「飛行機での旅行が好きで航空会社のマイルを貯めている。けれどもコロナ禍で以前のように飛行機に乗れずマイルをあまり貯められない……」という人は多いのではないでしょうか。それなら陸マイラーとしてどんどんマイルを貯めていくのもおすすめです。

この記事では、陸マイラーとしてしっかりマイルを貯めるコツについて解説しながら、陸マイラーにおすすめのクレジットカードを紹介します。

「陸マイラー」とは

(画像=PIXTA)

飛行機に乗らずにマイルを貯める人のことを「陸マイラー」と呼んでいます。一般的に航空会社のマイルは、飛行機に搭乗することで貯まりますが、飛行機を利用しなくても日常生活の買い物などでも貯めることが可能です。

頻繁に飛行機を利用する機会がなくても陸マイラーとしてマイルを貯め、マイルが規定分に達すれば「タダで飛行機に乗れる」「航空会社の運営ショップで買い物できる」など特典が得られます。

マイルの2つの貯め方

航空会社のマイルを貯める方法は、大きく分けて次の2つの方法があります。

飛行機に乗る

マイルの貯め方として一般的なのが飛行機に乗ってマイルを貯める方法です。フライトによって貯まるので「フライトマイル」と呼ばれています。1回の搭乗でフライトマイルがいくら貯まるかは、例えばANAの場合、次の計算式で算出されます。

・フライトマイル=区間基本マイレージ×運賃種別ごとの積算率

・区間基本マイレージ
運航区間によって定められているマイルのことで、毎年秋にIATA(国際航空運送協会)より発行される「TPM(運賃計算に使用する区間距離)」を基準に決められます。

・運賃種別ごとの積算率
搭乗時の運賃種別ごとに定められているマイルの積算率です。同じフライト、同じ区間であっても購入経路(予約クラス)によって航空券料金は異なるため、マイルの積算率が変わります。基本的には、運賃が高いほど積算率も高く定められている傾向です。

クレジットカードを使う

クレジットカードの利用でもマイルを貯めることが可能です。クレジットカードの中には、ポイントの代わりにマイルが貯まるものがあります。また航空会社系クレジットカードの場合、入会した際に入会マイルをもらえるなど特典はさまざまです。カード利用で貯まったポイントをマイルと交換できるカードもあります。

ショッピング以外でも、アンケート回答やポイントサイトの利用などでコツコツとポイントを貯めて一気にマイルに交換するのもいいでしょう。

クレジットカードでマイルを貯めるには

クレジットカードでできるだけ多くのマイルを貯めるには、次の3つのポイントを意識してみましょう。

現金払いをやめカード払いに切り替える

買い物時には、現金の代わりにクレジットカード決済を心がけましょう。またショッピング以外にも公共料金や保険料、通信費、交通費など生活にかかる固定費の支払いを1枚のカードに集約すれば、より貯まりやすくなります。

ポイントモールなどを利用する

多くのカード会社では「ポイントモール」を運営しており、クレジットカード決済でオンラインショッピングが可能です。ポイントモールサイト経由で公式サイトにアクセスし、自社のクレジットカードで決済すれば通常の数倍のポイントが貯まります。同じ商品を購入するのであれば、直接公式サイトで購入せずにポイントモール経由で購入しましょう。

キャンペーンを有効活用する

キャンペーンの内容は、提供会社によって異なりますが、クレジットカード会社はマイル(ポイント)をプレゼントするキャンペーンなどを随時実施しています。上手に活用してマイルを貯めていきましょう。

陸マイラーにおすすめのクレジットカードの選び方

陸マイラーとしてしっかりマイルを貯めたい場合、どのようなクレジットカードを選べばいいのでしょうか。おすすめの選び方を4つ紹介します。

還元率で選ぶ

まずは、還元率が高いカードを選ぶことが大切です。陸マイラーは、フライトせずにマイルを貯めるため、買い物などでの還元率に注目しましょう。なお貯まったポイントをマイルに交換するタイプのクレジットカードなら、マイルへの交換率も重要です。ポイント還元率とマイル交換率のどちらも高いクレジットカードを選ぶとよいでしょう。

