FXは少額から始めることができます。なぜならFX会社によっては1通貨からでも取引が可能な上に、担保となる証拠金の最大25倍のレバレッジをかけて取引することができるからです。
しかし「FXは少額から始めると危険って本当?」「少額取引におすすめの口座はある?」などお悩みの方は多いのではないでしょうか?
この記事では、FXを少額から始めるにあたって利益を出していくコツや注意点、おすすめ口座を紹介します。
本サイトにはプロモーション広告を含みます。なお、掲載されている広告の概要や評価等は事実に反して優遇されることはありません。
FXが少額から始めやすい理由【なんと6円から!】
FXはドル円が130円の場合、FX会社によっては約6円から取引を始めることができます。
なぜなら、FXでは「レバレッジ」をかけて取引をすることができるからです。
レバレッジとは、担保となる証拠金を口座に預けることで、預けた資金に対して最大25倍相当の取引が可能になる仕組みのことです。
例えば、ドル円が130円の時に1通貨(1ドル)の取引を行うのであれば、「130円÷25倍=5.2円」となり、6円あれば取引できるということになります。
数円から取引できるFXは、初心者の方でも手軽に始めやすく、リスクも少ないことから、取引の回数を重ねて知識や経験を得やすい投資です。
トレーダーは実際に少額から取引を始めている!
当メディアでは、FXの取引経験のある国内の20歳から69歳の男女500名を対象としたFX会社に関する利用実態調査を実施しました。
当アンケートでは、全体の28.1%にあたる140人が「1万円から~10万円まで」という少額でFXの取引を始めていることがわかりました。
まずは少額からFXを始めて取引に慣れていくことがセオリーであると言えるのではないでしょうか。
FXは少額から始める方が多いこともあり、FX会社を選ぶ際は「少額からでも始めることができるFX口座か」がかなり重要視していることもわかりました。
初心者が少額取引を始めるためのFX会社の選び方
FXを始めるなら、まずは少額取引から始めるのがおすすめです。しかし、いざ口座選びとなると、様々な業者があり、何を基準に選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、初心者が少額取引を始めるためのFX会社の選び方で特に注目すべき3つのポイントをご紹介します。
最低取引単位が小さいか
FXを少額から始めるなら、「最小取引単位が小さい」口座を選ぶことが重要です。
実は、FX会社によって1回の取引で取引できる通貨量(最小取引単位)が異なります。一般的には1000~1万通貨単位が多いですが、100通貨や1通貨から取引できる口座も存在します。
資金が少ないうちは、大きな取引はリスクが大きいため、最小取引単位が小さい口座を選ぶことが重要です。
スプレッド(取引コスト)が狭いか
FXで少額取引で利益を出すためには、「スプレッドが狭い」ことが重要です。
スプレッドとは、買値と売値の差額であり、これが小さいほど取引コストが低くなります。
少額取引では、利益幅も小さくなるため、スプレッドの影響がより大きくなります。
つまり、スプレッドが狭い口座を選ぶことで、少ない資金でも効率的に利益を得ることができるのです。
取り扱い通貨ペア数が豊富か
FXで少額取引を始めるなら、「取り扱い通貨ペア数」も重要なポイントです。なぜなら、資金効率とリスク分散という2つの観点から、通貨ペア数の多さが大きなメリットとなるからです。
取り扱い通貨ペア数が多いほど、取引量の自由度が高まります。
例えば、1,000通貨単位で取引できる場合、1通貨ペアしか扱っていない口座では、1,000通貨しかエントリーできません。一方、100通貨ペア扱っている口座では、1通貨ずつ10ペアに分散してエントリーすることが可能になります。
特に少額取引の場合は、限られた資金を効率的に運用することが重要です。多くの通貨ペアに分散することで、少額ずつでも幅広い市場へエントリーできるため、資金効率を高めることができます。
FXは値動きが大きいため、リスク管理が重要です。
多くの通貨ペアに分散することで、個々の通貨ペアの値動きによる影響を抑えることができます。例えば、ある通貨ペアで損失が出たとしても、他の通貨ペアで利益が出ていれば、損失を相殺することができます。
