
MT4(MetaTrader4)とは、FXやCFD取引に使われる無料の高機能ツールです。チャート分析や自動売買が簡単に行えます。
MT4が使える国内FX業者は複数存在し、スキャルピング可否やスプレッド、取扱通貨ペア数など業者ごとに様々な違いがあります。
この記事では、国内の金融庁に登録されていて、MT4が使えるおすすめFX業者・証券会社をランキング形式で徹底比較しています。
「MT4が使えるおすすめの国内FX業者は?」「証券会社ごとに何が違う?NDD方式の方がいい?」などと気になる方は、ぜひ参考にしてみてください!

詳細はこちら
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。15年以上のFXトレード歴があり、2013年に開催されたFXコンテスト(Forex.com社開催)で優勝も経験。FXを始め、株、仮想通貨、コモディティなども手広く取引している。■保有資格
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
■SNS・HP等リンク
MT4が使える国内FX業者を一覧表で徹底比較!
ここでは以下の5つポイントに沿って、MT4対応の国内FX業者5社を一覧表で徹底比較します。
- スプレッドの狭さ
- MT4からの発注・分析
- スキャルピング可否
- スワップポイントの高さ
- 取扱い通貨ペア数
FX業者 /証券会社 |
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---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭※ | 0.2銭 | 0.5銭 | 0.3~1.1銭 | 0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.4~1.4銭 | 0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 2.0銭 ※1 |
0.9~2.2銭 | 1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.6pips | 0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 1.2pips ※1 |
0.8~1.1pips | 0.6~0.8pips ※2 |
MT4からの 発注・分析 |
○ | △ 分析のみ |
○ | ○ | ○ |
スキャルピング | ◎ | ◎ | △ | ○ | ◎ |
取扱通貨 ペア数 |
30 | 41 | 28 | 40 | 29 |
取引方式 | DD | DD | DD | NDD | NDD |
特徴 | スキャルOK 総合力◎ |
スキャルOK 約定力も高い |
大手証券会社で 唯一MT4導入 |
世界の取引状況 を公開 |
EA利用制限 なし |
公式ボタン | \サイト限定/ キャッシュバック有 |
※1 2024年10月15日23時ごろのスプレッド(スプレッド広告を一時的に停止中)
※2 ポンドドルは2024年10月15日23時ごろのスプレッド(公式サイト未掲載のため)
NET MONEY編集部のおすすめ
総合力の高い「FXTF」一択!
実はMT4に対応している業者は、そうでない業者と比べてスプレッドがやや広い傾向にありますが、FXTFは業界トップクラスの狭いスプレッドを提供しています。また、平日(祝日も含む)8時から20時まで電話で問い合わせができる、充実のサポート体制も高評価です。
裁量取引なら「FXTF」、「JFX」、自動売買なら「外為ファイネスト」
スキャルピング取引をメインにMT4を使いたいのであれば、スキャルピングを公認しているFX業者を選ぶと安心です。スキャルピングを裁量取引でする場合はFXTFもしくはJFX、自動売買でするなら外為ファイネストを利用するのがよいでしょう。
通貨ペアと情報量が多い「OANDA証券」
OANDA証券は取扱通貨ペア数が40通貨ペアと多く、また世界中のトレーダーの取引状況を把握できます。MT4の後継バージョンであるMT5にも対応しているため、中上級者は利用してみるのも良いでしょう。
上記の一覧表で紹介した、MT4対応の国内FX業者・証券会社5社の特徴を解説します。
ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」

