
MT4(MetaTrader4)とは、FXやCFD取引に使われる無料の高機能ツールです。チャート分析や自動売買が簡単に行えます。
MT4を導入している国内FX業者は複数存在し、スプレッドや取扱通貨ペア数、スキャルピング可否など、業者ごとに様々な特徴があります。
この記事では、国内の金融庁に登録されていて、MT4が使えるおすすめFX業者・証券会社をランキング形式で徹底比較しています。
「MT4が使えるおすすめの国内FX業者は?」「証券会社ごとに何が違う?NDD方式の方がいい?」などと気になる方は、ぜひ参考にしてみてください!
MT4対応の国内FX業者を一覧表で徹底比較!
ここでは以下の5つポイントに沿って、MT4対応の国内FX業者5社を一覧表で徹底比較します。
- スプレッドの狭さ
- MT4からの発注・分析
- スキャルピング可否
- スワップポイントの高さ
- 取扱い通貨ペア数
※2 ポンドドルは2024年10月15日23時ごろのスプレッド(公式サイト未掲載のため)
NET MONEY編集部のおすすめ
総合力の高い「FXTF」一択!
実はMT4に対応している業者は、そうでない業者と比べてスプレッドがやや広い傾向にありますが、FXTFは業界トップクラスの狭いスプレッドを提供しています。また、平日(祝日も含む)8時から20時まで電話で問い合わせができる、充実のサポート体制も高評価です。
スキャルピング取引をメインにMT4を使いたいのであれば、スキャルピングを公認しているFX業者を選ぶと安心です。スキャルピングを裁量取引でする場合はJFX、自動売買でするなら外為ファイネストを利用するのがよいでしょう。
通貨ペアと情報量が多い「OANDA証券」
OANDA証券は取扱通貨ペア数が40通貨ペアと多く、また世界中のトレーダーの取引状況を把握できます。MT4の後継バージョンであるMT5にも対応しているため、中上級者は利用してみるのも良いでしょう。
上記の一覧表で紹介した、MT4対応の国内FX業者・証券会社5社の特徴を解説します。
ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」

- 世界で最も利用されている取引ツールMT4が使える
- 平日18時~24時限定で米ドル円のスプレッドが0銭(2025年5月末まで)※
- 平日(祝日も含む) 8:00から20:00まで問合せ可能で、FX初心者でも安心
- スワップポイントが低め
スプレッド(ドル/円) | 0.2銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 100万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | あり |
オリジナルインジケーター | あり |
ゴールデンウェイ・ジャパンは業界でもトップクラスの狭いスプレッドを提供しており、特に短期売買がメインのトレーダーにおすすめのFX業者です。

例えば、ドル/円は0.2銭、ユーロ/円は0.4銭、ポンド/円は0.6銭といったように、ゴールデンウェイ・ジャパンでは人気通貨ペアにおいて狭いスプレッドを実現しています。
FX業者 /証券会社 |
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---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭 | 0.2銭 | 0.5銭 ※1 |
0.3~1.1銭 | 0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.4~1.4銭 | 0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 2.0銭 ※1 |
0.9~2.2銭 | 1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.6pips | 0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 1.2pips ※1 |
0.8~1.1pips | 0.6~0.8pips ※2 |
※2 ポンドドルは2024年10月15日23時ごろのスプレッド(公式サイト未掲載のため)
EA(自動売買)取引においても、対象の5通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/ドル)で1万通貨あたり20円の手数料が発生するものの、手数料を含めても低コストでの自動売買が可能です。
さらにWebブラウザ版のMT4は、WindowsだけでなくMacにも対応しているため、Macユーザーでもインストール不要で手軽にMT4を利用できます。また、FX以外にもダウ先物や日経225先物、金などのCFD銘柄や、ビットコイン/円やイーサリアム/円といった暗号資産銘柄をチャートに表示し、取引の参考にすることも可能です。

