ネム 将来性
(画像=NETMONEY編集部)

仮想通貨の1つであるネム(XEM/NEM)は、ここ最近「伸び悩んでいる」といわれている。「今が買い時なのか」「見切りをつけたほうがいいのか」などと、悩んでいる人も多いだろう。
2022年3月現在ネムを購入できる国内の取引所はDMMビットコイン、Coincheck、bitFlyer、GMOコインの4社となっている。

この記事では、ネムの特徴や価格、過去のチャートの値動きをわかりやすく解説し、将来性や今後の展望を考察する。ネムの取引におすすめの取引所も紹介するので、参考にしてほしい。

この記事の要点

  • ネム(XEM/NEM)は、2015年に公開された仮想通貨(暗号資産)である。
  • ネム(XEM/NEM)は送金スピードとセキュリティが大幅に向上した。
  • ネム(XEM/NEM)はハーベストで儲けられる。
  • ネム(XEM/NEM)は独自トークンが発行できる。

暗号資産(仮想通貨)の値動きはスピード感がある。これからネム(XEM/NEM)を保有しようと考えている方は買い時を逃さないために早めに口座開設をしておこう。

ネム(XEM/NEM)を買うなら
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※(1) 2020年1月~6月 データ協力:App Annie

仮想通貨の取引手数料が無料

注目の暗号資産(仮想通貨)ネム(XEM/NEM)とは

ネム(XEM/NEM)概要
通貨名 New Economy Movement
略称 NEM
取り扱い取引所 Coincheck,bitFlyer,DMM Bitcoin,GMOコイン,Zaif,Huobi
現在の価格(11/8現在) 1NEM=約23.5円
時価総額(11/8現在) 約211,830,547,939 円

ネム(XEM/NEM)の名前の由来は、「New Economy Movement(新しい経済活動)」の略称だ。

ネムは、2015年に公開され、2017年には、シンガポールでNEM財団が設立され、日本でも、2018年に一般社団法人NEM JAPANが設立された。同財団は、NEMブロックチェーン技術の普及を目的に、非営利で勉強会やコンサルティングなどの活動をしている。

ネムは、実はプラットフォームの名前であり、そこで使われる通貨の単位はゼム(XEM)だ。

しかし、投資家の間でも「ネム」と呼ばれて親しまれている。

ネムの価格やチャート

ネム チャート
ネム/米ドルのチャート(出典:TradingView)

ネムの価格は2022年2月現在、約12.01円だ。

ネムの価格に大きく影響した過去の出来事に、2018年の仮想通貨流出事件がある。悪意あるハッカーが仮想通貨取引所のコインチェックを攻撃し、約580億円相当の大量のネムが流出したのだ。

直前まで、ネムは200円の壁に近づいていたにもかかわらず、2018年3月末には約23円に下落。一時的に回復の兆しを見せたが、下落が止まらず2018年11月には10円を切った。長らくネムの価格は低迷し、10円未満で推移する状況が続いた。再び変化の兆しが見えたのは、2020年の秋だ。

2021年3月に大型アップデートを経て、ネム(NEM)の大型アップデート版ブロックチェーン「シンボル(Symbol)」が公開。同年4月に日本国内取引所Zaifでもシンボルの暗号資産ジム(XYM)の取扱いが発表され、シンボルへの期待感から2020年秋頃より約20円にまで回復したネムの価格も87円に上昇した。

ネム(XEM)の保有者にシンボル(XYM)を付与する(オプトイン)目的で購入した投資家のネム売却により価格は下落したが、現在の価格は比較的安定して20円台を推移している。また、アップデートによって送金スピードが向上。セキュリティも強化されたことなどから長期的な期待が持たれ、2021年11月現在の時価総額は2,118億円以上と高値になっている。

Zaifは2021年に一時、ネムの取引量で世界一を獲得した。また、ネムの大型アップデート版であるシンボル(XYM)を取り扱っているのも特徴の1つだ。さらにZaifは、仮想通貨以外でトークンも取り扱っている。

zaif
(画像=Zaif公式HPより)

ネム(XYM)を扱う国内取引所は?

