(画像=NETMONEY編集部)

2022年現在、ニュースやSNSでも「NFT」が話題として取り上げられることも多くなってきました。

スクリーンショットが数億で売買されていたり、小学生が自由研究で「NFTアート」に取り組み作った作品に数百万円の価値がついたりなど、NFTという技術は世界中から注目が集まっているといるといっても過言ではありません。

また、NFTは「今までの日常生活にも変化をもたらす」ともいわれていて、今後はますます注目度も高くなるでしょう。

しかし、その詳細はどういったものなのかは分からないといった人も多いのではないでしょうか。

今回の記事はNFTに興味があるけれど、それがどういったものなのか詳しく知りたいという人へ向けて分かりやすく解説しているので、初心者の人にもおすすめです。

では、以下にNFTがどういったものなのか、実際の事例を紹介しながら解説していきます。

  1. そもそもNFTとは
  2. NFTアートとは?
    1. 定義
    2. 特徴
    3. 将来性
  3. NFTアートが高額で売れた作品例
    1. 海外でNFTアートが高額落札された作品
    2. 日本でNFTアートが高額落札された作品
  4. NFTアートを購入したい場合に用意すべきこと
    1. ウォレットを用意する
    2. 売買に使用する仮想通貨(暗号資産)を保有する
    3. NFTを売買できるサービスに登録
  5. NFTアートの種類と作り方
    1. 画像
    2. 動画
    3. 音楽
    4. ゲームキャラクター
  6. NFTの販売方法
    1. 暗号資産ウォレットを作成
    2. マーケットプレイスに登録
    3. マーケットプレイスで販売したい作品をアップロード
    4. マーケットプレイスで販売方法を選択
    5. 購入してもらえるまで待つ
  7. NFTアートを売買する際に注意すべきこと
    1. 仮想通貨(暗号資産)の価値が変動するため必要な金額が都度変わる
    2. ガス代が発生する
    3. 商品が多いため必ず売れるとは限らない
    4. 人気商品は高額になり購入できないことがある
  8. 国内でNFTを扱っているおすすめマーケットプレイス
    1. Coincheck NFT
    2. Adam by GMO
    3. LINE NFT
  9. マーケットプレイス比較
  10. NTFアートは非代替性で投資対象としての側面もある
  11. NFTに関するよくある質問
    1. NFTと暗号資産の違い
    2. NFTのメリットは?
    3. NFTのデメリットは?
    4. NFTはいくらから購入できる?
    5. NFTアートに著作権はありますか?

そもそもNFTとは

イーサリアム
(画像=フォントACより)

NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略称です。デジタルデータに識別子を持たせ、デジタル上でデータの唯一性を証明できるようにした技術のことを指します。

データが無断で複製や偽造されないようデジタル上の鑑定書を付けることで、世界でも非常にレアなデータである、または世界に1つだけの唯一性があるデータと「公的な所有証明」ができるようになった技術とも言えるでしょう。

また、NFTは銀行のような特定の機関によって管理されているのではなく、データの改ざんなどの不正ができないよう非中央集権的に管理されています。

NFTはブロックチェーン技術によってデータの相互監視が行われており、不正を行うことが不可能なことから信頼性が担保される仕組みとなっています。

そのことから、デジタルデータであるNFTにも価値が付けられるようになり、ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)と同様に世界中で売買や譲渡が行われるようになりました。

NFTアートとは?

アート作品
(画像=O-DANより)

ピカソやモナリザなど、有名な絵画が高値で取引されているのは一般的です。

昨今では、NFTアートと呼ばれるデジタルデータが有名絵画のような価格で売買されることも珍しくありません。

ここでは、NFTアートについて詳しく解説していきます。

NFTアートとは?

  1. 定義
  2. 特徴
  3. 将来性

定義

NFTとは、ブロックチェーン技術によってデジタルデータに唯一性と信頼性が担保される仕組みになっています。

このNFTの技術をデジタルアートに反映させたものが「NFTアート」です。

従来の概念では、デジタルアートは簡単にコピーができてしまいました。唯一性や希少性を証明することが難しく、デジタルアートは価値がつきにくいものとされてきました。

これまでにもデジタルデータに透かしを入れるなどの方法はありましたが、どれもコピーや改ざんを防ぐまでには至りませんでした。

しかし、ブロックチェーン技術によってデータの改ざんなどが不可能となったことから、デジタルデータは唯一性を持てるようになったのです。デジタルアートはNFTアートとして価値を証明することが可能となりました。

特徴

NFTアートは「ERC721」という共通の規格で発行されていることが特徴の1つでもあります。実際にNFTを購入できるマーケットプレイスでも、この規格に準じているイーサリアムなどによって取引されているのです。

NFTアートは制作者の情報や購入した所有者の情報がブロックチェーン上に記録されており、支払い情報などを含む全ての情報が履歴に残ります。

また、多くのNFTアートには「プログラマビリティ」と呼ばれる付加機能をデータにプログラムできる機能が導入されています。NFTアートを購入した人から別の人に販売や転売が行われた際には、2次流通の情報として記録することが可能です。

