人気の楽天カードシリーズのなかでも、ワンランク上のステータスを誇る楽天プレミアムカードは、海外旅行保険やラウンジサービスが充実した、海外旅行が多い人におすすめの1枚です。

この記事では、楽天プレミアムカードのポイント還元率やプライオリティパス、楽天市場での優待などの特典についてもわかりやすく紹介します。

さらに年会費11,000円の損益分岐点を具体的なシミュレーションで解説し、どのような使い方でお得になるのかも検証。

楽天ゴールドカードとの比較や損益分岐点についても解説しているので、楽天プレミアムカードが自分に合っているか知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。

この記事で分かること
  • 楽天プレミアムカードは国内外の旅行に役立つ特典が豊富
  • 楽天ゴールドカードの違いは年会費と付帯特典の充実度
  • 楽天市場で年間55万円以上を利用すれば年会費を回収できる可能性が高い
  1. 楽天プレミアムカードのメリット
    1. プライオリティ・パスの発行が無料
    2. 楽天市場や楽天トラベルなどから選べるポイントアップ特典
    3. 楽天証券のポイント還元率がアップする
    4. 海外旅行傷害保険が自動付帯
    5. 国内空港ラウンジを無料で利用できる
    6. 家族カードを1枚あたり年会費550円で発行できる
  2. 楽天プレミアムカードのデメリット
    1. ホテルやレストランの優待特典はついていない
    2. 公共料金の支払いではポイント還元率がダウン
    3. プライオリティ・パスの同伴者は有料
  3. 楽天プレミアムカードと楽天ゴールドカードの違いを比較
  4. 楽天プレミアムカードの損益分岐点

楽天プレミアムカードのメリット

楽天プレミアムカードのメリット
画像引用:PIXTA

楽天プレミアムカードにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは特におさえておきたい6つのメリットを紹介します。

プライオリティ・パスの発行が無料

プライオリティ・パスの発行が無料
画像引用:楽天カード

楽天プレミアムカードでは、プライオリティ・パスが無料で発行でき、世界各国の1,400カ所以上(※)の空港ラウンジを年間5回まで無料で利用できます。

プライオリティ・パスとは、利用する航空会社や搭乗クラスに関わらず最高のラウンジクラスを体験できる会員制サービスです。

ほとんどのラウンジに無料Wi-Fiや電子機器の充電設備が用意されており、無料の飲み物や軽食もそろっているため、混雑時の空港でもラウンジでゆっくりフライト時間を待てるのは大きなメリットといえます。

※2025年1月時点

楽天市場や楽天トラベルなどから選べるポイントアップ特典

楽天プレミアムカードでは、以下の楽天グループサービスの優待特典が選べます。

サービス名 特典内容
楽天市場特典 毎週火曜日&木曜日に楽天市場の利用でポイント+1倍加算(※1)
楽天トラベル特典 楽天トラベル《オンラインカード決済》ポイント+1倍加算(※2)
手荷物宅配サービス
 
ブックス/TV特典 楽天ブックス利用分ポイント+1倍加算(※3)
※1:毎週火曜日・木曜日が対象。楽天市場でのカード利用額100円につき1ポイント(通常ポイント)、獲得ポイントには上限あり(月間10,000ポイント)。
※2:楽天トラベル特典分は楽天トラベルでの楽天プレミアムカードでのオンライン決済が必要、獲得ポイントには上限あり(月間10,000ポイント)。
※3:ブックス/TV特典分は、Rakuten TVもしくは楽天ブックスでのカード利用額100円につき1ポイント(通常ポイント)、獲得ポイントには上限あり(月間10,000ポイント)。

たとえば楽天市場では、毎週火曜日と木曜日に楽天市場で買い物をすると楽天市場での買い物で1倍(※1)+楽天カード通常分として1倍(※2)+楽天カード特典分として1倍(※3)+楽天市場特典分として1倍(※4)のポイントが付与されます。

※1:商品ごとの税抜購入金額(クーポン利用後)100円につき1ポイント(通常ポイント)
※2:楽天カード通常分は、楽天市場でのカード利用額100円につき1ポイント(通常ポイント)
※3:楽天カード特典分は、楽天市場でのカード利用額(消費税・送料・ラッピング料除く)100円につき1ポイント(期間限定ポイント)
※4:楽天カード特典分は楽天市場で開催中のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の特典、月間獲得ポイントには上限あり
楽天市場や楽天トラベルなどから選べるポイントアップ特典
画像引用:楽天カード

