転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことは、転職エージェントとの約束をやぶるなど信頼を損なうことです。ほかにも、担当者に悪印象を与えるような態度や服装は避けるべきです。
転職活動において、転職エージェントとの面談は、希望の企業への就職を大きく左右する重要な機会です。しかし、面談でうっかりNG行動をしてしまうと、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性があります。
この記事では、転職エージェントとの面談で「絶対にやってはいけないこと」、逆に転職成功の可能性を高める「やったほうがいいこと」をご紹介します。
- 約束を守る
- 正直に話す
- マナーを守る
- ネガティブな発言を控える
転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないこと
転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことは、以下の6つです。
1. 信頼を損なう行動をとる
転職エージェントの信頼を損なう行動は絶対やってはいけません。なぜなら、転職エージェントに「信頼関係が維持できない」と判断されると、サービスを受けられなくなることがあるからです。
信頼を損なう行動とは具体的に「面談の日程を自分勝手に変更する」、「エージェントが紹介してくれた企業に自分で勝手にエントリーする」、といった行動を指します。
こういった行動は、転職エージェントによっては利用規約違反とみなされることもあるため、注意が必要です。
(6)本サービスを通じて紹介を受けた求人企業に対し当社の承諾なく直接連絡を取り、採用選考を受ける行為、入社する行為、または業務委託契約を締結する行為
(7)本サービスの運営を妨げる行為、あるいは当社の信用または名誉を毀損し、もしくはそのおそれのある行為
(8)当社(当社の役員・従業員を含みます)に対する誹謗中傷、脅迫、強要その他当社の正常かつ円滑な業務に支障をきたし、もしくはそのおそれがある行為
2. プライベートな情報を過剰に共有する
プライベートな情報を過剰に共有することも、転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけない行動のひとつです。転職エージェントとの面談は、担当者との信頼関係を築き、理想の転職を実現するための重要な機会です。
しかし、面談の場を私的な情報交換の場と捉え、プライベートな情報を過剰に共有してしまうことは、転職活動を成功に導くどころか、逆効果となる可能性があります。
転職エージェントとの面談時間は限られています。貴重な時間を私的な情報交換に費やしてしまうと、具体的な求人紹介やキャリア相談など、本来の目的に必要な時間を確保できなくなってしまうからです。
3. ネガティブな態度をとる
転職エージェントに対し「現職の悪口を言う」「キャリアビジョンについて何も語らない」といったネガティブな態度をとることも絶対にやってはいけません。
なぜなら、ネガティブな態度をとることで、あなたが新しい職場でうまくやっていけるかどうかを疑わせ、エージェントからの評価を下げてしまう可能性があるからです。
また、面談で将来の展望や希望について何も語らないと、エージェントはあなたの求める人物像を正しく理解することができず、適切な紹介が難しくなります。
4. 不適切な言葉遣いをする
転職エージェントに対し不適切な言葉遣いをすると、希望の求人を紹介してもらえなくなる可能性が高くなるため、避けて下さい。エージェントとの面談や電話で、乱暴な言葉遣いや、相手を見下すような言葉遣いをすることは厳禁です。
このような態度をとることで、担当者はあなたを「クライアント企業に紹介した際にも、不適切な言葉遣いを行う可能性がある」と判断します。エージェントにとっては、クライアント企業の信頼を裏切ることになるので、あなたを企業に紹介すること自体がリスクを伴うことになってしまうのです。
5. 適切な準備をしない
転職エージェントを利用するときに適切な準備をしないと、サービスの効果を最大限に活用できなくなるので注意しましょう。履歴書や職務経歴書を用意していないと、担当者はあなたの強みや魅力を十分に理解することができません。