- 世界で最も利用されている取引ツールMT4が使える
- 15時半~21時半限定で米ドル円のスプレッドが0銭(2025年8月29日まで)※
- 平日(祝日も含む) 8:00から20:00まで問合せ可能で、FX初心者でも安心
- スワップポイントが低め
スプレッド(ドル/円) | 0.2銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 100万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | あり |
オリジナルインジケーター | あり |
FXTFは業界でもトップクラスの狭いスプレッドを提供しており、スキャルピング取引も公認されています。そのため、特に短期売買を中心に取引したいトレーダーにおすすめのFX会社です。
一般的にMT4対応の業者はスプレッドが広めになりがちですが、FXTFなら心配は不要です。例えばドル/円は0.2銭、ユーロ/円は0.4銭、ポンド/円は0.6銭と、主要通貨ペアで非常に狭いスプレッドを実現しています。
FX業者 /証券会社 |
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---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭 | 0.2銭 | 0.5銭 ※1 |
0.3~1.1銭 | 0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.4~1.4銭 | 0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 2.0銭 ※1 |
0.9~2.2銭 | 1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.6pips | 0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 1.2pips ※1 |
0.8~1.1pips | 0.6~0.8pips ※2 |
※2 ポンドドルは2024年10月15日23時ごろのスプレッド(公式サイト未掲載のため)
また、EA(自動売買)を使った取引でもコストを抑えられます。対象の5通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/ドル)では1万通貨あたり20円の手数料がかかりますが、それを含めても低コストで自動売買が可能です。
さらに、Webブラウザ版MT4はWindowsだけでなくMacにも対応。インストール不要で、Macユーザーもすぐに利用できます。加えて、ダウ先物や日経225先物、金などのCFD銘柄や、ビットコイン/円やイーサリアム/円といった暗号資産もチャートに表示できるため、取引の参考に幅広い市場をチェックできます。
総合的に見て、FXTFはコストを抑えて取引したい短期トレーダーにとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
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JFX「MT4チャート」【スキャルピング公認】

- 約定スピードが最速0.001秒と非常に速い
- スキャルピングが公認されている
- 高金利通貨ペア以外のスワップポイントが低め
- 証拠金維持率100%以下で強制ロスカットされる
スプレッド(ドル/円) | 0.2銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 100万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | なし |
オリジナルインジケーター | あり |
JFXは、スキャルピングを公認している数少ないFX業者の一つです。スプレッドも狭く、短期売買を希望するトレーダーに適しています。
MT4で直接発注はできませんが、分析ツールとして利用可能です。JFX独自の取引ツールと組み合わせることで、効果的なスキャルピング環境を実現できます。

取引ツール「MATRIX TRADER」では、最速0.001秒の約定スピードと27種類の注文方法を搭載。チャート分析に優れたMT4と併用すれば、分析と注文を理想的な形で行えます。
さらに、JFXはスキャルピング専用のオリジナルインジケーターを多数提供しています。たとえば「10秒足チャート」を描画できるインジケーターは、超短期売買を狙うトレーダーに人気です。

加えて、経済指標速報や小林社長による相場解説などの情報コンテンツも充実。リアルタイムの情報を参考にしながら、迅速な売買判断が可能です。
このようにJFXは、スキャルピングを公認し、MT4と独自ツールを組み合わせた高機能な取引環境を提供しており、本格的に短期売買を行いたいトレーダーに最適なFX業者です。
\スキャル裁量取引なら/
楽天証券「楽天MT4口座」

- 最大レバレッジを5種類の中から選択可能
- 取引で楽天ポイントがたまる
- オンラインセミナーの開催や情報配信が充実
- スワップポイントが低い
- 複数回システム障害が発生している
スプレッド(ドル/円) | 0.5銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 200万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | あり |
オリジナルインジケーター | なし |
楽天証券は、大手ネット証券で唯一MT4を導入しており、初心者でも安心してMT4を利用できる環境を整えています。※1
また、日本国内に取引サーバーを設置しており、信頼性と安全性を重視しているのも特徴です。
提供サービス「楽天MT4CFD」では、日経225先物やS&P500先物、金などのCFD取引が可能です。
ただし、規約上「短時間での連続した取引」が禁止されているため、スキャルピングを希望する場合は他社を検討した方がよいでしょう。
お客様が次の各号のいずれかに該当する場合、または期限の利益の喪失事由に該当した場合、当社は楽天FXに係る全ての契約を解除することができるものとします。(中略)
(16)取引の方法の如何にかかわらず、当社が短時間における連続した取引、インターバンク市場の混乱を招く取引、当社のカバー取引に影響を及ぼす取引、または過度な取引等不適切な取引であると判断したとき又はそのおそれがあるとき
引用:楽天FX取引規定(店頭外国為替証拠金取引)
このように楽天証券は、大手ならではの安心感と豊富な銘柄を求める人や、デイトレードやスイングトレードを中心に行う投資家に適した選択肢といえます。
\楽天サービス利用者は必見/
OANDA証券「MT4・スタンダードプラン」