また、楽天トラベル特典では「楽天トラベル特典分+1倍加算」のほか、旅行の際の出発時にご自宅などから空港へ、または到着時に空港から自宅などへ手荷物を無料で配送できる「手荷物宅配サービス」が利用可能です。

楽天市場や楽天トラベルなどから選べるポイントアップ特典
画像引用:楽天カード
楽天プレミアムカードの詳細はこちら

楽天証券のポイント還元率がアップする

楽天証券のポイント還元率がアップする
画像引用:楽天カード

楽天プレミアムカードでは、楽天証券で投信積立クレジット決済を行うとポイント還元率がアップします。

投信積立クレジット決済のポイント還元率は楽天カードの場合0.5%、楽天ゴールドカードの場合0.75%のところ、楽天プレミアムカードは1.0%という高い還元率であるため(※)、投信積立クレジット決済をするなら楽天プレミアムカードが最もお得といえるでしょう。

なお、楽天カードでクレカ積立のポイントが付与されるのは月10万円までです。

※代行手数料年率0.4%(税込み)未満の銘柄の場合
楽天証券のクレカ積立は楽天カードがおすすめ!クレジットカードでつみたてNISAを始めよう

海外旅行傷害保険が自動付帯

楽天プレミアムカードには海外旅行傷害保険が自動付帯されています。

海外旅行傷害保険はけがや病気、携行品の破損など、海外旅行における不慮の事故に対応しており、傷害死亡・後遺障害保険金には最高5,000万円が補償されます。

プレミアムカードの会員資格期間中に補償される内容と保険金額は以下の通りです。

海外旅行で使えるクレジットカードおすすめランキング!手数料を徹底比較

国内空港ラウンジを無料で利用できる

国内空港ラウンジを無料で利用できる
画像引用:楽天カード

楽天プレミアムカードでは、楽天プレミアムカードと当日航空券(もしくは半券)を提示することで対象の国内空港ラウンジを無料で利用できます。

ラウンジによってはアルコール飲料やシャワールームなどのサービス(一部有料)も用意されているため、急な出張でも安心なのが魅力。

また、家族カード会員もカードを持参すれば本カード会員と同じ条件でラウンジを利用できます。

空港ラウンジが使えるクレジットカード13選!利用回数や対象ラウンジ、保険で比較して最強の1枚を選ぼう

家族カードを1枚あたり年会費550円で発行できる

家族カードを1枚あたり年会費550円で発行できる
画像引用:楽天カード

楽天プレミアムカードでは、家族カードを1枚あたり年会費550円(税込)で発行できます。

これは他社のゴールドカードやプラチナカードと比較しても大きなメリット。家族カードを利用すると、楽天市場や楽天トラベルでのポイント還元率が本会員と同様に適用され、効率的にポイントを貯められます。さらに、家族カードで得たポイントは本会員と合算できるため、家族全体で効果的にポイントを活用できます。

また、家族カードでも海外旅行傷害保険が付帯されるため、出費を抑えながら保障を確保できるのも魅力です。

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楽天プレミアムカードのデメリット

楽天プレミアムカードのデメリット
画像引用:PIXTA

楽天プレミアムカードにはメリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは特におさえておきたい3つのデメリットを紹介します。

ホテルやレストランの優待特典はついていない

楽天プレミアムカードには、高級ホテルやレストランでの優待特典が含まれていません。

他社のゴールドカードやプレミアムカードでは、無料宿泊や割引などを提供しているケースが多いため、旅行や外食で特別な優遇を求める人にとっては物足りなさを感じる場合もあるでしょう。

しかし、楽天プレミアムカードは楽天トラベルのポイント還元率アップやプライオリティ・パスの提供が補完的なメリットです。そのため、ホテルやレストランなどの優待よりもポイントや利用額の還元を重視するユーザーには向いているといえます。

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公共料金の支払いではポイント還元率がダウン

楽天プレミアムカードを公共料金の支払いに利用する場合、還元率が0.2%に低下します。通常時の還元率は1.0%であるため、公共料金が家計の大きな割合を占める家族にとっては、ポイントの期待値がかなり下がる可能性があります。

