ウェルスナビは「長期・積立・分散」をサポートする全自動の資産運用サービスです。近年、資産運用の重要性が話題になっていることから、手軽に投資をすることができるこのサービスに関心を持っている人も多いのではないでしょうか。

大切な資産運用をまかせることになるため、利用する前にサービスの特徴をしっかりと理解した上で決める必要があります。この記事では、ウェルスナビの特徴はもちろん、実績やデメリットもあわせて紹介します。

ウェルスナビに興味を持ち始めた人はもちろん、投資全般に関心がある人もぜひ参考にしてください。

自動で投資ができるウェルスナビとは?

(画像=WealthNavi公式サイトより)

ウェルスナビとは、ウェルスナビ株式会社が提供する全自動の資産運用サービスです。投資において重要な「長期・積立・分散」をスマホアプリを通じて実現できるため、金融知識の少ない投資の初心者にも受け入れられています。

ウェルスナビのサービス概要について以下の表にまとめました。

WealthNavi(ウェルスナビ)
サービス内容 「長期・積立・分散」を全自動の資産運用でサポート
運営企業 ウェルスナビ株式会社(東証マザーズ上場)
設立年月 2015年4月(サービス正式リリースは2016年7月)
手数料 預かり資産の年率1%
取引ごとの手数料 0円
最低投資額 10万円
自動積立 有り(1万円~/月)
提携パートナー 住信SBIネット銀行、ソニー銀行、JAL、ANAなど
預かり資産、口座数 3,700億円、38万口座(2021年2月12日時点)
対象銘柄 約50カ国11,000銘柄
スマホアプリ 対応(iOS/Android)

ここから、さらに詳しくウェルスナビの特徴やメリットを見ていきましょう。

ウェルスナビの特徴とメリット

  • ロボアドバイザーが資産を運用
  • ユーザーに合わせて最適なプランを設計
  • 積立投資のリターンは+17%以上にも
  • スマホ一つで自動的に投資を進めてくれる

ロボアドバイザーが資産を運用

ウェルスナビでは、世界水準の金融アルゴリズムを活用したロボアドバイザーが全自動で資産を運用します。そのため、目標を設定しておけば従来の「金融商品選定」「発注」「積立」「リバランス」「税金最適化」といったプロセスをユーザーがおこなう必要がありません。

ユーザーに合わせて最適なプランを設計

人によって、中長期的な資産形成における不確実性をどの程度受け入れられるかという「リスク許容度」は異なります。例えば、Aさんは資産が目減りする可能性を覚悟した上で大きなリターンを狙っていたとしても、Bさんにとって大きなロス(損失)は許容できるものではないかもしれません。

ウェルスナビでは、最初に6つの質問に対する回答から顧客のリスク許容度を判断します。ここで診断されたリスク許容度に基づき、顧客にあった資産のポートフォリオ(資産配分)が組まれるため、ユーザーに合わせた最適なプランで投資が進められるといえるでしょう。

積立投資のリターンは+17%以上にも

自らの大切な資産を運用する上で、気になるのがこれまでの運用実績です。ウェルスナビのサービス開始当初(2016年1月19日)に100万円、翌月から毎月3万円ずつ積み立てていった場合(円建て)、最も低いリスク許容度1であっても5年間で17%以上のリターンを得ることができました(※ウェルスナビ公式サイトより)。

リスク許容度別の実績については後ほど詳しく紹介します。

スマホ一つで自動的に投資を進めてくれる

ウェルスナビは、iOSとAndroid両方に対応したスマホアプリを提供しており、パソコンがなくてもスマホひとつで自動的に投資が可能です。外出先からも、スマホさえあればいつでもどこでも自分の資産運用の状況をチェックすることができます。

ウェルスナビの評判は?

実際にウェルスナビを利用した人からは以下のように評価されています。

● 毎日株式チャートを気にしなくて良いのが楽。でも、手数料で1%は高いと思う。
● 引き落としから分散投資、再投資まで自動なので、負担が軽い。
● 全てウェルスナビがやってくれるので、金融に疎い私も続けることができる。
● サービスは良いと思いますが、10万円から出ないと投資できないので気軽に投資できなかった。

このように、全自動で投資をしてくれる点に魅力を感じている人が多いようです。一方で、投資額に10万円という下限が設けられている点や手数料の高さに不満を感じている人もいます。

ウェルスナビの実績は?