NFTの技術を活用し、購入者が別の人に販売や転売した際に作成者に報酬が支払われていることもNFTアートの特徴といえるでしょう。

このように、従来よりも制作者にとってのメリットが大きくなることもNFTアートが注目を集めている理由とされています。

将来性

これまでは、絵画や写真、イラストなどのアート作品は、現物での取引が一般的でした。

しかし、NFTの登場によってデジタルデータの希少性価値も認められるようになったので、デジタルアートだけではなく、動画や音楽市場においてもオリジナル作品とコピー作品が判断できるようになりました。

NFT作品でのリリースとなれば、作品に希少価値を持たせたアーティストの利益が確保しやすいシステムなどを構築することもできるでしょう。

また、NFTへの注目が高まっていることから、OpenSea(オープンシー)やNifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ)、SuperRare(スーパーレア)など、デジタルアートの取引を専門に行うマーケットプレイスも活発化しています。

これによって、個人的に活動しているクリエイターなど、今まであまり活躍できなかった分野のアーティストにも注目が集まりやすくなるでしょう。

BNPパリバの調査会社L’Atelierによると、2021年のNFT市場全体の取引高は176億ドル(2022年7月時点の相場で約2兆3,855億円)に達し、前年比21,000%という驚異的な数字を記録しています。

現在でも、様々な分野から新たなNFTコンテンツが登場すると発表されていることからも、NFT市場は2022年以降も大きく発展していく可能性が高いといえるでしょう。

NFTアートが高額で売れた作品例

作品
(画像=O-DANより)

ここでは、実際に高額で取引されたNFTアートの作品を紹介します。

NFTアートは歴史自体は浅い分野ですが、その希少性や将来性が注目されています。実際に有名絵画のように高額で取引されており、世界でも注目されているのです。

海外のアーティストだけではなく、国内においても漫画家やアーティストの作品がNFTとして作成され、高額で取引されている例もあります。中には小学生の夏休みの自由研究に数百万円の価値が付いた例もあるほどです。

それでは、NFTアートにはどのような作品があるのか実際の作品例を見ていきましょう。

NFTアートが高額で売れた作品例

  1. 海外でNFTアートが高額落札された作品
  2. 日本でNFTアートが高額落札された作品

海外でNFTアートが高額落札された作品

約75億円で落札された「Beeple氏の-Everydays: The First 5000 Days -」

この作品は有名デジタルアーティストであるBeeple(ビープル)氏の「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」という作品で、Beeple氏が制作した画像をモザイクアートに昇華させた作品です。

Beeple氏はこの作品を約5,000日(13年半)かけて制作したとされていて、現在でも「世界で最も有名なNFTアート」としても知られています。

この作品は、2021年3月に老舗オークションハウスの「CHRISTIE’S(クリスティーズ)」約6,935万ドル(当時の相場で約75億円)で落札されており、革新的な作品の登場と、1枚のデジタル画像にこれほどの価値がついたことが世界でも大きな話題となりました。

ちなみに、落札者は世界最大規模のNFTファンドの創設者とのことです。

Beeple氏の「約32億円」で落札されたHUMAN ONE

続いてもう一点、Beeple(ビープル)氏のNFTアートを紹介します。

こちらは「HUMAN ONE」という作品で、デジタル画像ではなくスクリーンに映し出される3Dアートです。デジタル画像以外におけるNFTアートの可能性を広げたことが話題となりました。

HUMAN ONEは2021年11月に「Everydays – The First 5000 Days」同様、米ニューヨークで開催された老舗オークションハウス「CHRISTIE’S(クリスティーズ)」の競売で約2,900万ドル(当時の相場で約32億円)で落札されています。

CryptoPunkシリーズ「#7523」

CryptoPunks(クリプトパンクス)とは、2017年にカナダのエンジニアであるMatt Hall(マット・ホール)氏とJohn Watkinson(ジョン・ワトキンソン)氏が設立した「Larva Labs(ラルバ・ラボ)」から発表された、イーサリアム最古のNFTプロジェクトの1つです。

CryptoPunksは、Punk(パンク)と呼ばれる24×24pixel(ピクセル)で作成された1万個のNFT画像を開発し、世界に1つだけのドット絵として発表されました。

CryptoPunksは1万個限定での作成であることと、全て異なる作品であることから「希少性」と「唯一性」の両方が担保されているため、NFTアートの中でも高額で取引されています。

中でも、7,523番目に発行された「#7523」は特に高値で取引されており、2021年6月にオークションハウスのサザビーズで約1,180万ドル(当時の相場で約13億円)で落札され、大きな話題となりました。

日本でNFTアートが高額落札された作品

手塚治虫氏の原画を元に作成した「モザイクアートNFT」

こちらは手塚プロダクション初の公式NFTプロジェクト「From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより)」より発表された、手塚治虫氏が生涯に描いた漫画原稿を使用したNFTアートシリーズになります。

このNFTアート「鉄腕アトム」は、2021年12月18日にNFTマーケットプレイスOpenSeaで行われたオークションにおいて、120ETH(当時の相場で約5,300万円)で落札されました。

また、この作品は売り上げの10%を手塚治虫氏が100年に1度のパンデミックの世界を経験したらきっと世界の子供たちの役に立つことを行ったはず」「と手塚プロダクションより日本ユニセフ協会、一般財団法人 あしなが育英会、認定NPO法人カタリバの3団体に寄付が行われたことでも賞賛されています。

坂本龍一氏「戦場のメリークリスマス」の音をNFTとして販売

日本のトップアーティストの1人である、坂本龍一氏の代表曲の1つ「Merry Christmas Mr. Lawrence(戦場のメリークリスマス)」は、聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

