「FXはいくらから始められるんだろう?」「最低資金は決まっているのかな?」
このような疑問を取引初心者のあなたは持っているのではないでしょうか?
結論、FXは約6円から始めることが可能です。
今回は、「FXはいくらから始めればいいのか」について、初心者におすすめの金額と始め方を解説します。基本的な知識を学んで、自分の資金に合わせて良い取引ができるよう、ぜひ参考にしてみてください。
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FXはいくらから始められる?最低資金は?
結論から言えば、売買する金額と同額の日本円が口座資金として入金(証拠金)されていれば取引ができ、最低金額だと約6円から可能です。
しかし、どの会社でも約6円から始められるわけではありません。なぜならFX会社ごとに最小取引単位が定められているからです。さらに、この5という数字にはレバレッジというカラクリがあります。
それでは、どうしてFX会社によっていくらから始められるかが変わるのか見ていきましょう。
FX会社によって最低資金が変わる!
FX会社には、取引単位というものがあります。最低取引単位が会社ごとに異なるため、どの会社で口座開設するかによって最低資金が変わってくるのです。
取引単位が10,000通貨なら、20,000通貨、30,000通貨・・・となります。決められた単位以下やキリの悪い数を取引することができません。
レバレッジありだと最低資金はぐんと下がる
FXの最大の特徴はレバレッジ効果にあると言っても過言ではありません。レバレッジは日本語にすると「てこの原理」という意味で、少額の資金で大きな金額を売買することができる仕組みです。この仕組みを活用すれば必要な最低資金のラインはぐんと下がります。
暗算しやすいように1ドル=100円、レバレッジ10倍で計算することにします。例えば、為替レートで1万ドルを購入する場合、100万円を用意する必要があります。しかし、レバレッジ10倍を設定すれば100万円分の実在しないお金を操ることができます。
1ドル=100円の為替レートが1ドル=101円になった場合、10万円分(1,000ドル)の投資だと利益は1,000円になります。しかし、10万円を証拠金にレバレッジ10倍の取引、つまり100万円分(1万ドル)を購入した場合、100万円を元に差額が計算されるので、利益も10倍の1万円が発生することになります。
逆に言うと、損する時も100万円を元に計算されます。レバレッジで得られる利益はそのまま損失にもなり得ることに注意してください。
日本の金融庁に登録されているFX会社の最大であるレバレッジ25倍で最低資金を計算すると以下のようになります。
- 1通貨(ドル/円)→単純資金130円→最低資金5.2円
- 1,000通貨(ドル/円)→単純資金130,000円→最低資金5,200円
- 10,000通貨(ドル/円)→単純資金1,300,000円→最低資金52,000円
5円から練習してみるものいいですが、さすがに利益はでないので、最低でも5,000円以上、1万円くらいはお金を準備しておいた方がよいでしょう。
FXはいくらから儲かる?3つのタイプ別に解説!
FXを始めたばかりの初心者にとって、いくらからFXを始めたら良いか悩むこともあるでしょう。
ここでは、以下の3つのタイプ別におすすめのスタート資金をご紹介し、その理由について解説します。
リスクを恐れないあなたは30万円から儲けよう!