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JFX「MT4チャート」【スキャルピング公認】

- 約定スピードが最速0.001秒と非常に速い
- スキャルピングが公認されている
- 高金利通貨ペア以外のスワップポイントが低め
- 証拠金維持率100%以下で強制ロスカットされる
スプレッド(ドル/円) | 0.2銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 100万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | なし |
オリジナルインジケーター | あり |
JFXは、スキャルピングを公認している数少ないFX業者の一つです。スプレッドも狭く、スキャルピングを希望するトレーダーに適しています。
MT4での直接発注はできませんが、分析ツールとして活用可能です。JFX独自の取引ツールと組み合わせることで、効果的なスキャルピングが実現できます。

JFXが提供する取引ツール「MATRIX TRADER」は、最速0.001秒の約定スピードや27種類の注文方法など、短期売買に特化した便利な機能を備えています。このツールとチャート機能に優れたMT4を併用することで、分析と注文を理想的な環境で行うことが可能です。
また、JFXはスキャルピングに役立つオリジナルインジケーターを多数提供しています。例えば、超短時間で利益を狙うトレーダーに人気のある「10秒足チャートを描画できるインジケーター」など、スキャルピングを強力にサポートするツールが揃っています。

加えて、重要な経済指標の結果をほぼリアルタイムで配信する「ロイター経済指標速報」や、元為替ディーラーである小林社長が短期売買方針などを解説する「小林芳彦のマーケットナビ」など、スキャルピングに役立つ情報コンテンツも盛り沢山です。

\スキャル裁量取引なら/
楽天証券「楽天MT4口座」

- 最大レバレッジを5種類の中から選択可能
- 取引で楽天ポイントがたまる
- オンラインセミナーの開催や情報配信が充実
- スワップポイントが低い
- 複数回システム障害が発生している
スプレッド(ドル/円) | 0.5銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 200万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | あり |
オリジナルインジケーター | なし |
楽天証券は、大手ネット証券で唯一MT4を導入しており、初心者でも安心してMT4を利用できる環境を提供しています。※1
また、日本国内に取引サーバーを設置するなど、信頼性と安全性に重点を置いているのが楽天証券の特徴です。
楽天証券では「楽天MT4CFD」というサービスを提供しており、MT4を使って日経225先物やS&P500先物、金などのCFDを取引できます。これは楽天証券を利用する大きなメリットの一つです。

お客様が次の各号のいずれかに該当する場合、または期限の利益の喪失事由に該当した場合、当社は楽天FXに係る全ての契約を解除することができるものとします。(中略)
(16)取引の方法の如何にかかわらず、当社が、短時間における連続した取引、インターバンク市場の混乱を招く取引、当社のカバー取引に影響を及ぼす取引、または、過度な取引等不適切な取引であると判断したとき又はそのおそれがあるとき
引用:楽天FX取引規定(店頭外国為替証拠金取引)

\楽天サービス利用者は必見/
OANDA証券「MT4・スタンダードプラン」

- 取り扱い通貨ペアが豊富
- MT4やtradingview等分析機能が豊富
- スプレッドがやや広い
- スワップポイントが低い
スプレッド(ドル/円) | 0.3~1.0銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1万通貨 |
最大注文数量 | 50~300万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | あり |
オリジナルインジケーター | あり |
OANDA証券の特徴的な強みは、グローバルな顧客基盤を活かしたオーダーブック(注文情報)の提供にあります。世界中の取引状況をグラフ化して公開することで、他のFX業者との差別化を実現しています。
注文情報を提供しているFX業者は他にも存在しますが、日本だけでなく世界中の顧客データを提供している点は、国際的な証券会社であるOANDA証券ならではの魅力と言えるでしょう。

