FXとは、「Foreign Exchange(外国為替証拠金取引)」の略称で、異なる通貨同士を買ったり売ったりしたときに発生する差額によって利益を得ることができます。
「FXってどうやって始めたらいいの?」
「FXを始めてみたいけど、なかなか実践ができない」
FXを始める際に、上記のような疑問や悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
結論、FX業者で口座開設をすることですぐにFXを始められます。また基礎的な知識をしっかりと学んで、実践で経験を積むことで、初心者でもFXで稼ぐことが可能です。
この記事では、FXをこれから始める初心者がまずやるべきことについて、以下の3つの項目で詳しく解説していきます。
- まずは口座開設をしよう!
- FXを始めるために必要な基礎知識を学ぼう!
- 実際に取引を開始してみよう!
FXで役に立つ基礎知識や実践方法についても解説しているので、是非参考にしてください。
目次
まずは口座開設をしよう!
まずFXを始めるためには、FX業者の口座開設をしなければいけません。FXでは、開設したFX口座へ入金した投資資金を利用して取引をしていきます。
FX口座の開設は、以下の条件を満たしている方なら誰でも口座開設が可能です。
- 満18歳以上(FX業者によっては満20歳以上)
- 本人確認書類を提出できる
- パソコンやスマホなどを利用してインターネットへ接続できる
FXの口座開設では、免許証やマイナンバーカードなど年齢や住所が確認できる書類の提出が求められるため、事前に準備をしておくとスムーズに手続きが進められます。
初心者におすすめのFX口座3選
様々なFX業者でFX口座を開設できますが、その中でも初心者に特にオススメするFX口座は以下の3つです。
それぞれのFX口座について詳しく解説していきます。
その1:ヒロセ通商
1つ目の初心者にオススメするFX口座は、ヒロセ通商です。
ヒロセ通商では、51銘柄と豊富な通貨ペアの取引が可能です。またヒロセ通商で利用できる「LION FX」という取引ツールは取引に役立つ多くの機能を備えています。
LION FXでは、複数のチャートを表示できたり、チャートを好みの配置で表示できたりと、カスタマイズ性が高く、操作感も良いと評判が高いです。
またスマホでも多機能な取引ツールを利用できるため、場所を問わず快適な環境でFXができます。
その2:SBIFXトレード
2つ目の初心者にオススメするFX口座は、SBIFXトレードです。
SBIFXトレード最大の特徴は、国内FX業界の中でも最低水準の取引手数料の低さを誇っている点です。
SBIFXトレードでは、取引コストを最大限抑えて、全34銘柄の通貨ペアをお得に取引できます。
また最低1通貨から取引を始められるため、FXを少額から始めたい初心者にもオススメのFX口座です。
その3:みんなのFX
3つ目の初心者にオススメするFX口座は、みんなのFXです。
みんなのFXでは、メジャー通貨のスワップポイントが高く設定されているため、メジャー通貨ペアのスワップポイントを狙いたい方にオススメです。
またメキシコペソや南アフリカランドなどのマイナー通貨ペアのスプレッドが低く、全銘柄お得に取引ができます。
最低取引単位も1,000通貨からと少額で始められるため、リスクとコストを抑えてFXを始めたい方にオススメのFX口座です。
初心者におすすめのFX口座や、FX口座の選び方については、別の記事でさらに詳しく解説しているので、是非参考にしてみてください。
FXを始めるために必要な基礎知識を学ぼう!
実際にFXを始める前に、FXとは一体どういう仕組みなのか、どのようにして利益が得られるのかなど、基礎知識をしっかりと学んでおく必要があります。
ここでは、FXの儲けの仕組みやFXでよく利用される用語について詳しく解説していきます。
FXの儲けの仕組みとは?
