キャッシュレス化が進む今、注目度が高まっているのがデビットカードです。クレジットカードと異なり、支払いと同時に銀行口座からお金が引き落とされるため、使いすぎの心配がありません。
一般的に15歳以上(中学生除く)なら申し込み可能で、原則審査がないので収入がない学生や専業主婦(夫)でも発行できます。
またクレジットカードのようにポイントを貯められてお得に使える点も魅力の一つです。
しかし、デビットカードの種類は数が多くて、「どれを選んでいいか分からない」「自分にぴったりのカードはあるの?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
デビットカード選びで大切なことは、年会費が無料(もしくは安いか)、ポイント還元率が高いか、海外で使えるかの3点です。
これらの観点を踏まえて、本記事では、NET MONEY編集部が厳選したデビットカード9枚を紹介します。
どのデビットカードを選んでいいか悩んでいる人も、この記事を読めば、カード選びのポイントに加え、各おすすめカードのメリットとデメリットが分かるので、自分にぴったりのカードが見つかるはずです。
- デビットカードの選び方のポイント3つ
- デビットカードを選ぶなら、ポイント還元率の高さに注目しよう!
- 年会費が無料(もしくは安い)デビットカードを選ぶ
- Visa・Mastercardなど、海外でも使える国際ブランド付きのデビットカードを選ぶ
- おすすめのデビットカード9選
- GMOあおぞらネット銀行「Mastercardプラチナデビット」なら利用額に応じて1.2%キャッシュバックされる
- 楽天銀行デビットカード(Mastercard)は楽天ユーザー必携!条件なしで還元率1.0%
- Sony Bank WALLET デビットカードはキャッシュバック率最大2.0%で最高水準!
- ソニー銀行 ANAマイレージクラブ /Sony Bank WALLETはANAマイルが0.5%還元される
- イオン銀行キャッシュ+デビットはイオン系店舗で使うとポイント還元率が2倍
- セブン銀行 デビット付きキャッシュカードはセブンイレブンやイトーヨーカドで使うと還元率が2倍
- Oliveフレキシブルペイはデビットカードの中でも付帯保険が豊富で手厚い
- りそなデビットカード(Visa)は店頭で即日発行ができるので今日中に使える
- PayPay銀行VisaデビットカードはPayPayポイントを貯めることができる
- デビットカードを使うメリット
- 利用金額に応じてポイントが還元されるためお得
- クレジットカードと比べて審査に通りやすい
- 国際ブランド付きのカードなら国内外のお店で広く使える!海外ATMで現金を下ろせる
- 不正利用やショッピングの際に保険が適用されるカードがある
- デビットカードはおすすめしない?3つのデメリットとは
- 銀行口座が指定されているため新しく口座を作る必要がある
- 決済額が口座残高を超えると利用できない
- 1日の利用限度額がある
- デビットカードの作り方【申込みから発行までの手順】
- デビットカードに関するよくある質問
デビットカードの選び方のポイント3つ
デビットカードは、手軽にキャッシュレス決済を導入できる便利なツールです。しかし、数多くのデビットカードが発行されているため、自分に合った1枚を選ぶのは簡単ではありません。
そこで、デビットカードを選ぶ際の3つのポイントを解説します。
すべての人にとってたった1つの最強カードというものはないので、3つのポイントが自分のライフスタイルにあてはまるかどうかを判断して、自分に合った最適なカードを選びましょう。
デビットカードを選ぶなら、ポイント還元率の高さに注目しよう!
デビットカードを選ぶ際には、ポイント還元率(利用金額に対して何%のポイントが付与されるかの値)が高いカードを選びましょう。
貯めたポイントは、買い物やキャッシュバックなどに利用できたり、航空券や宿泊券などの旅行特典に交換できるので、現金で買い物をするよりもお得です。
ポイント還元率は、通常時で1%を超えていると高いといえます。本記事で紹介しているデビットカードでは還元率0.5%のものが多いですが、一部1%のものがあります(下表)。
カード名 | 還元率 |
---|---|
楽天銀行デビットカード(Mastercard) | 1.0% |
GMOあおぞらネット銀行「Mastercardプラチナデビット」 | 最大1.2% (公共料金やコストコなど一部例外あり) |
イオン銀行キャッシュ+デビット | イオングループ利用時に還元率1.0% |
セブン銀行 デビット付きキャッシュカード | セブンイレブンやイトーヨーカドーなど対象店舗で還元率1.0% |
Sony Bank WALLET (Visaデビット付きキャッシュカード) | 口座の総残が高合計300万円以上で還元率1..0% |
ポイント還元率は高ければ高いほど、貯まるポイントは大きくなります。ポイント還元率の違いでどのくらいの獲得差が生まれるかシミュレーションしてみましょう。
還元率0.5%のカードと、還元率1.0%のカードで比べると、月々の支払いが50,000円の場合、前者が250ポイント、後者が500ポイントとなります。一回の支払いで貯まるポイントはそれほど変わりませんが、月ごとで比べると大きな差となります(下表)。
月々の利用額 | 貯まるポイント(還元率0.5%の場合) | 貯まるポイント(還元率1%の場合) |
---|---|---|
50,000円 | 250ポイント | 500ポイント |
100,000円 | 500ポイント | 1,000ポイント |