特に少額取引の場合は、資金量が少ないためリスクを抑えることが重要です。多くの通貨ペアに分散することで、少額ずつでもリスクを分散することができ、より安全に取引することができます。
FXの少額取引において、取り扱い通貨ペア数の多さは、資金効率とリスク分散の両面から重要な要素です。
多くの通貨ペアを取り扱っているFX会社を選ぶことで、効率的に利益を狙いながら、リスクを抑えた取引が可能になります。
FXを少額から始めたい初心者におすすめの口座ランキング3選
ここからはFXをまずは少額から始めたい人におすすめの口座3選を紹介します。
おすすめ口座は以下の観点から総合的に判断したので、ぜひ参考にしてください。
- 最小取引単位
- スプレッド
- スワップポイント
- レバレッジを調整できるか
- スマホアプリの使いやすさ
- 自動売買に対応しているか
会社名 | SBI FXトレード | 松井証券 | マネーパートナーズ |
---|---|---|---|
サービス名 | SBI FXトレード | MATSUI FX | パートナーズFX nano |
最低取引数量 | 1通貨 | 1通貨 | 100通貨 |
レバレッジ | 変更不可 | 1倍、5倍、10倍、25倍 | 変更不可 |
スプレッド(ドル円) | 0.18銭※2 | 0.2銭~1.6銭 | 0.0銭 |
取引ツール(スマホ用) | SBI FXTRADE | 松井証券 FXアプリ | FX取引アプリ |
自動売買への対応 | - | 100円から自動売買 | 連続予約注文 |
特徴 | 1通貨から取引を行える! | 100円から自動売買が行える! | スプレッドの狭さで選ぶなら! |
公式サイト |
《1通貨から》SBI FXトレード
取引単位 | 1通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0.18銭 ※注文数量1~1,000,000の場合の基準値 |
レバレッジ | 最大25倍 |
通貨ペア数 | 34通貨ペア |
自動売買 | - |
デモトレード | - |
- 1通貨から取引できる
- スプレッドが業界最狭水準
- 通貨ペアが34種類と豊富
- 積立FXサービスが行える
SBI FXトレードは、ネット証券大手のSBI証券グループのFX会社です。
2024年のオリコン顧客満足度初心者部門で第1位を獲得しています。
最低取引単位が1,000通貨や10,000通貨からが多い中、松井証券FXと同じく1通貨から取引できます。
レバレッジをかけていなくても米ドル/円の場合約150円から取引できるため、資金の少ない方やリスクを抑えてトレードしたい方は必見です。
注文数量に応じて業界最安水準のスプレッドを提供している点も、大きな特徴の一つです。
以下の表に米ドル/円の注文数量ごとのスプレッドをまとめています。
注文数量ごとのスプレッド
注文数量 | スプレッド |
---|---|
1~1,000,000 | 0.18 |
1,000,001~3,000,000 | 0.20 |
3,000,001~5,000,000 | 0.68 |
5,000,001~10,000,000 | 1.18 |
スプレッドが狭いほど取引コストが低いことになるため、有利に取引を進められます。
また、取り扱い通貨ペア数は業界トップクラスの34通貨ペアの取引が可能です。
主要通貨ペアはもちろん、他社ではあまり取り扱いのない韓国ウォン/円やブラジルレアル/円も取引できるため、柔軟な取引戦略が立てられます。
FX会社には珍しく積立FXを提供しています。
積立FXとは短期的な利益を狙うのではなく、毎月自分で決めた設定に従い定期的に購入していくサービスです。
通常のFXよりもリスクが抑えられていること、外貨預金と違っていつでも売却可能であることが強みです。
リスクを分散できるだけでなく、分析や取引の手間を省けるため、普段忙しくてチャートを確認する暇がない方にとって大きなメリットとなります。
積立FXのシミュレーションも提供しているため、気になる方はまずはシミュレーションをしてみてください。
《1通貨から》松井証券FX