ネムは国内のいくつかの取引所で取り扱っている。

取り扱っている取引所がいくつかあるのでランキングにまとめておいた。記事の後半部分で各社の詳しい紹介もしているのでぜひ参考にして欲しい。

また仮想通貨は、取引を行うのに取引所で口座開設を行わなければ取引ができない。

買い時を逃さないために事前に口座開設をすることが収益につながりやすいので、忘れぬ今のうちに口座を開設しておこう。

最低取引額の計算方法
  • 1ネム(XEM)=20円だった場合

    Zaifの最低取引金額は0.1 XEMは約2円になる。

どこで開設しようか迷った時はCoincheck(コインチェック)がおすすめ。

コインチェックは初心者でも簡単に始められ、アプリで最新のチャートが見られる。国内で取扱っている仮想通貨数最多でほぼ網羅できるため、他の通貨が気になった場合でもすぐに購入することができる。

ネム(XEM/NEM)の今後は?将来性は?

ネムの今後や将来性を考える際に外せない視点がを紹介していく。

ネム(XEM/NEM)流出事件の解決

今後、流出事件の首謀者が逮捕され事件が解決することで、ネムの価格が上昇する可能性がある。

ただし、もともとハッカーが狙ったのは取引所の体制で、ネム自体に問題があったというわけではない。そもそもブロックチェーン技術は、いまだかつて破られたことがない。そのため、安心感から価格が上昇する可能性はあるが、必ずしも事件解決が価格に影響すると断言はできない。

シンボルの今後

シンボルは、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)の領域でも機能するよう設定されているなど、将来性のある仮想通貨だ。また、シンボルは2022年に開催される「FIFAワールドカップ」の現地ホテル建設プロジェクトのプラットフォームに採用される予定となっている。

このように、シンボルの知名度が上がり活用の幅が広がることで、ネムの価格も上昇するという見方がある。一方では、シンボルの価格が上昇するほどネムの存在感は薄れ、シンボルの価格とネムの価格は反比例するだろうとの予測もある。

ネムとシンボルが互いにどう影響し合うかを正確に予測することはできないが、両者の今後の値動きに注目することで、何らかの予測のヒントが得られるかもしれない。

DMM Bitcoin

ネム(XEM/NEM)のブロックチェーン

ネムはブロックチェーン上に独自トークンを発行できるという特性から、開発者の支持を獲得している。開発者同士のコミュニケーションも活発だ。今後、開発者の動きによって、ネムがより存在感を増してく可能性がある。

また、ネムを元にしたブロックチェーン「mijin」にも注目が集まっている。ポイントやクラウドファンディング、物流管理、認証などあらゆる分野で問い合わせがあるという。mijinの成長とあわせて、ネムの価格も上昇する可能性がある。

NEMグループ株式会社の取り組み

NEMグループ株式会社の取り組みにも注目していきたい。NEMグループ株式会社の事業や商品によって、ネムが普及し価格が上昇する可能性があるからだ。

ネムは2021年3月にカタパルトアップデートが行われ、Symbolという新しいプラットフォームが誕生した。このカタパルトアップデートにより、送金スピードやセキュリティが大幅に向上した。決済方法として採用されれば、より素早く普及していく可能性もある。

2021年に入り、ビットコイン以外の仮想通貨であるアルトコインへの投資熱が高まっている。それにともない、ネムの価格も上昇する可能性はある。流出事件直前は200円に近づいていたことを思えば、今後10倍になることもあるかもしれない。

単純にもし10万円分のネムを購入していた場合、100万円になることも十分あり得るということだ。

ネムの取引におすすめの取引所とは?

ネムは仮想通貨取引所によっては取り扱っていないケースもある。取り扱っている仮想通貨の種類や手数料は仮想通貨取引所によって大きく異なるため、口座開設前にしっかり確認しておきたい。

コインチェック-スマホから最短10秒で簡単に購入可能!