そんな世界的名曲を持つ坂本龍一氏が、2021年12月にMerry Christmas Mr. Lawrenceの音源を右手で演奏するメロディー全595音を、デジタル上で分割した1音を1つのNFTとして販売したことが世界中で大きな話題を呼びました。

そして、1音で1つのNFT作品はNFTマーケットプレイスである「Adam byGMO」にて税込み1万円の価格で一次販売されたところ、開始と同時に世界中からのアクセスが殺到し、サーバーがダウンしてほとんどの取引ができない状態にまでなりました。

坂本龍一氏のNFT作品は現在でも2次流通されており、販売当初は1万円だった1音が10万円以上の価格で取引されています。

せきぐちあいみ氏『Alternate dimension 幻想絢爛』(約1,300万円)

国内外問わず世界的に活躍しているVRアーティストであるせきぐちあいみ氏のVRアート作品「Alternate dimension 幻想絢爛」が、2021年3月25日にNFTマーケットプレイスであるOpenSea(オープンシー)にて約1,300万円で落札されました。

「Alternate dimension 幻想絢爛」は幻想的な空間を演出した同氏の最初のNFT作品で、世界に1つの一点ものです。

日本人アーティストの作品の希少性が認められ、高額で取引されたことは大きな話題となりました。

小学3年生の子供が作った夏休み自由研究に「合計380万円」

前述したように、NFTアートの登場によって認知度の低いアーティストでも個人的に世界に発信できるようになりました。

その例として、小学3年生が制作した「Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)」というNFTアートを紹介します。

2021年8月に夏休みの自由研究としてiPadで制作されたピクセルアートで、最初は無料のアプリから制作を開始したそうです。

そこで、NFT経験者である母親が世界最大手のマーケットプレイスであるOpenSea(オープンシー)に数点出品したところ、合計で9.9ETH(当時の相場で約380万円)もの売上高となりました。

同作品は出品当初、ほぼ反応はなかったそうです。

しかし、著名なDJでバーチャルインスタグラマーである「Trevor McFedries(トレバー・マクフェドリーズ)氏」の目に留まり、SNSで拡散されたことをきっかけに、世界的に注目が集まりました。

このように、NFTアートは非常に夢のある分野です。

この作品は、例え無名の小学生が制作した作品であっても、作品自体が世界的に評価される可能性もあることが証明された事例といえるでしょう。

NFTアートを購入したい場合に用意すべきこと

チェクリスト
(画像=O-DANより)

では、NFTアートを購入したい場合はどうすればよいのでしょうか。

ここでは、NFTアートを購入したい場合に用意すべきことについて詳しく解説します。

NFTアートを購入したい場合に用意すべきこと

  1. ウォレットを用意する
  2. 売買に使用する仮想通貨(暗号資産)を保有する
  3. NFTを売買できるサービスに登録

ウォレットを用意する

NFTを購入するにあたって、まずはウォレットを用意しましょう。

イーサリアムをはじめとする仮想通貨(暗号資産)を運用するには、自分の保有している仮想通貨を保管するための「ウォレット(wallet)」が必要となります。

ウォレットとは、自身が保有している暗号資産を管理するための、文字どおり「財布」のようなサービスです。

ウォレットは大きく分けて以下の2種類に分類されます。

  • ホットウォレット
  • コールドウォレット

これらは、安全性と利便性の観点から使用意図が異なります。

ホットウォレットは「インターネットに接続している」ということが最大の特徴です。

そのため、インターネット環境があればどこにいてもすぐに、ウォレット内の仮想通貨を出し入れできるというメリットがあります。

しかし、個人で使用する場合にはフィッシング詐欺やウイルス感染などのリスクもあるので注意が必要です。

それに対して、コールドウォレットは「インターネットに接続していない」ことが特徴です。

紙や専用デバイスなどインターネットとは切り離されたところで仮想通貨を保管するタイプのウォレットになります。

コールドウォレットは、ハッキングやウイルス感染などの脅威にさらされるリスクはありませんが、物理的な紛失や破損のリスクが伴うことがデメリットといえるでしょう。

MetaMask

代表的なウォレットとして「Metamask(メタマスク)」を紹介します。

MetaMaskはイーサリアムやイーサリアムをベースに発行された「ERC-20トークン」の保管や管理を行えるウォレットです。

NFTコンテンツなど、イーサリアム上でサービスを提供するプラットフォームを利用する際のウォレットとして使用されています。

また、MetaMaskはイーサリアム基盤上のNFTの保管や送受信を行え、イーサリアムのブロックチェーンと連動したサービスの決済に使用したり、ブロックチェーンゲームなどと連携させたりすることも可能なことから、近年需要が拡大しています。

ちなみに、MetaMaskは「ウェブブラウザ」と「アプリ」の2パターンから登録して使用することが可能です。

売買に使用する仮想通貨(暗号資産)を保有する

ウォレットの準備ができたら、売買に使用する仮想通貨(暗号資産)を購入しましょう。 NFTアートの売買や取引に必要な手数料は「イーサリアム(ETH)」が使われることがほとんどです。

