「FXに興味があるけど、何から勉強すればいいのかわからない」、「初心者でもFXって儲かるの?」といったFXに対する疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、FX初心者に向けてFXの基礎知識をわかりやすく解説します。FXで儲かる仕組みや押さえておきたい基本用語、初心者におすすめのFX会社を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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FXとは
FXとはForeign Exchangeの略称で、日本語では「外国為替証拠金取引」といいます。外国為替とは、異なる国の通貨を交換することで、米ドル、ユーロ、ポンド、円などの通貨の交換を指します。
また、証拠金取引とは取引口座に入金した資金よりも大きな金額の取引を行う仕組みのことです。例えば1万円の自己資金でも10万円分の外国通貨の売買が可能です。
つまり、FXとはさまざまな国の通貨を手持ち資金よりも大きな金額で取引することです。
FXで稼ぐ方法
FXで稼ぐ方法には以下の2種類があります。
それぞれ見ていきましょう。
為替差益で稼ぐ
為替差益とは、通貨のレートの変動によって発生する差による損益のことです。例えば、ドル円の現在値が140円とします。このドル円を140円で買い、145円になって売れば5円分の為替差益が得られます。
1ドル分の取引ならその利益は5円ですが、1万ドル分の取引ならその利益は5万円です。
逆に、140円でドル円を買った後に相場が下がり135円で売った場合は5円の損失になります。1ドル分の取引なら5円の損ですが、1万ドル分の取引なら5万円の損失になります。
このように為替レートの変化による差益を狙って売買して利益や損益が確定し、その損益の大きさはどのくらいの金額の売買をしているかに比例します。
*ドル円の場合はドルと円、ユーロドルの場合はユーロとドルというように2つの通貨がペアとなって取引されることから、取引する通貨の組み合わせのことを通貨ペアといいます。
スワップポイントで稼ぐ
スワップポイントとは通貨ペアのそれぞれの通貨の金利差に基づいて日割で算出される金利のことです。またスワップポイントは毎日日本時間の午前6時にポジションを保有していれば自動的に付与されます。
例えばドル円の場合、ドルの金利と円の金利を比べた場合、ドルの金利の方が高ければ、ドル円の買いポジションを翌日に持ち越した場合はプラスのスワップ(金利差調整分)になりその分の金利がもらえます。
逆にドル円の売りポジションを翌日に持ち越した場合はマイナススワップになり、その分は金利差として自動的に残高から差し引かれます。
したがって、FXではスワップがもらえる方向のポジションを持ち続けている間は毎日金利がもらえる仕組みです。
*ポジションとは、買ったまま保持している通貨ペアや売ったまま保持している通貨ペアのことです。買いポジション、売りポジションと言うこともあります。
FXの特徴
FXには以下の4つの特徴があります。
順番に見ていきましょう。
少ない資金で高額な利益を狙える
FXは証拠金取引なので、自己資金よりも大きな金額の取引ができ、このことを「レバレッジ」(「てこの原理」という意味)といいます。
日本国内のFX会社で個人の取引口座の場合は、最大25倍のレバレッジが認められています。
例えば、自己資金が1万円であれば、最大25万円分の通貨ペアの売買ができるため、少ない資金で大きな利益を狙うことが可能です。
また、自己資金が10万円あれば250万円分の取引ができるため、デイトレードの場合でも1回の取引で数千円の利益を得ることができます。
買いと売りのどちらからでも取引を始められる
FXは実際に現物の外貨を売買するわけではありません。トレーダーは相場の動きを予想し、その通貨ペアが上がると思えば買いポジションを作り、下がると思えば売りポジションを作ります。そのポジションを作るために必要な資金が証拠金(自己資金)です。
例えば、ドル円が140円から150円になると予想すればドル円を買い、ドル円が140円から130円になると予想すれば売り、予想通りに相場が動けばポジションを決済してその値幅分の利益が得られます。
つまりFXは相場が上がる場合は「買い」、下がる場合は「売り」でそれぞれの通貨ペアを取引し、「買い」でも「売り」でも利益が得られる仕組みになっています。
24時間取引ができる
FXは月曜日の日本時間の午前6時から土曜日の午前6時まで24時間いつでも、取引可能です。
また、24時間の中の以下に示す時間帯によって主な取引市場の名前がついています。
ウェリントン市場 | 午前6時から午前8時くらいまで |
---|---|
東京市場 | 午前8時から午後4時くらいまで |
欧州市場 | 午後3時から午後9時くらいまで |