結果的に、希望に合致する求人を紹介してもらえないだけでなく、面談時間の無駄にもつながってしまいます。また、担当者によっては、あなたの転職活動に対する真剣さや意欲を疑ってサポートの優先度を下げてしまうことがあります。
6. 適切な服装をしない
転職エージェントとの面談で適切な服装をしないと、担当者からの評価が低くなり、希望に合致する求人を紹介してもらえない場合があります。
服装はあなたの第一印象を大きく左右します。もし、カジュアルすぎる服装や清潔感のない服装で面談に臨んだ場合、エージェントに軽率な印象を与えてしまい、本来のあなたの能力や経験が正しく評価されない可能性があります。
転職エージェントに悪い印象を抱かれるとどうなるのか
転職エージェントに悪い印象を与えるような行動をとると、十分なサポートが受けられなくなり転職活動が不利になる可能性があります。
具体的には、以下のようなデメリットが考えられます。
・優良求人を紹介してもらえなくなる
虚偽の情報を提供したり、約束を破ったりすると、転職エージェントの信頼を損ない、優良な求人を紹介してもらえなくなります。転職エージェントは、取引先企業との関係を悪化させたくないため、悪印象を抱いた求職者の紹介を躊躇することがあるからです。
・サポートの優先度を下げられる
転職エージェントの担当者に悪印象を持たれると、サポートの優先度を下げられる場合があります。担当者は、より印象が良い求職者を企業に紹介して、転職支援実績につなげたいと考えるからです。エージェントは信頼できる求職者に対して積極的なサポートを提供する傾向があります。
・親身にサポートしてもらえなくなる
面談の日時や書類の提出期限を守らないと、転職に対する本気度に疑問を抱かれ親身にサポートしてもらえなくなることがあります。転職エージェントの担当者は、限られた時間の中で履歴書や職務経歴書からあなたのスキルや強みを理解し、適切な求人を紹介しようとしています。
しかし、約束を守らない行動が続くと、担当者はサポートに費やす時間が無駄だと感じ、積極的な支援を控えることがあります。
転職エージェントとの面談でやったほうがいいこと
転職エージェントとの面談でやったほうがいいことは、以下の5つです。
これらを実践することで、転職エージェントとのやりとりがスムーズになり、担当者の評価が上がり転職成功の可能性が高くなります。
好印象を持たれるように振る舞う
転職エージェントとの面談では好印象を持たれるように振る舞いましょう。具体的には、以下の5つを実践してください。
1. 約束を守る
転職エージェントとの約束を守るようにしてください。応募企業への連絡や面談の日時など、約束を守ることで、エージェントからの信頼を得ることができます。
また、提出書類の期限を守ることで、責任感と計画性をアピールできます。エージェントはあなたを積極的に推薦したいと思うでしょうし、その結果、転職成功への可能性が高まります。
2. 時間を守る
転職エージェントの利用では、時間を守ることが大切です。
時間を遵守することは、あなたが時間管理能力を持っていることを示します。面談の時間を守ることで、エージェントはあなたを尊重し、あなたの話をしっかりと聞く時間を確保することができます。これにより、エージェントはあなたのニーズや希望をより深く理解し、それに合った求人情報を提供することができます。
3. スキルや経歴を誠実に伝える
転職活動を成功させるためには、スキルや経歴などの情報をエージェントに誠実に伝えることが不可欠です。経歴やスキルを偽ることは、あなた自身にとって大きな損失となります。
なぜなら、エージェントはあなたの能力や経験を正確に把握した上で、あなたに最適な求人を紹介してくれるからです。もし、スキルや経験などについて、エージェントに虚偽の情報を伝えた場合、紹介される企業とのミスマッチが起こり、転職活動が失敗に終わる可能性が高くなります。
4. 熱意を示す
転職活動では、エージェントに自分の熱意を伝えることが重要です。熱意を示すことで、あなたの転職に対する真剣さが伝わります。エージェントはそのような姿勢を評価し、あなたを優先的にサポートすることでしょう。
これらの行動を心がけることで、エージェントからの評価を上げ、転職活動を成功に導くことができます。