取引単位 | 1通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0.2銭 |
レバレッジ | 1・5・10・25 |
通貨ペア数 | 20通貨ペア |
自動売買 | ⚪️ |
デモトレード | - |
- 1通貨から取引できる
- 100円から自動売買が始められる
- レバレッジの設定ができる
- 取引ツールの機能性が高い
松井証券FXは2021年2月より新ブランド「松井証券MATSUI FX」として新しいFXサービスを開始しました。
運営会社である松井証券は、創業100年を超える老舗FX会社のため、安心して利用できます。
最低取引単位は1通貨からとなっています。
最低取引単位が1,000通貨や10,000通貨からが多い中、1通貨から取引ができるため資金の少ない方やリスクを抑えてトレードしたい方でも利用できるでしょう。
また、2023年4月より「100円から自動売買」というサービスを開始しました。
自動売買とは、あらかじめプログラムされた一定のルールに従い、機械的に取引を続ける売買ツールのことです。
普段仕事で忙しく、チャートを見る暇がない人やFXに対する知識があまりない方でも簡単にFXを始められるため、ぜひ使ってみてください。
松井証券FXでは、レバレッジを1倍、5倍、10倍、25倍から自分で選べるため、証拠金とのバランスを見ながら余裕を持った取引が可能です。
4つの選べるレバレッジコース
レバレッジ | 証拠金率 | |
---|---|---|
スタンダード25倍コース | 25倍 | 4% |
低レバレッジ10倍コース | 10倍 | 10% |
低レバレッジ5倍コース | 5倍 | 20% |
レバレッジなしコース | 1倍 | 100% |
自分でレバレッジを選べるFX会社は少ないため、リスク管理を徹底したい人に松井証券FXはピッタリです。
スマホアプリでは、取引スタイルに合わせて選べる多彩なチャートやワンタップで注文できるスピード注文が搭載されています。
また、PC版並のテクニカル指標を搭載しているため、投資初心者だけでなく上級者でも満足して利用できるでしょう。
アプリ内のマーケット情報では、重要指標の速報や各国の要人発言、市況情報などのニュースが閲覧可能となっており、外出中でも経済状況をすぐに把握できます。
《100通貨から》パートナーズFX nano(マネーパートナーズ)
取引単位 | 100通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0銭(9:00~翌3:00 1/8~4/30) ※5万通貨まで ※メンテナンス時間を除く ※原則固定(例外あり) |
レバレッジ | 25倍 |
通貨ペア数 | 21通貨ペア |
自動売買 | 連続予約注文 |
デモトレード | - |
- 100通貨から取引できる
- ドル円のスプレッドが0.0銭
- 自動売買に対応している
マネーパートナーズFX nanoは、マネーパートナーズが提供している少額資金から運用できる初心者にもやさしい取引ツールです。
100通貨から取引できるので、2023年6月30日現在米ドル/円であれば580円から取引できます。
レバレッジを抑えたとしても1,000円ほどからトレードできるため、資金が少ない方や少額でリスクを抑えた取引をしたい方におすすめです。
マネーパートナーズFX nanoは、みんかぶFX比較ランキング「スプレッド部門」において、2022年・2023年と2年連続1位を獲得しています。
米ドル/円のスプレッドが期間限定5万通貨まで0.0銭となっているため、1日に何回もトレードを繰り返すキャルピングやデイトレードを行っている方は手数料を抑えらるでしょう。
また、取引タイミングを逃したくない方のために「連続予約注文」という自動売買サービスを提供しています。
マネーパートナーズの連続予約注文の特徴として、取引手数料がかからない点や複数注文に対して1回分の証拠金のみということがあり、これによって安心して少額取引を繰り返すことができます。
リスクを抑えてFXを始めたい方は、まずは口座開設しておきましょう。
FXを少額から始める際の3つの注意点
少額からFXを始めればリスクは小さくなりますが、損失が発生しないというわけではありません。
