カードローンの金利とは?
カードローンの金利とは借入金額に対する利息の割合のことです。
利息は金利(手数料率)によって算出された「お金の借り手が支払うサービスの利用料金」を指します。
<金利と実質年率との違い>
カードローンを利用するうえでは「金利」と「実質年率」の違いも理解しておきましょう。
金利と実質年率は、それぞれ次のような意味があります。
・金利……借りたお金に対して支払う手数料率(%)のこと
・実質年率……借りたお金に対し総合的な貸付コストが占める割合のこと
総合的な貸付コストには利息+諸費用+保証料などが含まれる。
なお、カードローンでは一般的に金利と実質年率は同じです。
なぜなら、多くのカードローンでは諸費用や保証料を無料にしているからです。
カードローンの諸費用や保証料が無料で金利が年10%なら、実質年率も年10%となります。
カードローン金利の決まり方
カードローン金利を決める要素は次の2つです。
銀行や消費者金融は貸し倒れが起こると損害が出るため、貸し倒れリスクが高い人には金利を高めに設定します。顧客から高い利息をとることで、一定の割合の顧客が返済不能になっても損をしないようにしているわけです。
特に年収が低い人は貸し倒れリスクが高いため、借入限度額が低く、金利は高く設定されます。一方、年収が高い人は貸し倒れリスクが低いため、借入限度額が高く、金利は低く設定されます。
金利が低くても1顧客あたりの融資額が大きいため、銀行や消費者金融は十分な利益を出せる仕組みです。
実際、アコムなどの消費者金融では、利用限度額が大きくなると段階的に金利が下がります。
参考:
アコム公式サイト「利率はいくらですか?」
※参照:一般社団法人 全国銀行協会「金利のはなし #4」
担保のあるなしも、金利の高低を決める要因となります。
銀行と異なり担保が不要で、個人の信用で融資を行う消費者金融は、利用者が返済できなくなったとき、お金を回収できない事態が発生します。
担保を設定しないことで生じる貸し倒れリスクを防ぐためにも、消費者金融は高めの金利に設定する必要があるのです。
利息の計算方法
利息の計算方法は次のとおりです。
利息の計算方法
- 利息=元金(借入金額)×金利(実質年率)÷365×借入日数
たとえば、20万円を年18.0%で借りた場合、1ヵ月間(30日)の利息は2,959円(20万円×0.18÷365×30日)となります。
利息を計算する手間を省きたい人は、各カードローン会社の返済シミュレーションを利用しましょう。
借入希望額や金利、返済期間を入力するだけで、簡単に利息総額を算出できます。
低金利の目安は上限金利が年15.0%以下であること
カードローンの金利には幅がありますが、上限金利が年15.0%以下であれば低金利であるといえます。
消費者金融カードローンの上限金利は、利息制限法が定める上限と同程度であるのが一般的です。
一方で、銀行カードローンの多くは上限金利が年15.0%未満であり、法律の上限金利よりも低金利です。
低金利カードローンを利用すると利息や返済負担を軽減できる
低金利カードローンを利用する利点は、利息や返済負担を軽減できることです。
たとえば10万円を借りて毎月5,000円ずつ支払う場合の返済期間、および利息額を下記表にまとめました。
10万円を借りた場合の返済期間と利息額
金利 |
返済額/月 |
返済回数 |
利息額 |
年10.0% |
5,000円 |
22回 (1年10ヵ月) |
9,849円 |
年15.0% |
5,000円 |
24回 (2年) |
15,795円 |
年18.0% |
5,000円 |
24回 (2年) |
19,783円 |
ご覧のとおり、金利が低いほど早く完済できる上に、利息の負担も抑えられます。
また返済期間を同条件とした場合は、低金利であるほど毎月の返済負担を軽減できます。
10万円を借りた場合の返済額
金利 |
返済回数 |
毎月の返済額 |
年10.0% |
12回 |
8,791円 |
年15.0% |
12回 |
9,025円 |
