MT4を導入している国内FX業者は複数存在し、スプレッドや取扱通貨ペア数、スキャルピング可否など、業者ごとに様々な特徴があります。そのため、どのFX会社でMT4を利用すべきか判断に迷うケースが多いようです。
この記事では、そのようなお悩みに解決すべく「MT4(メタトレーダー4)」が使える国内のおすすめFX業者・証券会社をランキング形式で徹底比較しています。
「MT4が使えるおすすめの国内FX業者は?」「証券会社ごとに何が違う?NDD方式の方がいい?」などと気になる方は、ぜひ参考にしてみてください!
MT4対応の国内FX業者を一覧表で徹底比較!
ここでは以下の5つポイントに沿って、MT4対応の国内FX業者5社を一覧表で徹底比較します。
- スプレッド
- MT4からの発注・分析
- スキャルピング可否
- MT5対応
- 取扱い通貨ペア数
NET MONEY編集部のおすすめ
総合力の高い「FXTF」一択!
実はMT4に対応している業者は、そうでない業者と比べてスプレッドがやや広い傾向にありますが、FXTFは業界トップクラスの狭いスプレッドを提供しています。また、平日(祝日も含む)8時から22時まで電話で問い合わせができる、充実のサポート体制も高評価です。
スキャルピング取引をメインにMT4を使いたいのであれば、スキャルピングを公認しているFX業者を選ぶと安心です。スキャルピングを裁量取引でする場合はJFX、自動売買でするなら外為ファイネストを利用するのがよいでしょう。
通貨ペアと情報量が多い「OANDA証券」
OANDA証券は取扱通貨ペア数が40通貨ペアと多く、また世界中のトレーダーの取引状況を把握できます。MT4の後継バージョンであるMT5にも対応しているため、中上級者は利用してみるのも良いでしょう。
MT4対応の国内FX業者・証券会社の特徴を解説!
上記の一覧表で紹介した、MT4対応の国内FX業者・証券会社5社の特徴を解説します。
ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」
- 世界で最も利用されている取引ツールMT4が使える
- 米ドル円のスプレッドが0.1銭と非常に狭い
- 24時間のサポート体制を取っており、FX初心者でも安心
- スキャルピングが禁止されている
- スワップポイントが低め
スプレッド(ドル/円) | 0.2銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 100万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | あり |
オリジナルインジケーター | あり |
ゴールデンウェイ・ジャパンは業界でもトップクラスの狭いスプレッドを提供しており、特に短期売買がメインのトレーダーにおすすめのFX業者です。
例えば、ドル/円は0.2銭、ユーロ/円は0.4銭、ポンド/円は0.6銭といったように、ゴールデンウェイ・ジャパンでは人気通貨ペアにおいて狭いスプレッドを実現しています。
FX業者 /証券会社 |
FXTF | JFX | OANDA証券 | 楽天FX | 外為ファイネスト |
---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭 | 0.2銭 | 0.3~1.1銭 | 0.5銭 ※1 |
0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 0.4~1.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 0.9~2.2銭 | 2.0銭 ※1 |
1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.5~0.6pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 0.8~1.1pips | 1.2pips ※1 |
0.6~0.8pips ※2 |
EA(自動売買)取引においても、対象の5通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/ドル)で1万通貨あたり20円の手数料が発生するものの、手数料を含めても低コストでの自動売買が可能です。
さらにWebブラウザ版のMT4は、WindowsだけでなくMacにも対応しているため、Macユーザーでもインストール不要で手軽にMT4を利用できます。また、FX以外にもダウ先物や日経225先物、金などのCFD銘柄や、ビットコイン/円やイーサリアム/円といった暗号資産銘柄をチャートに表示し、取引の参考にすることも可能です。
\総合力が高く初心者におすすめ/
JFX「MT4チャート」【スキャルピング公認】
- 約定スピードが最速0.001秒と非常に速い
- スキャルピングが公認されている
- 高金利通貨ペア以外のスワップポイントが低め
- 証拠金維持率100%以下で強制ロスカットされる