NY(ニューヨーク)市場 | 午後9時から午前6時くらいまで |
ただし、FXは株式のように物理的な取引所があるわけではなく、金融機関のネットワークシステムによってすべての取引が行われるため、各市場の時間はおおよその目安です。1つの市場が終わって次の市場に移行するわけではなく、それぞれがオーバーラップしています。
*FXにはサマータイム制が導入されているため、市場の開始時間と終了時間は夏時間と冬時間で1時間のずれがあります。
経済の動きに合わせて価格が動く
為替相場は各国の経済や要人発言などによって大きく動きます。特に主要国の経済指標や政策金利の発表時にはその国の通貨が活発に取引され、値動きも大きくなります。
中でも為替相場にもっとも大きな影響を出す国は、世界一の経済大国であるアメリカです。アメリカの経済に関連するニュースや指標でドルが売られたり買われたりするため、ドル円やユーロドルなどドルとペアを作る通貨ペアも大きく動くことがあります。
FX取引をする際にはこのような経済情報に敏感になることが大切で、日ごろから主要国の経済に関するニュースには注意を向けておくと良いでしょう。
そうしているうちに世界の経済の動きがよくわかるようになり、経済に関する知識が増え、それによって生じる影響などが予測できるようになります。
みんなのFX
初心者が知っておきたいFXの基礎知識
FX取引をする際に知っておきたい6つの基礎知識(用語)は以下の通りです。
詳しく解説します。
円高/円安
円高/円安とは、日本円が他通貨に対して価値が高いのか安いのかを表す言葉です。米ドルと円の関係を例に見てみましょう。
現在価格が1ドル140円だとします。
1ドル140円が150円になった場合、ドルが高くなり円は安くなっています。1ドルが140円で買えていたのに、150円出さないと買えなくなった、ということはドルが値上がりしたため、円は相対的に値下がりしたことになります。
したがってこの場合は円安です。140円が150円に値上がりしていて1ドルの価格が高くなっているから「円高」と勘違いしないように注意してください。
1ドル140円が130円になった場合は、ドルが安くなり、円が高くなっています。したがってこの場合は円高です。
また、世界の経済情勢が安定して成長しているときは円安、経済不安が拡大すれば円高になる傾向があります。
レバレッジ
レバレッジとは「てこの原理」を意味し、FXではこのレバレッジを使って自己資金の何倍もの通貨の売買ができます。国内のFX会社の個人口座では最大25倍のレバレッジで取引可能です。
下表は各証拠金にそれぞれのレバレッジをかけた場合、どのくらいのドルを取引できるかを示しています。(ドル円レートは140円で計算)
証拠金 | レバレッジ5倍 | レバレッジ10倍 | レバレッジ25倍 |
---|---|---|---|
1万円 | 357ドル分 | 714ドル分 | 1,785ドル分 |
5万円 | 1,785ドル分 | 3,570ドル分 | 8,925ドル分 |
10万円 | 3,570ドル分 | 7,140ドル分 | 1万7,850ドル分 |
下表は、ドル円を取引した場合、為替の変動によって取引量に対していくらの損益が発生するかを示しています。
ドル円の取引量 | 1銭変動 | 10銭変動 | 20銭変動 | 50銭変動 | 1円変動 |
---|---|---|---|---|---|
1ドル | 0.01円 | 0.1円 | 0.2円 | 0.5円 | 1円 |
10ドル | 0.1円 | 1円 | 2円 | 5円 | 10円 |
100ドル | 1円 | 10円 | 20円 | 50円 | 100円 |
1,000ドル | 10円 | 100円 | 200円 | 500円 | 1,000円 |
5,000ドル | 50円 | 500円 | 1,000円 | 2,500円 | 5,000円 |
1万ドル | 100円 | 1,000円 | 2,000円 | 5,000円 | 1万円 |
5万ドル | 500円 | 5,000円 | 1万円 | 2万5,000円 | 5万円 |
10万ドル | 1,000円 | 1万円 | 2万円 | 5万円 | 10万円 |
スワップポイント
スワップポイントとは、2つの通貨の金利差によって発生する金利のことです。例えば、ドル円の場合は、ドルの金利が日本の金利よりも高いため、ドル円の買いポジションにはプラススワップ、ドル円の売りポジションにはマイナススワップがつきます。
スワップが付与されるタイミングはロールオーバー時(毎日午前6時/夏時間)で、スワップ金額は毎日変動します。
2023年6月22日のGMOクリック証券の各通貨ペア10万通貨単位あたりのスワップは以下のようになっています。
通貨ペア | 売りスワップ | 買いスワップ |
---|---|---|
ドル円 | -209円 | 206円 |