良好なコミュニケーションを取る
転職エージェントとの面談でやったほうがいいことに、「良好なコミュニケーションを取る」ことが挙げられます。
転職エージェントの担当者と良好なコミュニケーションを取るためには、以下のような行動が有効です。
1. 明確な目標を設定する
面談に臨む前に、自身の転職に対する目標を明確に設定しておくことが重要です。具体的な希望職種や希望年収、働き方などを明確に伝えることで、エージェントはあなたに最適な求人を探しやすくなります。
2. 積極的に質問する
転職エージェントの面談では積極的に質問しましょう。面談は一方通行の情報提供ではなく、双方向のコミュニケーションが求められます。エージェントからの情報提供だけでなく、自身からも積極的に質問をすることで、より具体的な情報を得ることができます。企業文化や入社後のキャリアパスなど、聞きたいことを事前にまとめておきましょう。
3 . フィードバックを活用する
エージェントからのアドバイスやフィードバックは、自身の転職活動を成功させるための貴重な情報源です。エージェントからのフィードバックを素直に受け入れ、自身の転職活動に活かすことが重要です。
面接で聞かれやすい質問や好印象を与えるためのポイント、履歴書や職務経歴書の改善点などのアドバイスを受けたら、自身の行動に反映しましょう。
4. マナーを守る
面談はビジネスの一環であり、基本的なマナーを守ることが求められます。時間厳守、適切な服装、礼儀正しい態度など、基本的なビジネスマナーを守ることで、エージェントからの信頼を得ることができます。
これらの行動を心がけることで、エージェントとの面談を有意義なものにし、自身の転職活動を成功に導くことができます。
ポイントを押さえて 適切な自己PRをする
転職エージェントとの面談で適切な自己PRをすることは、転職を成功させるために重要です。
適切な自己PRを行うために、以下5つのポイントを押さえましょう。
1. 事前に自己分析を行う
事前に具体的な自己分析を行い、自身の強みや弱み、経験やスキルを明確にすることが重要です。
過去の経験を振り返り、どのような場面で成果を上げることができたのか、どのような課題に直面し、どのように克服してきたのかを具体的に書き出してみましょう。
2. 具体的なエピソードを用意する
自己PRの際には、具体的なエピソードを用意しておくと効果的です。これにより、自身の経験やスキルを具体的に伝えることができ、エージェントにより深く理解してもらうことができます。
例えば「チームリーダーとして新規事業の立ち上げを担当しメンバーと綿密にコミュニケーションを取り、それぞれの強みを活かせる役割分担を徹底した」「顧客ニーズを的確に把握するために、積極的に市場調査を行い、商品開発に反映した」など具体的な状況や行動、結果を説明することで、自分の能力をより具体的にアピールすることができます。
3. 明確な転職理由を伝える
転職エージェントへの自己PRで、明確な転職理由を伝えることは、最適な転職先を見つけるために重要です。
転職理由を具体的に伝えることで、エージェントはあなたのキャリア目標や求める職場の環境を正確に理解することができます。
例)
「今の職場ではフロントエンド開発を担当し、HTML、CSS、JavaScriptを用いて様々なWebサイトを開発してきた。今後はバックエンド開発にも携わりバックエンド言語のスキルを身につけ、より深い専門性を追求したいと考えたから、転職を検討している」
上記の例のように、転職理由は、現職での経験と将来のキャリアビジョンを結びつけて伝えるのが理想的です。
4. ポジティブな姿勢を示す
転職エージェントとの面談でポジティブな姿勢を示すことで、より多くのサポートを受けることができ、希望の企業への就職を実現できる可能性が高くなります。
転職活動に対する意欲や希望の企業に対する熱意を伝える、紹介された求人に積極的に応募するなど、前向きに活動することで、面接対策や企業との交渉を優先的に進めてもらえる場合があります。
5. 企業からの質問に対する適切な回答を確認しておく
転職エージェントとの面談では、「採用担当者からの質問」に対する適切な回答について、確認しておきましょう。転職理由や志望動機など、一般的な質問内容と、それに対する適切な回答を担当者に確認してください。
