PayPay証券は、キャッシュレス決済で知られるPayPay株式会社と同じくソフトバンクグループに属するソフトバンク株式会社の子会社です。日本初3タップで株の売買ができる証券取引アプリが特徴で、日本株や米国株銘柄を1000円から売買できます。気軽に取引できることから、投資初心者にも向いています。

今回は、PayPay証券の評判やオススメポイント、始め方について解説します。

PayPay証券とは

(画像=PIXTA)
 

はじめにPayPay証券の基本情報を紹介します。

サービス概要

PayPay証券の主要株主は、ソフトバンク株式会社・みずほ証券株式会社・Zホールディングス株式会社。「だれでも気軽に始められる株式投資」を目指しており、アプリの簡単操作で資本運用をスタートできます。利用者の6割が投資未経験者という点も大きな特徴といえるでしょう。投資対象は、日本株と米国株のみです。

基本的な売買手数料は0円とされていますが、取引金額や取引の時間、国別株式の条件に従って、手数料相当額(スプレッド)が、価格に上乗せされています。

主な取引銘柄

日本株の取扱銘柄数は、2021年10月時点で160銘柄です。主要株主のソフトバンク<9984>やみずほフナンシャルグループ<8411>のほか、オリエンタルランド<4661>、ソニー<6758>、キリン<2503>、ファーストリテイリング<9983>など、国内大手の企業がそろっています。米国株の取扱銘柄数は全部で147銘柄。こちらもアップル、アマゾン、ナイキ、ディズニー、スターバックスなど若い人でもよく知っている企業が勢ぞろいしています。

PayPay証券は、時価総額の高い大企業の株を中心に扱っている点が大きな特徴です。

PayPay証券のメリット

PayPay証券を利用するメリットを見ていきましょう。

少額1000円から株主になれる

PayPay証券の魅力は、何といってもハードルの低さ。1000円から有名企業へ投資することができるため、お小遣いを増やす感覚で気軽に投資家気分が味わえるでしょう。「株は何だか怖い」という漠然としたイメージを持っている人もいるかもしれませんが、少額から慣れていけば小さいリスクで投資経験を積むことができます。

1株からIPO株に投資できる

一般的に国内株式銘柄は、100株を最低取引単位の1単元として売買されます。しかし、PayPay証券の場合、IPO株でも1株単位で購入可能です。そのため少額からIPO株に参加できます。IPO株とは、証券取引所へ新規公開される株のこと。公開後には、値上がりするケースが多いため、大きな利益が期待できます。IPO株は、基本的に抽選となることが多く当選しないと購入できません。

日本株・米国株に手軽に投資でき、配当も受け取れる

先行き不透明な時代においては、国内投資だけではなく海外投資も視野に入れてリスク分散を図りたいところです。しかし米国株投資となると、さらにハードルが高く感じてしまう人も多いかもしれません。PayPay証券ならビギナーにも優しいシステムで、国内株と同様の手軽さで米国株への投資が可能です。

米国株は、日本株のような株主優待はないものの高配当銘柄が多いため、効率よい資産運用が期待できるでしょう。

おいたまま買付が利用できる

PayPay証券の「おいたまま買付」サービスでは、ゆうちょ銀行や三菱UFJ銀行など連携先の銀行口座から直接投資(1万円以上)が可能です。そのためわざわざ証券口座へ資金移動することなく銀行預金から直接投資に回していくことができます。ただし取引金額が2万円未満の場合、1回ごとに110円の手数料がかかりますので注意しましょう。2万円以上の場合は無料です。

24時間取引可能

PayPay証券では、原則24時間いつでも取引可能です。スマホを見ながら良い情報を見つけたら時間を気にせずにいつでも投資ができます。

漫画で投資を学ぶことができる

PayPay証券のアプリでは、投資に役立つ情報がたくさん提供されています。例えば「投資は難しくて分からない」「難しい説明を読むのが苦手」という人には、楽しみながら自然に知識が身につく漫画がオススメです。

PayPay証券のデメリット

投資を始めるには、メリットだけでなくデメリットもチェックしておくことが必要です。

銘柄数が限定されているため少ない

PayPay証券の取扱銘柄は、誰もが知る有名企業がメインとなっているため、自分が購入したい銘柄を取り扱っていない可能性があります。随時追加はされているものの、他の証券会社に比べると銘柄数が制限されているため、「幅広く投資したい」「あまり知られていない企業を応援したい」という人は、デメリットに感じてしまうでしょう。

指値注文ができない

PayPay証券では、提示された価格での取引が前提のため、「〇円になったときに購入したい」という指値注文に対応していません。自分で購入金額をコントロールできないため、思ったよりも高い株価で取引してしまう可能性があります。