コインチェック
(画像=コインチェック公式HPより)
coincheck
仮想通貨の取扱数 27種類
取引方法 販売所・取引所
最低注文数量 取引所・販売所とも500円
サービス Coincheckつみたて、貸仮想通貨サービス、Coincheckでんき・ガス、Coincheckアンケート、ステーキングなど

流出事件の衝撃以降、コインチェックは2018年4月からマネックスグループの傘下に入った。そして、ガバナンス体制やコンプライアンス体制を強化し続けている。代表的なセキュリティ対策として、コールドウォレット・2段階認証・SSL暗号化通信・マルチシグなどがある。

コインチェックは2023年8月現在、国内最多の22種類の仮想通貨を取り扱っている。ネムはもちろん、他のアルトコインに投資してみたい人にとってもメリットの多い仮想通貨取引所だ。ネムの今後の値動きを見て、場合によっては臨機応変に他のアルトコインへの投資に切り替えることもできる。

また、積立投資や貸仮想通貨といった各種サービスが充実しているのも面白い。

コインチェックが向いている人

コインチェックが向いてる人

コインチェックが向いている人はいろいろな通貨の購入を考えている人だ。取扱い通貨数は国内最多の22種類で、マイナーなアルトコインまで揃っているので上級者も満足できるだろう。

コインチェックが向いていない人

コインチェックが向いてない人

コインチェックが向いていない人はレバレッジ取引をしたい人だ。コインチェックでは現在、レバレッジ取引に対応していないため、現物取引のみとなっている。

Coincheck(コインチェック)の評価ポイント

①国内取引所最多の22通貨を扱っている
②取引手数料が無料

販売手数料、取引手数料が無料の他、入金手数料も銀行振り込みからは無料になる。(コンビニ入金、クイック入金を利用する際には770円~の手数料が必要)

③初心者にも使いやすい作りのアプリ

Coincheckアプリは初心者にも使いやすいシンプルな作りとなっている。2021年7月に累計ダウンロード数が415万を突破し、2021年上半期のアプリダウンロード数でNo.1を獲得した。

DMMビットコイン-DMMグループによる安心のセキュリティ体制

DMM Bitcoin,口コミ記事
(画像=DMM Bitcoin公式HPより)
DMMビットコイン
仮想通貨の取扱数 33種類
取引方法 販売所
最低注文数量 ネム10XEM

DMMグループが運営するDMMビットコインは、金融サービスのノウハウを生かし、セキュリティ対策に力を入れている。代表的なセキュリティ対策として、コールドウォレット・不正ログイン防止・外部セキュリティ専門家の脆弱性診断などがある。

DMMビットコインでは、27種類の仮想通貨を取り扱っているが、現物取引ができるのは「ビットコイン/円」「イーサリアム/円」「リップル/円」「ビットコインキャッシュ/円」「ライトコイン/円」「ステラ・ルーメン/円」「ビットコイン/イーサリアム」の27種類のみで、ネムを現物で取引することはできないため、注意が必要だ。

なお、レバレッジ取引なら、ネムに投資することができる。レバレッジとは、元手の数倍の取引をして、効率よく資産を増やす仕組みのことだ。例えばレバレッジ2倍なら、10万円の元手で20万円分の取引ができる。大きなリターンを狙える一方で、大きく損をしてしまうリスクがあることには注意したい。GMOコインのレバレッジは、最大2倍と決められている。

DMM Bitcoinが向いている人

DMM Bitcoinに向いてる人

DMM Bicoinが向いている人はアルトコインでレバレッジ取引をしたい人だ。27種類の銘柄を取扱い、通貨ペアは全33種類と豊富に用意されている。

DMM Bitcoinが向いていない人

DMM Bitcoinに向いてない人

DMM Bitcoinが向いていない人は取引所形式で取引したい人だ。DMM Bitcoinは販売所形式の取引所なので、自分が指定した価格で取引をするなど購入方法を選択することはできない。

DMM Bitcoinの評価ポイント

①各種手数料が無料

入金はクイック入金が5,000円から、銀行振込は下限なしでともに手数料無料。また、仮想通貨を他の取引所へ送金する場合の手数料も無料だ。

②豊富なレバレッジ可能通貨数

DMM Bitocoinは全25種類の通貨でレバレッジ取引が可能になっている。さらに仮想通貨同士のレバレッジも20種類できるため、通貨ペアは33種類となる。

③LINEでの問い合わせが可能

使い方がわからない場合やトラブルが起きた際、DMM Bitcoinでは24時間365日LINEでの問い合わせを受け付けている。

GMOコイン-オリコン顧客満足度第1位!

