銀行員
(画像=NET MONEY編集部)

銀行員は、安定したお堅い職業と言われており就職活動でも人気があります。一方で、実際に働いてみると雰囲気や働き方が合わず、辞めたいと感じる人もいるでしょう。

本記事では、銀行員を辞めたいと思う理由や、どれぐらいの人が辞めるのかをまとめます。辞めた後に後悔しない方法についても解説するので、銀行からの転職を考えている方は参考にしてみてください。

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  1. 銀行員を辞めたい7つの理由
    1. ミスが許されないプレッシャー
    2. ノルマが厳しい
    3. 資格取得や自主学習が必要
    4. 転勤や異動が多い
    5. 飲み会や接待が多い
    6. デジタル化が進まず事務が煩雑
    7. キャリアアップに魅力を感じない
  2. 銀行員を辞めて後悔しないために確認すべき4つのこと
    1. 転職後の収入は安定するか
    2. 福利厚生や各種手当はあるか
    3. 今までの経験が活かせるか
    4. 自分に合った働き方ができるか
  3. 銀行員を辞める割合は?
  4. 銀行員を辞めたいと思ったらキャリアの可能性を知ることから
  5. 銀行員を辞めたい人からよくある質問
    1. 銀行はどんな人が向いている?
    2. 銀行員の楽しいことはなに?
    3. 銀行員の強みは?
    4. 銀行員を辞めるタイミングはいつがベスト?
  6. 銀行員を辞めたい理由と後悔しない転職についてまとめ

銀行員を辞めたい7つの理由

銀行員を辞めたいと考えるのには、銀行の独特の社風やワークライフバランスの難しさが挙げられます。具体的には、以下の7つです。

  • ミスが許されない雰囲気
  • ノルマがプレッシャーになる
  • 資格取得や自主学習が必要
  • 転勤や異動が多い
  • 飲み会や接待が多い
  • デジタル化が進まず事務が煩雑
  • キャリアアップに魅力を感じない

ミスが許されないプレッシャー

銀行員はお金を扱う仕事のため、ミスが許されない環境です。金融機関を利用する顧客が銀行員を見る目は厳しく、迅速かつ正確な処理を求められます。

常に緊張感を持って仕事をしなければならず、毎日のプレッシャーから逃れたい・辞めたいと感じる人は多いでしょう。常にミスに怯えたり、萎縮するほど緊張したりと、本来の力を発揮できないケースもあります。

ノルマが厳しい

銀行員には、投資信託の販売や融資の獲得などのノルマが存在します。近年では「ノルマは廃止」との風潮があるものの、「目標」や「KPI」などの名前に変わっているだけのケースも珍しくありません。

営業担当はもちろん、窓口の女性行員にもノルマが課されている銀行も多いです。ミスができない中で並行して営業も行うことに、厳しさを感じるでしょう。

朝礼・夕礼や会議では、常に目標の達成率が話題となります。思うように営業活動が進まないと、上司からの圧力を感じたり、職場での肩身が狭くなったりして、出社の気が重く「辞めたい」と感じてしまいます。

資格取得や自主学習が必要

銀行員は、資格・検定の取得や自主学習が必要不可欠です。入行から3年ぐらいは特に取得すべき資格が多く、休日は勉強に充てなければいけません。

  • 証券外務員
  • 保険募集の関連資格
  • 銀行検定
  • 自己啓発の資格取得

営業に必要な必須資格の他に、銀行検定の取得をキャリアアップの条件にしている銀行も多いです。また、日経新聞のチェック、金融動向も抑えておく必要があるため、仕事の前後や休日は勉強時間の確保でワークライフバランスに影響します。

転勤や異動が多い

一般的に、銀行員は数年で転勤があり、5年以上同じ職場で勤務できることは稀です。これは取引先と癒着しないためと言われており、不正防止の観点で異動させられます。

メガバンクは全国転勤、地方銀行もエリア内での転勤があることが多く、職場の近くにマイホームを構えることは難しいです。

職種や契約条件によっては「自宅から1時間以内」などの条件内での転勤が可能になることもあるものの、ずっと同じ場所で働き続けることはほぼ不可能です。

飲み会や接待が多い

銀行員は仕事だけでなく勉強に時間が必要ですが、さらに飲み会や接待も多いケースがあります。支店や上司によって頻度に差があるものの、誘われると断りづらい雰囲気です。

最近ではダイバーシティ(多様性)が尊重される傾向にあるものの、銀行は年功序列の体制が根強い傾向が強く、上司の誘いを断れず先に帰りづらいと感じるでしょう。「上司に気に入られるか」も出世に影響しやすいため、付き合いを大切にしなければなりません。

デジタル化が進まず事務が煩雑

銀行は、他業種に比べてデジタル化の遅れが目立ちます。ITリテラシーのない従業員が多いだけでなく、年功序列も邪魔をしてトップ層がデジタル化に消極的な傾向です。

名義変更などの各種手続き、融資の申し込みなどには、未だに複数の手書き書類が必要な場合があります。銀行員による事務作業も煩雑で、無駄な事務が多いと感じている人もいるでしょう。

いつまでも最新の仕組みが導入されず効率が悪いことに苛立ちを募らせ、銀行員を辞めたいと考えるようになるケースもあります。

キャリアアップに魅力を感じない

銀行員のキャリアアップは、支店内の係長や課長、そして支店長の昇進が一般的です。上司・管理職になると、ミスが許されないプレッシャーやノルマの厳しさは増す傾向にあります。

また、自由に采配を振るいたいと思っても、本部の部長の方針や制約があるため、思い切った改革は難しいでしょう。社内でのキャリアアップに魅力を感じないと、働くモチベーションに影響してしまいます。

