ビットコイン(Bitcoin)への投資を検討する中で「半減期」という言葉を目にすることもあるでしょう。「半減期」はビットコインの価格に大きく影響するため、取引を始める前に、どんなものか理解しておく必要があります。
今回はビットコインの半減期とはどのようなものか、半減期で生じる影響などについて解説していきます。
ビットコイン(BTC)の半減期とは?
ビットコインの半減期とは、マイニング報酬(採掘報酬ともいいます)が半分になる時期のことです。半減期の前後には仮想通貨の価格が上がるとされているため、半減期のタイミングについて理解しておくことが重要になります。
ここがポイント
- 半減期は取引記録を行なっている「マイニングの報酬」が半分になるだけで、実際に所持している仮想通貨の価格が半減するというわけではない。
- 半減期の前後は値動きがある程度決まっているため、予想がしやすく売買するのに最適である。
- 半減期はインフレを防ぎ、通貨の価値を下落させない働きをする。
ビットコイン(BTC)の半減期は投資のチャンス?おすすめの取引所を紹介
ビットコインの半減期前後は大きく価格変動が起きる為ビットコインに投資するチャンスと言われています。次の半減期に備え、仮想通貨取引所を開設しておきましょう。
ビットコイン取引におすすめの仮想通貨取引所をランキング形式で紹介します。
- 1ビットコイン(BTC)=100万円だった場合
DMMbitcoinの最低取引金額は0.0001 BTCは100円になる。
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ビットコイン(BTC)の仕組みを知る
半減期を理解する上で必要となる、ビットコインの仕組みについて解説していきます。ビットコインはインターネット上で使用可能な暗号資産の一つです。
ビットコイン・仮想通貨は分散管理型の通貨であり、国や銀行のような機関に依存しません。円やドルといった法定通貨であれば、国や中央銀行が通貨として発行し、価値を保証するという形をとります。しかしビットコインには管理組織が一切なく、取引台帳もインターネット上に分散保存されています。
取引のデータを格納している部分を「ブロック」と呼びます。そして取引台帳を分散させて保存しておく技術は「ブロックチェーン」と呼ばれています。これは情報(ブロック)をまとめて鎖(チェーン)のようにつなげていくことから由来しています。仮想通貨を取り扱う参加者全員が、台帳のすべて又は一部を共有・保存・管理している状態です。
ブロックチェーンの利点としては以下のものがあります。
ブロックチェーンの利点
- ハッカーによる被害が最小限で留まる
- 偽造されにくい
- 人の手を介さずとも契約内容を自動で実行し、取引期間の短縮・人件費の削減につながる
- 世界中にリアルタイムで送金ができる
ビットコインの発行枚数は2,100万枚と上限が決められています。何故なら、ビットコインには管理組織がないため、漫然と発行してしまうと市場にビットコインが余りだしてしまうからです。そうなればビットコインの価値も下がってしまいます。ちなみに予めプログラムに組み込まれているため、上限を超えた発行はなされないようになっているとされています。
マイニングと半減期の関係性
半減期とは、前述したようにマイニング報酬が半減する期間のことです。マイニング・マイニング報酬・半減期について解説していきます。
マイニングは、元々は「採掘」という意味です。ビットコインにおけるマイニングとは、取引データが格納されているブロックに、取引が正しく記録されているかを検証する行為を指します。検証方法が鉱物採掘に似ているため、マイニングと呼ばれるようになりました。
マイニング作業の手順は
マイニング作業の手順
- 検証するブロック内のデータ
- 1つ前のブロックのハッシュ値(取引検証完了済みの証)
- 正解を導く数値(ノンス値)
をハッシュ関数に入れることで最初にゼロが並ぶハッシュ値を得られ、取引の正当性を確認できる仕組みとなっています。先頭にゼロが並ぶ正解のハッシュ値を探し出すためには、ノンスの候補値を何度も入力する必要がありますが、見つかったらマイニング作業は終了となります。
マイニングは誰でも参加できますが、膨大な計算作業は楽なものではありません。参加するメリットがなければ参加者はいなくなり、マイニングという仕組み自体が成り立たなくなってしまいます。そこでマイニングという仕組みを維持するために用意されたのが、マイニング報酬です。マイニングに参加することで報酬を得られる可能性が出てくるのです。
マイニング報酬は参加者全員が得られるわけではありません。マイニング作業をいち早く終えた参加者のみが報酬を得られるのです。そのため、計算能力の高いコンピュータを導入している者が有利となります。報酬を狙っている者は世界中に存在するので、より高性能なコンピュータを導入する業者もいるほどです。ちなみにビットコインのマイニングであれば、報酬もビットコインで支払われます。
さて、マイニング報酬が半分になる「半減期」ですが、半減期の目的はビットコインの発行量をコントロールすることにあります。先述した通り、ビットコインには2,100万枚と発行上限があります。もし半減期がなければマイニングはどんどん進み、上限を超える恐れがあります。
またマイニングが進みすぎることで需要を超える量が流通すれば、インフレを起こしかねません。ビットコインは半減期があることで新規発行のペースを緩やかにしてインフレも防いでいるのです。
ビットコイン(BTC)投資におすすめ取引所5選
ここまでで半減期の可能性について十分理解してもらえたと思います。ビットコイン取引におすすめの仮想通貨取引所をおさらいしておきましょう。
これまでのビットコインの半減期は?