スプレッド(ドル/円) | 0.2銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 100万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | なし |
オリジナルインジケーター | あり |
JFXは、スキャルピングを公認している数少ないFX業者の一つです。スプレッドも狭く、スキャルピングを希望するトレーダーに適しています。
MT4での直接発注はできませんが、分析ツールとして活用可能です。JFX独自の取引ツールと組み合わせることで、効果的なスキャルピングが実現できます。
JFXが提供する取引ツール「MATRIX TRADER」は、最速0.001秒の約定スピードや27種類の注文方法など、短期売買に特化した便利な機能を備えています。このツールとチャート機能に優れたMT4を併用することで、分析と注文を理想的な環境で行うことが可能です。
また、JFXはスキャルピングに役立つオリジナルインジケーターを多数提供しています。例えば、超短時間で利益を狙うトレーダーに人気のある「10秒足チャートを描画できるインジケーター」など、スキャルピングを強力にサポートするツールが揃っています。
加えて、重要な経済指標の結果をほぼリアルタイムで配信する「ロイター経済指標速報」や、元為替ディーラーである小林社長が短期売買方針などを解説する「小林芳彦のマーケットナビ」など、スキャルピングに役立つ情報コンテンツも盛り沢山です。
\スキャル裁量取引なら/
OANDA証券「MT4・スタンダードプラン」
- 取り扱い通貨ペアが豊富
- MT4やtradingview等分析機能が豊富
- スプレッドがやや広い
- スワップポイントが低い
スプレッド(ドル/円) | 0.3~1.0銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1万通貨 |
最大注文数量 | 50~300万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | あり |
オリジナルインジケーター | あり |
OANDA証券の特徴的な強みは、グローバルな顧客基盤を活かしたオーダーブック(注文情報)の提供にあります。世界中の取引状況をグラフ化して公開することで、他のFX業者との差別化を実現しています。
注文情報を提供しているFX業者は他にも存在しますが、日本だけでなく世界中の顧客データを提供している点は、国際的な証券会社であるOANDA証券ならではの魅力と言えるでしょう。
注文情報はインジケーターを追加することで、MT4のチャート上に表示可能です。
取扱通貨ペア数においても、OANDA証券40通貨ペアと充実しておりマイナー通貨ペアを取引したい中上級者のニーズにも対応しています。
FX業者 /証券会社 |
FXTF | JFX | OANDA証券 | 楽天FX | 外為ファイネスト |
---|---|---|---|---|---|
取扱通貨 ペア数 |
30 | 41 | 40 | 28 | 29 |
また、OANDA証券はMT4の後継バージョンであるMT5にも対応しています。MT5は軽快な動作や幅広い時間軸の表示などが特徴的で、詳細な分析がスピーディーに実現可能です。
ただし、スプレッドについては常に値が変動する変動制を採用しているため、取引コストが把握しづらいという側面があります。初心者トレーダーの場合、ゴールデンウェイ・ジャパンやJFXなどの原則固定のFX業者と比べて、取引に慣れるのに多少の時間を要するかもしれません。
FX業者 /証券会社 |
FXTF | JFX | OANDA証券 | 楽天FX | 外為ファイネスト |
---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭 | 0.2銭 | 0.3~1.1銭 | 0.5銭 ※1 |
0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 0.4~1.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 0.9~2.2銭 | 2.0銭 ※1 |
1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.5~0.6pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 0.8~1.1pips | 1.2pips ※1 |
0.6~0.8pips ※2 |
\中上級者に向いている/
楽天証券「楽天MT4口座」
- 最大レバレッジを5種類の中から選択可能
- 取引で楽天ポイントがたまる
- オンラインセミナーの開催や情報配信が充実
- スワップポイントが低い
- 複数回システム障害が発生している
スプレッド(ドル/円) | 0.5銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 200万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | あり |