年18.0% |
12回 |
9,167円 |
利息や返済負担を軽減したい人は、上限金利が低めに設定されているカードローンを利用しましょう。
低金利カードローンの選び方
低金利なカードローンを探している人は、上限金利が年15.0%以下に設定されている下記のカードローンを選びましょう。
上限金利が年15.0%以下のカードローン一覧
カードローン |
金利 |
りそな銀行 カードローン |
年1.99~13.5% |
ソニー銀行 カードローン |
年2.5~13.8% |
みずほ銀行 カードローン |
年2.0~14.0% |
三井住友銀行 カードローン |
年1.5~14.5% |
楽天銀行 スーパーローン |
年1.9~14.5% |
福岡銀行カードローン (FFGカードローン) |
年1.9~14.5% |
三菱UFJ銀行 バンクイック |
年1.8~年14.6% |
東京スター銀行 カードローン |
年1.5~14.6% |
横浜銀行 カードローン |
年1.5~14.6% |
オリックス銀行 カードローン |
年1.7~14.8% |
千葉銀行 カードローン |
年1.4~14.8% |
きらぼし銀行 カードローン |
年1.6~14.8% |
りそな銀行やソニー銀行カードローンであれば、はじめて利用する人でも年14.0%未満の金利でお金を借りられます。
ただし金利は借入額によって異なるため、100万円を超える高額融資を希望する人は注意が必要です。
カードローンを選ぶポイント
上限金利の低さ
融資までの速さ
無利息期間の長さ
審査の難易度
上限金利の低さで選ぶなら銀行カードローンがおすすめです。
一方で今すぐ借りたい場合は、即日融資に対応し融資スピードがはやい消費者金融が向いています。 また、消費者金融には無利息サービスがあり、借入額と返済期間によっては銀行よりお得です。
特に数万円の少額を借りて、1年以内の短期間で返済するなら、消費者金融のほうが利息が安い場合があります。 大手消費者金融すべてが「原則、勤務先への電話による在籍確認を行わない」と公式サイトで明示しているため、 審査に不安がある方も利用しやすいのが特徴です。
金利相場
運営元 |
金利相場 |
銀行 |
年1.5~15.0%程度 |
消費者金融 |
年3.0~18.0%程度 |
<カードローンの金利や利息とは?低金利と無利息サービスどっちがお得?>
カードローンの金利とは借り入れたお金(元金)に対する利息の割合(%)のことで、一般的には年率で表記されます。年率とは借入れから1年後の、元金に対する利息の割合のことです。
参照:一般社団法人 全国銀行協会「金融商品を見るときに知っておきたい金利表示
利息とは、「お金の借り手が支払うサービスの利用料金」のことであり、借入額に金利を乗じて算出します。 金利が低い銀行カードローンのほうが利息を抑えられると思いがちですが、一概にそうとは言い切れません。
なぜなら、消費者金融には、無利息サービスがあるからです。 例えば、5万円借りて半年以内に返すのであれば、180日間無利息となるレイクレイクのほうが、銀行カードローンよりお得です。
各カードローンのおすすめな人
銀行カードローンが おすすめな人 | ・完済まで時間がかかる人 ・急ぎではない人 ・カードローンをはじめて利用する人 |
消費者金融が おすすめな人 | ・短期間で完済できる人 ・今日中にお金を借りたい人 ・収入が少ない、他社からの借り入れがあるなど審査通過に不安がある人 |
1年6ヵ月以内に完済できる人は無利息期間が適用される大手消費者金融を選ぶ
1年6ヵ月以内に完済できる人は、60日間の無利息期間が適用されるレイクを検討しましょう。
たとえば50万円を借りて1年7ヵ月以内に完済する場合の利息額は、下記表のとおりです。
50万円を借りて1年7ヵ月以内に完済する場合
カードローン |
レイク |
銀行カードローン |
無利息期間 |
60日間* |
× |
金利/実質年率 |
年18.0% |
年14.5% |
返済額/月 |
