インデックス投資
(画像=PIXTA)

この記事では、インデックス投資とは?という基本的な部分から、メリット・デメリット、代表的なインデックスやインデックス投資の流れまでを紹介します。

インデックス投資が、簡単に始めることができ、かつ有用な投資先であることが分かると思いますので、投資対象選びの一環としてぜひ参考にしてみてください。

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目次

  1. インデックス投資とは
  2. インデックス投資のメリット
    1. 初心者でも始めやすい
    2. 少額から取引可能
    3. 他の投資信託よりも手数料は安価
    4. 銘柄選びや売買もすぐにできる
    5. リスクの分散が可能
  3. インデックス投資のデメリット
    1. 元本保証がない
    2. 短期で大きな利益は狙えない
    3. 保有コストがかかる
  4. インデックス投資を行う際の注意
    1. 証券会社ごとの取扱商品数や手数料は異なる
    2. 純資産総額
    3. 分配方針
    4. 金融商品の組み合わせ方
  5. 代表的なインデックス
    1. 日経平均株価:国内株式
    2. TOPIX(東証株価指数):国内株式
    3. NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均):米国株式
    4. S&P500種株価指数:米国株式
    5. DAX指数:ドイツ株式
  6. インデックス投資の開始から運用までの流れ
    1. 証券口座を開設
    2. アセットアロケーションを設定
    3. インデックスファンドの購入
    4. 分配方針を確認
    5. 定期的に資金状況をチェック
  7. SBI証券の口座開設方法
    1. STEP1 メールアドレスの登録
    2. STEP2 認証コードの入力
    3. STEP3 お客様情報の設定
    4. STEP4 規約の確認
    5. STEP5 入力内容の確認
    6. STEP6 口座開設方法の選択
    7. STEP7 口座開設申し込みの完了
  8. インデックス投資に関するよくある質問
  9. まとめ

インデックス投資とは

インデックスファンド, アクティブファンド
(画像=ZUU online編集部)

インデックス投資とは、インデックスという「市場の動きを示す指標」に連動する成果を目指す運用手法です。例えば、日経平均はインデックスの1つです。

では、なぜインデックス投資をするのでしょうか。インデックスは株式や債券などの市場全体の動向を示すため、個々の銘柄ではなく、その市場全体に投資することが可能となるからです。投資するには、インデックスと同じ値動きになるように設計されたインデックス投信(インデックスファンド)を購入することになります。

個人投資家のコメント

インデックス投資のメリット

インデックス投資には、次のようなメリットがあります。

ここからは、1つずつ見ていきましょう。

初心者でも始めやすい

初心者が投資を始めようとするとき、株なら「一体どの銘柄にすればいいんだろう」「財務諸表はちょっと読めない……」などの壁にぶつかることが多いでしょう。

しかし市場全体に投資するインデックス投資なら、「日本の経済成長を確信しているので日経平均連動ファンドを買う」「新興国の盛り上がりに期待して、新興国インデックスファンドに投資する」など、個々の銘柄を詳しく分析しなくても、思いどおりの投資が可能となり、初心者でも始めやすくなっています。

少額から取引可能

現物株を持つには基本的に、100株単位での購入となります。数万円で買える株もありますが、だいたいが数十万円で売買されており、初心者には少々敷居が高くなっています。

しかしインデックス投資なら、証券会社にもよりますが100円程度から購入できるのです。

他の投資信託よりも手数料は安価

インデックスファンドにはノーロードと呼ばれる販売手数料が0円の商品や信託報酬が安いファンドもたくさんあります。インデックスファンドが指標に連動することに特化したファンドで、管理会社も運用が楽になっているからです。

銘柄選びや売買もすぐにできる

株に投資をする際、いくつも情報を集めてから投資する人が大半ですが、その分だけ負担が大きくなります。一方、インデックス投資なら、構成銘柄はプロが選んだものを調べ、好みに合えばそれで投資すればよいですし、流動性も比較的高いので売買もすぐにできることがメリットです。