オリジナルインジケーター | なし |
楽天証券は、大手ネット証券で唯一MT4を導入しており、初心者でも安心してMT4を利用できる環境を提供しています。※1
また、日本国内に取引サーバーを設置するなど、信頼性と安全性に重点を置いているのが楽天証券の特徴です。
楽天証券では「楽天MT4CFD」というサービスを提供しており、MT4を使って日経225先物やS&P500先物、金などのCFDを取引できます。これは楽天証券を利用する大きなメリットの一つです。
お客様が次の各号のいずれかに該当する場合、または期限の利益の喪失事由に該当した場合、当社は楽天FXに係る全ての契約を解除することができるものとします。(中略)
(16)取引の方法の如何にかかわらず、当社が、短時間における連続した取引、インターバンク市場の混乱を招く取引、当社のカバー取引に影響を及ぼす取引、または、過度な取引等不適切な取引であると判断したとき又はそのおそれがあるとき
引用:楽天FX取引規定(店頭外国為替証拠金取引)
\楽天サービス利用者は必見/
外為ファイネスト【スキャルピング公認】
- プロ向け口座のスプレッドは狭い
- スキャルピングが公認されている
- スワップポイントが低い
- スプレッドが広い
スプレッド(ドル/円) | 0.1~0.6銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 1,000万通貨 |
取引方式 | NDD方式 |
Webブラウザ版 | あり(MT5版のみ) |
オリジナルインジケーター | あり |
外為ファイネストはEA(自動売買)の利用制限がなく、スキャルピングを公認している点が特徴です。EAには多様なトレードスタイルが存在し、特にスキャルピング型のEAを使いたい場合、外為ファイネストは魅力的な選択肢となります。
MT5にも対応しており、MT5ではWebブラウザ版を通じて手軽に取引可能です。ただし、スプレッドは狭いものの変動制であるため、初心者にとっては取引がやや複雑に感じられる可能性があります。
FX業者 /証券会社 |
FXTF | JFX | OANDA証券 | 楽天FX | 外為ファイネスト |
---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭 | 0.2銭 | 0.3~1.1銭 | 0.5銭 ※1 |
0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 0.4~1.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 0.9~2.2銭 | 2.0銭 ※1 |
1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.5~0.6pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 0.8~1.1pips | 1.2pips ※1 |
0.6~0.8pips ※2 |
\スキャルを自動売買で行うなら/
MT4のEAで金(ゴールド)取引が行える国内FX業者は?
金(ゴールド)は、その高いボラティリティから大きな利益が期待できる取引対象として人気があり、MT4では金を対象としたEAが多数開発されています。
金をEAで取引できる国内FX業者としては、楽天証券やOANDA証券が挙げられます。
一方、ゴールデンウェイ・ジャパンやJFX、外為ファイネストでは、MT4を用いたチャート表示のみが可能であり、取引はできません。
楽天証券やOANDA証券では、金をFXのようにレバレッジを活かして取引でき、「買い」と「売り」の両方から取引を始められます。またMT4を活用することにより、オリジナルインジケーターの使用や自動売買システムの導入など、柔軟性の高い環境で金を取引可能です。
金のEAはFXのEAと同じように設定と運用ができるため、導入について難しく考える必要はありません。さらなる利益の追求や、リスクヘッジを目的として活用してみるとよいでしょう。
MT4のサービスはいつ終了する?
MT4の後継であるMT5が2010年にリリースされているにもかかわらず、MT4のサービス終了時期について開発元のメタクォーツ社(MetaQuotes)は明らかにしていません。将来的にMT4が使えなくなる可能性はあるものの、様々な理由からユーザーのMT5への移行が進んでいないのが現状です。
理由の一つとして、MT4のEAやインジケーターがMT5でそのまま使えない点が挙げられます。MT4とMT5ではプログラム言語が異なるため、MT5で従来のEAやインジケーターを利用するには、MT5のプログラム言語であるMQL5で作成し直す必要があります。
しかし、現時点ではMQL5に対応できる開発者が少なく、対応できたとしても作り直す手間がかかることから、MT5用のEAやインジケーターの数はMT4と比べて少ない状況です。そのため、多くのユーザーがMT4の使用を継続しており、メタクォーツ社もMT4のサービスをすぐに終了することは難しいと考えられます。