銀行員を辞めて後悔しないために確認すべき4つのこと

銀行員を辞めて後悔しないためには、転職・退職前に以下の4つを確認しましょう。

  • 転職後の収入は安定するか
  • 福利厚生や各種手当はあるか
  • 今までの経験が活かせるか
  • 自分に合った働き方ができるか

転職後の収入は安定するか

プレッシャーやストレスで銀行員を辞めた後に、転職後の給与や賞与が下がり後悔するケースがあります。銀行を志望する動機として「安定」を挙げる人は多く、銀行員の給与は一般的な企業の中では高めの水準です。

国税庁による「平均給与」のデータを見ると「金融保険・不動産業」は558万円で、「化学工業」の568万円に次いで高くなっています。全業種の平均の467万円と比べると100万円近く高い水準です。

また、銀行員年収は年齢や昇給とともに上がっていく傾向があります。都市銀行や地方銀行は、ボーナスも年間で月給の4~6倍ほど支給されます。

銀行から転職後に、給与が下がったりボーナスが支給されなかったりする場合は、後で後悔しないか考えてから退職の意向を伝えましょう。

福利厚生や各種手当はあるか

銀行員は給与だけでなく、福利厚生や各種手当が充実しています。転職先を給与で比較するのはもちろん、その他の福利厚生も確認しておきましょう。

  • 選択型福利厚生(カフェテリアプラン)
  • 子ども手当や育児の補助金
  • 資格取得手当
  • インフルエンザ予防接種の補助
  • 退職金制度

銀行は給与以外にも手当てがもらえるケースが多く、積極的に活用できる雰囲気です。また、退職金制度も確立しており、老後の安定も見込めます。

今までの経験が活かせるか

銀行員は資格をたくさん取得しますが、金融機関以外で活かせるものは少ないです。全く別の業種に転職を考えているのであれば、銀行関連の資格はほとんど使えません。

ただ、銀行で培った「迅速で正確な対応」「誠実さ」「営業力」「リーダーシップ」は評価されるケースが多いです。元銀行に対して好意的な印象を持つ企業や採用担当者もいるため、辞めた後に後悔がないよう、今までの経験を活かせる職場を見つけましょう。

自分に合った働き方ができるか

銀行員を辞めたい理由は人それぞれですが、銀行独特の雰囲気や体制にストレスを感じているケースが多いです。プレッシャーを抱えきれなくなる前に、逃げ道を探っておくことをおすすめします。

自分に合った働き方やキャリアプランについて、事前に検討しておくことは重要です。限界を感じる前に、辞めた後のことを真剣に考えておきましょう。

銀行員を辞める割合は?

銀行は「辞めたい」と思っている人が多い一方で、実際に辞める割合は比較的少ない業種です。厚生労働省が公表した2023年の「産業、就業形態別入職者・離職者状況」を見てみましょう。

平均給与

「金融業・保険業」の離職率は10.8%と、全体の12.1%より低くなっています。銀行員を辞めたいと思いつつも、現在の安定や地位を手放すことができず、現状で留まっている人も多いでしょう。

一方で、10人に1人は離職しているため、キャリアチェンジを叶えている銀行員がいるのも確かです。「金融業・保険業」は入職率も低いことから、銀行から銀行に転職する以外にも、銀行から他業種を選んでいる人も多いことも分かります。

銀行員を辞めたいと思ったらキャリアの可能性を知ることから

銀行員を辞めたいと思ったら、まずは自身のキャリアの可能性を知ることから始めましょう。健康上の理由や退職を急ぐ事由がない場合、転職の見通しをつけてから退職するのがおすすめです。

ASSIGN(アサイン)は、キャリアに活きる強みを診断できる転職サイトです。自分の強みを理解することで、キャリア選択や仕事での活躍の一歩となります。また、自分の価値観に合った働き方をかなえるキャリア相談も可能です。

銀行員
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銀行員を辞めたい人からよくある質問

銀行員を辞めたい人からよくある質問に答えます。

銀行はどんな人が向いている?

銀行員は、責任感が強くテキパキと行動できる人が向いています。また、接客をする機会も多いため、コミュニケーション能力が高く、人当たりが良い人も銀行員に向いているでしょう。

銀行員の楽しいことはなに?

顧客に喜ばれたり、信頼を得られたりしたときが銀行員のやりがいです。自分の提案が上手くいき、顧客にも会社にも認められると楽しいと感じます。

銀行員の強みは?

銀行員は金融の専門知識だけでなく、接客や営業力、迅速で正確な事務スキルなどが強みであることが多いです。また、ポジションによってはリーダーシップや提案力、ヒアリング能力も兼ね備えており、転職市場においても評価されます。

銀行員を辞めるタイミングはいつがベスト?

銀行を辞めるタイミングは、繁忙時期である2~3月や9月を避ける方が良いと言われる場合があります。ただし、3~6ヶ月前に退職の意向を伝えておくことで、後任の選定や引継ぎが可能です。

また、6月末や12月末を退職日とすることで、ボーナス支給を受けた上で退職できます。自分のキャリアプランを考えたり、転職先を探したりしつつ、ベストなタイミングを探りましょう。

銀行員を辞めたい理由と後悔しない転職についてまとめ

銀行員を辞めたいと考えているなら、まずは自分のキャリアの可能性を把握し、転職の見通しを立てることが重要です。辞めたいと思いつつ行動に移せない方も、改めてキャリアについて考えてみてください。

価値観に合うキャリアプランを見つけたいなら、まずはASSIGNのキャリア診断を受けてみましょう。自分では気づかない強みが見つかり、キャリアを進展させる一歩となる可能性を秘めています。

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