リスクの分散が可能

インデックス投資をすると、複数株に投資したのと同じ効果が得られるため、リスクの分散が簡単にできるようになっています。

ほかのインデックスファンドを買うことで、さらに分散投資することも可能です。

リスクを減らす方法の一つに分散投資があります。分散投資には、「資産・銘柄」の分散や「地域の分散」などのほか、投資する時間(時期)をずらす「時間(時期)分散」という考え方があります。

引用元:金融庁|分散投資

インデックス投資のデメリット

ここまでインデックス投資のメリットを紹介してきましたが、デメリットには以下のようなものが挙げられます。

こちらも1つずつ見ていきましょう。

元本保証がない

銀行預金以外の金融商品のほとんどに当てはまるものですが、インデックス投資をする際は、元本保証がないという点を認識しておく必要があります。

短期で大きな利益は狙えない

インデックス投資は市場に連動した運用結果を目指しているので、市場のリターンを大きく乖離した利益を得ることはできません。よって基本は長期運用で、短期で大きく利益を狙いたい人には向きません。

保有コストがかかる

現物株を保有する場合は、買い注文が成立した場合に支払う手数料が発生しますが、そのあと保有しているだけなら手数料はかかりません。しかしインデックスファンドを購入すると保有期間は信託報酬というコストがかかります。

インデックス投資を行う際の注意

インデックス投資を行うときの注意を以下にまとめます。

証券会社ごとの取扱商品数や手数料は異なる

現物株は上場していれば、どの証券会社でも購入できます。また国内ETFも上場しているため、証券会社で購入することもできます。

●上場投資信託(ETF) 一般的に、ある指標に連動する運用を行う、証券取引所に上場する投資信託のこと。指値や成行注文が可能です。

引用元:金融庁|用語集

しかしインデックスファンドは証券会社ごとに取り扱う商品が違います。同じインデックスファンドでも証券会社ごとに販売手数料が決められているため、これらの点に注意して投資を行う必要があります。

純資産総額

純資産総額とは、組み入れられている資産の時価総額のことです。ファンドの規模を表しており、組み入れられている資産の価格変動や資金の流出入よっても変わります。

総額があまりにも小さくなると、定められた運用方針での投資が難しくなり、早期償還に至ることもあるため注意が必要です。

分配方針

分配方針とは、決算時に収益をどのように受益者に還元するかということをあらかじめ決めたものです。インデックス投資には2つの分配方針があり、分配金を証券口座で受け取るか、再投資するかに分かれます。

受け取りでは他のファンドに投資することができ、再投資すると複利効果を狙えますので、どちらが自分の投資方針と合っているか考えて投資することが重要です。

金融商品の組み合わせ方

金融商品の組み合わせ方にもいくつか注意点があります。リスクを低下させるためには、相関の低い金融商品を組み合わせる必要があります。これをアセットアロケーションと言います。アセットアロケーションついては、後ほど詳しく説明します。

ETFと従来型の契約型投資信託であるインデックス投資信託を比べてみると、ETFで売買した場合、損失が出れば繰越控除ができる、キャピタル・ゲインについても一定の条件下で非課税になる。それに対して、インデックス投信は、利益が出た場合には20%の源泉分離で徴収されて、損した場合は手当てされない。

引用元:金融庁|金融税制に関する研究会(平成14年第3回)の議事要旨について

代表的なインデックス

以下に国内、海外の代表的なインデックスを紹介していきます。

日経平均株価:国内株式

日本経済新聞社が東証一部上場企業約2000社の中から流動性が高く、日本を代表する225社の平均株価を基に算出する指数です。225銘柄は毎年10月初めに定期見直しがあり、市場流動性と業種のバランスを考慮して入れ替えられます。

日経「平均株価」とありますが、単純な株価の平均値ではなく、みなし額面が50円以外の銘柄については50円に換算し、これらの合計を銘柄数の225ではなく、除数という数で割ります。これにより、増資や権利落ち、銘柄変更などの市況に寄らない株価変動が起こった場合でも指数の連続性を保つことができます。