注文情報はインジケーターを追加することで、MT4のチャート上に表示可能です。

取扱通貨ペア数においても、OANDA証券40通貨ペアと充実しておりマイナー通貨ペアを取引したい中上級者のニーズにも対応しています。
FX業者 /証券会社 |
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---|---|---|---|---|---|
取扱通貨 ペア数 |
30 | 41 | 40 | 28 | 29 |
また、OANDA証券はMT4の後継バージョンであるMT5にも対応しています。MT5は軽快な動作や幅広い時間軸の表示などが特徴的で、詳細な分析がスピーディーに実現可能です。
ただし、スプレッドについては常に値が変動する変動制を採用しているため、取引コストが把握しづらいという側面があります。初心者トレーダーの場合、ゴールデンウェイ・ジャパンやJFXなどの原則固定のFX業者と比べて、取引に慣れるのに多少の時間を要するかもしれません。
FX業者 /証券会社 |
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---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭 | 0.2銭 | 0.3~1.1銭 | 0.5銭 ※1 |
0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 0.4~1.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 0.9~2.2銭 | 2.0銭 ※1 |
1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.5~0.6pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 0.8~1.1pips | 1.2pips ※1 |
0.6~0.8pips ※2 |
※2 ポンドドルは2024年10月15日23時ごろのスプレッド(公式サイト未掲載のため)

\中上級者に向いている/
外為ファイネスト【スキャルピング公認】
- プロ向け口座のスプレッドは狭い
- スキャルピングが公認されている
- スワップポイントが低い
- スプレッドが広い
スプレッド(ドル/円) | 0.1~0.6銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 1,000万通貨 |
取引方式 | NDD方式 |
Webブラウザ版 | あり(MT5版のみ) |
オリジナルインジケーター | あり |
外為ファイネストはEA(自動売買)の利用制限がなく、スキャルピングを公認している点が特徴です。EAには多様なトレードスタイルが存在し、特にスキャルピング型のEAを使いたい場合、外為ファイネストは魅力的な選択肢となります。
MT5にも対応しており、MT5ではWebブラウザ版を通じて手軽に取引可能です。ただし、スプレッドは狭いものの変動制であるため、初心者にとっては取引がやや複雑に感じられる可能性があります。
FX業者 /証券会社 |
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---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭 | 0.2銭 | 0.3~1.1銭 | 0.5銭 ※1 |
0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 0.4~1.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 0.9~2.2銭 | 2.0銭 ※1 |
1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.5~0.6pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 0.8~1.1pips | 1.2pips ※1 |
0.6~0.8pips ※2 |
※2 ポンドドルは2024年10月15日23時ごろのスプレッド(公式サイト未掲載のため)

\スキャルを自動売買で行うなら/
MT4対応の国内FX業者・証券会社を選ぶポイント
MT4を使って効果的に取引するためには、業者選びで失敗しないためのポイントを押さえることが重要です。ここでは、MT4対応の国内FX業者を選ぶ上で重要な5つの基準をご紹介します。
①スプレッドの狭さ
FXで利益をしっかり残すためには、取引時に発生するコストであるスプレッドができる限り狭いFX業者を選ぶことが重要です。特に、スキャルピングやデイトレードでは取引回数が多くなることから、スプレッドがわずかに広いだけでも、長期的に見ると利益が圧迫されてしまいます。
例えば、FX業者Aの米ドル/円のスプレッドが0.2銭、FX業者Bが0.4銭である場合、500
回取引すると差は計100銭です(0.4銭-0.2銭×500回=100銭)。これは10万通貨での取引で10万円の差に相当します。
MT4対応の国内FX業者の中では、FXTFとJFXは米ドル/円のスプレッドが0.2銭と非常に狭いです。スプレッドは基本的に各FX業者の公式サイトに明記されているため、取引をする前に必ず確認しましょう。
②MT4から分析や発注ができるか
短期売買をする人は、MT4でのチャート分析だけでなく、そのまま発注できる業者が有利です。というのも、MT4で分析した結果をもとに、スムーズに注文操作まで一貫して行える環境であれば、タイミングのズレや誤操作のリスクを抑え、取引チャンスを逃す心配も減らせるからです。
例えば、「MT4のテクニカル指標で売買サインが出た!よし発注だ!」と思っても、別の取引ツールを立ち上げないと注文できなければ、エントリーチャンスを逃したり、発注ミスにつながってしまうかもしれません。
MT4で分析から発注まで可能なFX業者には、FXTFやOANDA証券、楽天FX、外為ファイネストなどがあります。特に、OANDA証券は取引で利用できる独自開発のインジケーターを無料で多数配布しており、より高度な分析を行ったり、日々の分析を素早く行ったりしやすいです。
特に、取引の効率性を考えるなら、MT4上で分析から発注までの一連の操作が行える業者を選びましょう。
③スキャルピングに対応しているか
スキャルピングを行うなら、スキャルピングを明確に認めている業者を選ぶとよいでしょう。なぜなら、スキャルピングが禁止されている業者も存在し、万が一規約違反だと判断されると、口座凍結や利益取り消しのリスクがあるからです。
スキャルピングとは、数秒から数分という短時間で、何度も売買を繰り返して利益を積み重ねるトレードスタイルのことです。