年会費で選ぶ

マイル(ポイント)還元はもちろん、空港ラウンジの無料利用や充実した補償内容の旅行保険など、特典が多いほど年会費が高い傾向があります。陸マイラーで「マイルが貯まったら旅行に行こう」と考えている人であれば、これらの優待サービスの必要性は低いかもしれません。自分が求める特典と年会費が見合っているかを確認して選びましょう。

入会特典や継続ボーナスで選ぶ

マイルが貯まるクレジットカードの中には、入会時や翌年度以降のカード継続でボーナスマイルをもらえるものがあります。入会ボーナスは1度だけですが、継続ボーナスは毎年継続するたびにもらえるため、使い勝手が良く長く使えるカードとなることも選択のポイントです。

マイルやポイントの有効期限で選ぶ

マイルやポイントの有効期限は、航空会社によってさまざまです。例えばデルタ航空やユナイテッド航空のように有効期限がないものもあります。せっかく貯めたマイルやポイントを無駄にしないように有効期限の長さで選ぶのもいいでしょう。ただしできるだけ自分が利用する可能性の高い航空会社のカードを選ぶことも大切です。

陸マイラーにおすすめのクレジットカード

ここからは、具体的に陸マイラーにおすすめのクレジットカードを6つ紹介します。

ANAアメリカン・エキスプレス®・カード

ANAアメリカン・エキスプレス®・カードは、年会費は7,700円(税込)と高めです。しかし入会時に1,000マイル、毎年継続のたびに1,000マイルがもらえます。また入会後3ヵ月以内に以下の金額を利用すると、ボーナスポイントとして通常ポイントと別にプレゼントされるのが特徴です。

ご利用ボーナス1
└ご入会後3ヶ月以内に合計10万円以上のカードご利用で1,000ボーナスポイント
ご利用ボーナス2
└ご入会後3ヶ月以内に合計30万円以上のカードご利用で5,000ボーナスポイント
ご利用ボーナス3
└ご入会後3ヶ月以内に合計50万円以上のカードご利用で6,000ボーナスポイント
ご利用ボーナス4
└ご入会後3ヶ月以内に合計60万円以上のカードご利用で5,000ボーナスポイント
通常ご利用ポイント
└合計60万円以上のカードご利用で6,000ポイント

固定費などの支払いにクレジットカードを利用したい陸マイラーにおすすめです。

▼ANA主催キャンペーン
【2024年9月30日(月)お申し込み分まで】
上記特典に加えて利用金額に応じて最大25,000マイル獲得可能なキャンペーンを実施中。
※ANA主催キャンペーンページにて参加登録が必要となります。
※詳細はANA主催キャンペーンページをご確認ください。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/mycampaign/anacard24-07/?cid=amexcpn_lp_classic

<注意事項>
ANAアメリカン・エキスプレス®・カードのみANA側のキャンペーンの最後のご利用金額の条件がAmex側より高いです。
従いましてANA側の最大25,000マイルが付与される際に、Amex側の通常ご利用ポイントも150万円分付与されます。
結果として、Amex側のキャンペーンとANA側のキャンペーンで合計58,000ポイントが付与されます。
もし、Amex側キャンペーンのご利用ボーナス4(60万円)のみクリアする場合は、最大29,000ポイントしかもらえません。

ANA JCB 一般カード

ANA JCB 一般カードは、年会費が初年度無料です(2年目以降2,200円)。入会時に1,000マイル、毎年継続のたびに1,000マイルもらえます。カード利用額1,000円につきOki Dokiポイントが1ポイント貯まり、「1ポイント=5マイル」に交換することが可能です(手数料無料)。移行手数料年間5,500円(税込)を払えば「1ポイント=10マイル」として交換できます。

ポイントモールを利用した買い物では、ポイントが通常の10倍以上付くものもあるため、2年目以後の年会費2,200円(税込)を加味してもお得なカードと言えるでしょう。

ANAダイナースカード

ANAダイナースカードは、入会や継続でもらえるボーナスマイルが各2,000マイルと他のANAカードの2倍です。また貯めたポイントに有効期限やマイル移行上限がない点でもおすすめです。カード利用額100円につき1ポイント(1マイル相当)付与されるため、しっかりと貯めて必要なタイミングでANAのマイルに手数料無料で移行できます。