TOPIX(東証株価指数):国内株式

日経平均株価が225銘柄を選んで算出しているのに対し、東京証券取引所が発表しているTOPIXは、東証一部上場企業の全銘柄を対象としています。

各銘柄の市場に流通する可能性の高い株である浮動株に基づいた時価総額を合計して計算される指数です。1968年1月4日の時価総額を100として毎日の時価総額をもとに算出されますが、こちらも市況に寄らない株価変動が起こった場合は日経平均株価と同じく修正が加えられます。

時価総額の大きい銘柄(大型株)の影響を受けやすいという特徴があります。

NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均):米国株式

米国の格付け会社であるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している、ニューヨーク証券取引所並びにNASDAQに上場している代表的な30銘柄の株価で構成される指数です。

NYダウは毎年決まった時期での銘柄入れ替えは行わず、市況によって入れ替えが行われており、1896年5月に算出が開始されています。

ダウ式と呼ばれる各銘柄の合計の株価を除数で割る方法が取られており、日経平均株価の算出方法はダウ式を基にしています。輸送と公共事業以外の業種を網羅しているので大変重視されている指数です。

S&P500種株価指数:米国株式

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する指数で、ニューヨーク証券取引所並びにNASDAQに上場している米国大型株の代表的な500銘柄で構成されています。

S&P500種株価指数も毎年決まった時期の銘柄入れ替えは行わず、市況によって入れ替えが行われており、1923年より算出が開始されています。

採用基準に時価総額や浮動株の割合、業績などの条件が決められていて、この条件を満たす企業の中からバランスを考えて採用が決定されます。

DAX指数:ドイツ株式

フランクフルト証券取引所に上場しているドイツの代表的な30銘柄で構成される、浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数となります。

1988年から算出されており、1987年12月30日の株価を基準値1000としています。毎年9月に構成銘柄の定期見直しがあり、バランスを考えて見直されます。

証券会社 投資信託銘柄数
(インデックス)
投資信託銘柄数 サポート
1位1位SBI証券 458 2,635 おすすめの運用商品を選んでくれるロボアドバイザー
2位2位マネックス証券 315 1,233 土曜日も受付してくれるiDeCo専門スタッフ
3位3位楽天証券 375 2,672 充実した無料セミナーやスタートガイド
4位松井証券 ※1 1,552 電話やメールで投資初心者を優しくサポート
2021年10月22日現在
※1:インデックスに限定した数値は非公表
※投資信託商品数はSBI証券楽天証券マネックス証券松井証券各ページより引用

インデックス投資の開始から運用までの流れ

実際にインデックス投資を始めるにあたり、必要な作業を以下にまとめました。

1つずつ詳しく説明していきます。

証券口座を開設

一般的な証券会社での口座開設方法は次のとおりです。

規定の確認、メールアドレスの登録、個人情報の登録、本人確認書類のアップロードをすると、証券口座の開設の申し込みが完了します。審査後に、簡易書留で書類が届くので、マイナンバーを登録すると取引を開始できます。

手順は証券会社により微妙に異なりますので、詳細は各証券会社のサイトを確認してください。

アセットアロケーションを設定

口座を開設したら、次にアセットアロケーションを設定します。アセットアロケーションとは言葉のとおり、アセット(資産)をアロケーション(配分)することを意味します。

投資するにあたって自分がどれくらいのリスクを許容できるのか、リスクを低減させるため、どのように投資先を分散させるのかなどを考えるのが重要です。

例えば、新興国の発展に期待しているからといって、新興国のインデックスファンドばかりを買っていると、相当なリスクを負うことになります。そのような事態を避けるため、資産の半分は日本国内の株式インデックス、残りをアメリカと新興国のインデックスに投資するなど、資産配分を考えます。

インデックスファンドの購入

アセットアロケーションを設定したら、その内容に合うようにインデックス投資を行っていきます。具体的には開設した証券口座でインデックスファンドを購入します。

インデックスファンドの購入方法は証券会社、商品によって違いますが、大きく分けて金額買付、口数買付、積立買付の3つがあります。

金額買付は、買付の際に金額を指定して購入する方法です。メリットとしては、少額での投資が可能となることが挙げられます。

口数買い付けは、買付の際に口数を指定して購入する方法です。メリットとしては、口数を管理しやすいのでアセットアロケーションが容易になります。

積立買付は、金額指定で毎月インデックスファンドを購入する方法です。一度購入を決定すると、自動的に購入されるので手間なく購入することが可能です。ドルコスト平均法のメリットも享受することができます。

