日興フロッギーは、記事に貼られたリンクから株が買えるユニークな仕組みです。株式は100円から購入できるほかNISAにも対応しているなど、これから投資を始めようとする人にうれしい設計となっています。
ここでは、日興フロッギーの評判やメリット・デメリットなどを詳しく解説します。
日興フロッギーとは
日興フロッギーとは、SMBC日興証券が提供する投資サービスです。金融や経済、企業情報に関する記事を読んで勉強しながら投資ができます。記事内に貼られた銘柄のリンクから株式などの金融商品も買える仕組みで人気を集めています。購入できる金融商品は、東証に上場している個別銘柄・ETF(上場投資信託)・REIT(不動産投資信託)で記事内のリンクから買う方法のほかに、銘柄を検索して買うことも可能です。
日興フロッギーのメリット
日興フロッギーのメリットは、気軽に金融商品を購入できることです。具体的なメリットを見ていきましょう。
購入手数料0円
日興フロッギーでは、100万円以下の買い注文に対する手数料が0円です。一般的に金融商品を売買すると、証券会社に対して売買委託手数料がかかります。ネット証券における国内株式(現物取引)の場合、約定代金(売買が成立した価格)が100万円以下なら約定代金に応じて55~535円程度手数料が相場です(定額コースは100万円以下無料が多い傾向)。
100万円以下の買い注文は0円ですが、売り注文に対しては手数料がかかるため注意しましょう。手数料は売却価格から手数料を差し引くのではなく、市場価格の0.5%に相当する額をあらかじめ差し引いた金額で売却する方法を採用しています。
NISA口座にも対応している
日興フロッギーでは、NISA(少額投資非課税制度)口座にも対応しています。NISA口座の利用を開始してから5年間は、投資で得た配当金や売却益に対して税金(利益に対して20.315%)はかかりません(一般NISAの場合、1年間の投資上限額120万円)。
100円から購入ができ初心者も安心
東証に上場している約3700銘柄の株式・ETF・REITが100円から購入できます。配当金を実施している企業であれば単元未満でも保有株数に応じてもらうことが可能です。また少しずつ株式を買い足して銘柄ごとに決められた株数に達すれば単元株となり、株主優待が受けられることも期待できます。日興フロッギーで株式を購入し、保有している株数が単元株数に達すると、自動的に単元株化されます。
※ただしNISA口座を利用した買い付けは、同一年内に単元株数に達しなければ単元株化されません。
dポイントでも投資ができる
日興フロッギーのアカウントとdアカウントを連携させるとNTTドコモが発行するポイント「dポイント」を使って金融商品を購入できます。dポイントは携帯料金の支払いやdカードを使った買い物などでたまる、ドコモユーザーにはおなじみのポイントです。ドコモユーザーはぜひ活用しましょう。
無料で投資に関する情報が得られる
日興フロッギーのコンセプトは「金融や経済に関する記事を読んで勉強しながら投資を始める」というものです。記事は口座を開設しなくてもすべて無料で読むことができます。内容もESG投資や銘柄のトレンドといった投資関連や上場企業の社長へのインタビュー、書評、dポイントのため方などさまざまです。
またやわらかい文体とポップなイラストで気軽に読めることも投資初心者にやさしい心遣いといえるでしょう。
日興フロッギーのデメリット
投資へのハードルを下げてくれる日興フロッギーですがデメリットもあります。口座を開設し日興フロッギーで投資を始める際は、デメリットを把握しておきましょう。
元本保証がない
日興フロッギーに限った話ではありませんが、購入できる株式・ETF・REITのいずれも元本保証のない商品です。市場の変化によっては、元本割れを起こして損が出ることもあります。国債や銀行預金などの元本が保証される商品ではない点に注意しましょう。
指値注文はできない
日興フロッギーでは、売買取引の注文を出す際、出す時間に応じて市場の前場または後場の始値が売買価格として固定されています。通常の取引のような指値注文(売買価格を指定する注文)や成行注文(注文時に表示されている価格で売買を行う)はできません。
100万円を超えたときの手数料は割高
メリットとして「100万円以下の買い注文は手数料0円」を挙げましたが、100万円を超えた場合、買い注文・売り注文ともに取引時の市場価格の1%に相当する手数料が発生します。取引時の市場価格に手数料を上乗せした価格が購入価格です。ネット証券での100万円超~150万円未満の手数料を見ると約640円が業界の水準のため、日興フロッギーの手数料は割高感があります。
ただし株式の保有数が単元株に達すると日興フロッギーの手数料ではなく通常の株式の手数料で売却が可能です。SMBC日興証券のオンライントレード「日興イージートレード」で売却する場合、100万円なら国内株式の手数料は880円になります。
日興フロッギーの口コミ・評判
日興フロッギーで取引をしている人の評判を見てみました。
・100円から株が購入できるので気軽に始められる
・記事を読んで投資の勉強をしながら株が買える
というように、投資のはじめの一歩を踏み出すツールとして初心者から評価されています。
また「dポイントを使った投資用に日興フロッギーを活用している」という声も多く聞かれました。dポイントには、用途や期限が限られている「期間限定ポイント」というものがありますが、日興フロッギーは期間限定ポイントもで投資に使うことが可能です。半面「指値注文ができないので短期売買には向かない」という指摘もあります。