- 取り扱い通貨ペアが豊富
- MT4やtradingview等分析機能が豊富
- スプレッドがやや広い
- スワップポイントが低い
スプレッド(ドル/円) | 0.3~1.0銭 |
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最低取引単位 | 1万通貨 |
最大注文数量 | 50~300万通貨 |
取引方式 | DD方式 |
Webブラウザ版 | あり |
オリジナルインジケーター | あり |
OANDA証券の最大の特徴は、世界中の取引状況を集計したオーダーブック(注文情報)を提供している点です。グローバルな顧客基盤を活かし、他社にはない独自の情報サービスで差別化を実現しています。

注文情報を公開するFX業者は他にもありますが、日本だけでなく世界規模のデータを提供しているのはOANDAならではの魅力です。インジケーターを追加すれば、MT4チャート上に直接オーダーブックを表示できます。

取扱通貨ペアも40種類と豊富で、マイナー通貨を含め多様なニーズに対応しています。さらにMT4だけでなく後継のMT5にも対応しており、軽快な動作や多彩な時間軸を活用した詳細な分析が可能です。
FX業者 /証券会社 |
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---|---|---|---|---|---|
取扱通貨 ペア数 |
30 | 41 | 40 | 28 | 29 |
一方で、スプレッドは常に変動する「変動制」を採用しているため、コストが分かりにくいデメリットがあります。特に初心者は、JFXやゴールデンウェイ・ジャパンといった原則固定スプレッドの業者と比べて慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
FX業者 /証券会社 |
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---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭 | 0.2銭 | 0.3~1.1銭 | 0.5銭 ※1 |
0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 0.4~1.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 0.9~2.2銭 | 2.0銭 ※1 |
1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.5~0.6pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 0.8~1.1pips | 1.2pips ※1 |
0.6~0.8pips ※2 |
※2 ポンドドルは2024年10月15日23時ごろのスプレッド(公式サイト未掲載のため)
総じてOANDA証券は、オーダーブックを参考に取引したい人や通貨ペアの豊富さを重視する中上級者に適したFX会社です。
\中上級者に向いている/
外為ファイネスト【スキャルピング公認】
- プロ向け口座のスプレッドは狭い
- スキャルピングが公認されている
- スワップポイントが低い
- スプレッドが広い
スプレッド(ドル/円) | 0.1~0.6銭 |
---|---|
最低取引単位 | 1,000通貨 |
最大注文数量 | 1,000万通貨 |
取引方式 | NDD方式 |
Webブラウザ版 | あり(MT5版のみ) |
オリジナルインジケーター | あり |
外為ファイネストは、EA(自動売買)の利用制限がなく、スキャルピングを公認している点が大きな特徴です。スキャルピング型EAを活用したいトレーダーにとって魅力的な選択肢といえるでしょう。
FX業者 /証券会社 |
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---|---|---|---|---|---|
スプレッド (米ドル/円) |
0.2銭 | 0.2銭 | 0.3~1.1銭 | 0.5銭 ※1 |
0.1~0.6銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/円) |
0.4銭 | 0.4銭 | 0.4~1.4銭 | 1.1銭 ※1 |
0.6~1.3銭 ※2 |
スプレッド (ポンド/円) |
0.6銭 | 0.9銭 | 0.9~2.2銭 | 2.0銭 ※1 |
1.0~1.9銭 ※2 |
スプレッド (ユーロ/ドル) |
0.3pips | 0.3pips | 0.5~0.6pips | 0.6pips ※1 |
0.5~0.8pips ※2 |
スプレッド (ポンド/ドル) |
0.7pips | 0.6pips | 0.8~1.1pips | 1.2pips ※1 |
0.6~0.8pips ※2 |
※2 ポンドドルは2024年10月15日23時ごろのスプレッド(公式サイト未掲載のため)
さらにMT5にも対応しており、Webブラウザ版を通じて手軽に取引が可能です。ただしスプレッドは狭いものの変動制を採用しているため、初心者にはやや複雑に感じられる場合があります。
\スキャルを自動売買で行うなら/
MT4対応の国内FX業者・証券会社を選ぶポイント
MT4を使って効果的に取引するためには、業者選びで失敗しないためのポイントを押さえることが重要です。ここでは、MT4対応の国内FX業者を選ぶ上で重要な5つの基準をご紹介します。
①スプレッドの狭さ
FXでは取引コストであるスプレッドが狭い業者を選ぶことが重要です。特にスキャルピングやデイトレードのように取引回数が多い手法では、スプレッドの差が長期的な利益に大きく影響します。
例えば、業者Aの米ドル/円スプレッドが0.2銭、業者Bが0.4銭だった場合、500回の取引で10万円の差になることもあります。
FXTFやJFXは米ドル/円のスプレッドが0.2銭と非常に狭いため、短期売買には有利です。取引前に各社の公式サイトでスプレッドを確認しましょう。
②MT4から分析や発注ができるか
MT4での分析からそのまま発注まで行える業者は、短期売買に有利です。別ツールに切り替える必要がないため、エントリーチャンスを逃すリスクを減らせます。
例えば、FXTFやOANDA証券、楽天FX、外為ファイネストは、MT4で分析から注文まで一貫して操作可能です。効率的な取引を目指すなら、MT4対応と発注機能を兼ね備えた業者を選びましょう。
③スキャルピングに対応しているか
スキャルピングを明確に許可している業者を選びましょう。禁止している業者では、規約違反と判断され口座凍結や利益没収のリスクがあるからです。