損失が発生する確率を抑えるために、注意点は念入りに覚えておきましょう。
入金額が少額の場合はロスカットされやすくなる
入金額が少額の場合は、ロスカットされやすくなるため注意が必要になります。
少ない資金で大きく稼ぐために大きなポジションを保有すると、結果的に高いレバレッジをかけることになるからです。
高いレバレッジをかけると、想定とは逆にレートが少し動いただけでロスカットされてしまうことになります。
例えば、「有効証拠金÷必要証拠金×100=100%」未満になるとロスカットされるヒロセ通商の場合、ドル円が130円の時に取引すると以下のようにロスカットまでのレートが変動します。
レバレッジ3倍 | レバレッジ10倍 | レバレッジ20倍 | |
---|---|---|---|
ロスカットまでの値幅 | 約38円 | 約7円 | 約80銭 |
レバレッジ3倍ではほとんどロスカットにかかる可能性はなく、レバレッジ10倍でも大きな変動がなければ大丈夫でしょう。
しかし、レバレッジが20倍になると、例のように入金額が少ない場合は1円も耐えられずにロスカットされてしまいます。レバレッジが25倍の場合は、即ロスカットのような状況です。
レバレッジは高ければ高いほど投資効率も高まりますが、ロスカットされる確率も高まることに注意してください。
1lot(ロット)がいくらかを把握せずに取引すると資金管理に失敗する
もし1lot(ロット)のサイズがいくらか把握していないまま、取引をしてしまった場合、想定外の大きな損失が発生する可能性があります。
FXにおけるロットとは、取引における通貨量の単位のことです。FX会社によって異なりますが、1ロットは1,000通貨または1万通貨に設定されているのが一般的で、取引はこのロット単位で行われます。
例えば、ドル円が130円の時に1ロット取引すると以下のようになります。
- 1ロット=1,000通貨:1,000通貨×130円=13万円分の取引
- 1ロット=1万通貨:1万通貨×130円=130万円分の取引
要するに、FX会社のロットを把握していないと、想定の10倍の取引をしてしまう恐れがあるのです。そのため、自分が利用するFX会社のロットは取引をする前に事前に確認しておく必要があります。
なお、本記事でおすすめしているFX会社のロットは以下の通りです(一部のマイナー通貨ペアは除きます)。
- みんなのFX:0.1ロット=1,000通貨 1ロット=1万通貨
- ヒロセ通商:1ロット=1,000通貨
- 外為オンライン:1ロット=1万通貨(miniコースは1ロット=1,000通貨)
損切りラインを必ず設定する
FXでは損切りライン(価格)を設定することが重要になります。なぜなら、損切りラインを設定しておかないと、損失が大きくなった時に「待てば戻るのでは」と考えて損切りができず、多くの損失を抱えてしまうことがあるからです。
また、少額を入金して取引する場合は、レバレッジが高くなりやすく、その分ロスカットにかかりやすくなります。
例えば、ドル円が100円の時に1万通貨(100円×1万通貨=100万円)のポジションを保有する場合、入金額によって以下のようにレバレッジが変化します。
- 5万円を入金:100万円÷5万円=レバレッジ20倍
- 10万円を入金:100万円÷10万円=レバレッジ10倍
各レバレッジにおけるロスカットまでの値幅は、以下の表の通りです。
レバレッジ | ロスカットまでの値幅 |
---|---|
レバレッジ20倍 | 40銭 |
レバレッジ10倍 | 430銭 |
レバレッジ20倍と10倍を比較すると、ロスカットまでの値幅は390銭(3.9円)もの差になります。
レバレッジが高くなると一気にロスカットまでの距離が縮まり、ロスカットによる損失の確定が圧倒的に起こりやすくなるのです。
有名な億トレーダーであっても損失を出すことはあり、基本的に損切りラインを設定しています。いかに勝つかだけでなく、いかに負けの被害を最小限に抑えるかを考えることも大切なのです。したがって、初心者は必ず損切りラインを設定して逆指値注文を入れ、想定とレートが逆に動いた場合、自動的に損切りされるようにしておくことをおすすめします。
積立FXを少額からレバレッジなしで始めてみよう!