日興フロッギーでは、前場か後場の始値が売買価格に固定されているので、短期で売り買いして利益を出したい人には不向きです。
日興フロッギーがオススメな人
上記で説明したメリット・デメリットを踏まえると日興フロッギーがオススメな人は、以下のような人です。
・投資初心者
日興フロッギーで売買できる商品は、東証に上場している株式・ETF・REITのみです。また100円から取引ができ経済や投資の知識を付けながら商品を購入できます。このような特性から「多くの資金を運用する勇気はないけど投資を始めてみたい」「投資や経済のことを勉強しながら自分が関心を持った銘柄に投資したい」という真面目な投資初心者が日興フロッギーに向いているといえます。
・長期運用を目指す
100円という少額から購入でき100万円以下の買い取引には手数料がかかりません。半面、売り取引には100万円以下であっても手数料が発生します。そのため日興フロッギーは、少額で商品を少しずつ買い足し長期保有するスタイルに向いているでしょう。
・ドコモユーザー
日興フロッギーでは、dアカウントと連携すると1ポイント=1円として投資に使えます。また指定する銘柄を購入するとdポイントがもらえるキャンペーンなども随時行っているため、日興フロッギーでのポイント投資はドコモユーザーにおすすめです。口コミにもあったようにdポイントでの投資用に日興フロッギーを使っている人もいます。
日興フロッギーにdアカウントを連携する方法
日興フロッギーにdアカウントを連携するには、日興フロッギーのサイトのログイン画面からログインが必要です(ログインにはSMBC日興証券の口座番号が必要。口座開設の方法は後述します)。dアカウント連携の画面が表示されるので「dアカウントを連携する」ボタンを押し、dアカウントのIDとパスワードを入れてログインすると連携が完了します。
または、PC・スマートフォンのメニューから「マイ資産」タブを開き「dアカウント連携」を選択すれば、dアカウントのIDとパスワードを入力する画面を出すことが可能です。dアカウントを持っていない人は、ここから新しくアカウントを作ることができます。dアカウントは、ドコモユーザー以外の人も作成可能です。
日興フロッギーで開催中のキャンペーン
日興フロッギーでは、dアカウント連携を条件に期間限定・常設ともにdポイントがもらえるキャンペーンが開催されています。もらったポイントは投資に使うことが可能です。
期間限定キャンペーン
「日興フロッギーボナチケ」
指定された銘柄の株を新規資金で500円以上買い、月末まで保有すると翌々月のはじめに銘柄の企業からチケットがもらえます。その後ドコモの「ポイントボーナスチケットサイト」で商品を選択し対象のお店でdポイントカードを提示して商品を購入すると、通常のdポイントに加えてチケットに掲載されているポイントが追加でもらえる仕組みです。
ボーナスポイントの対象となる商品は、いつも買う食料品や文房具など。ふだんの買い物と投資がつながるところが日興フロッギーらしいキャンペーンです。
常設の特典
<最新記事を読むだけでもれなく3ポイント>
「+3dポイント」の表示がある記事を読むと1記事につき3ポイントもらえます。
<日興フロッギーでの金額・株数指定取引の売買で500円ごとにdポイント1ポイントプレゼント>
売り取引、または100万円超えの買いに対し、約定金額500円ごとに1ポイントもらえます。
ほかにも、SMBC日興証券の投信積立や現物株式取引を日興イージートレード(日興フロッギーを利用する際に契約します。詳しくは後述)で行うとdポイントがもらえます。
日興フロッギーの始め方
日興フロッギーを始めるには、3つのステップが必要です。
SMBC日興証券に口座開設する
・1公式サイトで個人情報の入力
日興フロッギーのホームページにある「口座開設」ボタンを押し、口座開設画面に移ります。個人情報などを入力する画面が表示されるので、氏名・住所などの情報や取引金融機関の口座番号を記入します。
・2本人確認書類の画像をアップロード
本人確認書類として「マイナンバーカード」または「運転免許証やパスポートなどの本人確認書類+マイナンバー通知カード」の画像をアップロードします。
・3口座開設手続き完了
SMBC日興証券から口座番号や仮パスワードなどの書類が郵送で送られてきます。口座開設手続き時に届くメールの画面から口座開設専用マイページにログインし口座手続きを完了します。
※2でスマホを使って顔認証を行って口座を開設することもできます。
日興イージートレードの契約を行う
口座開設の手続き完了後「口座開設のご案内」「日興イージートレードの申込手続き完了のご案内」が郵送で届きます。オンライントレードを行うための「日興イージートレード」にログインし「日興イージートレードの申込手続き完了のご案内」に記載されている仮パスワードを変更。これで設定は完了です。
※顔認証を行って口座を開設した場合、日興イージートレードへのログインは送られてきたメールを経由して行います。
日興フロッギーで取引を行う
日興イージートレードの画面から「各種お手続き-入金手続き」へと進み、SMBC証券口座に入金。入金が完了すれば日興フロッギーで取引ができるようになります。
まとめ
日興フロッギーは、投資初心者が投資や経済について学びつつ、100円から投資ができるサービスです。NTTドコモの「dアカウント」と連携させると、日興フロッギーやSMBC日興証券での取引でdポイントがたまったり、dポイントを使って投資ができたりします。これから投資を始めてみたい人、dアカウントを持っている人は、ぜひ日興フロッギーを活用してください。