これまでのビットコインの半減期について詳しく見ていきましょう。
報酬の推移 | 半減期 | |
---|---|---|
1回目 | 50BTC→25BTC | 2012年 |
2回目 | 25BTC→12.5BTC | 2016年 |
3回目 | 12.5BTC→6.25BTC | 2020年 |
ビットコインが登場した当初のマイニング報酬は50ビットコインでした。1回目の半減期で25ビットコイン、2回目の半減期でさらに12.5ビットコインへと、きっちり半分に減っています。そして最新のマイニング報酬は、2020年の半減期で6.25ビットコインとなりました。
半減期がくるタイミングというのは決まっていて、21万ブロックが生成された時です。1ブロック生成されるのに10分かかりますので、10分×21万ブロック=210万分=3万5千時間=1,458日= 3.99543年、つまり約4年ごとに半減期がくる計算になります。よって次回ビットコインの半減期は2024年であると予測ができますが、時期がずれる可能性もあるため、断定はできません。
これまでのビットコイン半減期を振り返ることで、今後の半減期の対策の参考にすることができます。
1回目の半減期が起きた当時はまだビットコインの知名度もそれほど高くなく、保有している人も多くありませんでした。そのため、目立った価格変動もなかったようです。
続いて2回目の変動期ですが、1回目の変動期の頃より知名度も上がり、市場も盛り上がっている状態でした。価格は上昇し、半減期の約半月前には価格のピークを迎えています。2回目の変動で、価格が上がり始めたタイミングは約1ヶ月半前とされています。その後少し値を下げたものの上昇、安定するという状態になりました。
今後も起こり続けるビットコインの半減期においても、同様の事態が起こる可能性があります。半減期前にビットコインを買い増したい場合も、価格が上がってから利益を確定したい場合も、半減期前、数ヶ月間は値動きを気にしておいたほうがよいでしょう。また、もしビットコインを買うと決めているなら、価格が上がり始める前から早めに買っておくことをおすすめします。のんびりしていて半減期を過ぎてしまえば、価格が下がる可能性があるからです。
ビットコインの半減期で生じる影響とは
ビットコインの半減期で生じると考えられている影響は以下のものです。
ビットコインの半減期で生じる影響
- ビットコインの半減期前後での価格変動
- 小規模の個人マイナーの撤退
それぞれについて詳しく解説していきます。
過去の半減期を見たところ、半減期前後でビットコインの価格が大きく変動していることがわかりました。ビットコイン以外の半減期の仕組みを持つ仮想通貨において、半減期前後で価格変動が起こっています。今後続いていくビットコインにおける半減期でも、同じように価格を変動させると考えられます。
また、ビットコインの半減期によりマイニング報酬がどんどん減っていきます。報酬が半減することでマイニング事業者(採掘者・マイナー)が大幅に減少するのではないかと見られているのです。半減期によって減るマイニング報酬の量は「半分」と大きいため、小規模なマイナーにとっては、かなりの圧迫となるでしょう。そして小規模なマイナーが撤退することで市場の価格変動率も小さくなるのではないかとも言われています。
ビットコインの半減期が終わり、発行枚数の上限を迎えたときの影響についても紹介しておきます。ビットコインの半減期は33回までで終了となります。すべてのビットコインが世に出回り、新たに発行されることはなくなります。その際、マイニング作業はそのまま無くなりませんが、報酬はなくなってしまうのです。マイナーの得られる利益はコインを移動するときの取引手数料(トランザクション手数料)のみとなります。ちなみにビットコインの半減期が終わるのは、今のペースであれば2140年ごろだということです。
半減期も予想しながら仮想通貨取引をおこなう