FXを少額から始める際にはロスカットに気をつけながらも、レバレッジを使っていかないと儲けることは難しいです。
ただFX初心者の方の中には「なるべくリスクを抑えて運用したいな...」と思っている方も多いのではないでしょうか?
そのような方にはレバレッジなしでの取引をしてみましょう。
そのレバレッジなしで取引したい方には通常のFXではなく、積立FXがおすすめです
ここではなるべくリスクを抑えて取引を行ってみたい方にとってぴったりのな積立FXを紹介します。
お小遣い感覚で手軽に始めることが出来るので、ぜひ参考にしてみてください。
レバレッジを設定できるFX業者を利用することも少額からFXを始める際にはおすすめです。
自身でレバレッジを制限できるのが一番ですが、少額でFXを始めて稼ごうと思うと、どうしてもハイレバレッジを活用したギャンブルのような取引になってしまいがちです。
そこでルール付けとして利用可能な最大レバレッジを低くレバレッジを設定しておくことで許容損失額を抑えられ、相場に生き残るために重要な資金率を抑えられます。
例えば投資資金10万円で為替レートが1ドル = 140円のドル円を取引し、現在レートから10pips(0.1円)幅の位置で損切りをする場合を仮定します。
レバレッジ25倍を最大限活用して17lot(1万7,000通貨)保有した場合、許容損失は1,700円となり、資金率は1.7%となります。
対してレバレッジを7倍に抑えて5lot(5,000通貨)保有した場合、許容損失は500円となり、資金率は0.5%と、レバレッジ25倍の場合と比べて約3分の1に抑えられるのです。
またロスカットになる確率が下がることで、突発的な価格の変動による意図しない損切りを防げ、取引手法の期待値を発揮するためにも役立ちます。
楽天証券では、1倍、2倍、5倍、10倍、25倍、5つの数値からレバレッジを事前に設定できます。
FXで少額から稼ぐためのコツ
FXは少額からの取引でも利益を増やすことは十分可能です。とはいえ、やみくもに取引をするのでは、逆に損失を膨らませてしまうことになりかねません。少額からでも稼ぐためのコツをしっかりと理解し、最終的に大きく稼ぐことを目指しましょう。
通貨ペアはドル円やユーロドル、ユーロ円がおすすめ
初心者の方が少額でFXの取引をする場合、まずはドル円やユーロドルなどのメジャー通貨ペアを取引していくのがおすすめです。
というのも、ドル円やユーロドル、ユーロ円はレートの変動が穏やかであり、スプレッドも狭く、取引しやすい傾向があることで知られているからです。
2022年における日本人トレーダーに人気のある通貨ペアのボラティリティとスプレッドは、以下のようになっています。
2022年の通貨ペアごとのボラティリティとスプレッド
ボラティリティ | 通貨ペア | ※スプレッド |
---|---|---|
1位 | ポンド円 | 0.9銭 |
2位 | ユーロ円 | 0.4銭 |
3位 | 豪ドル円 | 0.6銭 |
4位 | ドル円 | 0.2銭 |
5位 | カナダ円 | 1.5銭~2.5銭 |
6位 | ユーロドル | 0.3pips |
値動きの激しい通貨ペアを取引し、一度の取引で多くの利益を得ることもFXの魅力の1つですが、初心者の方の場合は勝つことが先決になります。ドル円やユーロドル、ユーロ円といったメジャー通貨ペアでの取引に慣れてきた段階で、より値動きの激しいポンド円や豪ドル円、カナダ円などの取引にトライしてみるのがおすすめです。
リスクを負える方は新興国通貨もアリ
ただ、どうしても一気に稼ぎたい方やポンド円、豪ドル円などの取引も経験した方は、新興国通貨(マイナー通貨)を取引して大きな利益を狙うのもアリです。
新興国通貨は取引される量が少ないため、値動きが激しい傾向があり、狙える値幅もその分大きくなります。
例えば、トルコリラ円やメキシコペソ円、南アフリカランド円などは、値動きが激しくスワップポイントも高いという共通した特徴のある通貨ペアです。
ただし、社会的、軍事的な側面への懸念や財政状況によって、急変動するリスクが大きいというデメリットもあります。
さらに、ドル円やユーロ円などの主要通貨ペアと比べて、スプレッドが基本的に広いです。
したがって、新興国通貨を取引する場合は大きな利益が期待できるだけでなく、ハイリスクかつ取引の難易度も高いことを理解した上で取引するようにしてください。
