証券投資を始める際、どの証券会社を選んだらいいのかは誰しもが悩むところです。手数料の違いや取り扱っている商品の違いなど、それぞれに比較していく必要があります。
今回は、数あるネット証券会社の中からSBIネオトレード証券を取り上げ、特徴やメリット・デメリットを紹介していきます。どのような人に向いているかについても解説しているため、ぜひ口座開設の参考にしてください。
SBIネオトレード証券とは
SBIネオトレード証券は、2020年10月に当時のライブスター証券がSBIグループに買収されたことでできた会社です。2021年1月にライブスター証券から商号変更を行い、SBIネオトレード証券となりました。グループ会社には、ネット証券大手の「SBI証券」がありますが、SBI証券とSBIネオトレード証券の大きな違いは「行える取引の種類」です。
SBIネオトレード証券とSBI証券では、以下のような取引ができます。
証券会社 | 行える取引 |
SBIネオトレード証券 | ・現物取引 ・信用取引 ・先物取引 ・投資信託 ・立会外分売取引 ・IPO取引 |
SBI証券 | ・現物取引 ・信用取引 ・PTS取引 ・立会外分売取引 ・IPO、PO取引 ・先物取引 ・投資信託 ・外国株式 ・海外ETF ・債券取引 ・FX ・先物オプション ・CFD・eワラント ・金・銀プラチナ ・iDeCo |
SBI証券のほうが取引の種類が多い傾向です。SBIネオトレード証券は、厳選した種類の取引のみを扱っているため、「取引の種類をそれほど広げたくない」という場合に選ぶとよいでしょう。ちなみに手数料水準については、SBI証券同様に業界最安値水準となっています。
SBIネオトレード証券のメリット
SBIネオトレード証券での取引には、どのようなメリットがあるのでしょうか。次の5つのメリットについて詳しく紹介していきます。
・手数料が業界最安水準
・取引ツールが無料で使える
・NISA口座にも対応
・取引の約定金額が大きくなっても割安
・IPOで事前入金不要
手数料が業界最安水準
SBIネオトレード証券の大きなメリットは、手数料の安さです。業界でも最安値水準を誇っています。具体的な手数料額を下記の表で確認してみましょう。
【定額(おまとめ)プラン】
1日の約定代金合計額に応じて手数料が決定するプランです。
1日の約定代金合計額 | 手数料 |
50万円以下 | 0円 |
50万円超~100万円以下 | 0円 |
100万円超~150万円以下 | 880円 |
150万円超~200万円以下 | 1100円 |
200万円超~300万円以下 | 1540円 |
以降100万円単位超過ごとに | 295円ずつ増加 |
【一律(つどつど)プラン】
1注文の約定代金で手数料が決定するプランです。
約定代金 | 手数料 |
5万円以下 | 50円 |
5万円超~10万円以下 | 88円 |
20万円超~50万円以下 | 198円 |
50万円超~100万円以下 | 374円 |
100万円超~150万円以下 | 440円 |
50万円超~300万円以下 | 660円 |
300万円超 | 880円 |
定額プランを選択すると1日の合計約定金額が100万円以下であれば手数料無料で取引ができます。一律プランを選択した場合でも300万円超の約定で手数料が880円と低水準です。特に条約代金が大きくなればなるほど割安感を実感できるので、大きな金額の取引をしたい人に向いているといえるでしょう。
手数料プランの変更はホームページ上で行えます。営業日15:30までに手続きをすると翌営業日からは変更されたプランの手数料が適用となります。
自分の取引の仕方によって手数料プランを気軽に変更できる点もメリットです。
取引ツールが無料で使える
SBIネオトレード証券では、以下の取引ツールが無料で利用可能です。
・高機能ダウンロード版 NEOTRADE R
・Android版アプリ NEOTRADE S
・iPhone版アプリ NEOTRADE S
・Webブラウザ版 NEOTRADE W
・株価ボード
投資に慣れてきたらチャートなどのツールを使って詳しく分析しながら取引をしたい人も多いでしょう。SBIネオトレード証券では、初心者から投資上級者まで使える取引ツールがそろっています。スマホ版の取引ツールもあるため、自宅でも外出先でも株のチェックがスムーズにできるでしょう。タイミングを逃がさずに取引したい人におすすめです。
NISA口座にも対応
SBIネオトレード証券では、分配金や配当金、譲渡益が非課税となるNISA口座での取引も行えます。お得に投資をしたい人には見逃がせない制度です。
IPOで事前入金不要
新規上場株を購入したい場合は、IPOに申し込む必要があります。証券会社によっては、IPOに申し込みする際、事前にIPO銘柄の購入資金を証券口座への入金を求められる場合も少なくありません。しかしSBIネオトレード証券では、IPO申込時に購入資金の入金は不要です。そのため気軽にIPOに申し込みすることができるでしょう。
SBIネオトレード証券のデメリット