そのため、NFTアートの売買にはイーサリアムを用意することをおすすめします。

以下に、イーサリアムを保有する手順をまとめました。

タイトル

  1. 利用する仮想通貨(暗号資産)取引所の口座開設をする
  2. イーサリアムを購入する
  3. MetaMaskなど使用するウォレットにイーサリアムを移す

この手順でイーサリアムを保有できます。

ですが、イーサリアムを保有するだけではNFTアートを売買することはできません。

NFTアートを売買するためには、NFTマーケットプレイスと呼ばれるNFTを売買できるサービスに登録する必要があります。

以下で詳しく見ていきましょう。

NFTを売買できるサービスに登録

前述したように、NFTアートなどのNFTコンテンツは専用のNFTマーケットプレイスで売買されています。

マーケットプレイスを利用する際には、ログインが必要となるので利用するマーケットプレイスに自身のアカウントを作成しましょう。

NFTマーケットでアカウントを作成することは難しくありません。

保有しているウォレットでログインできるマーケットプレイスもあります。

例えば、世界最大級のNFTマーケットプレイスである「OpenSea(オープンシー)」の場合であれば、メタマスクを使ってログインすることも可能です。 しかし、OpenSeaをはじめとする海外のNFTマーケットプレイスは2022年7月時点では日本語に対応していません。 そのため、Coincheck(コインチェック)が運営する「Coincheck NFT」やGMOコイン運営の「Adam byGMO」などを利用することをおすすめします。

日本語に対応しているサービスは限られていますが、初心者の人などは国内の仮想通貨取引所から提供されているサービスを利用する方が安心して取引ができるでしょう。

NFTアートの種類と作り方

作品
(画像=O-DANより)

ここでは、NFTアートの種類と作り方について詳しく解説します。

とはいえ、NFTアートの作り方に特に決まりはありません。

NFTアートは著作権を侵害する作品でなければ音楽やイラスト、3Dコンテンツなどデジタルデータであればどんな形式でも作成することが可能です。

そのため、自分の好きな方法でデジタルデータを作成するのも大切といえるでしょう。 作り方については、特別なソフトが必要ということもありません。

NFTアートの種類と作り方

  1. 画像
  2. 動画
  3. 音楽
  4. ゲームキャラクター

画像

一言でNFT画像といっても種類や作風は様々です。

絵画やイラストなどから写真を加工して作成されたものや、さらにはTwitterの投稿画像がNFT画像として291万5835ドル(当時の相場で約3億1640万円)で落札された事例もあります。

NFT画像を作成するにあたって、基本的な画像作成スキルは身につける必要がありますが、デジタル画像であればillustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)で作成したものでも構いません。

画像作成スキルがなかったとしても、このようなソフトを使う場合にはAdobeのチュートリアルやYouTubeを活用しながら作成すれば基本的には問題ないでしょう。

また、紙に書いた手書きのイラストでもデジタルデータとしてアップロードされていればNFTアートとして販売することも可能です。

例①CryptoPunks(クリプトパンクス)

海外でNFTアートが高額落札された作品としても紹介したCryptoPunksですが、高額で取引されているとはいえ見た目は簡単に作れそうですよね。

YouTubeなどにも作成方法が紹介されていますが、こちらはPhotoshopを使って制作されているようです。

手順もそこまで難しくないので、Photoshopの操作ができるという人ならすぐに作成することもできるのではないでしょうか。

例②手書きの絵

小学生の作品が高値で取引された事例があるように、NFTアートは絶対に画力が必要というわけではないでしょう。

そのため、NFTマーケットプレイスに子供が書いたような手書きの絵が出品されていることも少なくありません。

とにかくNFTアートを作成してみたいという人は、手書きの絵をデジタル画像に変換してみるのもおすすめです。

しかも、「CamScanner」や「ibisPaint」などのアプリを使えば無料で作成することができます。

NFTアートを作成したいけどPhotoshopなどのソフトは使えないという人も、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

動画

NFT動画とは、自分で撮影した動画などをNFT化して唯一性の価値をつけたものです。

そのため、コピーされたものではなくオリジナルかどうか判別できることが特徴となります。

つまり、NFT動画として世界に1つだけの動画として証明することもできるので、希少性の高い動画として販売することも可能です。

近年では、スマホで撮影された動画が注目されることも珍しくなく、スマホで撮影した動画なら素材を準備する手間もかかりません。

過去にはもともとYouTube上で人気だった、赤ちゃんが兄弟の指を噛んでいる1分弱の短い動画が約8,000万円で落札された事例もあります。

また、スポーツのハイライト動画がNFTトレーディングカードとして販売されている人気コンテンツもあります。

日本のアニメ動画などは世界でも人気が高いので、今後はアニメ動画のNFTなどが注目される可能性も考えられるでしょう。

例①「Charlie bit my finger!」

先ほど少し紹介した赤ちゃんの動画をもう少し詳しく見てみましょう。

この動画はもともと2007年の5月にYouTubeに投稿された約55秒間の動画で、幼い男の子が弟に人差し指をかませているうちに「ほんとに痛い」と泣きそうになります。

泣きそうになる兄を見て、弟が無邪気に笑い出すと兄も笑顔を取り戻し「Charlie bit my finger!(チャーリーがぼくをかんだよ!)」とひと言。

この微笑ましい動画の閲覧回数は8億8,300万回を超えています。家族がNFTオークションに出品したところ、76万999ドル(当時の相場で約8,300万円)で落札されました。

こちらはホームビデオがNFT動画として高額で取引され、NFT動画に様々な可能性が証明された事例ともいえるでしょう。

例②NBA Top Shot(NBAトップショット)