ビットコインの半減期とは何かということを解説してきました。仮想通貨取引をしたいとお考えなら、半減期のことを頭に入れておくことは必須です。
半減期前後で価格が大きく変動する可能性が高いので、買うことを決めているならば半減期前の早い段階で買ってしまうことも選択肢に入れた方がよいでしょう。半減期後に価格が下がってしまい、損をする可能性もあるからです。
暗号資産(仮想通貨)投資の資産運用に関するQ&A
Q. 暗号資産(仮想通貨)は資産運用に向いているか?
A:暗号資産(仮想通貨)投資は資産運用として活用できる。
短期運用、長期運用どちらでも対応できる。
ただし、暗号資産の売買タイミングが重要な短期投資には分析が欠かせない。
初心者であれば、長期投資での資産運用がおすすめだ。
長期的な資産運用として暗号資産を活用する場合、”将来的に価格上昇していれば利益となる”ので難しい分析は不要だ。
Q. 暗号資産(仮想通貨)の投資は少額からでもできるか?
A:暗号資産の取引所によっては積立投資も提供されており、1,000円程度から投資を始めることもできる。
Q. 暗号資産(仮想通貨)の投資は、投資初心者でもできるか?
A:1,000円程度の少額から購入できるため、投資初心者でもハードルは低い。
例えばビットコインに投資する場合、「GMOコイン」という取引所では最低取引単位は0.00005BTC、「DMMビットコイン」では0.0001BTCだ。
Q. 暗号資産(仮想通貨)には、どのような取引方法があるか?
A:現物取引、先物取引、レバレッジ取引などがある。
手元の資金内で行う現物取引は、取引成立時点のレート取引きできる。
予め売買数量と価格を決めておく先物取引は、約束した日に決済する取引きで、価格変動による心配がない点が魅力だ。
手元の資金を超えた取引きができるのが特徴のレバレッジ取引は、証拠金を預け入れることで元手に対して数倍規模の取引きができる。
まとめ
ビットコインの取引をするなら、まずは暗号通貨取引所への登録が必要です。主な取引所を以下にまとめておきます。
取引所名 | 特徴 |
---|---|
コインチェック | サイトが見やすく初心者にもわかりやすい |
DMMビットコイン | 取引ツールやアルトコインが充実 |
GMOコイン | GMOインターネットのグループ会社で信頼できる |
ザイフ | チャートが見やすく使いやすい |
BITMAX | LINEからログインできスマートフォンから簡単取引 |
ビットポイント | 少額から始められ各種手数料も無料 |
ビットフライヤー | ビットコインのプレゼントや積立制度あり |
マネックスビットコイン | 差金決済取引ができる |
ビットバンク | アプリには60種類以上の分析ツールを搭載 |
リキッドバイコイン | 業界最狭水準のスプレッド |
すべて取引所で、ビットコインの取引が可能ですが、手数料やアプリの使いやすさなど、それぞれに特徴があります。自分がどのような取引をしたいかを明確にした上で、取引所を選んで取引すると良いでしょう。
トータルマネーコンサルタント
福岡大学法学部法律学科を卒業し、1995年4月情報通信会社入社。2006年11月にファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得しその後2017年10月に独立。
個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師を行う傍ら、これまでに1,000件以上の執筆・監修業務を手掛けている。
■保有資格:
・CFP(R)認定者
・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員
■公式サイト:新井智美オフィシャルウェブサイト|トータルマネーコンサルタント
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