目次

  1. 各ネット証券会社の取引ツールと特徴
  2. 比較ポイント
  3. これは便利!使ってみたいおすすめツール

人気のネット証券会社ではさまざまなサービスが提供されており、どれにしたらいいか迷ってしまう部分は多いのではないだろうか。特に取引ツールの使いやすさ、相性などによってトレードの勝敗が左右されることもあるだろう。そのため、どの証券会社に口座を作るかは、このようなツールの機能・特徴などを確認してから決めるのが賢いとも言える。

今回は、 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 、 au カブコム証券 、 GMOクリック証券 岡三オンライン証券 松井証券 の人気の7社について、取引ツールの特徴を紹介していこうと思う。証券会社選びの参考にしていただきたい。

  気配情報 スクリーニング 注文機能 おすすめ ポイント
      逆指値 OCO 注文 往復 注文 その他  
SBI証券 × × 不成注文 SOR注文 IOC注文 取引スピードを追求して開発された取引システム
楽天証券 × (逆指値付き通常注文) × クイック注文 IOC注文 トレードツールで 一番人気の 「マーケットスピード」
松井証券 IOC注文 指値注文 更新機能
マネックス証券 ○ (ツイン指値注文) ○ (リバース注文) 連続注文 取引ツールの クラウドサービス機能
au カブコム証券 ○ (Uターン注文) リレー注文 トレーリングストップ ±指値 IOC注文 リアルタイム株価予想
GMOクリック証券 × IOC注文 日付指定注文 IT企業ならではのツールの操作性の高さ

各ネット証券会社の取引ツールと特徴

SBI証券

SBI証券の取引ツールは「HYPER SBI Ver2.0」だ。取引スピードを追求して開発された取引システムとなっており、板情報画面からドラッグ&ドロップするだけでほぼすべての注文ができるようになっている。さらに短時間で銘柄の情報を切り替えて確認できるよう、多彩な表示形式を用意しており、数秒を争うデイトレーダーにとっては非常に魅力的な取引ツールとなっている。

その他にも連続的に注文ができるような機能(気配レート&注文レート同時表示機能、複数注文ストック機能、反対売買注文機能等)が豊富に揃えられており、スピードを求める人にとっては最適な取引ツールだ。また、チャートの見やすさや発注のしやすさは、「初めて利用する人でもすぐに理解できる」との定評があり、取引初心者にとっても心強い味方になってくれるだろう。

楽天証券

楽天証券が誇る取引ツールは「マーケットスピード」というものだ。このツール1つで国内株式からFX、オプション、先物、カバードワラントまで取引できる点が特徴だ。バージョン6.0からサポートされたスクリーニング機能が秀逸であり、銘柄の詳細な情報をファンダメンタルズとテクニカルの両面から調べることが可能となっている。

初心者にも使いやすく構成されており、各種テクニカル指標についてもワンクリックでその解説が見られる。例えば75日・200日でゴールデンクロスになっている銘柄を調べたい場合は、その欄にチェックを入れるだけで対象の金融商品について候補を抽出することができる。これまで自分でテクニカル分析をしてきた人にとっては時間の節約にもつながると言えよう。

このマーケットスピード上では、「日経テレコン(楽天証券版)」を利用することができる。日経テレコンでは、「日本経済新聞」、「日経産業新聞」などの投資に欠かすことのできない情報メディアを閲覧することができ、ビジネスマンにとって必須のものとなっている。また、これまで長い間Windows向けの株取引ツールしか作られてこなかった中で、「マーケットユーザーfor Mac」をリリースし、株取引ツールとしては珍しいMac対応したものとなっている。さらにこのツールは、楽天証券の口座開設をして、簡単な条件を満たすことで無料で利用できるおすすめのツールとなっている。

松井証券

松井証券では取引スピードに特化した取引ツール「ネットストック・ハイスピード」が注目を集めている。スピード注文画面では最短1クリックのみで注文が可能となっており、自動更新機能と合わせてトレードすれば最短1秒間隔で決済のタイミングを計ることができる。

また、値上がりや値下がりの異常値を検出する機能もあり、設定した基準から急騰急落した銘柄を素早く察知することが可能となっている。この機能により、瞬間的なチャンスも逃すことなく利益につなげられる秀逸なツールだ。

マネックス証券

非常に多くの取引ツールを取り揃えているマネックス証券。その中でも高機能で人気が高いのが「マネックストレーダー」である。中でも他の証券会社と一線を画すのが「取引ツールのクラウドサービス機能」だ。マネックストレーダーシリーズはスマートフォン、モバイル、iPadとさまざまな端末で使用することが可能となっており、銘柄フォルダを共有することもできるので、データ管理を効率的に行うことができるのはありがたい。