所持している余剰資金にもよりますが、リスクを恐れないのであれば元手30万円から始めてみましょう。20倍から23倍程度のレバレッジで取引すると、大きな利益を獲得できる可能性が生まれます。
例えばドル円のレートが1ドル145円と仮定します。
23倍のレバレッジをかけると、30万 × 23倍 ÷ 145円≒4万7,000通貨の取引が可能で、必要な証拠金は27万2,600円です。
- ■可能な取引量を求める計算式
口座資金残高(証拠金)× レバレッジ ÷ レート = 可能な取引量
- ■必要な証拠金額を求める計算式
取引量 × レート ÷ 25(最大レバレッジ)= 必要な証拠金額
元手30万円に対して約2万3,000円の余裕があり、値幅約0.4円分の含み損に耐えられます。ドル円の一日の値幅はおおむね1円から1.5円程度であることが多く、0.4円の値動きは珍しくありません。
取引に失敗すれば一日で2万3,000円を失う可能性がありますが、うまくいけば得られる利益も大きいです。
例えば4万7,000通貨の取引で1日に0.2円の値幅を獲得できれば、9,400円の利益になります。翌日以降も同様に0.2円の値幅を獲得し、レバレッジ23倍の取引量を継続した場合、22営業日で得られる利益は以下のとおりです。
取引日数 | 1日目 | 5日目 | 10日目 | 15日目 | 22日目 |
---|---|---|---|---|---|
一日の利益 | 9,400円 | 1万600円 | 1万2,400円 | 1万4,600円 | 1万8,200円 |
口座残高 | 30万9,400円 | 34万9,800円 | 40万8,400円 | 47万6,800円 | 59万2,800円 |
取引量 (通貨) |
4万7,000 | 5万5,000 | 6万4,000 | 7万5,000 | 9万4,000 |
約1ヵ月で口座残高は30万円から59万2,800円に増加し、月間利益率は97.6%となります。口座残高が増えれば取引量も増やせるため、同じ様に取引していても一日に得られる利益が増加する複利効果を有効に活用できている結果です。
リスクを恐れず積極的な取引を行うなら、このようなシミュレーションは十分に実現の可能性があります。
ただし同じスピードで資金を失う可能性がある点を絶対に忘れてはいけません。
またこのシミュレーションはデイトレードやスキャルピングといった短期売買を想定しています。まだ取引スタイルを確立できていない方は、今後の取引スタイルの参考にしてください。
利益が出ること優先のあなたは20万円から儲けよう!
リスクを許容して利益を優先するなら、20万円の元手で長期売買を始めてみましょう。
長期売買は短期売買と比べて値動きをゆったりと見ながら精神的に余裕を持って取引できる点がメリットです。慌てて取引するケースも少ないため、取引に慣れていない初心者も取り組みやすいといえます。
また長期売買は一度の取引による利益が大きくなりやすい一方、失敗すると損失額も大きくなりがちです。そのためレバレッジを調節して取引量を減らしておくと良いでしょう。
適切なレバレッジは5倍から10倍です。
例えば1ドル145円のドル円を元手資金20万円で10倍のレバレッジをかけると、1万3,000通貨の取引が可能で、必要な証拠金は7万5,400円です。元手20万円の資金に対して約12万4,000円の余裕があり、値幅約9円分の含み損に耐えられます。
短期売買と異なり5日に一度、平均0.5円の値幅を獲得する取引で得られる利益は以下のとおりです。
取引日数 | 1日目 | 5日目 | 10日目 | 20日目 |
---|---|---|---|---|
取引ごとの利益 | 6,500円 | 6,500円 | 7,000円 | 7,500円 |
口座残高 | 20万6,500円 | 21万3,000円 | 22万0,000円 | 22万7,500円 |
取引量 (通貨) |
1万3,000 | 1万4,000 | 1万5,000 | 1万5,000 |
20営業日での利益率は13.75%となります。
大きなレバレッジを利用した短期売買ほどのインパクトはありませんが、レバレッジを抑えた長期売買は取引タイミングを厳密に見極めなくても利益を見込める点がメリットです。
例えば、取引をした価格から逆行してもある程度の含み損に耐えて利益になるのを待つ余力が生まれます。
許容できるリスクや取引対象の通貨ペアの値動きを考慮したうえで、取引量を調整しましょう。
リスクはなるべく回避したいあなたは10万円から儲けよう!