取引手数料がやや高い

PayPay証券では表面的な取引手数料がありませんが、売買の際にスプレッドという形で手数料が上乗せされています。例えば日本株の場合、東京取引証券所の立会時間内のスプレッドは0.5%、立会外時間となる11時30分~12時30分までのスプレッドは1%です。24時間取引ができても時間によっては取引手数料がやや高めになる場合があります。

PayPay証券の口コミ・評判

PayPay証券を実際に利用している人の中でも評価はさまざまのようです。

良い口コミ

・株数単位じゃなく金額指定で株が買えるというのがいい
・買うのが楽。端数も使える
・AmazonやGoogle、VIGなどの高額株を安い価格で買える
・スマホで口座開設でき1000円から始めることができるのが魅力的
・元々持っていたPayPayのポイントから投資を始めることができてハードルが低い
・米国株を円のまま買えるのは初心者にとても分かりやすい

悪い口コミ

・PayPay証券とPayPay銀行の相性が悪い
・購入できる銘柄の種類をもっと増やしてほしい

PayPay証券がオススメな人

・株式の超初心者
「難しいことは分からない」「面倒な画面操作はできない」という人でもアプリを使って簡単ステップで投資デビューできます。

・投資について学びたい人
さまざまな株投資に関するコンテンツが提供されているため、スキマ時間で学べます。日本株・米国株どちらへの投資もできるので興味の幅が広がるでしょう。

・現金を使った投資に抵抗のある人
「PayPay」でたまる「PayPayポイント」を利用した自動投資サービスも提供されています。投資コースを選択するだけで1円からの投資が始められるため、お試し投資にぴったりです。

・少額取引を行う人
PayPay証券の取引手数料は、高額取引になるほど高くなりますので、少額取引なら手軽に行えるでしょう。口コミを見ても少額取引をしている人からは、あまりマイナスの声が聞かれません。株初心者で少額投資が基本であればデメリットを感じずに済むでしょう。

・安心できる投資先を選びたい人
PayPay証券で取り扱っている銘柄は、日本株・米国株ともに有名企業ばかりなので比較的安心して取引できます。もちろん有名企業でも倒産リスクはあるため、投資はあくまでも自己責任で行いましょう。

PayPay証券で投資を始める5つの手順

PayPay証券を始めるための流れを見ていきましょう。

手順1:PayPay証券の公式サイトへアクセス

PayPay証券の口座開設ページの「今すぐ無料で口座開設!」というボタンをクリックします。メールアドレス確認のための入力画面が開くため、メールアドレスを入力して送信。開設案内のメールが届いたら、その中に記載されているURLをクリックしましょう。生年月日とキャンペーンコードの入力画面が開くので自分の生年月日とキャンペーンコード(現在のキャンペーンコード:2109cpn)を入力します。

手順2:個人情報を入力

氏名・電話番号・住所・職業・勤務先・郵便番号などの個人情報を入力します。なおここで設定した会員IDは、後から変更できないため、注意してください。個人情報の入力では、上場企業との関連性、外国籍などについて資産情報の入力画面では、取引動機を選択する欄があります。キャンペーンコードを利用する場合には、取引の動機を「広告を見て」としましょう。

手順3:本人確認書類をアップロード

個人情報の入力完了後、本人確認作業に進みます。本人確認は、書類の種類によって「オンライン本人確認」「書類のアップロード」のいずれかを選択しましょう。

【オンライン確認が可能な書類】
・運転免許証(運転経歴証明書)
・住民基本台帳カード(顔写真付き)
・個人番号カード(顔写真付き)
・在留カード(外国人の方)
・特別永住者証明書(外国人の方)

【それ以外(アップロードが必要)】
・日本のパスポート
・各種健康保険証
・住民票の写し
・印鑑登録証明書
・各種福祉手帳

「オンライン本人確認」では、QRコードが表示されるので専用ページに移動し、スマホの写真を使って書類の提出を行います。本人確認が完了すれば口座開設申し込みの手続きは終了です。

手順4:入金する

「証券口座開設完了のご案内」に記載されている入金先口座を確認しATMや銀行窓口、ネット銀行などから入金を行います。アプリ上に入金が反映される目安は、1~2時間程度です。アプリのポートフォリオなどで「買付可能金額」が表示されれば準備完了。

手順5:株式投資スタート

アプリにログインし銘柄を選択。金額を指定して「買う」をタップすれば取引が完了します。最初は、少額をいくつかの銘柄に分散して投資の感覚をつかんでいきましょう。

まとめ

PayPay証券では、スマホ一つで簡単に日本株と米国株の投資を始めることができます。1000円からの少額投資ができますが、PayPayポイントと連動させられるため、どうしても不安がある場合には保有ポイントから始めてみるのもいいでしょう。

PayPay証券は便利ですが、株式投資は貯蓄と違って当然リスクもあります。はじめは様子を見ながら少しずつ知識を増やして資産増額を目指していきましょう。