レバレッジの設定は3倍がおすすめ
初心者の方の場合、最初は「レバレッジは3倍以下」を守って取引をするようにしてください。
なぜなら、レバレッジは高ければ高いほど、少額の資金でも大きな利益を得ることが期待できますが、逆に大きな損失を出してしまうこともあるからです。
また、国内のFX会社ではレバレッジを最大25倍までかけることができますが、レバレッジが25倍に近づくにつれてどんどんロスカットされやすくなり、損失が確定しやすくなります。
ロスカットとは、FX会社が定める一定の損失額を超えると強制的に決済される仕組みです。
レバレッジを高くすることは「ハイリスクハイリターン」であることを理解し、レバレッジをかけた取引の感覚がつかめてきてから徐々に高くしていくとよいでしょう。
積立FXとは?
積立FXとは、「FXの仕組み」を使う外貨の積立投資のことです。積立投資とは、同じ金融商品の定期的かつ定額購入を継続し、長期的な目線で利益を得ようとする投資手法のことを言います。
「外貨への投資」は外貨預金をイメージされる方が多いと思いますが、外貨預金は主に銀行、積立FXはFX会社が取り扱うという違いがあります。積立FXは、通常のFXよりもリスクが大きく抑えられていること、外貨預金と違っていつでも売却可能なことが大きな特徴です。
また外貨預金と比較すると、税金が有利であることやFXならではのスワップポイントを受け取ることが出来るのも大きなメリットになります。
【シミュレーション】積立FXはどれだけ儲かる?
この項目では過去に積立FXを始めていた場合のシミュレーションから、どれぐらいの利益あるいは損失が生じ得たのかを解説していきます。
人民元/円を5年間運用していた場合
中国の経済成長に期待して人民元を買っていた場合、シミュレーションは以下の通りになります。
- 買い付け頻度:毎月
- 買い付け金額:1万円
- 運用期間:2018年1月から2022年12月(5年間)
- レバレッジ:2倍
総合金額 | 645,632円 |
---|---|
買付金額合計 | 600,000円 |
スワップ金額合計 | 45,632円 |
スワップポイントの金額合計は4万5,632円、利回りは約7.6%となりました。
日本円の預金ではほぼ金利が付かないため、非常に魅力的な数字と言えるでしょう。
また、2018年1月から2022年12月までの5年間で、人民元/円は約17円から約19円まで約2円上昇しています。
仮に平均取得単価がちょうど真ん中の18円になったとすれば、約19円まで約1円(約6%)上昇したということになります。
レバレッジ2倍であれば「約6%×2倍=約12%」上昇した分の値幅を取れたことになるため、「買付金額合計60万円×約12%=約7万2,000円」の為替差益も得ることができたということです。
合計の利益は「4万5,632円+約7万2,000円=約11万7,632円」となり、「約11万7,632円÷買付金額合計60万円=約19.6%」が5年間の利回りということになります。
メキシコペソ/円を1年間運用した場合
2022年に起きたロシアのウクライナ侵攻のタイミングで、メキシコが原油などの資源を豊富に有している資源国であることに着目し、メキシコペソ/円を買っていたらどうなっていたでしょうか。
- 買い付け頻度:毎週
- 買い付け金額:2,500円
- 運用期間:2022年1月から12月(1年間)
- レバレッジ:2倍
総合金額 | 145,642円 |
---|---|
買付金額合計 | 130,000円 |
スワップ金額合計 | 15,642円 |
スワップポイントの金額合計は1万5,642円、利回りは約12%となりました。
メキシコの政策金利は2022年5月14日現在11.25%と非常に高く、スワップポイントの高さが大きなメリットです。
また、2022年1月から12月までの1年間で、メキシコペソ/円は約5.6円から約6.7円まで約1.1円上昇しているため、仮に平均取得単価がちょうど真ん中の6.15円になったとすれば、約6.7円まで約0.55円(約9%)上昇したということになります。
レバレッジ2倍であれば「約9%×2倍=約18%」上昇した分の値幅を取れたことになるため、「買付金額合計13万円×約18%=約2万3,400円」の為替差益も得ることができたということになります。
合計の利益は「1万5,642円+約2万3,400円=約3万9,042円」となり、「約3万9,042円÷買付金額合計13万円=約30%」が1年間の利回りということになります。