GMOコイン
(画像=GMOコイン公式HPより)
GMOコイン
仮想通貨の取扱数 26種類
取引方法 販売所・取引所
最低注文数量 ネム1XEM
サービス つみたて暗号資産、貸暗号資産、ステーキングなど

GMOインターネットグループが運営するGMOコインは、金融サービスのノウハウを生かし、セキュリティ対策に注力している。代表的なセキュリティ対策として、コールドウォレット・マルチシグ対応・アカウント乗っ取り対策などを実施している。

取り扱っている通貨の種類は、国内の仮想通貨取引所の中では多い部類だ。GMOコインもDMMビットコイン同様、レバレッジ取引に対応している。GMOコインでは、ネムの現物取引とレバレッジ取引の両方が可能だ。GMOコインでも、レバレッジは最大2倍と決められている。

GMOコインが向いている人

GMOコインが向いてる人

GMOコインが向いている人はすぐに取引を始めたい人だ。口座開設には時間がかかる取引所も多いが、GMOコインでは最短10分で取引を開始することができる。

GMOコインが向いていない人

GMOコインが向いてない人

GMOコインが向いていない人は主に販売所形式で取引したい人だ。取引手数料は無料となっているが、実際にはレバレッジとして手数料が発生しており、広めに設定されている。

GMOコインの評価ポイント

①イーサリアム含め26通貨を扱っている
②積み立てが可能

GMOコインでは暗号資産を保有しているだけで暗号資産を得られる「つみたて暗号資産」のサービスを利用できる。最小1,000円か設定でき、毎月自動的に購入可能だ。

③大手GMOグループの高いセキュリティ

GMOコインでは2段階認証や24時間の監視、定期的な脆弱性診断や資産の分別管理など、厳重なサイバー攻撃対策が取られているため、安心して取引できる。

bitFlyer(ビットフライヤー)-人気な19種類の仮想通貨が1円から始められる!

ビットフライヤー
(画像=ビットフライヤー公式HPより)
bitFlyer
仮想通貨の取扱数 21種類
取引方法 販売所・取引所
最低注文数量 0.000001XEM

bitFlyerは、ビットコイン取引量が国内No.1※の最大級の規模を誇る仮想通貨取引所だ。ビットコインやネムをはじめ、多くの仮想通貨をわずかな数量から注文できるため、少額から投資を始めたい人に向いている。

※Bitcoin日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における2021年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)

積立投資やステーキングのサービスもあり、ビットコインFXもできる。T-POINTをビットコインに交換するサービス、ビットコインを寄付して社会活動を応援するサービスなど、個性的なサービスもたくさんある。

bitFlyer(ビットフライヤー)が向いている人

bitFlyerが向いてる人

bitFlyer(ビットフライヤー)が向いている人は初めて口座開設をする人だ。取扱通貨数は21種類あり、レバレッジ取引ができるなど口座を開設しておけば幅広い投資ができる。

bitFlyer(ビットフライヤー)が向いていない人

bitFlyerが向いてない人

bitFlyer(ビットフライヤー)が向いていない人は出金手数料が気になる人だ。出金手数料は220円~770円と幅があるが、最高手数料は他社に比べると高めになっている。

bitFlyer(ビットフライヤー)の評価ポイント

①イーサリアム含め21通貨を扱っている
②レバレッジ取引が可能

ビットフライヤーは最大2倍のレバレッジ取引が可能だ。例えば5万円を担保として10万円の取引ができ、通常よりも多くの投資の利益を得ることができる。

③入金手数料が無料

ビットフライヤーは銀行振り込みの手数料が無料である。さらに24時間365日いつでも入金ができる「クイック入金」も住信SBIネット銀行であれば手数料が無料(他社は330円)だ。

Zaif(ザイフ)-ネムの取引が世界一!

zaif
(画像=Zaif公式HPより)
Zaif
仮想通貨の取扱数 20種類
取引方法 販売所・取引所
最低注文数量 0.1XEM

Zaifは2021年に一時、ネムの取引量で世界一を獲得した。また、ネムの大型アップデート版であるシンボル(XYM)を取り扱っているのも特徴の1つだ。さらにZaifは、仮想通貨以外でトークンも取り扱っている。

Twitterユーザーに仮想通貨を手数料無料で送金できるソーシャルチップ、ブロックチェーン技術を用いた仮想通貨・トークンの発行支援サービスZaica(ザイカ)など、特徴的なサービスも持つ。投資以外のサービスも積極的に活用したい人に向いている。