FXTFやJFX、外為ファイネストは公式にスキャルピングを認めています。短期売買をメインにする方は、必ず利用規約やFAQを確認しておきましょう。
④スワップポイントの高さ
長期保有を前提としたスワップポイント狙いの投資では、水準の高さが重要です。1日単位の差は小さくても、積み重なると大きな収益差になります。
例えば、米ドル/円なら楽天FXが高水準です。トルコリラ/円やメキシコペソ/円といった高金利通貨ではJFXが有利です。最新情報は公式サイトで確認してから取引を検討しましょう。
FXTF※1 | JFX | OANDA証券※2 | 楽天FX | 外為ファイネスト | |
---|---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 153円 | 153円 | 120.9円 | 158円 | 133円 |
トルコリラ/円 | 0円 | 38円 | 29.9円 | 10円 | 取扱無し |
メキシコペソ/円 | 17円 | 18円 | 14.1円 | 17円 | 取扱無し |
※1 MT4口座のスワップポイントは非公開のため、参考としてFXTF GX(FXTFの独自ツールで取引する口座)のスワップポイントを記載しています
※2 東京サーバーのスワップポイント
⑤取扱い通貨ペア数の多さ
通貨ペアが豊富な業者は取引戦略の幅を広げやすいです。分散投資や取引チャンスの増加にもつながります。
例えば、JFXは41種類、OANDA証券は40種類の通貨ペアを提供。主要通貨に加えてトルコリラ/円や人民元/円なども取引可能です。多角的に取引したい人は、通貨ペア数も基準にすると良いでしょう。
MT4とはそもそもどんなツール?
開発元 | MetaQuotes社 |
---|---|
主な用途 | FX、CFD |
対応OS | Windows、iOS、Android |
料金 | 基本無料 |
後継バージョン | MT5 |
MT4(MetaTrader 4、メタトレーダー4)は、FXやCFDなどの取引で世界的に利用されている人気の取引ツールです。MetaQuotes社が開発しており、多彩な機能を無料で使えることから、初心者からプロトレーダーまで幅広く支持されています。
MT4の主な特徴は以下の通りです。
- 豊富なテクニカル指標を標準搭載
- EA(自動売買プログラム)による取引が可能
- バックテスト機能でEAの性能を検証できる
- オリジナルのカスタムインジケーターやEAを作成可能
- 基本的に無料で利用できる
後継のMT5(MetaTrader 5)も存在しますが、MT4とMT5は互換性がなく、インジケーターやEAも別々であるため、現在でもMT4を愛用するトレーダーが数多くいます。
このように、無料ながらプロ仕様の機能を備えたMT4は、FXやCFD取引を行ううえで非常に心強いツールといえるでしょう。
MT4のメリット
MT4は高度なチャート分析と、幅広い取引手法の実行を可能にする、非常に柔軟性の高い取引ツールです。MT4のメリットを具体的に挙げると、以下のようなものがあります。
- テクニカル指標のカスタマイズ性が高い: 標準搭載のテクニカル指標以外にも、自作のものや他のトレーダーが作成したものを追加できる
- 自動売買(EA)が可能: EAを利用することで、独自の取引ルールに基づいた自動売買システムを構築できる
- バックテスト機能:過去のデータを使ってEAの性能を検証可能
- 幅広い取引手法に対応:裁量取引から自動売買まで、様々な取引手法に対応
- 基本的に無料で利用できる:導入費用がかからないため、利用のためのハードルが低い
例えば、独自の取引ルールに基づいたテクニカル指標を作成し、より精度の高い分析をすることが可能です。また、EAを作成したりダウンロードしたりすることで、自動売買を行うこともできます。
MT4はカスタマイズ性や、多様な取引手法への対応力が高いため、分析にこだわりを持つ中上級者や、取引の幅を広げたい人にとって、パフォーマンスの向上に大きく貢献する可能性を秘めたツールだと言えるでしょう。
MT4のデメリット