ユーロ円 | ‐159円 | 156円 |
ポンド円 | -246円 | 243円 |
例えば、ユーロ円を10万通貨単位買いポジションを保有して翌日に持ち越せば、毎日自動的に156円がもらえます。
逆にユーロ円の10万通貨の売りポジションを翌日に持ち越せば、159円支払う(自動的に差し引かれる)ことになります。
また、スワップは年利を日割りで計算しているため、土日分のスワップを水曜日の朝に計上することになっています。
水曜日のスワップは他の日の3倍なので、プラススワップは3倍の利益ですが、マイナススワップは3倍の支払いになるので注意しましょう。
ロスカット
ロスカットとは、証拠金の残高が含み損に対してある程度以下の水準(証拠金維持率)となった場合、FX会社によって強制的にすべてのポジションが決済されることをいい、強制ロスカットともいいます。
ロスカットを理解するためには以下の公式の理解が必要です。
必要証拠金=通貨単位×現在価格÷レバレッジ
証拠金維持率=有効証拠金(口座残高±含み損益)÷必要証拠金×100
例えばドル円を1万ドル(1ドル140円)、25倍のレバレッジで取引する場合に必要な資金(必要証拠金)は
必要証拠金=10,000×140÷25=56,000 つまり、5万6,000円です。
これに対して口座の残高が56万円ある場合は
証拠金維持率=560,000÷56,000×100=1,000 つまり、証拠金維持率1,000%です。
同じく1万ドルを取引する場合の口座残高が10万円の場合は証拠金維持率は約178%になり、そのポジションに含み損が発生すると証拠金維持率はさらに下がります。
このように含み損が大きくなればなるほど証拠金維持率が小さくなり、100%でロスカットと決められていれば、証拠金維持率が100%になった時点ですべてのポジションが強制的に決済されます。
スプレッド
スプレッドとは売値と買値の差のことです。スプレッドはFX会社の取引手数料のようなもので、FX会社、通貨ペア、時間などによってさまざまに設定されています。例えば、ドル円を取引する場合、売値が140円10銭、買値が140円10.2銭の場合はスプレッドは0.2銭です。
例えばトレイダーズ証券の「みんなのFX」の午前8時~翌午前5時までの各通貨ペアのスプレッドは下表のようになっています。
通貨ペア | スプレッド(pips) |
---|---|
ドル円 | 0.2 |
ユーロ円 | 0.4 |
ポンド円 | 0.9 |
豪ドル円 | 0.5 |
NZ円 | 0.7 |
ユーロドル | 0.3 |
ポンドドル | 0.8 |
豪ドルドル | 0.8 |
また、FXではスプレッドのように値幅を示す場合の単位は各通貨共通でpips(ピップス)を使います。こうすることでどの通貨ペアでもどのくらいの値幅に変動があったのかが簡単にわかります。
ちなみにドル円の1pipは1銭、100pipsは1円です。
取引単位
取引単位とは通貨ペアを売買する取引量のことです。ドル円で1万通貨単位の取引といえば、1万ドル、ユーロドルで10万通貨単位といえば10万ユーロを取引することです。
取引する際はトレーダーが自由に取引する量を決めることができますが、FX会社によって最低取引単位が決められています。
最低取引単位が小さければ小さいほど、少ない資金でFX取引が可能で、多くのFX会社は1,000通貨単位~1万0,000通貨単位を最低通貨単位として設定しています。
ただし、最近では1通貨単位からでも取引ができるFX会社もあり、その場合は数円の証拠金で取引可能です。
初心者がFXを始める方法
初心者がFXを始めるためには以下の4ステップが必要です。
順番に見ていきましょう。
FX会社を選定する
数あるFX会社からどの会社を選んだらよいのかは、何を基準に選ぶかによって変わります。以下はFX会社を選ぶ際に確認したい9つの基準です。
1 スプレッド
スプレッドが狭ければ狭いほど、1回あたりの取引コストが安くなるため、利益が出しやすくなります。
2 スワップポイント
スワップポイントが高い場合は、スワップを狙った長期ポジションによってより多くの利益を得やすくなります。
3 取扱通貨ペア数
ドル円やユーロドルなどのメジャーな通貨ペアだけではなく、マイナーな通貨ペアを取引したい場合は、豊富な通貨ペアを扱っているFX会社で取引する必要があります。
4 最小取引通貨単位
少ない資金から取引を始めたい場合は、小さい取引単位で取引できる会社を選びましょう。現在では1通貨単位から取引ができるFX会社もあります。
5 自動売買
自動売買は自分で取引しなくても、あらかじめプログラムされたロジックによって自動的に取引してくれるため、取引に時間を割けない人におすすめです。
6 教育コンテンツや情報配信
FXを学べる動画や相場情報やニュースを配信している会社では、FXを学びながら取引ができます。またリアルタイムで提供される経済指標の結果や相場情報は売買判断には欠かせません。