SBIネオトレード証券を利用するにあたってのデメリットについてもチェックしておきましょう。ここでは、2つのデメリットについて紹介します。
・海外株式や海外ETFの取り扱いがない
・投資信託は2種類のみ
海外株式や海外ETFの取り扱いがない
SBIネオトレード証券では、海外株式や海外ETFの取り扱いがありません。国内現物株など厳選されたラインナップとなっているため、さまざまな金融商品への投資にチャレンジしたい人には不向きといえるかもしれません。
投資信託は2種類のみ
SBIネオトレード証券で取り扱っている投資信託は「ひふみプラス」「ひふみワールド+」の2種類のみです。多くの投資信託の中から選択することができない点はデメリットといえます。
SBIネオトレード証券の口コミ・評判
SBIネオトレード証券の口コミや評判について調べてみました。これから口座開設を検討するならばぜひ参考にしてください。
SBIネオトレード証券の良い口コミ・評判
SBIネオトレード証券の良い口コミや評判にはどのようなものがあるのでしょうか。
・手数料が安い点が気に入っている
・取引ツールが使いやすい
・スマホアプリが使いやすい
「手数料が安いところがいい」と感じている利用者が多い傾向です。その他、取引ツールやスマホアプリの使いやすさが気に入っているという声も聞かれました。どこにいても取引がしやすい点が評価されているようです。
SBIネオトレード証券の悪い口コミ・評判
反対にSBIネオトレード証券の悪い口コミや評判はあるのでしょうか。
・サポートが良くない。オペレーターの対応が頼りない
・チャートが見づらい
・口座開設までに時間がかかる
「サポートが良くない」という口コミが挙げられていました。どちらかというと自分で疑問点を解決できる人向けの証券会社といえるでしょう。また「口座開設に時間がかかった」という声も散見されます。そのためすぐに取引を開始したい場合には向いてないかもしれません。
SBIネオトレード証券がオススメな人
SBIネオトレード証券に向いている人の特徴を挙げてみましょう。自分が当てはまるか確認してください。
・株式投資、信用取引などに特化して投資をしたい人
SBIネオトレード証券で扱うのは、株式投資など一部の金融商品のみです。投資信託の種類も2種類のみとなっています。そのため株式投資のみ行いたい人向けです。
・頻繁に取引する人、高額の取引をする人
SBIネオトレード証券の手数料は、業界でも低水準です。「定額」「約定ごと」と手数料コースも分かれているため、「1日何度も取引をする」「高額の取引をする」といった人に向いています。
SBIネオトレード証券で開催中のキャンペーン
SBIネオトレード証券で開催しているキャンペーンについて紹介します。
期間限定キャンペーン
期間限定キャンペーンは、以下の通りです。
【信用取引デビュー応援!金利優遇キャンペーン】
・期間:2021年10月1日~12月30日
・内容:キャンペーン期間内に信用取引口座を新規に開設した人の制度信用買方金利を1.8%に優遇
※通常は2.3%
【入金・入庫キャンペーン】
・期間:2021年7月1日~12月30日
入金額・入庫額に応じて信用取引の買方金利を優遇
制度信用買方金利は最下限金利1.19%、一般信用買方金利は再下限金利1.59%に引き下げ
常設の特典
2021年10月現在、常設の特典はありません。
SBIネオトレード証券で投資を始める3つの手順
SBIネオトレード証券で投資を始めるための3つの手順を紹介します。
Webの口座開設フォームで申し込み
ホームページの口座開設フォームで必要事項を入力します。
マイナンバー確認書類・本人確認書類を提出
マイナンバー確認書類や本人確認書類を提出します。本人確認書類として利用できるのは、以下の4パターンです。いずれか1パターンを提出してください。
- マイナンバーカード
- 運転免許証やパスポートなど顔写真付きの本人確認書類+マイナンバー通知カードかマイナンバー記載の住民票
- マイナンバー通知カード+各種健康保険証+住民票
- マイナンバー記載の住民票+各種健康保険証
提出方法は、以下の4通りです。
・アップロード
・メール
・郵送
・FAX
審査に通過すれば口座開設完了
審査に通過したら「転送不要・簡易書留」でログインIDが届きます。書類受領後1週間が到着の目安です。届いたらさっそくログインし取引を始めてみましょう。
SBIネオトレード証券は株式投資をしたい人におすすめの証券会社
SBIネオトレード証券で取り扱うのは、国内の現物株取引・信用取引・先物取引がメインです。投資信託は2種類のみで、その他の金融商品の取り扱いはありません。そのため国内の株式投資をメインで考えている人向きの証券会社といえます。さらに手数料は業界の中でも低水準となっているため「頻繁に株取引をしたい」「高額の取引をする」といった人にはぴったりでしょう。
なお口座開設までにかかる期間は、書類受領後1週間が目安です。申込後すぐに開設できるわけではないため、すぐに取引を始めたい人は注意してください。