例えば、FXTFやJFX、外為ファイネストは公式サイト上でスキャルピングを明確に許可しており、短期売買を好むトレーダーから高い評価を得ています。スキャルピングをメインのトレードスタイルにしている人は、事前に利用規約やFAQをよく読み、スキャルピングを許可している業者を選びましょう。
④スワップポイントの高さ
金利差を活かしたスワップポイント狙いの投資を考えている人は、スワップポイントの水準もチェックすべきです。というのも、長期間ポジションを保有することが前提となるスワップポイント狙いの投資では、スワップポイントの日々の付与額がパフォーマンスを大きく左右するからです。
1日単位では差がわずかであっても、長期保有をした場合には差が大きくなるため、スワップポイントの水準は慎重にチェックしましょう。
FXTF※1 | JFX | OANDA証券※2 | 楽天FX | 外為ファイネスト | |
---|---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 153円 | 153円 | 120.9円 | 158円 | 133円 |
トルコリラ/円 | 0円 | 38円 | 29.9円 | 10円 | 取扱無し |
メキシコペソ/円 | 17円 | 18円 | 14.1円 | 17円 | 取扱無し |
※1 MT4口座のスワップポイントは非公開のため、参考としてFXTF GX(FXTFの独自ツールで取引する口座)のスワップポイントを記載しています
※2 東京サーバーのスワップポイント
例えば、日本人ユーザーに高い人気のある米ドル/円の場合、楽天FXのスワップポイントが高いです。一方、トルコリラ/円やメキシコペソ/円といった高金利通貨ペアであれば、JFXが高くなっています。
スワップポイントは日々変動するため、FX業者の公式ページで最新情報を確認し、比較検討するようにしましょう。
⑤取扱い通貨ペア数の多さ
多くの通貨ペアを取り扱っている業者を選ぶことで、より柔軟な戦略が可能になります。なぜなら、通貨ペアの選択肢が多ければ、分散投資をしたり、取引チャンスを増やしたりしやすくなるからです。
例えば、JFXでは41種類、OANDA証券では40種類の通貨ペアが提供されており、バリエーションが豊富です。取引量が多く流動性の高い米ドル/円やユーロ/米ドル、ユーロ/円、ポンド/円といった主要通貨ペアの他にも、トルコリラ/円やメキシコペソ/円、中国人民元/円など、多様な通貨ペアを取引することができます。
特定の通貨に依存せず、多角的な取引を行いたい人には、通貨ペアの豊富さが業者選びの重要なポイントになります。
海外のMT4対応証券会社と国内FX業者はどちらがおすすめ?
海外FX業者 | 国内FX業者 | |
メリット | ・MT4に対応している業者が多い ・最大レバレッジが高い ・ボーナスが豊富 ・追証が無い ・ロスカットの基準が低い |
・安全性が高い ・公式サイトが分かりやすい ・スプレッドが狭い ・申告分離課税が適用される |
デメリット | ・安全性が低い ・公式サイトが分かりにくい ・スプレッドが広い ・累進課税が適用される |
・MT4に対応している業者が少ない ・最大レバレッジが低い ・ボーナスが少なめ ・追証がある ・ロスカットの基準が高い |
海外FX業者は取引ツールとしてMT4を採用していることが多く、MT4を使って取引をしたい場合には、国内FX業者だけでなく海外FX業者も選択肢の一つとなります。ただし、2者には大きな違いがあるため、向いている人のタイプが異なります。
海外FX業者は、まず少ない資金で大きなリターンを狙いたいという人に向いています。中には1,000倍を超える最大レバレッジを提供する業者もあり、高いリスクは伴うものの、取引が上手くいけば一気に大きく稼げる可能性もあります。
加えて、取引で使える資金を増やしてから、取引に臨みたい人にも向いています。というのも、海外FX業者は国内FX業者と比べ、ボーナスが充実している傾向があるからです。自分で用意できる資金が少なかったとしても、口座開設や入金をした際にもらえるボーナスを証拠金に加えることで、より大きな規模の取引をすることができます。
ただし、海外FX業者は日本の金融庁の認可を受けておらず、出金拒否などを行う業者も存在することには注意が必要です。また、公式サイトの日本語が不自然だったり、日本語によるチャットやメールができなかったりする業者もあり、初心者の人はハードルが高いと感じるかもしれません。
一方、国内FX業者は、まず安心して取引を行いたいという人に向いています。国内FX業者は日本の金融庁の認可を受けていることから、高い安全性を誇ります。例えば、レバレッジ規制や信託保全、自己資本規制比率など、様々な形で投資家の不利益にならないような対策が取られているのです。
さらに、スキャルピングやデイトレードなどをメインとするトレーダーにも、国内FX業者は向いています。海外FX業者と比べて国内FX業者の方がスプレッドが狭い傾向があるため、取引回数が多いトレーダーは有利になりやすいです。
国内FX業者と海外FX業者のどちらを選ぶかはトレーダー次第ですが、初心者の場合は安全性が高く、安心して取引できる国内FX業者がよいでしょう。
MT4のEAで金(ゴールド)取引が行える国内FX業者は?
金(ゴールド)は、その高いボラティリティから大きな利益が期待できる取引対象として人気があり、MT4では金を対象としたEAが多数開発されています。
金をEAで取引できる国内FX業者としては、楽天証券やOANDA証券が挙げられます。