なるべくリスクを負いたくないタイプの初心者の方は、元手資金10万円で始めてみましょう。その際のレバレッジは、1倍から5倍程度が望ましいです。
例えば10万円の元手資金でレバレッジを5倍にして1ドル145円のドル円を取引すると、3,000通貨の取引が可能です。一日に0.2円の値動きを獲得する場合に得られる利益は以下のようになります。
取引日数 | 1日目 | 5日目 | 10日目 | 15日目 | 22日目 |
---|---|---|---|---|---|
一日の利益 | 690円 | 709円 | 734円 | 759円 | 797円 |
口座残高 | 10万690円 | 10万3,491円 | 10万7,111円 | 11万854円 | 11万6,318円 |
取引量 (通貨) |
3,450 | 3,569 | 3,693 | 3,823 | 4,011 |
22営業日目の取引結果は損益797円、口座残高は11万6,318円です。金額としては大きくありませんが、利益率は約16%と良い結果になっていることがわかります。
またこの取引に必要な証拠金は145円 × 3,450通貨 ÷ 25 ≒ 2万円となり、約8万円の余力があります。また値幅1円に対する損益は3,450円であり、仮に損失を被ったとしても経済的また心理的なダメージは最低限に抑えられるでしょう。
自己資金を失うリスクが怖い初心者の場合、大きな金額での取引はおすすめできません。少額の自己資金、低いレバレッジ設定で資金の増減に慣れる時期が必要です。
取引期間や取引量を工夫して、自分に適した取引スタイルを探してみましょう。
なお今回のシミュレーションのように1通貨単位で取引量を調整できるFX会社は限られます。細かい取引量の調整をしたい方は、松井証券やSBI FXトレードの利用を検討しましょう。
みんなはいくらから始めてる?独自アンケート調査で検証!
当メディアでは、FXの取引経験のある国内の20歳から69歳の男女500名を対象としたFX会社に関する利用実態調査を実施しました。
当アンケートでは、全体の28.1%にあたる140人が「1万円から~10万円まで」という金額でFXの取引を始めていることがわかりました。
まずは少額からFXを始めて取引に慣れていくことがセオリーであると言えるのではないでしょうか。
FXは少額から始める方が多いこともあり、FX会社を選ぶ際は「少額からでも始めることができるFX口座か」がかなり重要視していることもわかりました。
少額から始めたい初心者におすすめのFX会社
ここからはFXをまずは少額から始めたい人におすすめの口座を紹介します。
おすすめ口座は以下の観点から総合的に判断したので、ぜひ参考にしてください。
- 最小取引単位
- スプレッド
- スワップポイント
- レバレッジを調整できるか
- スマホアプリの使いやすさ
- 自動売買に対応しているか
《1通貨から》松井証券のFX
取引単位 | 1通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0.2銭 |
レバレッジ | 1・5・10・25 |
通貨ペア数 | 20通貨ペア |
自動売買 | ⚪️ |
デモトレード | - |
- 1通貨から取引できる
- 100円から自動売買が始められる
- レバレッジの設定ができる
- 取引ツールの機能性が高い
松井証券FXは2021年2月より新ブランド「松井証券のFX」として新しいFXサービスを開始しました。
運営会社である松井証券は、創業100年を超える老舗FX会社のため、安心して利用できます。
最低取引単位は1通貨からとなっています。
最低取引単位が1,000通貨や10,000通貨からが多い中、1通貨から取引ができるため資金の少ない方やリスクを抑えてトレードしたい方でも利用できるでしょう。
また、2023年4月より「100円から自動売買」というサービスを開始しました。
自動売買とは、あらかじめプログラムされた一定のルールに従い、機械的に取引を続ける売買ツールのことです。
普段仕事で忙しく、チャートを見る暇がない人やFXに対する知識があまりない方でも簡単にFXを始められるため、ぜひ使ってみてください。
松井証券のFXでは、レバレッジを1倍、5倍、10倍、25倍から自分で選べるため、証拠金とのバランスを見ながら余裕を持った取引が可能です。
4つの選べるレバレッジコース
レバレッジ | 証拠金率 | |
---|---|---|
スタンダード25倍コース | 25倍 | 4% |
低レバレッジ10倍コース | 10倍 | 10% |
低レバレッジ5倍コース | 5倍 | 20% |