NBA Top Shotとは、NBA(National Basketball Association)プレイヤーたちの名プレーをテーマにしたカードをコレクションとして保有できるNFTコンテンツです。

NFT化されたNBA Top Shotのトレーディングカードは、従来のような写真ではなく「Moments(モーメンツ)」と呼ばれる名プレーなどのハイライト動画がデジタルトレーディングカードとしてパッケージされています。

そして、そのデジタルカードはNFTマーケットプレイスで売買することが可能で、希少価値が高い人気選手のスーパープレーのデジタルカードは驚くほど高額です。

2021年3月には、ロサンゼルス・レイカーズ所属のNBAキングこと、Lebron James(レブロン・ジェームズ)のワンハンドダンクのシーンを収めた約20秒のMomentsが約21万ドル(当時の相場で約2270万円)で取引されています。

音楽

近年の音楽市場は、YouTubeやSpotifyなどサブスクリプションサービスの普及に加えて、コピーや無断アップロードなども横行し、アーティストに利益が入りにくい状況になっていました。

また、コピーコンテンツを防ぐ措置も取られていましたが、多くの場合は仲介業者を介しているため、コピーコンテンツを防ぐための手数料も必要です。

しかし、そんな音楽市場にもNFTコンテンツが登場しました。

NFTならオリジナル音源以外のコピーコンテンツを防ぐこともでき、ファンやユーザーと直接繋がることもできるため、音楽市場にとっては革命的な出来事がおこったともいえるでしょう。

また、音楽も特に決まった作り方があるわけではなく、DAW(音楽制作ソフト)を使用して自作した音源でも、バンドでレコーディングした曲でもデジタルデータであれば問題ありません。

さらに、NFTを利用することでライブのNFT映像を販売したり、ライブのチケットをNFTコンテンツとして希少価値を付けたりすることも可能となるでしょう。

例①イーロンマスク氏がEDMをNFT化して販売

テスラのCEOとして世界でも有名な実業家であるイーロン・マスク氏は、2021年3月にNFTとしてEDMの楽曲を販売すると発表しました。

有名実業家である同氏が楽曲を発表することは大きな話題となり、NFTコンテンツが販売できるオークションサイトである「Valuables(バリュアブルズ)」に出品され、110万ドル(当時の相場で約1億1,980万円)を超える入札があったとのことです。

なお、イーロンマスク氏は「やっぱり違う気がする」と、後にこの楽曲の出品が取り下げられましたが、NFT化された楽曲に高額がつけられた事例となりました。

例②小室哲哉氏が音楽NFTを販売

2021年12月、日本におけるトップアーティストである小室哲哉氏は「Adam byGMO」にて、音楽NFT「Internet for Everyone (Mix & Stems)」をオークション形式で販売しました。

原曲をパートごとに6トラックに分解し、オリジナルStemデータとして1トラック3万円から販売しました。

なお、同作品は「NFTの購入or保有者先着10名に小室哲哉が新しく弾いたシンセサイザー音源」などの特典がついており、音楽NFTとして新しい形を体現しています。

ゲームキャラクター

NFTはゲームコンテンツにも様々な形で導入されています。

例えば、ゲーム内での「限定キャラクター」や「限定アイテム」、「街」などがNFT化されています。 そして、NFT化されたゲームキャラクターやアイテムは、別のブロックチェーンゲームで使用することも可能となります。

ゲームキャラクターやアイテムであれば、3Dモデリングソフトなどは無料の物でも作成することが可能です。

例①My Crypto Heroes

「My Crypto Heroes」は、日本で初めてのブロックチェーンゲームです。

このゲームの最大の特徴は、ゲーム内で出てくるキャラクターやアイテムがERC721トークン規格のNFTで発行されていることです。

そのため、OpenSeaなどの外部のマーケットプレイスで自由に売買することが可能となります。

My Crypto Heroesには発行数」「が設定されており、約200種類のキャラクターはそれぞれ決まった発行数以上は販売されません。

これは、キャラクターの希少性を担保するブロックチェーンゲームならではの仕組みといえるでしょう。

例②CryptoKitties(クリプトキティーズ)

CryptoKitties(クリプトキティーズ)は、2017年にリリースされました。猫のブリーダーとしてプレイする、NFTゲームとして代表的な事例の1つです。

ゲームの内容は、猫の売買やブリード(交配)をするシンプルなものですが、これらの猫はマーケットプレイスで売買できます。

中には、レアな猫が生まれる場合もあり、1匹の猫が数千万円もの価格で取引された事例もある国内外でも注目度の高いゲームになります。

NFTの販売方法

パソコン
(画像=O-DANより)

ここでは、NFTの販売方法について紹介します。

今回は、代表的なサービスであるMetamask(メタマスク)とOpenSea(オープンシー)での例を紹介していきます。

NFTの販売方法

  1. 暗号資産ウォレットを作成
  2. マーケットプレイスに登録
  3. マーケットプレイスで販売したい作品をアップロード
  4. マーケットプレイスで販売方法を選択
  5. 購入してもらえるまで待つ