たとえば、月に2万円の公共料金を支払った場合は、年間のポイント還元額は通常の約2,400円からわずか480円に減少します。毎月の公共料金の支払いでポイントが貯まりにくいのは楽天プレミアムカードの大きなデメリットといえるでしょう。

なお、楽天銀行デビットカード(JCB)は公共料金の支払いでも1.0%と還元率が高いのが特徴。そのため、公共料金の支払いでもポイントを貯めたいという人は楽天銀行デビットカードを併用するのもおすすめです。

プライオリティ・パスの同伴者は有料

楽天プレミアムカードで発行するプライオリティ・パスは、本会員は無料で利用できますが、同伴者がラウンジを利用する場合、1回あたりUS35$の追加料金が発生します。家族や友人と一緒に旅行する際、この費用が大きな負担になる可能性があります。

他社には同伴者も無料で利用できるカードが存在するため、複数人で頻繁にラウンジを利用する人には不向き。ただし、一人で旅行する場合やラウンジを重視しない場合、この制限は特に問題にならないでしょう。

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楽天プレミアム カードと楽天ゴールドカードの違いを比較

楽天プレミアムカードと楽天ゴールドカードは、どちらも楽天グループが提供するカードですが、年会費や付帯特典の充実度に違いがあります。

楽天プレミアムカードの年会費は11,000円(税込)で、4種類の付帯保険や楽天マガジン、楽天ミュージックなどから選べるポイントアップ特典などが付帯されています。一方、楽天ゴールドカードの年会費は2,200円(税込)と手頃ですが、付帯特典は楽天プレミアムカードと比べると国内空港ラウンジや楽天カードトラベルデスクなどの基本的なサービスに限られるのが特徴です。

また、楽天プレミアムカードは、投資信託積立でのポイント還元率が1.0%となり、楽天ゴールドカードの0.75%よりも高いのも大きな違いです。楽天グループのサービスを頻繁に利用する場合は、楽天プレミアムカードの方がポイント還元の恩恵を得やすいといえます。ただし、年会費が高いため、その分を回収できるかが重要です。

楽天ゴールドカードは、年会費が手頃なため初めてゴールドカードを持つ人や、少額の利用で十分な特典を得たい人に向いています。自身の利用頻度や旅行などのライフスタイル、楽天市場での購入額に基づく損益分岐点を考慮して判断しましょう。

※1:一部ポイント還元の対象外、もしくは、還元率が異なる場合あり
※2:楽天市場でのカード利用額100円につき1ポイント(通常ポイント)、楽天市場でのカード利用額(消費税・送料・ラッピング料除く)100円につき1ポイント(期間限定ポイント)。楽天市場で開催中のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の特典。特典(期間限定ポイント含む)進呈には上限や条件あり
※3:海外空港ラウンジは無料で申し込みできるプライオリティ・パスによるサービス。別途、楽天e-NAVIより申込手続きが必要。年間5回まで無料で利用可能(6回目以降は1回あたりUS35$)
※4:信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%(税込)未満のファンドが対象。代行手数料が年率0.4%(税込)以上のファンドは、楽天ブラックカードは2.0%還元、その のカードは一律1.0%還元

楽天プレミアムカードの損益分岐点

楽天プレミアムカードの損益分岐点
画像引用:PIXTA

楽天プレミアムカードの年会費は11,000円(税込)で、この額を上回る特典やポイントを獲得できるかどうかが損益分岐点になります。楽天市場での買い物を例にすると、年間利用額が55万円から212万円の範囲で損益が変動するため、月に約17万6,900円(年間約212万円)を利用するケースでは、ポイント還元だけで年会費をカバーできる計算になります。

しかし、楽天市場で年間55万円以上を利用すれば、十分に年会費を回収できる可能性が高いです。楽天トラベルの特典やプライオリティ・パスの無料発行など、カード特典を活用すれば、さらにお得感が増します。たとえば、楽天トラベルを利用する場合、ポイント還元率が通常よりも高くなるため、頻繁に旅行に行く人にとっては特に魅力的です。

また、楽天市場の火曜や木曜に買い物をすることで還元率を引き上げられる特典も注目。誕生月ポイントアップや楽天証券でのクレカ積立の1.0%還元を組み合わせると、さらに効率的に年会費分を回収できます。

このように、特典を活用した計画的な利用が楽天プレミアムカードの価値を引き出す鍵です。

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