トルコリラ/円を3年間運用した場合
次は高金利で知られるトルコリラで、中期的に積立FXをするとどれだけ儲かるのか見ていきましょう。
- 買い付け頻度:毎日
- 買い付け金額:500円
- 運用期間:2020年1月から2022年12月(3年間)
- レバレッジ:2倍
総合金額 | 638,611円 |
---|---|
買付金額合計 | 391,000円 |
スワップ金額合計 | 247,611円 |
スワップポイントの金額合計は24万7,611円、利回りは約63%となりました。
トルコの政策金利は2019年には24%まで上昇し、2024年5月14日現在でも8.5%と非常に高くなっています。
また、2020年1月から2022年12月までの3年間で、トルコリラ/円は約18円から約7円まで約11円下落したので、仮に平均取得単価がちょうど真ん中の12.5円になったとすれば、約7円まで約5.5円(約44%)下落したということになります。
レバレッジ2倍であれば「約44%×2倍=約88%」下落した分の値幅を損したということになるため、買付金額合計39万1,000円×約88%=約34万4,000円の為替差損が出てしまったということになります。
スワップポイントの24万7,611円よりも大幅なマイナスになってしまっており、いかに購入価格を平均化できる積立FXとはいえ、チャートの形状やファンダメンタルズもチェックすることが大切であることが分かります。
積立FXサービスを利用する場合のおすすめFX会社2選
積立FXサービスは2023年10月現在、2社で提供されています。それぞれのFX会社の積立FXの特徴について見ていきましょう。
SBI FXトレード
取り扱い通貨ペア | 米ドル/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円 中国人民元(CNH)/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円、香港ドル/円、メキシコペソ/円 |
---|---|
取引単位 | 1通貨単位ごと |
購入頻度 | 日次(毎営業日)・週次(毎週水曜日)・月次(毎月26日)から選択 |
レバレッジ | 1倍・2倍・3倍から選択 (※中国人民元(CNH)、南アフリカランド、トルコリラ、香港ドルは3倍の選択不可) |
SBI FXトレードは、業界で最初に積立FXサービスをスタートしました。SBI FXトレードでは積立FXを1通貨単位から始めることができ、用意された10通貨ペアの中から選んで取引をします。例えば、米ドル/円であればレバレッジをかけなくても(レバレッジ1倍)、150円という少額から取引することが可能です(1ドル=150円の場合)。また、住信SBIネット銀行からの自動入金サービスを利用すれば、保有口座へ自動で入金ができる点も、積立FXを継続していく上で非常に便利です。さらに、日本人に人気がある米ドル/円のスワップポイントが比較的高いことも魅力の一つと言えるでしょう。
外為どっとコム
取り扱い通貨ペア | 米ドル/円、豪ドル/円、ポンド/円、NZドル/円、カナダ/円、南アランド/円、トルコ/円、人民元/円、メキシコペソ/円、露ルーブル/円(注文受け付け停止中) |
---|---|
取引単位 | 外貨:1通貨単位 円貨:100円以上1円単位(最低1通貨相当) |
購入頻度 | 毎日・毎週水曜日・毎月26日から選択 |
レバレッジ | 1倍・2倍・3倍から選択 (個人の場合) |
外為どっとコムもSBI FXトレードと同じく1通貨単位取引することができますが、通貨ペアに関してはSBI FXトレードより多い10種類を取り扱っています。外為どっとコムはメキシコペソなどの新興国通貨ペアのスワップポイントが比較的高めに設定されている点もメリットです
他にも、さまざまな投資に関する情報を無料で公開しているなど、初心者でも積立FXを始めやすい環境も用意されています。
したがって、外為どっとコムは新興国通貨ペアを取引したい方や、FX初心者の方におすすめです。
FXの少額取引に関するFAQ
FXの少額での取引でよくある質問をまとめました。
「まだ疑問が残っているな」と感じている方は、以下の質問を参考にしてみてください。
- FXの自動売買は少額からでも始められる?