暗号資産ウォレットを作成

それでは、MetaMaskの作成方法を見ていきましょう。

メタマスクの登録方法は、以下の2パターンです。

  • ウェブブラウザで登録
  • アプリで登録

今回はウェブブラウザでの登録方法を解説します。

登録方法

まずは公式サイトにアクセスして「Download now」をクリックする。

登録方法

使用するブラウザを選択し、インストールを開始する。今回はchromeを使用して解説していきますが、他のブラウザでも同様の操作になります。

登録方法

「chromeに追加」をクリックする。

登録方法

「拡張機能を追加」をクリックする。

登録方法

画面中央に表示される、「開始」をクリックするとインストールが開始されます。インストールが完了したらパスワードの設定を行います。

登録方法

「ウォレットを作成」をクリックする。

登録方法

「同意する」をクリックする。

登録方法

パスワードを入力し、利用規約にチェックを入れ「作成」をクリックする。

登録方法

「次へ」をクリックする。

登録方法

画面に表示される黒のボックスをクリックすると、「シークレットリカバリーフレーズ」が表示されます。

表示された単語の羅列は必ず大切に保管しておきましょう。

登録方法

シークレットリカバリーフレーズを保管したら、「次へ」をクリックする。

登録方法

「シークレットバックアップフレーズの確認」が表示されるので、先ほど保管した単語の羅列を入力し「確認」をクリックする。

登録方法

上の画面が表示され、「すべて完了」をクリックすればメタマスクのウォレットの作成が完了します。

マーケットプレイスに登録

続いてマーケットプレイスに登録しましょう。

今回は例としてOpenSeaの登録方法を紹介します。

登録手順は以下の通りです。

マーケットプレイスに登録

  1. OpenSeaの公式ホームページにアクセスする
  2. 「作成」をクリックしてアカウントを作成
  3. 「My Account Settings」を選択
  4. 「Sign In」をクリックしてMetaMaskアカウントを接続する
  5. 「署名の要求」画面に移動後、「署名」をクリック
  6. ユーザー名とメールアドレスの登録・認証をする

上記のように、OpenSeaはMetaMaskと紐付けることで簡単にNFTの売買を行えます。

マーケットプレイスで販売したい作品をアップロード

準備が整ったら、自分のNFT作品をマーケットプレイスにアップロードしましょう。

上記に続いて、OpenSeaでのアップロード手順を紹介します。

マーケットプレイスで販売したい作品をアップロード

  1. こOpenSeaホーム画面右上にある「Create」のタブをクリック
  2. 「Image, Video, Audio, or 3D Model」に 作品ファイルをアップロードする
  3. 「Description」に作品の説明を入力する
  4. 「Collection」でコレクション画像を選択する
  5. 「Supply」→に販売枚を入力する
  6. Blockchain」で販売するトークンを選択する
  7. 「Freeze metadata」→データ凍結の詳細
  8. 「Create」ボタンを選択する

以上の手順でOpenSeaにNFT作品がアップロードされます。

マーケットプレイスで販売方法を選択

OpenSeaでNFT作品を販売する際には、いくつかの選択肢の中から販売方法を選択する必要があります。

今回はおすすめの販売方法である以下の2つを紹介します。

  • 固定価格方式
  • オークション方式

順に詳しく見ていきましょう。

固定価格方式

固定価格方式は自身で定めた価格で販売する方法です。

自身で価格を設定するので利益も自分で決められるメリットがある一方で、適正価格の設定が難しいことがデメリットともされています。

ある程度NFTの適正価格を見極める必要があるでしょう。

オークション方式

オークション方式は販売期間を設定してオークション形式にて販売する方法です。

オークション方式は、入札者が増えて盛り上がれば価格が吊り上がる可能性も高くなります。しかし、個人作品の出品の場合は入札されないことも多く、価格が付きにくいことも特徴です。

オークション方式は、すでに販売されていて知名度の高いNFTを二次流通する際などに効果的な方法といえるでしょう。

購入してもらえるまで待つ

出品が完了したら購入してもらえるまで待ちましょう。

TwitterやInstagramなどのSNSを活用し、宣伝することで自身の作品が売れやすくなります。

特に、OpenSeaなどのマーケットプレイスは世界中で利用されているので、英語でのプロモーションも効果的でしょう。

また、MetaMaskのアカウント作成時にメールアドレスを登録しておくとNFTが購入されたときに通知が来るので便利です。

NFTアートを売買する際に注意すべきこと

注意
(画像=O-DANより)

NFTアートの売買をはじめとする仮想通貨(暗号資産)取引には、いくつか注意しておかなければならないことがあります。

以下で、NFTアートを売買する際の注意点を詳しく見ていきましょう。

NFTアートを売買する際に注意すべきこと

  1. 仮想通貨(暗号資産)の価値が変動するため必要な金額が都度変わる
  2. ガス代が発生する
  3. 商品が多いため必ず売れるとは限らない
  4. 人気商品は高額になり購入できないことがある