一方、ゴールデンウェイ・ジャパンやJFX、外為ファイネストでは、MT4を用いたチャート表示のみが可能であり、取引はできません。
楽天証券やOANDA証券では、金をFXのようにレバレッジを活かして取引でき、「買い」と「売り」の両方から取引を始められます。またMT4を活用することにより、オリジナルインジケーターの使用や自動売買システムの導入など、柔軟性の高い環境で金を取引可能です。
金のEAはFXのEAと同じように設定と運用ができるため、導入について難しく考える必要はありません。さらなる利益の追求や、リスクヘッジを目的として活用してみるとよいでしょう。
MT4のサービスはいつ終了する?

MT4の後継であるMT5が2010年にリリースされているにもかかわらず、MT4のサービス終了時期について開発元のメタクォーツ社(MetaQuotes)は明らかにしていません。将来的にMT4が使えなくなる可能性はあるものの、様々な理由からユーザーのMT5への移行が進んでいないのが現状です。
理由の一つとして、MT4のEAやインジケーターがMT5でそのまま使えない点が挙げられます。MT4とMT5ではプログラム言語が異なるため、MT5で従来のEAやインジケーターを利用するには、MT5のプログラム言語であるMQL5で作成し直す必要があります。
しかし、現時点ではMQL5に対応できる開発者が少なく、対応できたとしても作り直す手間がかかることから、MT5用のEAやインジケーターの数はMT4と比べて少ない状況です。そのため、多くのユーザーがMT4の使用を継続しており、メタクォーツ社もMT4のサービスをすぐに終了することは難しいと考えられます。
詳細はこちら
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。15年以上のFXトレード歴があり、2013年に開催されたFXコンテスト(Forex.com社開催)で優勝も経験。FXを始め、株、仮想通貨、コモディティなども手広く取引している。
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