MT4には多くのメリットがある反面、使いこなすためには一定の知識やスキルが必要であったり、国内FX会社での対応が限られていたりするなどのデメリットも存在します。理由としては、自由度が高い分、操作や設定がやや複雑なことや、もともと海外で開発・普及したツールであることなどが挙げられます。
MT4の主なデメリットは、以下の通りです。
- 知識やスキルが必要:多機能であるため、満足に活用するには一定の知識やスキルが必要
- 国内では対応が限られている: 国内FX会社でMT4を提供しているのは数社に限られており、選択肢が少ない
- 情報過多になりやすい:多数のテクニカル指標や描画ツールが利用できるため、情報過多になりやすく、初心者にとっては混乱を招く可能性がある
- FX会社ごとの機能差: FX会社によって提供される機能やカスタマイズ性に差が見られる場合がある
例えば、MT4では自作のテクニカル指標や自動売買(EA)を導入できますが、これにはプログラミングの知識が求められます。MT4では初心者がいきなり全機能を活用するのは難しく、自由度が高い分、扱うには一定の知識とスキルが必要なツールであるといえるでしょう。
海外のMT4対応証券会社と国内FX業者はどちらがおすすめ?
海外FX業者 | 国内FX業者 | |
メリット | ・MT4に対応している業者が多い ・最大レバレッジが高い ・ボーナスが豊富 ・追証が無い ・ロスカットの基準が低い |
・安全性が高い ・公式サイトが分かりやすい ・スプレッドが狭い ・申告分離課税が適用される |
デメリット | ・安全性が低い ・公式サイトが分かりにくい ・スプレッドが広い ・累進課税が適用される |
・MT4に対応している業者が少ない ・最大レバレッジが低い ・ボーナスが少なめ ・追証がある ・ロスカットの基準が高い |
海外FX業者は取引ツールとしてMT4を採用していることが多く、MT4を使って取引をしたい場合には、国内FX業者だけでなく海外FX業者も選択肢の一つとなります。ただし、2者には大きな違いがあるため、向いている人のタイプが異なります。
海外FX業者は、まず少ない資金で大きなリターンを狙いたいという人に向いています。中には1,000倍を超える最大レバレッジを提供する業者もあり、高いリスクは伴うものの、取引が上手くいけば一気に大きく稼げる可能性もあります。
加えて、取引で使える資金を増やしてから、取引に臨みたい人にも向いています。というのも、海外FX業者は国内FX業者と比べ、ボーナスが充実している傾向があるからです。自分で用意できる資金が少なかったとしても、口座開設や入金をした際にもらえるボーナスを証拠金に加えることで、より大きな規模の取引をすることができます。
ただし、海外FX業者は日本の金融庁の認可を受けておらず、出金拒否などを行う業者も存在することには注意が必要です。また、公式サイトの日本語が不自然だったり、日本語によるチャットやメールができなかったりする業者もあり、初心者の人はハードルが高いと感じるかもしれません。
一方、国内FX業者は、まず安心して取引を行いたいという人に向いています。国内FX業者は日本の金融庁の認可を受けていることから、高い安全性を誇ります。例えば、レバレッジ規制や信託保全、自己資本規制比率など、様々な形で投資家の不利益にならないような対策が取られているのです。
さらに、スキャルピングやデイトレードなどをメインとするトレーダーにも、国内FX業者は向いています。海外FX業者と比べて国内FX業者の方がスプレッドが狭い傾向があるため、取引回数が多いトレーダーは有利になりやすいです。
国内FX業者と海外FX業者のどちらを選ぶかはトレーダー次第ですが、初心者の場合は安全性が高く、安心して取引できる国内FX業者がよいでしょう。
MT4のEAで金(ゴールド)取引が行える国内FX業者は?
金(ゴールド)は、その高いボラティリティから大きな利益が期待できる取引対象として人気があり、MT4では金を対象としたEAが多数開発されています。
金をEAで取引できる国内FX業者としては、楽天証券やOANDA証券が挙げられます。