レバレッジなしコース | 1倍 | 100% |
自分でレバレッジを選べるFX会社は少ないため、リスク管理を徹底したい人に松井証券のFXはピッタリです。
スマホアプリでは、取引スタイルに合わせて選べる多彩なチャートやワンタップで注文できるスピード注文が搭載されています。
また、PC版並のテクニカル指標を搭載しているため、投資初心者だけでなく上級者でも満足して利用できるでしょう。
アプリ内のマーケット情報では、重要指標の速報や各国の要人発言、市況情報などのニュースが閲覧可能となっており、外出中でも経済状況をすぐに把握できます。
《1通貨から》SBI FXトレード
取引単位 | 1通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0.18銭 ※注文数量1~1,000,000の場合 |
レバレッジ | 最大25倍 |
通貨ペア数 | 34通貨ペア |
自動売買 | - |
デモトレード | - |
- 1通貨から取引できる
- スプレッドが業界最狭水準
- 通貨ペアが34種類と豊富
- 積立FXが行える
SBI FXトレードは、ネット証券大手のSBI証券グループのFX会社です。
2024年のオリコン顧客満足度初心者部門で第1位を獲得しています。
最低取引単位が1,000通貨や10,000通貨からが多い中、松井証券のFXと同じく1通貨から取引できます。
レバレッジをかけていなくても米ドル/円の場合約150円から取引できるため、資金の少ない方やリスクを抑えてトレードしたい方は必見です。
注文数量に応じて業界最安水準のスプレッドを提供している点も、大きな特徴の一つです。
以下の表に米ドル/円の注文数量ごとのスプレッドをまとめています。
注文数量ごとのスプレッド
注文数量 | スプレッド |
---|---|
1~1,000,000 | 0.18 |
1,000,001~3,000,000 | 0.20 |
3,000,001~5,000,000 | 0.68 |
5,000,001~10,000,000 | 1.18 |
スプレッドが狭いほど取引コストが低いことになるため、有利に取引を進められます。
また、取り扱い通貨ペア数は業界トップクラスの34通貨ペアの取引が可能です。
主要通貨ペアはもちろん、他社ではあまり取り扱いのない韓国ウォン/円やブラジルレアル/円も取引できるため、柔軟な取引戦略が立てられます。
FX会社には珍しく積立FXを提供しています。
積立FXとは短期的な利益を狙うのではなく、毎月自分で決めた設定に従い定期的に購入していくサービスです。
通常のFXよりもリスクが抑えられていること、外貨預金と違っていつでも売却可能であることが強みです。
リスクを分散できるだけでなく、分析や取引の手間を省けるため、普段忙しくてチャートを確認する暇がない方にとって大きなメリットとなります。
積立FXのシミュレーションも提供しているため、気になる方はまずはシミュレーションをしてみてください。
《100通貨から》パートナーズFX nano(マネーパートナーズ)
取引単位 | 100通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0銭 ※5万通貨まで(2023年5月29日~2023年8月31日) |
レバレッジ | 25倍 |
通貨ペア数 | 21通貨ペア |
自動売買 | 連続予約注文 |
デモトレード | - |
- 100通貨から取引できる
- ドル円のスプレッドが0.0銭
- 自動売買に対応している
マネーパートナーズFX nanoは、マネーパートナーズが提供している少額資金から運用できる初心者にもやさしい取引ツールです。
100通貨から取引できるので、2023年6月30日現在米ドル/円であれば580円から取引できます。
レバレッジを抑えたとしても1,000円ほどからトレードできるため、資金が少ない方や少額でリスクを抑えた取引をしたい方におすすめです。
マネーパートナーズFX nanoは、みんかぶFX比較ランキング「スプレッド部門」において、2022年・2023年と2年連続1位を獲得しています。
米ドル/円のスプレッドが期間限定5万通貨まで0.0銭となっているため、1日に何回もトレードを繰り返すキャルピングやデイトレードを行っている方は手数料を抑えらるでしょう。
また、取引タイミングを逃したくない方のために「連続予約注文」という自動売買サービスを提供しています。
マネーパートナーズの連続予約注文の特徴として、取引手数料がかからない点や複数注文に対して1回分の証拠金のみということがあり、これによって安心して少額取引を繰り返すことができます。