FXとは、「Foreign Exchange」の略称で、日本語では「外国為替証拠金取引」とも呼ばれます。FXでは、FX業者に預け入れた証拠金を使って、通貨を売り買いします。
トレーダーによって通貨が売り買いされることで、通貨の需要と供給のバランスが変化し、外国為替のレートが上下します。
例えばドル円の場合、ドルが買われ、ドルの需要が円の需要よりも大きくなるとドル円の為替レートが上がります(ドル高)。
逆に円が買われ、円の需要がドルの需要よりも大きくなるとドル円の為替レートは下がります(円高)。
FXでは、ドル高に傾きそうな時に、ドルを買って円を売り(ドル円を買う)、円高に傾きそうな場合に円を買ってドルを売る(ドル円売り)ことで、利益が得られます。
FXで儲ける方法には2種類ある
FXで儲ける方法には、「売買差益」と「スワップポイント」の2種類があります。
どちらもFXを始めたての初心者でも狙うことができる利益となるため、是非覚えておきましょう。
売買差益
売買差益とは、為替レートの上下を利用して利益を狙う方法であり、別名「キャピタルゲイン」とも呼ばれます。
先ほど解説した通り、外国為替のレートは、トレーダーが通貨を売買することによって傾いた通貨の需給バランスによって常に上下します。
需要が増えてレートが上がりそうな通貨を買い、需要が減るまたは供給が増えてレートが下がりそうな状態になったら時に売ることで、レートの差益分が利益となります。
例えば、ドル円を「1ドル=100円」で購入し、「1ドル=110円」で売った場合、10円分の値幅を利益として得られます。
1000通貨を取引しているとすると、1万円分(10円幅×1000通貨)の利益が得られます。またFXでは、レートが下がることを見越した利益を狙えるのも特徴です。
例えば、今後ドル円のレートが下がる(円高になる)と予想した場合、「1ドル=100円」でドル円を売り、「1ドル=90円」で買い戻して、10円分の値幅の利益を得られます。
このように「買い」でも「売り」でも売買差益が狙え、儲けられるチャンスが多いのがFXの魅力なのです。
スワップポイントとは
スワップポイントとは、2国間の金利差を利用して利益を狙う方法です。FXでは、異なる通貨を組み合わせたペアを取引するため、通貨ペア同士で金利が異なることがあります。
金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売ることで、スワップポイントという金利差がポジション保有中に付与されます。
株式の配当金のように通貨ペアを保有していると得られる利益であることから、スワップポイントは別名「インカムゲイン」とも呼ばれています。
一般的にスワップポイントを狙う取引では、高金利であるマイナー通貨を購入し、円のような低金利な通貨を売るという取引がされます。
しかし金利の低い通貨を買って、金利の高い通貨を売るような通貨ペアを保有してしまうと、マイナススワップポイントとして損失となってしまうことには注意が必要です。
またスワップポイントはFX口座によって異なるため、スワップポイントが高いかどうかを重視してFX口座を選ぶことでより多くの利益が得られます。
為替レートを分析する2つの方法
為替レートの上下を活用した利益を狙うためには、為替レートを分析し、今後どのように価格が変動するのか予測しなければいけません。
為替レートを分析する方法には以下の2つの方法があります。
- ファンダメンタルズ分析
- テクニカル分析
それぞれの分析方法について詳しく解説していきます。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、各国の経済状況や政治情勢などの経済指標を分析して、将来の為替レートの動向を予測する分析方法です。
通貨ペアを取引するFXでは、特に通貨の金利動向に関わる金融政策や金融政策の方針に関する要人の発言が重要視されます。
また各国が日々発表する経済指標の発表値もファンダメンタルズ分析ではよく利用されます。
ファンダメンタルズ分析は、各国の今後の経済動向を把握でき、経済動向は長い期間をかけて為替レートに反映されるため、中長期的な相場予測に非常に役立ちます。
テクニカル分析
テクニカル分析とは、過去の相場価格を反映しているチャートを分析して、将来の価格の動向を予測する分析方法です。
テクニカル分析では、チャート上から買い手と売り手の需給バランスや、統計的に起こりうる可能性が高い値動きを過去の値動きから分析することで為替レートを予測します。
またテクニカル分析では、インジケーターという分析ツールがよく利用されます。
インジケーターには、相場の方向性を把握できるインジケーターや、買われすぎなのか、売られすぎなのかの過熱感を把握できるインジケーターが存在します。
インジケーターは、値動きの発生や相場の転換点を見極めるのに役立ち、分析結果をトレードの開始や決済タイミングの判断材料にできます。
テクニカル分析は視覚的に分かりやすく、実践ですぐに活用しやすいため、FX初心者から経験者まで多くのトレーダーに利用されている分析方法です。
スプレッドとは
スプレッドとは、売値と買値の価格差のことです。FXでは買値と売値で異なるレートが提示されており、取引ごとにそのレート差を取引手数料として支払わなければいけません。
例えばドル円において、買いのレートが100.02円、売りのレートが100.01円と提示されているとします。この場合ドル円のスプレッドは0.01円(1pips)となります。
そして、スプレッドは買いと売りどちらの取引でも支払う必要があるため、ポジションの保有開始時と決済時の両方で支払うことになります。
またスプレッドは、取引する通貨ペアや、時期・時間帯、FX口座によっても異なります。
一般的に、ドル円やユーロドルなどの主要通貨ペアのスプレッドは低く、南アフリカランド円などのマイナー通貨ペアではスプレッドが高く設定されています。
また、スプレッドは時期や時間帯によっても変動するため、取引を行う際にはスプレッドの変動にも注意が必要です。
そしてスプレッドはFX口座によっても異なった値で設定されているため、スプレッドが低いFX業者を選ぶと、トレードをより有利に進められます。
レバレッジとは
レバレッジとは、FX口座に預け入れている証拠金の額に対してかけられる倍率であり、レバレッジ倍率分の金額をFX業者から貸し出しを受ける形で取引を行えます。
国内FXでは最大25倍のレバレッジが利用でき、レバレッジを活用することで、少ない証拠金からでもFXを始められます。
例えば、10万円の証拠金で取引する場合、レバレッジ1倍では10万円分の取引しかできませんが、25倍のレバレッジを使えば250万円分の取引ができます。
このようにレバレッジをかけて大きな利益を狙えることがFXの魅力の1つでもあります。
しかしレバレッジを利用することで大きな利益を狙える一方、リスクも大きくなることには注意しなければいけません。
ロスカットとは
ロスカットとは、損失が一定水準に達した場合に、ポジションを強制的に決済する機能であり、投資家が大きな損失を被ることを防ぐことを目的として備えられています。
FX口座では、ロスカットが発生する基準として証拠金維持率が設定されています。証拠金維持率とは、FX口座内の全証拠金に対する取引に必要な資金の割合です。
多くのFX口座では、証拠金維持率が50%~100%を下回ると強制的に保有ポジションが決済されます。
ロスカットがあることで全ての資金を失うことを防げますが、急激な価格変動が発生した際、意図通り機能しないことがあります。
したがってなるべくロスカットを避けるためにも事前に損切りをおこなったり、レバレッジを抑えたりして資金管理をしっかりすることが重要です。
実際に取引を開始してみよう!