一方、ゴールデンウェイ・ジャパンやJFX、外為ファイネストでは、MT4を用いたチャート表示のみが可能であり、取引はできません。
楽天証券やOANDA証券では、金をFXのようにレバレッジを活かして取引でき、「買い」と「売り」の両方から取引を始められます。またMT4を活用することにより、オリジナルインジケーターの使用や自動売買システムの導入など、柔軟性の高い環境で金を取引可能です。
金のEAはFXのEAと同じように設定と運用ができるため、導入について難しく考える必要はありません。さらなる利益の追求や、リスクヘッジを目的として活用してみるとよいでしょう。
MT4のサービスはいつ終了する?

MT4の後継であるMT5が2010年にリリースされているにもかかわらず、MT4のサービス終了時期について開発元のメタクォーツ社(MetaQuotes)は明らかにしていません。将来的にMT4が使えなくなる可能性はあるものの、様々な理由からユーザーのMT5への移行が進んでいないのが現状です。
理由の一つとして、MT4のEAやインジケーターがMT5でそのまま使えない点が挙げられます。MT4とMT5ではプログラム言語が異なるため、MT5で従来のEAやインジケーターを利用するには、MT5のプログラム言語であるMQL5で作成し直す必要があります。
しかし、現時点ではMQL5に対応できる開発者が少なく、対応できたとしても作り直す手間がかかることから、MT5用のEAやインジケーターの数はMT4と比べて少ない状況です。そのため、多くのユーザーがMT4の使用を継続しており、メタクォーツ社もMT4のサービスをすぐに終了することは難しいと考えられます。