リスクを抑えてFXを始めたい方は、まずは口座開設しておきましょう。
FXの取引単位・1lotとは
FXは世界各国の通貨を売買することで、その価格差から利益を得る取引方法です。
そして、その取引の際に使用される基本的な単位がlot(ロット)です。
FX会社によって異なりますが、1lotは多くのFX会社で10,000通貨を指します。
なぜ取引でlotを使うかというと、1,000通貨や10,000通貨などを入力する場合、0の数が多く発注ミスが起こる可能性があるので、発注ミスを防止するためです。
例えば、米ドル/円が100円だった場合、1lotを購入すると、10,000ドル分の取引を行っていることになり、取引に必要な額は10万円です。
各社の最低取引数を以下の表にまとめているので、参考にしてください。
FX会社ごとの1lotの通貨数
FX会社 | 1lotに必要な通貨数 |
---|---|
松井証券のFX | 1通貨 |
SBI FXトレード | 1通貨 |
パートナーズFX nano (マネーパートナーズ) |
100通貨 |
FXネオ (GMOクリック証券) |
1,000通貨(※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位) |
みんなのFX (トレイダーズ証券) |
10,000通貨 |
LIGHT FX (トレイダーズ証券) |
10,000通貨 |
取引数量を増やすことで、同じ価格変動でも損益は大きく異なります。
取引数量ごとの損益
取引数量 | 1pips | 10pips | 100pips |
---|---|---|---|
1通貨 | 0.01円 | 0,1円 | 1円 |
100通貨 | 1円 | 10円 | 100円 |
1,000通貨 | 10円 | 100円 | 1,000円 |
10,000通貨 | 100円 | 1,000円 | 10,000円 |
取引数量を増やせば利益も大きくなりますが、損失も広がりやすくなることは覚えておきましょう。
また、レバレッジをかけることで、元手の証拠金の何倍もの取引が可能となるシステムもあります。
FXは少額から始めると危険?注意すべき3つのポイントとは?
「FXを少額から始めるのは危険だから注意!」このようなことを聞いたことがある方も多いかもしれません。
少額からFXを始めれば確かにリスクは小さくなりますが、損失が発生しないというわけではありません。
損失が発生する確率を抑えるために、注意点は念入りに覚えておきましょう。
入金額が少額の場合はロスカットされやすくなる
入金額が少額の場合は、ロスカットされやすくなるため注意が必要になります。
少ない資金で大きく稼ぐために大きなポジションを保有すると、結果的に高いレバレッジをかけることになるからです。
高いレバレッジをかけると、想定とは逆にレートが少し動いただけでロスカットされてしまうことになります。
例えば、「有効証拠金÷必要証拠金×100=100%」未満になるとロスカットされるヒロセ通商の場合、ドル円が130円の時に取引すると以下のようにロスカットまでのレートが変動します。
レバレッジ3倍 | レバレッジ10倍 | レバレッジ20倍 | |
---|---|---|---|
ロスカットまでの値幅 | 約38円 | 約7円 | 約80銭 |
レバレッジ3倍ではほとんどロスカットにかかる可能性はなく、レバレッジ10倍でも大きな変動がなければ大丈夫でしょう。
しかし、レバレッジが20倍になると、例のように入金額が少ない場合は1円も耐えられずにロスカットされてしまいます。レバレッジが25倍の場合は、即ロスカットのような状況です。
レバレッジは高ければ高いほど投資効率も高まりますが、ロスカットされる確率も高まることに注意してください。
1lot(ロット)がいくらかを把握せずに取引すると資金管理に失敗する
もし1lot(ロット)のサイズがいくらか把握していないまま、取引をしてしまった場合、想定外の大きな損失が発生する可能性があります。
FXにおけるロットとは、取引における通貨量の単位のことです。FX会社によって異なりますが、1ロットは1,000通貨または1万通貨に設定されているのが一般的で、取引はこのロット単位で行われます。
例えば、ドル円が130円の時に1ロット取引すると以下のようになります。
- 1ロット=1,000通貨:1,000通貨×130円=13万円分の取引
- 1ロット=1万通貨:1万通貨×130円=130万円分の取引