- FXの自動売買は、少額から始めることができるものもあります。
各FX会社が提供している自動売買プログラムの最低取引通貨単位が、少額取引に対応しているかどうかが判断のキーポイントです。
要するに、1,000通貨以下で取引できるかが基準になります。
例えば、みんなのFXの口座を開設すると自動的に使えるようになる「みんなのシストレ」や、外為オンラインの「iサイクル2取引」といった自動売買は1,000通貨での取引が可能です。
ただし、どの程度のポジション数を保有するのか、手数料はかかるのか、スプレッドは裁量取引と違うのかなど、注意しなければならない点もあることから、裁量取引に慣れたのちに自動売買をした方が無難と言えます。
- FXは少額でも危険?リスクはある?
- FXの少額取引は、危険性が低い投資です。
なぜなら、基本的にFXはロスカットによって、入金した金額分以上の損失が発生しないようになっているからです。
例えば、あなたが1万円入金したのであれば、1万円以上の損失は基本的に発生しません。
入金額以上の損失が発生するケースはめったに起こらず、それよりも注意しなければならないのが高いレバレッジをかけて取引してしまうことです。
少ない資金で大きく稼ぐために大きなポジションを保有すると、想定とは逆にレートが少し動いただけでロスカットされてしまうことに注意しましょう。
- 初心者はまず少額からFXを始めた方がおすすめ?
- FXを始める初心者の方は、まずは少額から取引を始めるべきです。
少額であれば気軽にFXを始めることができ、万が一失敗しても大きな損失を出してしまうことがありません。
また、初心者の方が大きな損失を出してしまうと、精神的に大きな負担がかかり冷静な取引を続けられなくなる可能性もあります。
プロのトレーダーでも損失を出した後に、冷静さを欠いてしまうことはよくあることです。
精神的に余裕を持って適切な取引を行うために、初心者の方は少額から取引を始めるようにしてください。
- FXは少額の利益なら脱税してもバレない?
- FXは少額の利益でも、確定申告を必ずしておきましょう。
というのも、FX会社は顧客の取引データを税務署に報告しているため、脱税は簡単にバレるからです。
脱税をすると「無申告加算税」や「延滞税」といった税金が追加で発生し、支払う金額が増加してしまいます。
会社員の方は「FXの収入が年間20万円を超える」ことが基準になるため、当てはまりそうな時は税金を支払う必要があるか調べるようにしてください。
FXの確定申告について詳しく知りたい方は、「FXの確定申告のやり方とは?利益が出た場合と損失が出た場合、それぞれのやり方を解説」を参考にしてください。
- FXは少額からでも利益を稼ぐことができる?
- FXは少額からでも利益を稼ぐことが十分にできる投資だと言えます。
なぜなら、レバレッジを活用することで、その分少額の資金でも利益を増やすことができるからです。
ただし、大きな利益を狙うには、何度も取引を繰り返して利益を積み重ねる必要があります。
1,000円の利益を10回くりかえせば1万円になり、それは取引用の資金にプラスすることが可能です。
適切なトレードスタイルや知識を身に付け、着実に利益を上げられるようになることを目指しましょう。
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日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。15年以上のFXトレード歴があり、2013年に開催されたFXコンテスト(Forex.com社開催)で優勝も経験。FXを始め、株、仮想通貨、コモディティなども手広く取引している。
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