Zaifが向いている人

Zaifが向いている人

Zaifが向いている人はソーシャルチップをしたい人だ。Twitterや取引所チャットパネルで、自分の残高から手数料無料で投げ銭をすることができる。

Zaifが向いていない人

Zaifが向いていない人

Zaifが向いていない人は主要な銘柄で取引したい人だ。トークンは豊富にあるが、取り扱っている主要な銘柄数が少ないため、初心者には扱いにくいことがある。

Zaifの評価ポイント

①Zaifだけで取引可能な通貨がある

特にトークンのラインナップではZaifでしか取引されていないものある。そのような通貨の大化けを見越して仕込んでおくために口座を持っておくのは有効であると言える。

②特徴的な独自サービス

Twitterユーザーに仮想通貨を手数料無料で送金できるソーシャルチップ、ブロックチェーン技術を用いた仮想通貨・トークンの発行支援サービスZaica(ザイカ)など、特徴的なサービスも持っており、投資以外のサービスも積極的に活用したい人に向いている。

③各種手数料が安い

取引手数料が安いため仮想通貨の調達に使う人もいるようだ。例えば取引所形式の現物取引である「Oderbook trading」ではビットコインキャッシュ/円が0.3%でそれ以外は0.1%の手数料である。

ネム(XEM/NEM)の特徴とは?

続いて、ネムの特徴を3つ紹介していく。

ネム(XEM/NEM)の特徴① 処理速度が速い!

ネムはビットコインと比べて処理速度が速いことが特徴だ。ビットコインでは約10分で1ブロックが生成されるが、ネムでは約1分で1ブロックが生成される。

NEMブロックチェーン技術を普及させ、ネムが目指す「New Economy Movement(新しい経済活動)」を実現する上で、処理速度の速さは大きなメリットとなるだろう。

今後、NEM財団の活動を引き継いだNEMグループ株式会社(NGL)による、ブロックチェーン技術の事業化・商品化に向けた動きにも着目していきたい。

coincheck

ネム(XEM/NEM)の特徴② ハーベストで儲けられる

ビットコインでは、マイニング(採掘)によって新たなブロックを生成すると、マイナー(採掘者)は報酬としてビットコインを手に入れられる。マイニングはいわば新たなビットコインを生み出す作業ともいえるが、大量の電力を消費することから、環境問題への影響が懸念されている。

ネムの場合、ビットコインのマイニングに相当するハーベストという機能で、新たなネムが生み出される。ハーベストでは、PoIというアルゴリズムが採用されており、マイニングと比べて電力消費を抑えられるのが特徴だ。また、ハーベストによってネムを獲得することも可能だ。

ネム(XEM/NEM)の特徴③ 独自トークンが発行できる

ネムのブロックチェーン上では、ネームスペースに登録すると、個人が自由に独自トークンを発行できる。トークンとは、既存のブロックチェーン上に作られる仮想通貨のことだ。独自トークンを発行すれば、コミュニティ内で通貨として使ったり、取引所に上場して資金調達をしたりできる。

すでに多くのネムのブロックチェーンを利用した独自トークンが発行されている。このような特徴から、ネムには支持者は依然として多く、ネムの特性を引き継いだシンボルも大きな注目を集めているといえるだろう。

ネム取引でおすすめ取引所4選

取引所名 取引手数料 取扱通貨数 最低取引単位 レバレッジ取引
1位 1位 Coincheck 無料 27種類 販売所:500円相当 なし
2位 2位 bitFlyer 販売所:無料
取引所:0.01~0.15%
19種類 販販売所:0.000001XEM
取引所:-
2倍
3位 3位 DMM Bitcoin 販売所:無料
取引所:-
25種類 販売所:10 XEM
取引所:-
2倍
4位 GMOcoin 販売所:無料
取引所:Maker -0.01%, Taker 0.05%
15種類 販売所:1 XEM
取引所:1 XEM
2倍
取引所名 取引手数料 取扱通貨数 最低取引
単位
レバレッジ
取引
1位 1位 Coincheck 無料 27種類 500円相当額 なし
2位 2位 bitFlyer 販売所:無料(※1)
取引所:0.01~0.15%
21種類 販売所:0.000001XEM
取引所:-
2倍
3位 3位 DMM Bitcoin 販売所:無料(※2)
取引所:-
27種類 販売所:10 XEM
取引所:-
2倍
4位 GMOcoin 販売所:無料
取引所:Maker -0.01%
Taker 0.05%
26種類 販売所:1 XEM
取引所:1 XEM
2倍
2023年8月現在
引用元:CoincheckbitFlyerDMM BitcoinGMOコイン

ビットコイン(BTC/Bitcoin)とネム(XEM/NEM)の違いは?

