(画像:NET MONEY編集部)

FXは少ない金額でも投資できるため、比較的始めやすい投資の一つです。しかしこれからFXを始めたい人にとって気になるのは「どのぐらい資金が必要なのか」ということでしょう。FXがいくらから始められるのか知るための目安となるのが「1,000通貨」という数字です。

ここでは、FX投資を1,000通貨で始めるメリットとデメリットや1,000通貨からFXができるおすすめのFX会社を紹介します。

FXの1,000通貨とは

(画像=PIXTA)

まずFXを始める際によく耳にする「1,000通貨」とは何なのか見ていきましょう。

FXの最小取引単位

FXは、例えば日本円と米ドルなど2国間の通貨を使った取引で利益を得る方法です。2国間の為替相場の値動きを見ながら売買を行うことで利益を出します。例えば1米ドル100円の為替相場のときに米ドルを購入し1米ドル110円のときに売れば10円の利益といった具合です。

もちろん実際はそんな少額でFX取引を行うことはないでしょう。FX会社ごとにFX取引ができる最小単位が決められています。その最小単位が「1,000通貨」である場合が多いのですが、最近では1通貨や100通貨といったさらに少ない単位で取引できるところもあるようです。

1,000通貨の保証金はいくらか

1,000通貨でFXを開始するには、いくらのお金が必要となるのでしょうか。

FX取引をするために必要なお金のことを「保証金」や「証拠金」といいます。1,000通貨でFXを開始するためにいくらの保証金が必要なのかは、レバレッジごとに決まっている「保証率」を使って次の計算式で求めることが可能です。

・保証金額(証拠金)=基準レート×数量(1,000通貨)×保証金率

例えば基準レートが100円、保証金率が10%の場合は、100円×1,000通貨×保証金率10%=1万円が保証金の金額になります。実際には、損失が出ることも考えて保証金よりも多い金額をFX口座に預け入れておきましょう。

Lot(ロット)との関係性

次にFXの1,000通貨とLot(ロット)との関係性を見ていきましょう。FX取引を行う場合は、一般的にFX会社のホームページにある専用の取引画面から行います。取引画面では、1,000通貨など通貨数を入力して取引を行うことはありません。その代わりに、Lot(ロット)数を選んで取引を行います。Lot(ロット)とは、簡単にいうと通貨量の単位です。

1Lot(ロット)の通貨数は、各FX会社によって異なり、1Lotが1,000通貨の会社もあれば1万通貨の会社もあります。ただし必ず1Lotから始めなければいけないわけではなく、1Lotが1万通貨の会社では、0.1Lotから始められるなど、1,000通貨から始められるように調整されていることが多い傾向です。

FXで1,000通貨の取引を行うメリット

現在FX取引は、松井証券など1通貨から行える証券会社もありますが、初めての方にちょうど良い単位と言われているのが1,000通貨です。FX取引を行う際は、それらを理解したうえで行わなければいけません。そこでここでは、FX取引を1,000通貨で行うメリットについて見ていきましょう。

損失を最小限に抑えられる

FXでは、レバレッジを使って少ない金額で大きな金額の取引を行うことができるため、投資金額に比べて大きな利益を得ることができます。しかしその分損失が出た場合の金額も大きくなりがちです。損失が大きくなれば投資した証拠金がすべて戻ってこないケースもあります。ところがFX取引を1,000通貨で行っていれば、損失がでたとしても小さな金額で抑えられるでしょう。

例えば1万円の証拠金が0円となるマイナスが出たとしても損失は1万円のみ。FX投資を始める際に損失が出ることが気になる場合は、損失が出ても少なく抑えられるように1,000通貨から行うようにしましょう。

少額からFXを始められる

FX取引を行うメリットの一つに少額から始められる点があります。投資をする際に注意しないといけないのが「余剰資金で行う」ということです。生活費を切り崩してまで投資を行ってしまうと損失が生じた場合に生活そのものができなくなってしまいます。FX投資の場合は、1,000通貨であれば数千円~数万円といった少額で始めることができます。

そのため何か投資をしたいと思っている人には、有力な選択肢になるでしょう。またFXがどんなものか知りたい人でも1,000通貨程度であればお試しで行うことができます。

FX取引を1,000通貨で行うデメリット

次にFX取引を1,000通貨で行うデメリットについて見ていきましょう。

大きく利益は出せない

FX取引を1,000通貨で行うデメリットは簡潔に言うと大きく利益は出せないことです。投資の目的は「老後に備えて資金を貯める」「教育や結婚の資金を作る」など人によって異なります。しかし大きな金額を貯めることを目的に投資をしている場合は、FX取引を1,000通貨で行う投資は向いていないかもしれません。

FX取引を1,000通貨で行えば少ない金額から始めることができ、損失が出ても少なく抑えることができます。しかし得ることができる利益もそこまで大きいものではありません。大きな金額を貯めることを目的に投資をする場合は、FX取引を大きな単位で行ったり他の投資も同時に行ったりする必要があります。

1,000通貨以下で取引ができるFX会社

ここからは、1,000通貨以下で取引ができるFX会社をご紹介します。 ※情報は2021年9月現在のものです。

松井証券のFX

松井証券のFXは、老舗証券会社の松井証券が運営するFX会社です。松井証券のFXでは、1通貨単位の少額取引ができるため、少ない保証金(証拠金)からFXを始めることができます。また業界最狭水準のスプレッドとなっており、最大レバレッジも1倍、5倍、10倍、25倍と選ぶことができるため、FX初心者~上級者まで安心です。