ウェルスナビのロボアドバイザーは預かり資産・運用者数No.1とされています。では、人気を集めているウェルスナビではどれほどの運用実績があるのでしょうか。

ウェルスナビが開始された2016年1月19日に100万円、その翌月から毎月3万円ずつ積み立てながら投資したリターンを以下に提示しました。ここからわかるように、5年間で25.7~47.8%のリターンを得ています。

2016年1月から2021年1月までの
リスク許容度別リターン(ドル建て)
出典:Wealth Navi「Wealth Naviの運用実績」
リスク許容度 累積
元本額
(ドル)
資産
評価額
(ドル)
リターン
1 2.50万 3.14万 25.7%
2 2.50万 3.34万 33.4%
3 2.50万 3.48万 39.0%
4 2.50万 3.62万 44.7%
5 2.50万 3.70万 47.8%

ウェルスナビは世界中に幅広く投資していることから、まずドル建てでの運用実績を紹介しました。しかし投資を始めたばかりの方には、円換算の方がイメージしやすいかもしれません。

そこで、為替を反映した円建てでの5年間の運用実績を紹介します。

2016年1月から2021年1月までの
リスク許容度別リターン(円建て)
出典:Wealth Navi「Wealth Naviの運用実績」
リスク
許容度
累積
元本額
(円)
資産
評価額
(ドル)
リターン
1 280万 328万 17.1%
2 280万 348万 24.3%
3 280万 363万 29.5%
4 280万 377万 34.87%
5 280万 386万 37.7%

為替の影響で、ドル建てよりもリターンは低くなっていますが、リスク許容度1でも元本280万円が5年間で328万円になっており、17%以上のリターンです。さらに、リスクを許容しリスク許容度5に設定していれば37%以上のリターンを得ることができました。

ただし、今回紹介したリターンはあくまで2016年1月から2021年1月までの5年間を切り取ったケースです。開始や終了のタイミングによってリターンがマイナスになっているケースも想定されます。

ウェルスナビを利用するデメリット

「ウェルスナビの評判は?」でも紹介したように、ウェルスナビにもいくつかのデメリットが存在します。メリットだけでなく以下のデメリットも認識した上で投資するようにしてください。

元本割れによる損失のリスクがある

ウェルスナビでは1992年1月から2017年1月までに推奨ポートフォリオを用いた場合のシミュレーションを発表しています。このシミュレーションでは、25年間で資産が2.4倍に成長しており、ドル建て・円建ていずれも1年あたりで6%前後という高水準のリターンです。

現在の日本の預金金利が1%から程遠い低金利に設定されていることを考慮すると、この数字はとても魅力的なのではないでしょうか。しかし銀行の預金と異なるのが、元本割れによる損失のリスクがあるという点です。

たとえウェルスナビが分散投資をしていても、社会情勢や景気動向によっては大切な資金が減ってしまう可能性もゼロではありません。結婚資金や住宅購入資金のように近い将来に使う目的のあるお金を投資するのではなく、できるだけ余裕資金をウェルスナビの投資に回すのがよいでしょう。

最低投資金額は10万円からとハードルが高め

最近ではワンコイン(500円)から投資できる会社もありますが、ウェルスナビの最低投資金額は10万円です。初心者が投資を始めるには「10万円」はややハードルが高いのではないでしょうか。

ただし、積立であれば月1万円からでも投資はできます。「10万円」をいきなり投資にまわすのは難しいけれども、ウェルスナビを体験してみたいという方はまず積立投資から始めてみてはいかがでしょうか。

1.1%の手数料が差し引かれる

ウェルスナビでは、取引ごとに手数料は発生しません。しかし預かり資産に対して年率1%(税込みで1.1%)の運用手数料が発生します。

金融機関によって1%未満の手数料の投資信託がある点を踏まえると、ウェルスナビの手数料は決して割安ではありません。

ウェルスナビはどんな人におすすめ?

ウェルスナビは「長期的な資産形成」を運用方針の柱に据えています。すぐに大きなリターンを狙いたいという方や、投資した資金をすぐに引き出す可能性がある方にはあまり適しておりません。

ウェルスナビがおすすめな方

  • 10~20年の長期スパンでじっくり着実に資産を増やしたいという方
  • 金融関連の知識がない方や初めて投資をするという方
  • 多忙な方

そこで、10~20年の長期スパンでじっくり着実に資産を増やしたいという方におすすめです。ウェルスナビには長く続けるだけお得になる「長期割」というサービスがあり、年率1%(税抜)の手数料を最大0.9%まで下げることができます。

一部の投資信託と比べると、ウェルスナビの手数料を高く感じる方もいるようです。しかし全自動で効率的な資産運用をサポートしてくれることを踏まえると、決して高い手数料ではありません。金融関連の知識がない方や初めて投資をするという方、そして多忙な方におすすめしたいサービスです。