ビットコインとネムにはどのような違いがあるのだろうか?時価総額、歴史、流通量、将来性の4つの観点で比較していく。

ネム(XEM/NEM)を買うならまずはビットコインから

ネムは開発者の支持を獲得しており、成長可能性を秘めた仮想通貨だが、ネムに投資するなら先にビットコインへの投資をおすすめしたい。

ビットコインは最初に登場した仮想通貨で、2021年9月現在も時価総額トップを誇る。時価総額が大きいということは、それだけ多くの投資家がビットコインに期待し、資金を投じているということだ。

1つの仮想通貨ではなく、複数の仮想通貨に分散投資することで、リスクを分散できる効果もある。ネムは今後の値上がりが期待できるものの、盤石な仮想通貨というわけではない。ネムとあわせてビットコインに投資することで、ネムの値下がりリスクを低減できる可能性がある。

ビットコインとネムの時価総額の違い

ビットコインとネムの時価総額は次の通りだ。なお、時価総額とは、仮想通貨の相対的な規模をランク付けする方法の1つとされている。投資家が資金を投じている金額であるため、いわゆる投資家の人気を反映している側面もある。

時価総額
ビットコイン 140兆511億3,658万円
ネム 2,118億3,054万円
出典:CoinMarketCap
2021年11月8日時点

ビットコインはすべての仮想通貨の中で時価総額1位であり、その額はなんとネムの時価総額の約615倍だ。ビットコインが圧倒的な時価総額を誇ることがわかるだろう。

coincheck

歴史から見るビットコインとネムの違い

ビットコインとネムをそれぞれの歴史から比較してみよう。

ビットコインは、Satoshi Nakamotoと名乗る謎の人物がインターネット上に投稿した論文を元に開発され、2009年にソフトウェアが公開された。ブロックチェーン技術が世に登場するきっかけとなった仮想通貨でもある。すべての仮想通貨の中で、最も長い歴史を持つ。

一方、ネムは「新しい経済活動」の構築を目指し、2015年に公開された比較的新しい仮想通貨だ。2017年にはNEM財団がシンガポールで設立され、その後NEM財団の活動はNEMグループ株式会社(NGL)へと引き継がれた。また、2021年3月にネムの大型アップデート版シンボルが誕生したことも、重要なできごとといえるだろう。

ビットコインとネムの流通量の違い

ビットコインとネムの流通量を知るため、2021年9月時点の循環サプライ(市場や一般の人々の手で流通する通貨数の最大近似値)を見てみよう。

流通量
ビットコイン 1,886万BTC
ネム 89億XEM
出典:CoinMarketCap
2021年11月8日時点

実はビットコインの流通量は、他の仮想通貨と比べてもさほど多くはない。流通量はネムの方がはるかに多いとわかる。

ただし、流通量が多いことが必ずしも投資家にとってプラスに働くとは限らない。発行上限があり、流通量が少ないということは、それだけ希少性が高いということでもあるからだ。

ネムは上限枚数の発行が完了しており、今後新たに発行されることがない。そのため、大量に発行されて希少性が薄れる心配はないといえるだろう。

ビットコインとネムの将来性の違い

ビットコインの将来性について、イギリスの大手仮想通貨ファンドは「2017年から2022年にかけて、個人だけでなく機関による投資が加速する」と予測する。今後、決済や預金、保険、投資商品など、さまざまな分野でビットコインが用いられる未来がくるかもしれない。

2021年9月には、中米のエルサルバドルでビットコインが法定通貨として採用された。今後もこのような動きが広がっていく可能性がある。

 

ネムは処理速度の速さ、独自トークンの発行など、個性的な特徴を備えた仮想通貨だ。また、PoIを採用することで、ビットコインが抱える電力消費の問題を解決しているという点も大きい。また、ネムの大型アップデート版であるシンボルの普及によって、ネムの価値が見直されることもあるだろう。