松井証券のFX概要

スプレッド 0.2銭(米ドル対円)
※数量上限1,000通貨以内
最低取引単位 1通貨
通貨ペア数 20通貨
取引手数料 0円
2023年1月31日時点

一般的に1,000通貨からの取引が多い中、松井証券のFXでは1通貨から取引を始めることができます。

引用元:松井証券のFX 公式サイト

LINE FX

LINE FXは、メッセージアプリのLINE 傘下のFX。開業8ヵ月で10万口座達成した新規口座開設数の多い人気のFX会社です。使いやすいツールが用意されていたりLINEの通知機能によって取引のタイミングを知らせてくれたりするのが特徴。またLINE FXは「スプレッドが小さい」「取引手数料が無料」「スワップポイントが高水準」などメリットも多い傾向です。

LINE FX概要

スプレッド 0.2銭(米ドル対円)
最低取引単位 1,000通貨
通貨ペア数 23通貨
取引手数料 0円

2021年1月16日、高機能なPC版取引ツール「LINE FX Pro」の提供を開始しました。
PCでの快適な取引体験を提供する「LINE FX Pro」をぜひ一度お試しください。

引用元:LINE FX 公式サイト

GMO外貨(旧YJFX!)

YJFX!は、ヤフーグループのワイジェイFX株式会社が運営していFXでした。しかし2021年9月27日からGMOフィナンシャルホールディングス株式会社の完全子会社となり、現在はGMO外貨株式会社となっています。FX取引をするたびに毎月現金のキャッシュバックがあります。またスプレッドが小さく取引手数料が無料。そのうえ専用アプリを使いスマホでFXができるため、いつでもどこでも好きなときにFXができて便利です。高水準のスワップポイントがもらえるのもうれしいですね。

GMO外貨 概要

スプレッド 0.2銭(米ドル対円)
※原則固定
最低取引単位 1,000通貨
通貨ペア数 24通貨
取引手数料 0円

ヤフー株式会社(代表取締役社長CEO:川邊健太郎、以下「ヤフー」)は、完全子会社であるワイジェイFX株式会社(代表取締役社長CEO:松本好史、以下「ワイジェイFX」)の全株式を、GMOフィナンシャルホールディングス株式会社(代表執行役社長CEO:鬼頭弘泰、以下「GMO-FH」)に譲渡(以下「本株式譲渡」)することを決定いたしました。

引用元:外貨ex | GMO外貨(YJFX!)

みんなのFX

みんなのFXは、トレイダーズ証券株式会社が運営するFX会社です。「スマホで本人認証」で申し込みをすると最短1時間というスピードで取引が始められます。そのためすぐにFXを始めたい人にはおすすめです。業界最狭水準のスプレッドや高水準スワップといった点も魅力でお得にFXができます。

みんなのFX概要

スプレッド 0.2銭(米ドル対円)
最低取引単位 1,000通貨
通貨ペア数 29通貨
取引手数料 0円

LIGHT FX

LIGHT FXは、トレイダーズ証券株式会社が運営するFX会社です。LIGHT FXは、使いやすさを重視した以下のような取引ツールが充実しています。

・シンプルトレーダー:初心者に対応したシンプルな取引画面
・LIGHT FXアプリ:ワンタップスピード注文やチャート分析しながら注文できるアプリ
・アドバンスドトレーダー:機能のカスタマイズや本格的なチャート機能を利用できる

LIGHT FX概要

スプレッド 0.2銭(米ドル対円)
最低取引単位 1,000通貨
通貨ペア数 29通貨
取引手数料 0円

楽天証券(楽天FX)

楽天FXは、楽天証券が行っているFXです。楽天FXでは「充実した取引ツールがすべて使える」「問い合わせ窓口格付けで最高位評価の三つ星を得たサポートがある」など安心してFX取引ができる環境が整っています。また楽天FXは、取引で楽天ポイントが貯まることが大きな特徴です。貯まったポイントを楽天グループの買い物に使うこともできます。

楽天証券(楽天FX)概要

スプレッド 0.2銭(米ドル対円)
最低取引単位 1,000通貨
通貨ペア数 26通貨
取引手数料 0円

JFX

JFXは、JFX株式会社が運営するFXです。JFXは、約定スピードが速くスキャルピング(短期売買)に便利なツールなどを提供していることに特徴があります。またキャッシュバックやグルメプレゼントのキャンペーンを毎月実施しているのでFX以外の楽しみも魅力の一つ。三井住友銀行の信託保全もあるため、安心です。

JFX概要

スプレッド 0.2銭(米ドル対円)
最低取引単位 1,000通貨
通貨ペア数 26通貨
取引手数料 0円

マネックス証券(FX PLUS)

マネックス証券(FX PLUS)は、マネックス証券株式会社のFXです。マネックス証券(FX PLUS)では、プロ仕様のPC版の高機能FXトレーディングツールや使いやすい操作性を追求したスマホアプリを提供しているため、初心者から上級者まで安心してFXができます。また少ないコストや高水準スワップがあるのでお得です。

マネックス証券(FX PLUS)概要

スプレッド 0.2銭(米ドル対円)※
最低取引単位 1,000通貨
通貨ペア数 16通貨
取引手数料 0円
※2024年3月時点

FXの1,000通貨取引のまとめ

FXはFX会社ごとに取引ができる最小単位が決められています。1単位、100単位と非常に少ない単位で取引できる会社もありますが、一般的には低いものでも1,000通貨がやりやすいラインとなっています。FXを始めたい人は、まずは最小取引単位が1,000通貨程度となっているFX会社を選ぶと良いでしょう。FXの最小取引単位が1,000通貨となっているFX会社はいくつかありますが、特徴はさまざまです。

賢くFXをするためにも、たくさんあるFX会社の中から自分に合った会社を選ぶようにしましょう。