AIに任せて効率的な資産運用を実現しよう

ウェルスナビは、スマホ一台あれば全自動で資産運用をサポートしてくれるサービスとして注目を集めています。ウェルスナビを使うことで、今までは機関投資家や富裕層しか利用できなかった金融アルゴリズムを用いて、効果的な投資をすることができる点がメリットです。

一方で、年率1%(税抜)の手数料や最低投資額として10万円が設定されている点をネックに感じている人もいます。そのため自分でじっくりと資産運用の内容を考えたいという方よりも、忙しい方や金融の専門知識に自信がないという方向けのサービスです。

日本は深刻な少子高齢化の状況にあり、今後公的年金や退職金だけでは老後を送るのが難しい時代に突入します。将来を見据え、預金以外の資産運用を始めてみたいという人はAIに任せて効率的な資産運用を実現するウェルスナビを利用してみてはいかがでしょうか。

ウェルスナビの口コミ・評判一覧

コブンさん

★★★★☆

ウェルスナビがいいところは長期の資産運用におすすめできる点が多いと思います。ロボットアドバイザーが、あなたにあった投資方法を選択してくれますので、よくわからないという方でも安心して使えるのが大きな魅力です。自動で安心して出来るので、ほうっておいても安心です。

P.Eさん

★★★★★

ウェルスナビの良いところは「ほったらかしでいい」という点です。ロボアドバイザーというシステムで「長期、積立、分散」をもとに資産運用してくれます。全て自動で買い付けもしてくれますし、バランスを考えて多彩な資産を買ってくれますので専門知識も必要ありません。また手数料も資産の1%と分かりやすく安心できます。

H.Mさん

★★★☆☆

元本が割れてしまうリスクが内在していることが少なからずあります。投資額は最低でも10万円以上必要になっていて、資金に余裕が無い方にはハードルが少し高いようにも見えてしまうのが難点です。年率で資産の11%のウェルスナビ手数料が掛かってしまうのも忘れてはならないと思います。

T.Kさん

★★★★★

じぶんは現在でありますが34歳の男性会社員をおこなっております。自分でありますが、先月からこちらの口座で資産運用をおこなっております。ロボアドバイザーで運用をおこなってくれるので、長い目で運用をおこなうと収益を出すことができるようになっております。

C.Mさん

★★★☆☆

投資などあまり知識がなくても、始めやすく、積立投資も自動ですべてやってくれるのでありがたい。自分に合ったペース(回数や金額)で積立ができる。マネーフォワードと連携できるので、資産管理がしやすい。株価急落の時メールなどでお知らせしてくれて、長期的な投資のメリットを伝えてくれるので、投資をがんばろうと思える。

N.Mさん

★★★★★

メリットは何もしなくていいことです♪勿論始める時は、簡単な質問に何個か答えるのと、毎月の積立金額を決めるって事はしないといけませんが。投資の知識や経験が全く無い人にとってウェルスナビとTHEOは最適です。後はお任せしていたら色々向こうでやってくださいます。

Wさん

★★★★☆

自分の好みに設定したポートフォリオに基づいて、リスク管理を考慮した配分でAIが自動的に購入・運用してくれるので、初心者でも始めやすい。ウェルスナビ自体が長期的な投資を目的としているので、頻繁に株価を確認したり、変動に一喜一憂する必要がない。コラムやセミナーも充実しており、プロの投資家の考え方が学べる。

Hさん

★★☆☆☆

投資する上で、最低投資金額が設定されており、10万円以上でなければ投資はできません。初めて投資をするという方にはかなりハードルが上がってきてしまいます。他社と比べてみてもかなり最低投資金額は高めになっていて、初心者にはおすすめできません。また、手数料の負担もあり、経験者でなければ大きな損をする可能性があります。

N.Iさん

★★★★☆

自分にあった資産運用を提案してくれて迷う事こなく投資先を決めらる点です。またリターンもリスク許容度である程度予想できるので分かりやすいと思います。パソコンも入らずスマホで運用できる点も最初の一歩が入りやすい。時間や場所も選ばずに運用状況を直ぐ確認できるのも良いと思います。

D.Aさん

★★★★★

一定銘柄すでにまとめられており、自分の操作はどのテーマに資金回すのか考えるだけでよく負担が少ないです。そして、スマホアプリでも簡単操作で休み時間など投資ができてとても便利だと思いました。また、今まで自己流の投資をして損失出しまくっていたのですが無茶することがなくなって安定的に運用ができました。

R.Yさん

★★★★★

スタート時に10万円入れなければ始められないので、最初にちょっと勇気が要ります。登録は手順に沿っていれば簡単でしたが、ネットバンキングなんかをしたことがある人は進めやすいように感じました。アプリも指紋認証が出来るので防犯面も安心して使えます。