仮想通貨(暗号資産)の価値が変動するため必要な金額が都度変わる

仮想通貨(暗号資産)の価値はリアルタイムで変動しており、ボラティリティと呼ばれる価格変動の幅が大きいことも特徴の1つです。

そのため、同じ枚数の通貨で売買をしたとしても日本円に換金した際の価値も変動しています。

イーサリアムをはじめとする仮想通貨の価値は、世界の経済状況や天災など予期せぬ状況によって大きく変動してしまうこともあるということを肝に銘じておきましょう。

ガス代が発生する

イーサリアムの取引には、取引手数料とは別に「ガス代」と呼ばれる手数料が必要となります。

OpenSeaにおいても、NFTを購入する時と初めてNFTを出品する時、NFTを譲渡するタイミングなどでガス代が発生します。

また、OpenSeaのガス代はイーサリアムブロックチェーンの需要で決まるため、常に変動しています。

そのため、事前にガス代を確認しておくことをおすすめします。

「作品が安かったので購入したが、思ったよりもガス代が高かった」といったことがないように注意しておきましょう。

商品が多いため必ず売れるとは限らない

NFTマーケットプレイスは数多く存在し、NFTアートをはじめとするNFT作品は世界で無数に出品されています。

そのため、出品したからといって必ず売れるとは限りません。

人気商品は高額になり購入できないことがある

OpenSeaをはじめとするNFTマーケットプレイスに出品されている商品は、人気が高くなればなるほど価格が高騰する傾向があります。

そのため、人気商品になればなるほど購入できない可能性も高くなるといえます。

また、イーサリアムを保有していない場合は通貨の価値が暴騰する可能性も考えられるでしょう。

NFTアートの取引では自分の目当てとなる商品が急に高額となり、購入できないことが あることを頭に入れておくことも必要となります。

国内でNFTを扱っているおすすめマーケットプレイス

マーケット
(画像=フォントACより)

ここでは、国内でNFTを扱っているおすすめのマーケットプレイスを紹介します。

各マーケットプレイスによって特徴が異なるので、ぜひ利用する際の参考にしてみてください。

国内でNFTを扱っているおすすめマーケットプレイス

  1. Coincheck NFT
  2. Adam by GMO
  3. LINE NFT

Coincheck NFT

Coincheck NFTは、国内でも代表的な仮想通貨(暗号資産)取引所を運営する「コインチェック株式会社」によって提供されているNFTマーケットプレイスです。

2021年3月より提供が開始され、国内初となる暗号資産交換業者が運営するユーザー同士でNFTと暗号資産の交換や取引ができます。

また、仮想通貨(暗号資産)取引所であるCoincheckの口座があれば、NFTの売買や保管が可能となります。

特徴

Coincheck NFTでは「ガス代」と呼ばれるネットワーク手数料が無料となっていることが特徴です。

こちらはNFTの出品や購入をするうえでの大きなメリットになるといえるでしょう。

また、仮想通貨(暗号資産)取引所であるCoincheck とリンクしているため、イーサリアムの他にもビットコインなどCoincheck で取り扱いのある、10種類以上の通貨で売買を行うことが可能です。

さらに、ユーザーへのサポートも手厚く用意されていることから、、初心者の人にもおすすめのマーケットプレイスといえるでしょう。

対応しているNTFの種類

以下は、Coincheck NFTで対応しているNFTの一例になります。

上記の他にも豊富なNFTに対応しています。

全てのNFTが気になるという人は、公式サイトから確認してみてください。

決済方法

Coincheck NFTでは、NFTの詳細画面から購入することが可能です。

ホーム画面から購入したいNFTをクリックすると、購入画面へ移動します。

NFTの金額は、出品者が「受け取る通貨」として選択した通貨の単位で表示されており、出品者に指定された通貨でしか購入できないので注意が必要です。

出品者が「受け取る通貨」で選択した通貨でのみ購入できます。

また、Coincheck では「銀行振込、コンビニ入金、クイック入金」の3種類の方法で日本円を入金することが可能です。

※2022年7月13日11:00より「コンビニ入金」「クイック入金」を一時停止しています。

手数料

Coincheck NFTにおける各種手数料は以下の通りです。

各種手数料要
入庫手数料 無料(入庫時のガス代は別途必要)
出品手数料 無料
販売手数料 販売価格の10%
出庫手数料 EthereumのNFTの場合は 0.01 ETH 、
PolygonのNFTの場合は無料

Adam by GMO

Adam by GMO(アダム バイ ジーエムオー)は、大手企業である「GMOインターネットグループ」の連結子会社である「GMOアダム株式会社」によって2021年8月より提供が開始されたNFTマーケットプレイスです。

運営元であるGMOインターネットグループは、仮想通貨(暗号資産)取引所も運営しているなど実績も豊富なことから信頼性も高く、国内でも人気のあるマーケットプレイスの1つとされています。

Adam by GMOは、コンテンツホルダーの笑顔を通して世界中に夢と感動を与えることをテーマとして掲げており、K-1動画やYouTuberのヒカルなど国内でも人気のコンテンツの他にも、多くのデジタルアート作品を取り扱っています。

特徴

Adam by GMOでは、イーサリアムによる決済の他にも、日本円の口座振り込みやクレジットカード払いに対応しています。

また、二次販売も行っていることから比較的取引が行いやすく、NFT初心者の人も気軽に利用できることが特徴です。

さらに、2021年12月より英語での出品や購入に対応し、正式版に移行したことから海外の人にも自身のNFT作品を発信することが可能となりました。

しかし、作成したアイテムの初回販売である一次出品に関しては、Adam byGMO認定代理店のみの取り扱いとなっているので注意しておきましょう。

対応しているNTFの種類

以下は、Adam byGMOで対応しているNFTの一例になります。

上記の他にも豊富なNFTに対応しています。

全てのNFTが気になるという人は、公式サイトから確認してみてください。

決済方法

Adam by GMOでは、イーサリアムによる決済の他にも、銀行振込による日本円での決済や以下のクレジットカードによる支払いにも対応しています。

  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
  • Diners Club

このように、決済方法の種類が豊富なことから、Adam by GMOでは仮想通貨(暗号資産)の取り扱いに慣れていない方でも、比較的簡単にNFTを購入することが可能です。