7 デモトレードの有無
デモトレードは無料でFXのあらゆる練習が可能です。実際に取引する前にツールに慣れたい方はデモトレードがあるFX会社を選ぶのがおすすめです。
8 ツールやアプリの機能や使いやすさ
取引ツールやチャートの分析機能が充実していることはトレーダーにとって大きなアドバンテージとなります。またツールが使いやすいことも初心者には重要なポイントです。
9 キャンペーン
各社さまざまなキャンペーンを開催しています。自分に合ったキャンペーンがあれば、活用すると良いでしょう。
これらを参考にして自分に合ったFX会社を選びましょう。
口座を開設する
1 身分証明書関係
運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、住民票、健康保険証など
2 マイナンバー関係
マイナンバーカード、マイナンバー通知カード、マイナンバー番号付きの住民票
これらの書類をFX会社のホームページ上にアップロード、もしくは郵送して口座を開設します。
取引システムにログインする
口座開設が完了するとメールでログインID(口座番号)が知らされます。ログインパスワードは口座開設を申し込んだ際に自分で設定したパスワードです。
ログインIDとパスワードを使ってFX会社の「マイページ」にログインし、取引ツールを準備します。
ツールはダウンロードするタイプとブラウザで取引できるタイプがあり、ダウンロードするタイプのツールの場合は、取引に使用するPCにツールをダウンロードします。
スマホのアプリもダウンロードしておくと、外出先でも取引可能です。
取引を始める
ツールのダウンロードが終わったら、口座に取引資金を入金します。入金は「即時入金サービス」を利用すれば入金が素早く取引口座に反映されます。
入金が終われば、取引ツールにログインしていよいよ取引開始です。
初心者におすすめのFX会社5社
FX初心者におすすめのFX会社5社は以下の通りです。
それぞれの会社の特徴やおすすめポイントを紹介します。
SBI FXトレード
SBI FXトレードの特徴は非常に狭いスプレッドです。また最小取引単位が1通貨単位からなので、数円という証拠金でリスクを抑えてFX取引ができる点は特に初心者にはおすすめです。
最小取引単位 | 1通貨単位 |
---|---|
取扱通貨ペア数 | 34通貨ペア |
ドル円スプレッド | 0.18銭 |
デモトレード | なし |
おすすめポイント | ・1通貨単位から取引可能 ・ドル円0.18銭の狭いスプレッド ・豊富や取扱通貨ペア数 |
ヒロセ通商
ヒロセ通商のLION FXでは51ペアという豊富な通貨を取り扱っています。またFX関連の動画コンテンツを配信しているので、相場情報を学びながら始めたい初心者にもおすすめです。
最小取引単位 | 1,000通貨単位 |
---|---|
取扱通貨ペア数 | 51通貨ペア |
ドル円スプレッド | 0.2pips |
デモトレード | あり |
おすすめポイント | ・豊富な通貨ペア数 ・食料品プレゼントなどユニークで豊富なキャンペーン内容 ・独自のコンテンツを配信 |
JFX
JFXは1,000通貨単位から取引できるため小資金でFXを始められます。また高級食材のプレゼントなどユニークなキャンペーンと独自の情報配信も魅力です。
最小取引単位 | 1,000通貨単位 |
---|---|
取扱通貨ペア数 | 38通貨ペア |
ドル円スプレッド | 0.2pips |
デモトレード | あり |
おすすめポイント | ・豊富な通貨ペア数 ・食料品プレゼントなどユニークで豊富なキャンペーン内容 ・独自のコンテンツを配信 |
みんなのFX
トレイダーズ証券のみんなのFXは高機能な相場分析やツールを無料で提供しています。またスワップポイントも高いので、スワップポイントで利益を得たいトレーダーにもおすすめです。
最小取引単位 | 1,000通貨単位 |
---|---|
取扱通貨ペア数 | 34通貨ペア |
ドル円スプレッド | 0.2pips |
デモトレード | あり |
おすすめポイント | ・高機能な相場分析とツールを無料で提供 ・高いスワップポイント ・マイナー通貨ペアを含む豊富な取扱通貨数 |
GMOクリック証券
GMOクリック証券のFXネオは1,000通貨単位から取引でき、スプレッドも狭く安いコストで取引できます。GMOクリック証券はツールが使いやすく、総合力に優れていて安心して取引できます。
最小取引単位 | 1,000通貨単位 |
---|---|
取扱通貨ペア数 | 20通貨ペア |
ドル円スプレッド | 0.2銭原則固定 |
デモトレード | あり |
おすすめポイント | ・取引コストが安い ・約定力が高い ・高機能な取引ツール |
FX初心者はデモトレードから始める手もある!