K.Lさん

★★★☆☆

自動的に銘柄や購入割合を決めてくれるのて楽です。毎月一定額入れながら、株価が大きく下がったら多めに入金しようと思っています。金やリート等自分では思いもかけない、商品が組み込まれています。また自分では買いにくい外国のETFが中心で満足しています。

Hさん

★★★★★

ウェルスナビは事前診断となる年齢 、年収など6つの質問に答えると、各ユーザーの属性に適した資産運用プランを提案してくれます。また、長期に渡って資産を増やしていく方法ですが、投資リスクを「時間的に分散」するという特徴もあります。とにかくいい事だらけです!

R.Yさん

★★★★☆

ウェルスナビでは、事前診断となる年齢,年収などの6つの質問に答えると、各ユーザーの属性に適した資産運用プランを提案してくれるのが良いと思いました。最初の口座開設手続と入金を行った後は、運用も自動でロボアドバイザーが自動で運用してくれたので、そのぶん手間は軽減されました。特に、投資に詳しくない初心者や仕事が忙しく、資産運用を自分で行う時間がない方にとっては大きなメリットです

S.Kさん

★★☆☆☆

最大のデメリットは手軽に始められる反面、手数料が年率1パーセントと高い事。投資期間や投資金額に応じて、もう少し手数料が引き下がるキャンペーンがあっても良いと思う。またリスクレベルが5段階あり、投資初期は分かりやすくて良いが、投資知識がだんだん付いて来ると、物足りなく感じる事もあり、もう少しバリエーションがあっても良いと感じる。

Pさん

★★★★★

やはりウェルスナビの最大のメリットは会員登録が終わり入金作業が終わった後はすべで自動で取引してくれるという点だと思います。投資や株などに知識がなかった自分は何をしていいかも分からず、ただ資産管理は大事だなという事だけは分かっていました。なので勉強もせず自分の資産を運用しお金を長い目で見て増やしたいという方にはお勧めです。

Cさん

★★☆☆☆

満足度が87%と高水準ではあるものの、満足している方々のコメントのみをHPに表記するという体制は改善の余地があると考えます。今後さらなるシステムの改善は環境に合わせ必ず行われるものであると考えられるため、満足しなかった方々の意見を示し、それに対して具体的な対策を行いました、結果として満足度が増加しました、といった表記に変えることで、始める方の不安を少しでも軽減し、投資を始められると考えます。

Tさん

★★★★☆

投資をしたいけど戸惑ってる人にはとてもいい商品です。有名なETFを使ってリターンとリスクのバランスをとった投資をしてくれています。投資初心者にありがちな銘柄選定と決断、購入後の運用も任せれるので良いです。初心者が自分で投資をいきなり始める前に運用資金の一部を任せておいてその運用履歴を見て勉強するのにも役に立ちます

Y.Sさん

★★★★★

始めに6問の質問に答えるだけでリスク許容度を判定し、自分に合ったポートフォリオを提案してくれる。どの資産にどの程度投資するのかを自分で判断する必要が無いので、投資初心者でも簡単に分散投資ができる。自動積立機能もあるので、積立金額さえ設定しておけば、毎月一定のタイミングで自動的に資産を買付けしてくれる。長期の資産運用を最低限の労力で行いたい人にオススメ。

Tさん

★★☆☆☆

"1つ目は、運用がほぼ自動なため、自分で商品を選定せずに投資ができることです。私も、資産形成に興味がありつつも、どういった商品が良いのかわからなくてなかなか始めることができませんでしたが、ウェルスナビで第一歩を踏み出せました。 2つ目は、少額から始められることです。月1万円から投資が可能なため、始めるハードルが低くて助かりました。長期投資が可能なため、少額からコツコツ積み立てていきます。"

K.Jさん

★☆☆☆☆

最低投資金額が10万円なので、気軽に始めることが出来ず、少し経済的余裕がないと始める気にはなれません。その点ではあまり初心者向けではないサービスではないかもしれません。さらに利用手数料が年率で預かり資産の1.1%になっており、サービスをあまり使っていなくても引かれるのでマイナスな点であるといえます。

S.Oさん

★★★☆☆

投資初心者だと何から投資したらいいのか、何を選んだらいいのか知識がない中で、ウェルスナビは資産の分散を自動でしてくれ、投資ができるところがメリットです。分散する投資も株や債券や金など豊富で長期投資することでプラスが見込めます。またほったっらしでいい、日々チャートを気にすることがないのがいいです。