」は手数料が割高となることがある

ご自身が投資したい商品、あるいは投資スタイルなどから見て、それらのデメリットが許容できるものであるかご判断いただければ幸いです。

NISAが利用できない

1つ目のデメリットは、NISAが利用できないという点です。

NISAとは、投資で得た利益が一定額まで非課税となる制度であり、「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」という3種類があります。

その内、LINE証券は「つみたてNISA」には対応しているものの、「一般NISA」および「ジュニアNISA」には非対応です。そのため、一般NISAやジュニアNISAへの投資を検討している方にとっては大きなデメリットとなる可能性があります。

そのような方は、別の証券会社で一般NISAやジュニアNISAの口座を開設することをおすすめします。

投資信託の取扱数が少ない

2つ目のデメリットは、LINE証券は投資信託の取扱数が少ないという点です。

2022年7月現在、LINE証券では33銘柄の投資信託商品を取り扱っています。業界トップであるSBI証券は2,660件の投資信託商品を取り扱っていることを考えると、かなり商品数が限定されていることがわかります。

幅広い投資信託商品から投資対象を選択したいと考えている方にとっては、LINE証券はあまりおすすめできないということになります。

最も、LINE証券は投資信託商品として人気が高い「eMAXIS Slimシリーズ」「ひふみプラス」などを取り扱っているため、初心者にとっては大きなデメリットとならない可能性もあることをお伝えしておきます。

「いちかぶ」は手数料が割高となることがある

3つ目のデメリットは、「いちかぶ」は手数料が割高となることがあるという点です。

LINE証券の単元未満株サービスである「いちかぶ」は手数料が0円となっています。ただし、売値と買値の差額である「スプレッド」が投資コストとして価格に含まれています。

「手数料0円」という記載から投資コストがかからないと誤解される方もいらっしゃるかもしれませんが、実質的な手数料としてどの程度を負担しているのか気を付けるとよいでしょう。

LINE証券の特徴

LINE証券の特徴

LINE証券の特徴

  • いちかぶチャレンジコース(CFD) は世界中の金融商品に投資可能
  • IPO取扱銘柄が多い
  • LINE通知により重要な情報もしっかりキャッチ可能

LINE通知により重要な情報もしっかりキャッチ可能

LINE証券は「いちかぶチャレンジコース(CFD) 」という商品を提供しています。

このいちかぶチャレンジコース(CFD)は、国内外の株式をはじめ、株価指数、原油、金、天然ガスなど様々な商品に投資が可能となっています。

様々な投資商品への分散投資を考えている方には、おすすめです

IPO取扱銘柄が多い

前述した通り、LINE証券はLINEと野村ホールディングスが共同で設立した証券会社です。

そのような背景もあり、LINE証券では野村證券が主幹事を務めるIPO銘柄の抽選に申し込みが可能となっています。

野村證券は業界の中でもIPOの主幹事を務めることが多いため、今後も一定数の取扱いが期待できるでしょう。

LINE通知により重要な情報もしっかりキャッチ可能

こちらも前述した通りですが、LINE証券はLINEアプリだけで取引が完結します。

そのため、投資を行う上で必要な情報(決算情報やレポートなど)やキャンペーン情報などがLINEで通知されます。

投資関連のアプリが複数に分かれている場合、通知を見逃すケースも少なくありませんが、普段から頻繁に利用するLINEへの通知であれば、重要な情報も見逃すことはないでしょう。

LINE証券の手数料に関するよくある質問5つ

ここでは、LINE証券の手数料に関するよくある質問を5つ紹介します。

  • LINE Payから入金する
  • LINE Payに登録している銀行口座から入金する
  • 提携金融機関のインターネットバンキングから入金する
  • LINE証券の入金口座へ振り込む
  • 他サービスの口座から振り返る
LINE証券はどのように入金すればよいですか?
LINE証券では、以下に記載する5つの方法で入金が可能です。
LINE証券の取引ツールを教えてください。
LINE証券では専用の取引ツールはなく、LINEアプリ上で取引が可能です。
出金手数料はかかりますか?
LINE Payへ出金する場合、銀行口座へ振り込む場合ともに手数料無料です。
いちかぶの売買には手数料やスプレッドが必要ですか?
いちかぶの取引手数料は無料となっています。ただし、LINE証券の価格にはスプレッドが乗っており、価格自体に取引コストを包含している点には注意が必要です。
LINE証券ではどのようなキャンペーンを実施していますか?
2022年7月現在、以下のようなキャンペーンを実施しています。

まとめ

今回はLINE証券の手数料について、メリット・デメリットや特徴を交えて説明しました。

同社の手数料は業界最安水準です。また、いちかぶ(単元未満株)やIPOの取扱数が多く、様々な投資商品を提供しています。

さらに、LINEアプリ上での取引やLINEポイントでの投資など、他の証券会社には真似できないコミュニケーションプラットフォーマーならではの強みを持っているのも特徴といえます。

LINE証券の口座数は、わずか3年で140万件を突破するなど破竹の勢いを見せ続けています。今後もユーザー獲得を目的としたサービスの拡充はもちろん、お得なキャンペーン等の実施が期待されます。

手軽に投資を始めたい方には、おすすめの証券会社といえます。

手軽に投資を始めたい方にはおすすめ!!