3万円 |
3万円 |
返済回数 |
19回 |
19回 |
利息額 |
60,689円 |
61,719円 |
※Web申込限定
ご覧のとおり、1年7ヵ月以内に完済できれば、年14.5%の銀行カードローンを利用するより1,030円利息を抑えられます。
また6ヵ月以内に完済できる人は、30日間の無利息期間が適用されるプロミスやアコム、アイフルの利用で返済負担を軽減できます。
50万円を借りて6ヵ月以内に完済する場合
会社名 |
無利息期間 |
金利/実質年率 |
返済額/月 |
返済回数 |
利息額 |
レイク |
60日間* |
年18.0% |
3万円 |
6回 |
9,319円 |
プロミス |
30日間 |
年17.8% |
10万円 |
6回 |
15,505円 |
アコム、アイフル |
30日間※2 |
年18.0% |
10万円 |
6回 |
15,687円 |
銀行カードローン |
× |
年14.5% |
10万円 |
6回 |
18,941円 |
※2:アコムはご契約がはじめての方なら最大30日間金利0円
無利息期間内に完済できる人はもちろん、6ヵ月~1年6ヵ月以内に完済できる人は、大手消費者金融のカードローンを選びましょう。
カードローンの金利を引き下げて利息を抑えるコツ
カードローンの金利を引き下げて利息を抑えるコツは次の3つです。
1つずつ詳しく解説します。
金利が低いカードローンに借り換える
今利用中のカードローンより、低金利のカードローンに借り換えることで、金利・利息の負担を抑えることが可能です。
例えば、10万円借りる場合、金利が18.0%の消費者金融カードローンから、15.0%の銀行カードローンに借り換えると、利息は250円程度安くなります(※)。
複数社で借入れをしている方は、「おまとめローン」への借り換えを検討してもいいでしょう。
おまとめローンとは、複数の金融機関からのローンを1つの借入先にまとめる商品のことです。
特に、複数社の借入残高合計額が100万円以上になる場合、おまとめローンを活用することで、金利を15%以下まで引き下げられます。
利息制限法により、借入金額が100万円以上のときは、金利を15%以下にすることが法律で定められているからです。
無利息サービスを活用する
カードローンの利息を抑えるには、無利息サービスを活用しましょう。無利息期間内に返済すれば金利0・利息0円でお金を借りることも可能です。
無利息サービスは、おもに消費者金融カードローンが取り扱います。
ポイントとして、無利息期間が実際に借入れを行ったときからスタートするのか、もしくは借入れをしなくても、契約後すぐに(契約日翌日)スタートするのか、チェックしてください。
無契約後すぐに借り入れる予定がない方は、プロミスのように、無利息期間が借入日翌日にスタートする消費者金融がおすすめです。
→プロミスなら無利息期間が借入日翌日スタートで無駄にならない!
返済期間を短縮する
→返済期間を短縮すれば利息総額・返済総額を抑えることが可能です。
たとえば10万円を年18.0%で借りた場合、完済までの期間を1年から3ヵ月まで短縮した場合、利息額は、約7,000円お得になります。
10万円を借りた場合の利息額
返済回数 |
利息額 |
3回 |
3,014円 |
12回 |
10,011円 |
返済期間が短期間であるほど利息額を軽減できるため、会社員の人であればボーナスや昇級のタイミングなど、お金に余裕があるときは積極的に繰り上げ返済をしましょう。
借りたあとはさっさと返済するのが、カードローンを低金利で利用するためのコツです。
記事の監修者及びコメントいただいた専門家
公式サイト:https://marron-financial.com/
■保有資格 :
CFP®資格認定者
一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)(日本FP協会)
DC(確定拠出年金)プランナー
住宅ローンアドバイザー(住宅金融普及協会&金融検定協会認定)
証券外務員