じっくりとデータの分析をしたい時は高機能ツールをすべて使えるパソコンを、出先などでは取引状況を手早く確認するために携帯端末を利用する。使いなれた同じツールを様々なシーンで使い分けることができるので、充実したトレードライフが実現できる。

また、アップル社やフェイスブック社などの超有名株を1株単位で購入できる米国株取引には欠かすことのできないツールが、マネックス証券が提供する米国株取引ツール「トレードステーション」だ。 アメリカナンバーワンの証券会社「トレードステーション証券」とマネックス証券が共同開発した「トレードステーション」は、トレードステーション証券の高い分析力、そしてマネックス証券のきめ細やかでスムーズな操作性が一体となり、全米ナンバーワンという称号にふさわしい高機能・高精度のツールとなっている。

auカブコム証券

au カブコム証券の取引ツール「KabuステーションVer4」はリアルタイム株価予測システムを搭載した一歩先をいく取引ツールとなっている。

独自の解析システムにより株式市場の寄り前・立会中・引け前のそれぞれのシーンで予想値上がり率や高値からの乖離率をリアルタイムでランキング表示してくれる素晴らしい機能が特徴だ。個人の取引形態に合わせて機能をカスタマイズでき、希望に合う銘柄を自動で表示させる機能なども、独創的で面白い。

時間があれば自分でデータを集めて予想を立てることもできるかと思うが、統計的な処理はコンピュータの方が優れているため、ある一定のアルゴリズムから導き出される予測値はトレードする上で重要な参考資料になるだろう。これにより、どの銘柄と言うより、取引が活発に行われそうな業種の傾向を掴むことが可能となる。

GMOクリック証券

ここではiPhoneに特化した高い操作性の取引アプリ「iClickシリーズ」が人気を集めているようだ。グラフィカルユーザーインターフェースが非常に高精細に作られており、マニュアルを読まなくても直感的な操作である程度の操作ができてしまうという。

パソコン専用としては、「スーパーはっちゅう君」がある。名前の通り、発注のしやすさと、読み取りやすいチャート、30種ものテクニカルチャートを提供しており、初心者から上級者まで人気のものとなっている。

GMOクリック証券はITのプロ集団をグループ内に抱えており、顧客からの要望を重要視してシステムを開発している証券会社でもある。そのため、取引ツールの操作性の高さには定評があり、ツール利用目的で口座を作るという人も多い。スマートフォンでこれほどの高機能な取引ツールがあるなら、パソコンを使わなくても銘柄のスクリーニングやテクニカル分析も十分可能と思えるほどだ。複数のポジションを保有していても一度に全決済できる機能も備え、スマートフォンでのデイトレードも問題なく行うことができる優秀なツールといえる。


岡三オンライン証券

株のSNSサイト「みんなの株式」の証券会社比較において、ツール部門第1位(2016年1月版)に輝いた岡三オンライン証券。取引ツール「岡三ネットトレーダー」の特徴は、閲覧可能なレートが非常に多いうえに日米欧の主要株価指数以外のマイナー指数も扱っている点だ。

「5分間株価急騰ランキング」などランキングの種類も豊富で、スクリーニング、指標など、特にデイトレーダーに適した取引ツールといえる。そのほかにも多彩なテクニカルチャートや、企業のファンダメンタルズ情報やニュースも閲覧可能。スマホ版アプリの性能の高さにも定評があり、株取引におけるスマホツールのお手本とまで言われているのだ。

比較ポイント

これら7社の取引ツールはいずれも魅力満載で、使ってみたいものばかりだと思われるかもしれないが、やはり自分のトレードスタイルにあったものを探すのが一番。トレードスタイルと言われてもピンとこない場合は、ひとまずパソコンか携帯端末のどちらをメインにトレードをするのかを考えてみることからはじめよう。 パソコンは高機能なツールが使えるが、時間がないという人はスマートフォンなどの携帯端末対応のツールが充実している証券会社を選んでみてはいかがだろう。

これは便利!使ってみたいおすすめツール

個人的に使ってみたいと思うのはau カブコム証券のリアルタイム株価予測システムを搭載した「KABU STATION Ver4」。基本的にトレードは孤独な闘いとなる。自分のトレードに対するセカンドオピニオンが欲しくなる場面が必ずあるはずだ。そんな時にある一定のルールに基づいて出された予測値が自分の予想と合っていた時はどんなに心強いものだろうか。初心者の方はどのようなアルゴリズムでそのランキングが決まったかまでは理解する必要はないので、安心して参考データとして活用してみるといいだろう。

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■松井証券
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■GMOクリック証券
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