FX口座の開設を完了し、基礎的な知識が身につけられたら実際に取引をしていきましょう。
FX口座では、リアル口座を利用したリアルトレード以外にも、バーチャルマネーを利用したデモトレードでも実践ができます。
まずはデモトレードで取引を体験する
デモトレードとは、仮想のお金を使って、リアルトレードに近い取引環境でFXを体験できるサービスであり、リアルトレードで実践する前に利用することがオススメです。
仮想のお金を利用するため、ノーリスクでFXに挑戦できるのがデモトレードのメリットです。
学んだFXに関する基礎知識をデモトレードで実践に落とし込むことで、より知識を身に付けることができます。
またデモトレードでは、ノーリスク試行錯誤を繰り返せるため、学んだ分析方法や取引手法を試して、最適な取引方法を見つけることにも役立ちます。
しかしデモトレードには限界があります。デモトレードではトレードの本番で起こるストレスや感情的な判断などが練習できません。
したがってデモトレードでの成功が必ずしもリアルトレードでの成功につながるとは限りませんが、取引手法の研究や確立のための手段として利用してみてください。
目標設定を行う
リアルトレードを始める際には、FXをする目標を明確に設定することが重要です。
明確な目標を設定することで、トレードの方向性が決まり、成功するためには何をすればいいのか、現在どのような状況なのかを知ることができます。
目標を設定する際は、以下のように現実的に実現可能な目標を、なるべく具体的に設定するようにしましょう。
- 一か月で〇〇万円の利益を目標にする
- 一日〇〇pipsの値幅を目標にする
- 〇〇万円の利益が出たら、〇〇を購入する
設定した目標を達成するためには、日々の取引の反省や改善が欠かせません。また達成状況に応じて目標を見直し、再設定してみるのもよいでしょう。
自分のトレードを見直そう
リアルトレードをしていく過程では、自分のトレードを日々見直すことが大切です。
トレードを見直すことで、自身のトレードの弱点を発見・改善でき、トレードの勝率や精度をさらに高められます。
トレードを見直す際には、自分のトレードの履歴を分析し、損失を被ったトレードに注目してどのような状況で失敗したのか、問題点を把握していきます。
また取引した通貨ペアが自身に合っているのかや、勝率、利益と損失の割合など、あらゆる点に注目して見直すことがオススメです。
同じ間違いを繰り返さないためにも、日々トレードを見直すことを怠らず、反省結果を踏まえて取引方法を調整していくようにしましょう。
初心者がFXをする際に注意すべき3つの点
初心者がこれからFXに取り組む際には、以下の3つの点に注意するようにしましょう。
- 資金管理とリスク管理を徹底する
- 冷静に取引を行う
- 相場の不安定な時期の取引を避ける
FXでは資金管理とリスク管理を徹底することが必須です。損切りは必ず行い、取引に慣れるまではレバレッジも上げすぎないようにしましょう。
そしてリアルトレードでも、短期的な価格変動に振り回されず、デモトレードと同じように常に冷静な判断をして取引を続ける事が大切です。
またトレードに慣れてきたら、経済指標発表や政治的なイベント、国際情勢の変化など、相場に大きな影響を与える要因を把握するようにしましょう。
相場の不安定な時期は、意図しない価格変動が発生することが多く、取引を避けておくのが懸命です。
上記の注意点を守りながらトレードを行うことで、リスクを最小限に抑えながら利益を積み上げることができます。
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大学卒業後にFXトレードを開始し、その経験を活かした金融分野のライターとして活動。 トレード手法の開発のためだけに1年を費やし、リアルトレードでは4か月で10万円を400万円にまで増やす経験をした。 現在は、金融メディアのディレクションを行う一方で、トレード手法のさらなる開発のためにMQL4でのプログラミングを行っている。
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