カード会員は、国内および海外1,000カ所以上の空港ラウンジを年間10回(海外の場合)まで無料で利用可能です。ANA DUTY FREE SHOPや機内販売で当カードで決済すると、10%割引で買い物できます。

JAL CLUB EST

JAL CLUB EST は、通常のJALカードの特典とJAL CLUB EST会員限定の特典・サービスが受けられる20代限定のクレジットカードです。カード利用額100円につき1マイル貯まるほか、毎年2,500マイルをプレゼントしてもらえるため、陸マイラーとしてもマイルを貯めやすい1枚です。

通常のJALカード会員のマイル有効期限は36ヵ月ですが、JAL CLUB EST会員期間中に貯めたマイルは60ヵ月(5年)まで延長されるメリットもあります。通常のJALカード年会費にプラスしてJAL CLUB ESTの年会費は5,500円(税込)かかりますが、利用価値は高いでしょう。

JALカード(VISA)

JALカード(VISA)では、利用額200円につき1マイル貯まります。年会費は初年度無料で2年目からは2,200円(税込)かかりますが、貯まったマイルで支払うこともできます。

他にマイルを特約航空券や航空券やツアー購入に使えるe JALポイントに交換することも可能です。e JALポイントは、通常5,000マイル(5,000円相当分)から交換できますが、JALカード(VISA)会員の場合は、3,000マイル(3,000円相当分)から交換できます。貯まったマイルを使いやすい点でもおすすめです。

JALカードSuica

JALカードSuicaは「JALカード」と「Suica」「ビューカード」が一緒になったクレジットカードです。フライトや買い物ではマイルが貯まり、Suicaチャージやきっぷ・定期券の購入でJRE POINTが貯まります。毎日の通勤などでSuicaを利用している人ならポイントがどんどん貯まるため、まさに陸マイラーのためのカードと言えます。

買い物利用では、通常200円につき1マイルですが、JAL特約店で利用すると2マイルになります。またJR東日本グループが運営するショッピングサイト「JRE MALL」でカードを利用すれば、100円(税抜)につきJRE POINTが3ポイント貯まるうえ、利用額に応じたショッピングマイルも貯まります。貯まったマイルは、特典航空券への交換やSuicaへのチャージとしても利用可能です。

クレジットカードで貯めたマイルのお得な使い道

これからクレジットカードを作る人は、ANA、JALのそれぞれでお得なマイルの使い道を知っておきましょう。カード選びの参考になるかもしれません。

ANAマイルおすすめの使い道3選

ANAマイルの使い道としておすすめなのは、以下の3つです。

・ANA SKYコインに交換
・ANAセレクションで商品に交換
・ホテルやレストランのクーポンに交換

「ANA SKYコイン」は、ANAのウェブサイトで航空券や旅行商品の支払いに利用できる電子クーポンで10コイン単位(10円分相当)から利用可能です。ANA SKYコインの有効期限は1年なので、コロナ禍で旅行に行きにくい今の時期はマイルの有効期限が切れる前にANA SKYコインに交換しておといいでしょう。

「旅行に行く機会がない」「航空券に交換するほどマイルが貯まらない」という場合は、ANAセレクションの商品やANAマイルを利用できるホテルやレストランでの利用もおすすめです。利用可能な場所は、ANA公式サイトで確認できます。

JALマイルおすすめの使い道3選

JALマイルでは、以下の3つがおすすめです。

・e JALポイントに交換
・JALクーポンでツアーに交換
・JALとっておきの逸品に交換

e JALポイントは、航空券やツアー購入に使える電子クーポンです。有効期限は1年ですが、追加で特典交換することで有効なe JALポイント残高すべてが最新期限に更新されます。マイルが貯まるごとに交換してもいいでしょう。JALとっておきの逸品への交換やツアーへの交換もおすすめです。JAL公式サイトからチェックしてみましょう。

まとめ

マイルは、フライト以外でもクレジットカードを使って貯めることができます。陸マイラーとしてマイルを貯めるには、カード選びや使い方の工夫も大切です。こちらで紹介したおすすめのカードやコツを参考にしてしっかりとマイルを貯めていきましょう。