200,000円 | 1,000ポイント | 2,000ポイント |
通常の還元率の高さに加えて、条件達成や対象店舗やサービスを使うと還元率がさらにアップするお得なカードがあります。
たとえば、セブン銀行 デビット付きキャッシュカードは通常のポイント還元率は0.5%ですが、セブン&アイ・ホールディングスの店舗で使うと1.0%にアップします。
条件達成や対象店舗で還元率がアップするデビットカード(一部)は以下のとおりです。
カード名 | 通常ポイント還元率 | 条件達成など最大ポイント還元率 | 条件 |
---|---|---|---|
Sony Bank WALLET デビットカード | 0.50% | 2.0% | 優遇プログラムでプラチナステージを獲得すると2.0% |
GMOあおぞらネット銀行 「Mastercardプラチナデビット」 |
1.20% | 1.2% | 公共料金や鉄道、病院など一部例外を除き1.2% |
セブン銀行 デビット付きキャッシュカード | 0.50% | 1.0% | セブン&アイ・ホールディングスで1.0% |
イオン銀行キャッシュ+デビット | 0.50% | 1.00% | イオングループ対象店舗で1.0% |
ただし、条件は自分でも無理なく達成できるか、対象店舗は自分がよく利用するかを確認してカードを選びましょう。条件達成や店舗利用がなければ意味がないためです。
まずは、自分が普段どのような店舗やサービスを使っているかを把握して、それに合ったカードを選ぶことでお得にデビットカードを利用できます。
年会費が無料(もしくは安い)デビットカードを選ぶ
デビットカードを選ぶ際のポイントは、年会費が無料(もしくは安い)カードを選ぶことです。
デビットカードには年会費がかかるものと無料のものがあります。とりあえずカードを作りたい人や、まだ頻繁にカードを使うかはわからない人は、年会費無料のカードを作ることをおすすめします。
年会費無料ならコストがかからないため、気軽に試してみるのもよいでしょう。もし、実際に利用してみて自分に合わなかった場合は解約も簡単です。
年会費無料のデビットカードは以下のとおりです。
一方、年会費がかかるデビットカードを選ぶ場合は、その年会費に見合うだけのメリットがあるかどうかをしっかりと吟味しましょう。
高還元率のポイントが付与される、ATM手数料が無料になるなどさまざまな特典が付帯されている場合があります。
たとえば、GMOあおぞらネット銀行 Mastercardプラチナデビットは、年会費3,300円かかりますが、通常の還元率は1.2%と高く、銀行ATM利用も月20回までなら手数料がかかりません。
還元率が1.2%なので、月々23,000円を使えば年会費分がキャッシュバックされて元がとれます。また、ATM手数料は1回110円なので年間30回(2カ月に5回)ATMを利用しても年会費をペイできます。
年会費がかかるデビットカードを選ぶ際は、年会費だけでなく、様々な特典を比較検討して、自分に合ったカードを選ぶようにしましょう。
Visa・Mastercardなど、海外でも使える国際ブランド付きのデビットカードを選ぶ
デビットカードには、大きく分けて国際ブランド付きデビットカードとJ-Debitの2種類ありますが、海外で使う可能性のある人や海外のオンラインショップでなどで買い物する機会が多い人は、国際ブランド付きのデビットカードを選びましょう。
国際ブランド付きデビットカードは、Visa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドのマークが付いたデビットカードです。これらのブランドの加盟店であれば世界中の店舗やオンラインショップで利用できます。
一方、J-Debitは日本国内の金融機関が独自に発行するデビットカードであり、利用できる場所は国内のみに限定されます。
国際ブランド付きデビットカード | J-Debit | |
---|---|---|
特徴 | VISA、Mastercard、JCBなどの 国際ブランドのマークが付いたデビットカード |
日本国内の金融機関が独自に発行する デビットカード |
利用可能時間 | 原則24時間365日 | 金融機関によって異なる |
利用可能場所 (加盟店) |
国内外 | 国内のみ |
より多くの場所で利用したい人や、海外旅行に行く機会が多い人にとって、国際ブランド付きデビットカードは圧倒的に有利と言えるでしょう。
国際ブランドの特徴は以下のとおりです。
項目 | Visa | Mastercard | JCB |
---|---|---|---|
国内シェア率 | 50.80% | 17.80% | 28.00% |
海外シェア率 | 27.70% | 15.00% | 0.90% |
特徴 | ・知名度やシェア率において世界トップを誇るブランド ・アメリカ圏に強い |
・Visaに次ぐシェア率を誇る有名ブランド ・ヨーロッパ圏に強い ・唯一、コストコで使える |
・エンタメや旅行 ・グルメの優待が充実 |
なかでもVisaは、世界シェアトップのカードブランドです。アメリカ発のブランドで、アメリカを中心に海外でも加盟店が多く、海外旅行時も安心して使えるので、迷った場合はVisaをおすすめします。
おすすめのデビットカード9選
NET MONEY編集部が厳選したおすすめのデビットカード9枚を紹介します。年会費が無料のもの、ポイント還元率の高いもの、海外旅行に便利な国際ブランド付きのものを中心にそろえています。
お得に使いたい、海外で使いたい、とりあえず作っておきたいなど、自分の目的や状況と照らし合わせて、最適な一枚を見つけましょう。