転職エージェントの中には、各企業の採用面談でよく聞かれる質問に関する独自のデータを持っているところがあります。そのようなエージェントの場合、担当者に相談することで、志望企業で頻出される質問を事前に確認できます。よくされる質問を確認したうえで、適切な回答を準備しておけば、面接官に好印象を与え、合格の可能性を高めることができます。
これらのポイントを押さえることで、エージェントとの面談で効果的な自己PRを行うことができます。
転職に有効な情報を引き出す質問をする
転職エージェントとの面談では、転職が有利になる・役立つ情報を引き出すための質問をすることが大事です。
転職に有効な情報を引き出すことができる、主な質問は以下のとおりです。
1. 業界の動向や求められるスキル
志望企業が属する業界の動向や求められるスキルについて質問すると良いでしょう。
例えば「近年、この業界でどのような変化がありましたか?」といった質問を、エージェントの担当者にすることで、業界全体の成長性やトレンドを把握することができます。
「この業界で必須とされるスキルにはどのようなものがありますか?」という質問であれば、転職先で求められるスキルを把握し、不足しているスキルがあれば事前に習得することができます。
2. 専門性の高い質問
IT業界など専門性の高い業界に特化した転職エージェントには、専門性の高い質問をするのが有効です。
特化型エージェントは、担当者が特定の業界に特化しているため、業界全体の動向や最新技術について深い知識を持っています。
「今後、この業界でどのような技術革新が予想されますか?」といった質問をすることで、通常の転職エージェントでは得られないような深い回答を得ることができます。
得られた回答は、志望企業の面接で活かせる場合があるでしょう。
3. 企業文化や風土
転職エージェントとの面談では、志望企業の文化や社風についても質問しましょう。自分がその企業で長く働けるかどうかを判断するためには、会社の雰囲気や風土を知ることが非常に重要です。
エージェントは、企業担当者とのやり取りや過去の転職成功事例などを通じて、表面的には分からない情報を多く持っています。
「どのような雰囲気の会社ですか?」「裁量権はどの程度ありますか?」といった質問に対するエージェントの回答は、自分がその企業で活躍できるかどうかを判断する上で貴重な参考情報となります。
これらのポイントを押さえることで、面談での質問事項の選び方に迷うことなく、自身の転職活動を有意義に進めることができます。
面談後に適切なフォローアップを行う
面談が終わった後に転職エージェントに対し適切なフォローアップをすることで、より効果的な転職活動を実現できます。以下では、具体的にどのようなフォローアップが効果的であるのか、そのメリットと共に解説します。
1. 感謝の意を示す
面談が終わった後、エージェントに対して感謝の意を示すメールや電話をすることは、エージェントとの良好な関係を維持するために重要です。これにより、エージェントはあなたに対して好印象を持ち、より一層サポートをしてくれることがあります。
2. 質問や相談をする
面談後に思いついた質問や相談があれば、適切なタイミングでエージェントに連絡を取ることが重要です。これにより、エージェントはあなたの転職活動に対する真剣さを感じ、より具体的なアドバイスを提供してくれることがあります。
これらのポイントを押さえることで、面談後のフォローアップを適切に行い、エージェントとの良好な関係を維持することができます。転職活動を成功させるために欠かせない要素なので忘れないようにしましょう。
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転職エージェント6選
調査概要
実査機関 | 株式会社クロス・マーケティング |
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調査目的 | 転職エージェント各社の利用状況および満足度に関する調査 |
調査対象 | 転職経験のある国内の20歳以上の男女 |
調査方法 | インターネットリサーチ |
調査対象者数 | 2400名 |
調査実施期間 | 2021年5月 |
調査対象地域 | 日本国内 |
母集団 | 転職経験のある20歳~59歳の男女2400名 |