分配方針を確認

前述のように、インデックス投資では分配方針も重要になります。

分配金は基本的に、証券口座での受け取りまたは再投資のどちらかになります。繰り返しになりますが、証券口座で受け取ると違うファンドに投資も可能ですし、再投資を選ぶと複利効果が期待できます。

分配方針は商品や証券会社によって違うので、目的の分配方針に沿っているか、あらかじめ調べておくことが必要です。

定期的に資金状況をチェック

インデックス投資はリスクを低く設定することもできますが、だからといってポートフォリオをまったく放置してよいものではありません。

ファンドの価格が変わることで、資産配分が想定したものから乖離することもあるからです。個別株のように毎日値動きをチェックする必要はありませんが、定期的にアセットアロケーションや取引状況をチェックするようにしましょう。

SBI証券の口座開設方法

STEP1 メールアドレスの登録

メールアドレスを入力し、仮登録をします。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP2 認証コードの入力

登録したメールアドレス宛に届いた認証コードを入力します。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP3 お客様情報の設定

氏名・住所・生年月日などの基本情報を入力します。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP4 規約の確認

各規約のPDFを確認し、同意のチェックボックスにチェックを入れます。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP5 入力内容の確認

入力した内容を確認します。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP6 口座開設方法の選択

口座開設の方法を選択します。本人確認書類の提出をWEB上で行う「ネットで口座開設」または提出を郵送で行う「郵送で口座開設」があります。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP7 口座開設申し込みの完了

申し込みが完了したら、申し込み完了メールに次のステップが書いてあるので忘れずに確認しましょう。
「ネットで口座開設」を選択した場合は、メールのアドレスから専用ページにアクセスし、本人確認書類の提出をしましょう。

インデックス投資に関するよくある質問

インデックス投資とは?

インデックス投資とは、インデックス(株価指数などの指標)と連動した運用成果を目的とした投資手法です。「インデックス運用」などとも呼ばれます。一方、銘柄を選別しインデックスを上回る成果を運用成果を目的とした投資手法を「アクティブファンド投資」といいます。

インデックス投資のメリットは?

インデックス投資は少額から取引きでき、初心者でも始めやすいのがメリットです。販売手数料が0円の商品、信託報酬が安いファンドがあるのも魅力です。インデックスファンドは複数銘柄で構成されているため、インデックスファンドを1つ購入することで複数の銘柄に投資したことと同様なので、結果的に分散投資となります。

インデックス投資は自分で個別に銘柄を選ぶ?

インデックス投資の場合、自分で個別に銘柄を選ぶ必要はありません。インデックスファンドの販売元が運用を行うので、投資するインデックスファンドと投資金額を選ぶだけです。

アセットアロケーションとは?

アセットアロケーションとは、リスクを低減させるため、アセット(資産)をアロケーション(配分)することを意味します。例えば、新興国の発展に期待しているからといって、新興国のインデックスファンドばかりを買っていると、相当なリスクを負うことになります。そのような事態を避けるため、資産の半分は日本国内の株式インデックス、残りをアメリカと新興国のインデックスに投資するなど、資産配分を考えます。

インデックスファンドの購入方法は?

インデックスファンドの購入方法は証券会社、商品によって違いますが、大きく分けて金額買付、口数買付、積立買付の3つがあります。金額買付は、買付の際に金額を指定して購入する方法です。口数買い付けは、買付の際に口数を指定して購入する方法です。積立買付は、金額指定で毎月インデックスファンドを購入する方法です。

まとめ

この記事ではインデックス投資の基本から、メリット・デメリット、運用方法まで幅広く説明しました。

インデックス投資は、低コスト、ローリスクの運用が可能となる投資手法で、初心者でも始めやすいと言えるでしょう。ぜひ投資の参考にしてください。