要するに、FX会社のロットを把握していないと、想定の10倍の取引をしてしまう恐れがあるのです。そのため、自分が利用するFX会社のロットは取引をする前に事前に確認しておく必要があります。
なお、本記事でおすすめしているFX会社のロットは以下の通りです(一部のマイナー通貨ペアは除きます)。
- みんなのFX:0.1ロット=1,000通貨 1ロット=1万通貨
- ヒロセ通商:1ロット=1,000通貨
- 外為オンライン:1ロット=1万通貨(miniコースは1ロット=1,000通貨)
損切りラインを必ず設定する
FXでは損切りライン(価格)を設定することが重要になります。なぜなら、損切りラインを設定しておかないと、損失が大きくなった時に「待てば戻るのでは」と考えて損切りができず、多くの損失を抱えてしまうことがあるからです。
また、少額を入金して取引する場合は、レバレッジが高くなりやすく、その分ロスカットにかかりやすくなります。
例えば、ドル円が100円の時に1万通貨(100円×1万通貨=100万円)のポジションを保有する場合、入金額によって以下のようにレバレッジが変化します。
- 5万円を入金:100万円÷5万円=レバレッジ20倍
- 10万円を入金:100万円÷10万円=レバレッジ10倍
各レバレッジにおけるロスカットまでの値幅は、以下の表の通りです。
レバレッジ | ロスカットまでの値幅 |
---|---|
レバレッジ20倍 | 40銭 |
レバレッジ10倍 | 430銭 |
レバレッジ20倍と10倍を比較すると、ロスカットまでの値幅は390銭(3.9円)もの差になります。
レバレッジが高くなると一気にロスカットまでの距離が縮まり、ロスカットによる損失の確定が圧倒的に起こりやすくなるのです。
有名な億トレーダーであっても損失を出すことはあり、基本的に損切りラインを設定しています。いかに勝つかだけでなく、いかに負けの被害を最小限に抑えるかを考えることも大切なのです。したがって、初心者は必ず損切りラインを設定して逆指値注文を入れ、想定とレートが逆に動いた場合、自動的に損切りされるようにしておくことをおすすめします。
FAQ
- 楽天証券FXの最低取引金額はいくらからですか?
- 楽天証券FXの最低取引単位は1,000通貨からとなっています。
そのため、米ドル/円が140円の場合、レバレッジなしの取引に必要な資金は140,000円かかります。
25倍のレバレッジを活用することで、最低必要証拠金は5,600円です。
ロスカットされないためにも、レバレッジ倍率を下げるか最低必要証拠金以上を入金しておきましょう。
- SBI FXトレードの最低取引金額はいくらからですか?
- SBI FXトレードの最低取引単位は1通貨からとなっているため、米ドル/円が140円だとするとレバレッジを活用しなくても140円から投資可能となっています。
25倍のレバレッジを活用することで、最低必要証拠金は約5円です。
ロスカットされないためにも、レバレッジ倍率を下げるか最低必要証拠金以上を入金しておきましょう。
監修者・金子賢司
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身し、ファイナンシャルプランナー(FP)として活動を開始。FPの最上級資格CFP資格を取得し、個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターなどとしても活動している。
■保有資格:CFP資格
住宅ローンアドバイザー
損保マスタ
HP:ファイナンシャルプランナー(FP) 金子賢司
Twitter:@NICE4611
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コメントいただいた専門家・田畑昇人
現役FXトレーダー
大学3年生からトレーディングを始め、わずか50万円を9か月で1000万円に。大学院在学中に刊行した『東大院生が考えたスマートフォンFX』が10万部を超えるベストセラーに。FXを始めとするトレードで生計をたてる。 最新刊「武器としてのFX」が、Amazonベストセラー(最高総合12位)になるなど、好評発売中。
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株式投資歴7年・FX歴5年の経験を持つ投資家兼金融ライター。FP2級を保有するとともに、SEO検定1級も保有しており自身のサイトやブログの集客においても精力的に活動している。
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