FX初心者がデモトレードを活用することには以下のメリットがあります。
- 取引ツールに慣れることができる
- リスクなしで取引が体験できる
- いろんな取引手法が試せる
- 取引中の心理的な影響を体験できる
多くのFX会社でデモトレードができますが、デモトレードができない会社もあります。また、SBI FXトレードのようにデモトレードに対応していない会社では、1通貨単位/証拠金数円という少額から取引できる環境が整っています。
SBI FXトレード | ヒロセ通商 | JFX | みんなのFX | GMOクリック証券 | |
---|---|---|---|---|---|
デモトレード | なし | あり | あり | あり | あり |
最小取引単位 | 1通貨単位 | 1,000通貨単位 | 1,000通貨単位 | 1,000通貨単位 | 1,000通貨単位 |
取扱通貨ペア数 | 34通貨ペア | 51通貨ペア | 38通貨ペア | 34通貨ペア | 20通貨ペア |
ドル円スプレッド | 0.18銭※ | 0.2pips | 0.2pips | 0.2pips | 0.2銭原則固定 |
FXの注文方法とは
FXの注文方法には主に以下の方法があります
それぞれ解説します。
成行注文
成行注文とは現在値で取引することです。今すぐに現在値でエントリ―したい場合は成行注文でオーダーすれば、その場で約定するのでエントリーしたポジションがすぐに確認できます。
成行で注文を出す際にはスプレッドに注意しましょう。通常時のスプレッドなのか、広がっているのかを確認してから注文を出せば、予期せぬ大きな取引コストを支払うことが防げます。
指値注文/逆指値注文
指値注文/逆指値注文とは、現在値から離れた価格で売買オーダーを予約して注文することです。保有ポジションの決済や新規注文でも使えます。また、指値注文と逆指値注文は以下のような違いがあります。
- 現在値よりも安い価格で買い注文を出す
- 現在値よりも高い価格で売り注文を出す
- 現在値よりも安い価格で売り注文を出す
- 現在値よりも高い価格で買い注文を出す
OCO注文
OCO注文とはOne cancels the other orderの略称で、2つの注文を出しておき、そのうち1つが約定した場合は他の注文を自動的にキャンセルする注文方法です。
OCO注文は保有中のポジションを決済するときや新規注文を出すときに利用できます。
例えば、ドル円の現在値140円で、139円になったら買い、141円になったら売りたい、という場合にOCO注文を出しておくと、141円になったら売り注文が自動的に入り、139円の買い注文は自動的にキャンセルされます。
IFD注文
IFD注文とはIf doneの略称で、OO円になったら買い(売り)、OO円になったら決済する、というオーダーを一度に出す注文方法です。この方法は新規注文を出すときだけ使えます。
例えば、138円で買い140円で決済したい、という場合はIFD注文で注文できます。
IFO注文
IFO注文とはIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で、OO円になったら新規注文を出し、OO円になったら利益確定、OO円になったら損切り、という3つの注文を同時に出すことができます。
例えば、ドル円を136円で買い、140円で利益確定、135円で損切りしたい、という場合はIFO注文が便利です。
*OCO、IFD、IFO注文は、予約注文のため相場が注文を入れた価格に到達したら自動的に発注、決済されます。仕事中や就寝中などチャートを見ていられないときに活用すると良いでしょう。
FXのリスク
それぞれ解説します。
元本保証がない
FXは投資なので元本保証がありません。利益が出たときは元本が増え、損失が出たときは元本は減ります。
FXはリスクを小さく抑えつつ大きな利益を得るための知識や技術を習得し、実践することが非常に重要です。
レバレッジにより大きく損する場合がある
FXは証拠金取引なのでレバレッジをかけた取引が可能です。そのため、利益が出たときも損失が出たときも、レバレッジをかけた比率と同じ比率で大きくなります。