手数料

Adam by GMOにおける各種手数料は以下の通りです。

各種手数料
入庫手数料 無料(入庫時のガス代は別途必要)
出品手数料) 無料
販売手数料 認定代理店のみの取り扱い
二次販売手数料 売上金額の5%
出庫手数料 0.05 ETH
送金手数料 変動手数料制
銀行振込手数料 利用する金融機関により異なる

LINE NFT

LINE NFT

2022年4月には、LINEもNFTのマーケットプレイスの提供を開始しました。

当初は「スポーツ」「ゲーム」 「エンターテインメント」など7ジャンル100種類以上のコンテンツを販売することから始まり、2022年8月現在では、アートや音楽にまで算出するようになりました。

ガス代(手数料)が発生しないことに加えて、LINE Payを使った日本円の決済が可能となっているため、非常に使いやすい点が大きなメリットであるといえます。

これからさらに拡大することが期待されるため、NFT取引の際に利用して損はないマーケットプレイスの1つです。

なおLINE NFTで取引をする場合、使用する仮想通貨であるLINKを購入するためには、LINE BITMAXのアカウント作成が必要なっています。

マーケットプレイス比較

比較図
(画像=フォントACより)

上記のマーケットプレイスを以下の表で比較しています。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

NTFアートは非代替性で投資対象としての側面もある

株価指数
(画像=O-DANより)

これまでの記事にもあったように、NFTアートは非代替性であることから、今後は投資対象としての側面が大きくなることも考えられます。

しかし、NFTアートをはじめとしたNFTコンテンツには、まだまだリスクや課題が残っていることも理解しておくことが必要です。

本来、アートや音楽などはその作品の芸術的な価値によって取引されるものですが、既存のNFTコンテンツは一時の話題性によって、実際の評価以上の価値が付けられている可能性があることも完全には否定できません。

そういった意味では、多くのNFTコンテンツは一種の「バブル状態」にあると捉えることもでき、仮想通貨(暗号資産)の暴落などによって今後衰退してしまうことも考えられます。

また、法整備の面でも発展途上です。

NFTを保有するならば、投機性などのために評価以上の価値がつけられているのか、それとも本当に需要があっての価値なのか、本当に投資する価値はあるのかなどを考えておくことが非常に重要です。

今後、話題性の過熱が落ち着いた際、いかにして本当に価値のあるNFTコンテンツを残せるかがNFT業界全体の課題とも言えるでしょう。

NFTに関するよくある質問

質問
(画像=フォントACより)

ここでは、NFTに関するよくある質問事例を紹介します。

NFT取引に関して気になることがある人は、ぜひ参考にしてみてください。

NFTに関するよくある質問

  1. NFTと暗号資産の違い
  2. NFTのメリットは?
  3. NFTのデメリットは?
  4. NFTはいくらから購入できる?
  5. NFTアートに著作権はありますか?

NFTと暗号資産の違い

トークンが代替えが可能か不可能かで異なります。

NFTとは、「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略称で、デジタルデータに識別子を持たせ、主にイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築できる代替不可能なトークンのことです。

一方で、ビットコインなどの暗号資産は代替が可能なので「Fungible Token(代替可能トークン)」に分類されています。

この、代替/非代替とはそのままの意味です。あなたの1万円札には名前が書いてある訳ではなく、あなたが持っているから持ち主となります。

これは、持ち主の代替が可能ということです。仮にお札に書いてある記番号をメモしてあったとしても、それであなたが持ち主と証明することはできません。

しかし、NFTは該当データが誰の持ち物なのか公的に証明されているので、このように代替ができません。

NFTのメリットは?

ブロックチェーンで保管されているため、唯一性や希少性が証明できる点です。

NFTはブロックチェーンで全ての情報が記録されているため、データの改ざんなどの不正が不可能となります。

取引履歴が全て記録されていることからデータの信頼性が担保されるので、データに唯一性や希少性を付与することが可能となるのです。デジタルデータに価値を持たせることが実現しました。

また、NFTアートなら実物の絵画のように破損したり紛失したりする危険性もほぼありません。

NFTのデメリットは?

価格変動のリスクがあることです。

イーサリアムをはじめとする仮想通貨(暗号資産)は価格変動の幅が大きく、購入した価格よりも価値が大きく下がってしまう可能性があります。

NFTはいくらから購入できる?

基本的にいくらからでも購入できます。

NFTの販売価格は、基本的に所有者が自由に決められます。

作品によっては安価で販売されているものもあり、ブロックチェーンゲームもアイテムなどは0.0001ETHで販売されているものもあります。

NFTアートに著作権はありますか?

著作権はあります。

NFTにまつわる権利について正しく理解するために、まず「著作権(Copyright)」と「所有権(Ownership)」の違いを正しく理解することが必要です。

NFTについても実際のアートや音楽同様で、出品した作品が売れたとしても著作権を売ったことにはなりません。

購入者は作品を私的利用の範囲で自由に楽しめますが、それをコピーしたり、改変して頒布したりすると、「著作権違反」となります。