ネムを保有するメリットとデメリット

ネムを保有するメリットは、現在が低価格で推移しており、今後上昇する可能性を秘めていることにある。上昇要因がうまく働き、過去の水準まで価格が回復すれば、大きく元手を増やせるだろう。

ネムを現在保有しているなら、シンボルの値動きとの関連をもう少し見守ってから手放す判断をしてもいいかもしれない。シンボルの値動きと連動するようであれば、今後のシンボルの躍進とともに、ネムの価格も上昇する可能性がある。

一方、ネムを保有するデメリットは、将来的にはシンボルの価値が上がり、ネムの価値が下がっていく可能性があることだ。また、上昇要因への期待感はあるものの、このまま低迷した状態が続かないとも限らない。過去の流出事件の影響もある。

メリット・デメリットを考慮して、ネムに投資するかどうか、現在保有しているネムを売却するかどうかを慎重に判断したい。

ネムの過去の高騰とこれからの高騰

2021年に入ってネムの価格が高騰し、再び下落したことには理由がある。

まず、2021年1月に、警視庁が仮想通貨流出事件の関係者のうち6人を逮捕、25人を書類送検したと発表した。事件の首謀者は見つかっていないものの、事件解決の兆しが見えたことで、ネムの価格が再び上昇した。

また、ネムの価格の急上昇には、大型アップデートも関係している。2021年3月、ネムのアップデートで、Symbol(シンボル/XYM)がリリースされた。もともと延期されてのリリースであり、期待感が高まったことから、価格が高騰したのだ。

coincheck ?

これからも注目が集まる仮想通貨ネム

ネムの値動きを予測するのは難しいが、流出事件の首謀者の逮捕やシンボルの価格上昇といった要因で今後価格が上昇する可能性は大いにある。配分を意識しながら、資産の一部をネムに投資するのも面白いだろう。過去の最高値に回復することがあれば、資産を増やせる可能性も秘めている。

暗号資産(仮想通貨)「ネム」に関するQ&A

Q. ネム(XEM/NEM)とは何か?

A:暗号資産(仮想通貨)の1つで、2015年に公開された比較的新しい仮想通貨。
「XEM/NEM」は「New Economy Movement(新しい経済活動)」の略称。
2017年にはシンガポールでNEM財団が、2018年には日本で一般社団法人NEM JAPANが設立された。
2021年2月のアップデートで暗号資産の名称は「XEM(ゼム)」から「XYM(ジム)」になった。
プラットフォームの名称も変更され「ネム」から「シンボル」になった。

Q. ネム(XEM/NEM)を取り扱っている取引所はどこか?

A:コインチェック(Coincheck)、ビットフライヤー(bitFlyer)、DMM Bitcoin、GMOコイン、ザイフ(Zaif)、フォビ(Huobi)などが取り扱っている。

Q. ネム(XEM/NEM)とシンボル(XYM)はどのような関係か?

A:シンボル(XYM)は、ネム(XEM/NEM)のアップデートにより2021年2月に誕生した。
ネムからの改善点として、シンボルはセキュリティ強化と処理速度の向上がなされた。

Q. ネム(XEM/NEM)を取り扱う時のポイントは何か?

A:シンボル(XYM)の動向に注目したい。
正確に予測するのは困難だが、”シンボルの価格上昇に伴い、ネムの存在意義がなくなってくる”、”シンボルの知名度上昇に伴い、ネムも価格が上昇する”と、相反する見方があるのが実情だ。

法定通貨と仮想通貨の違い

法定通貨は、国が発行し、中央銀行が管理者の役割を担う。一方、多くの仮想通貨は、法定通貨とは異なり、発行体や管理者が存在しない。このような特性から、国家の枠にとどまらない経済活動の在り方を模索するという意味合いもある。

仮想通貨とは、インターネット上で取引される通貨のことだ。最初の仮想通貨であるビットコインしかり、多くの仮想通貨ではブロックチェーン技術が活用されている。

ブロックチェーン技術は、実質的に改ざんが不可能といわれており、さまざまな分野での応用が期待されている。ネムもブロックチェーン技術を採用している。

※「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します。