レバレッジを小さくすればリスクも小さくできるので、特に初心者はレバレッジを小さく設定して取引を始めることをおすすめします。
手数料負けする場合がある
FXはスプレッドが取引手数料なので、取引するごとにスプレッド分のコストがかかります。非常に小さな値幅を狙ったスキャルピングやスプレッドの大きなマイナー通貨ペアを取引する場合は、スプレッド分が利益から回収できずに総合的にマイナス収支になることがあります。
そのため、狭いスプレッドを提供してくれるFX会社で取引したり、スプレッドが広い場合は狙う値幅も広く設定するか、スプレッドが狭くなるまで取引しないなどの判断が必要です。
ロスカットにより強制決済される場合がある
FX会社はある一定の証拠金維持率にロスカットを設定していて、その水準に到達するとすべてのポジションが強制的に決済されます。「もう少し含み損に耐えられていれば利益が出たのにその前にロスカットされた」というような場合には残念な思いをすることもあるでしょう。
ロスカットされないためには、証拠金維持率に余裕を持ったポジションサイズと証拠金で取引することが大切です。
取引が成立しない場合がある
FXではすべての取引が約定するわけではなく、場合によっては注文が通らないことがあります。特にマイナー通貨ペアは流動性が少ないため、注文を入れても注文が約定しない、もしくは約定に時間がかかる場合があります。
マイナー通貨ペアを取引する際には短時間取引を避け時間に余裕を持ったトレードスタイルで取引すると良いでしょう。
システム障害の影響を受ける場合がある
FXはFX会社の提供している取引ツールに障害が発生すると取引ができません。新規注文を入れたいのに入れられない場合は機会損失だけなので実損は出ませんが、保有ポジションを決済したいのに決済できない場合は実損がでる可能性があります。
FXはいろんなリスクを想定し、1回のリスクで大きな損失を出さないためのリスク回避をしながら取引することが大切です。
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FXに関するよくあるQ&A
FXに関するFAQを見ていきましょう。
- FXと株の違いを教えてください。
- 以下が株式投資とFXの違いをまとめた一覧表です。各項目ごとに違いがあります。
株式投資 FX 投資対象 上場株式 各国の通貨ペア 投資対象の数 約3,000銘柄 約180種類 取引時間 平日午前9時~午後3時(昼休憩あり) 平日24時間 価格変動要因 企業の業績 世界情勢、その国の経済、戦争や大規模災害など レバレッジ なし(信用取引を除く) 最大25倍(個人口座) 最小取引資金 株式の時価 約5円~
- FXで稼ぐ方法を教えてください。
- FXは為替差益とスワップで稼ぐことができ、多くのトレーダーは為替差益を狙って取引します。初心者は実際の取引を始める前に必要知識を学び、デモトレードで十分練習してから本番取引を始めると良いでしょう。
またFXに必勝法はありません。自分のライフスタイルに合った取引方法を見つけることもFXで安定した収益を得るためには大切です。
- FX初心者が理解しておくべき単語はありますか?
- ロット、pips、レバレッジ、証拠金、証拠金維持率、ロスカット、成行注文、指値/逆指値注文、テクニカル分析、戻り売り、押し目買い、トレンドライン、レンジブレイク、サポートライン、レジスタンスラインなど、実際の注文に関する用語や相場分析に関する基本的な用語などは理解しておきましょう。
- FXで1日5,000円稼ぐことはできますか?
- 可能です。ただし、1日5,000円を継続して稼ぐことは簡単ではありません。相場には波があるため、稼ぎやすい相場や稼ぎにくい相場もあります。
毎日5,000円稼ぐことを目標にすると無理して取引して損失を出すことがあるため、1ヵ月の利益が1日あたり平均5,000円になることを目標にすると良いでしょう。
- FXの危険性を教えてください。
- FXにはレバレッジリスク、市場リスク、トレーダーのメンタルリスクなどさまざまなリスクが想定できます。ただし、FXのリスクは小さくする方法や回避する方法が確立されています。
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