FXはiPhoneアプリでも十分に取引できます。多くのFX業者はオリジナルなiPhoneアプリをリリースしており、それぞれ特徴があります。選択肢が多く、「自分に合っているアプリはどれ?」「どんなアプリを選べば良い?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
iPhoneアプリは便利ですが、分析機能や情報の豊富さ、デモトレードの有無といったアプリの特徴を確認しておかないと、望む取引環境は手に入りません。
そこで本記事では、FX初心者がiPhone対応アプリを選ぶ際に重視すべきポイントやおすすめアプリの特徴を徹底解説します。
多くのiPhoneアプリから自分に合うアプリを見つけて、最適の取引環境でFX取引を開始しましょう。
FXのiphone対応アプリおすすめ10選!
iPhone対応のFXアプリ10選で紹介したアプリの特徴をそれぞれ詳しく解説します。「アプリの特徴をトレーダー目線で教えてほしい」「自分に合うアプリを見つけたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
みんなのFX「FXトレーダーアプリ版」
みんなのFXが提供する「FXトレーダーアプリ版」は、初心者から上級者まで幅広いトレーダーのニーズに応える高機能なアプリです。
洗練されたデザインと直感的な操作性を兼ね備えており、初心者でもすぐに使いこなせる設計です。チャートのカスタマイズ性も高いため、使用に慣れてきたら自分好みの設定に変更すると良いでしょう。
トレーダーにとって最も魅力的な特徴の一つは、Trading Viewが利用できる点です。rading Viewとは、世界で9,000万人以上のトレーダーが利用する高機能な取引ツールで、プロ仕様の高機能チャートを活用しながら、多彩な分析を行えます。
時間軸の異なるチャートの表示や、トレンドラインの描画、複数のテクニカル指標の組み合わせも簡単に設定可能です。Trading Viewの利用に心配がある方は、シンプルなチャート設定も利用できます。好みや取引経験に応じて使いやすいチャートタイプを選択しましょう。
また、「FXトレーダーアプリ版」には通貨強弱を一目で確認できる機能が搭載されています。各通貨の相対的な強弱をリアルタイムで把握でき、通貨の動向を視覚的に確認可能です。また、ニュース配信機能も充実しており、為替レートに影響を及ぼす経済指標や要人発言など、重要な情報をすばやくキャッチできます。
充実したマーケット情報と高度な分析機能を提供する一方で、初心者にも扱いやすい設計が魅力です。取引経験を問わず、多くのトレーダーにおすすめのアプリといえるでしょう。
GMOクリック証券「GMOクリック FXneo」
GMOクリック証券が提供する「GMOクリック FXneo」は充実した分析機能や使いやすいウィジェット機能が魅力のFXアプリです。
大きな特徴の一つは、チャート上で注文が可能なスピード注文機能です。チャート画面に表示されるBID(売)またはASK(買)をタップするだけで、成行注文を発注できます。タイムロスを最小限に抑えながら取引を行えるため、細かくタイミングを図りトレードを行いたい、短期トレーダーにもおすすめです。
さらに、Actionボタンを活用すれば、チャート上に指値や逆指値の価格を示すラインが表示され、直接ラインを動かして設定できます。価格の入力が不要で、視覚的に価格を把握しながら、複合的な発注が可能です。発注価格の入力ミスを防げるうえに、スピーディーな取引ができ、トレーダーのストレスを軽減する設計といえます。
また、ウィジェット機能を搭載しており、レート情報やマーケットの動向を即座にチェックできるため、すぐに情報を確認したい取引中や忙しい日常の中でもタイミングを逃さず有益な情報の取得が可能です。さらに、通知機能や経済カレンダーの重要度表示など、取引に役立つ情報を効率的に収集できる点も高く評価できます。
チャート表示の自由度も非常に高く、最大4画面の分割表示や16チャートの保存が可能です。また、チャートのカスタマイズ性も充実しており、12種類のライン描画や12種類のテクニカル指標の活用により、高度なチャート分析を行えます。
Apple Watchとの連携も可能で、レート情報の確認やスピード注文、経済カレンダーの通知など、スマホを使えない状況でもトレードのチャンスを逃さない仕組みが整っています。
GMO外貨「外貨ex スマホアプリ」
GMO外貨が提供する「外貨ex スマホアプリ」は、描画ツールの利便性やホーム画面のカスタマイズ性が特徴のアプリです。
描画したトレンドラインを保存でき、同じ通貨ペアであれば一度引いたラインは時間足を変更しても引き継がれるため、時間足を変更するたびにラインを引き直す必要がありません。
さらに、トレンドラインやフィボナッチなど6種類の描画ツールが用意されており、基本的な分析には十分といえるでしょう。
また、チャート表示は最大4画面分割に対応しており、4パターンまで保存可能です。これにより、合計16個のチャートをカスタマイズして保存し、複数の通貨ペアや時間軸を同時に監視できます。好みの通貨ペアやチャート設定を保存しておけば、再設定の手間が省け、チャートを素早く切り替えて分析可能です。
ホーム画面は、ユーザーが自分好みにカスタマイズできる設計となっています。評価損益、プライスボード、チャート、ニュース、口座情報など、取引に必要な情報を自由にレイアウト可能です。
また、自動ログイン機能と生体認証(指紋・顔認証)にも対応しており、強固なセキュリティに加えIDやパスワードを入力せずログインできるため、アプリ起動後スムーズに取引を開始できます。
ワンタッチ注文やOCO、IFD、IFO注文など、多彩な注文方法にも対応しており、スマホをメインに取引しているトレーダーでも快適に利用できるでしょう。さらに、リミッター通知機能を活用して、あらかじめ指定したレートに達した際にプッシュ通知を受け取れるため、チャートを常に見ていなくても取引機会を認識できます。
DMM FX「スマホアプリ DMM FX」
DMM FXが提供する「スマホアプリ DMM FX」は、シンプルなデザインと高い機能性を備えたFX取引アプリです。
シンプルさを重視したデザインが特徴で、取引画面は黒色(ダーク)と白色(ライト)のテーマカラーから選べます。好みに合わせて変更でき、長時間のトレードによる目の負担を軽減します。
FX初心者でも迷わず操作できるよう設計されており、取引履歴の確認やマーケット情報の取得もスムーズに行えるため、トレードの際に抱えるストレスを抑えた環境といえるでしょう。
また、売買比率を「注文比率」と「人数比率」の2つの観点で把握できる点が大きな特徴です。
注文比率は、現在の注文状況をリアルタイムで表示し、どの通貨が買われているか、または売られているかをパーセンテージで確認できます。人数比率は、実際にどれだけのトレーダーが買いや売りに参加しているかを示します。
相場のトレンドや参加者の心理を分析しやすくなり、取引の判断材料として役立つでしょう。
即時注文(成行注文)から指値・逆指値注文、さらにIFD、OCO、IFO注文など、複合的な注文方法にも対応しています。新規注文の際に利確や損切りといった決済注文を同時に発注できるため、トレードの肝となる損失のコントロールがしやすく、利益を残しやすい機能です。
また、経済指標や為替ニュース、キャンペーン情報などの通知機能が充実しており、事前に設定したレートに到達するとポップアップで通知されるアラート機能も搭載されています。
楽天FX「iSPEED FX」
楽天証券が提供する「iSPEED FX」の魅力は、「ASスピード発注」と「チャートの形状」という革新的な機能です。
ASスピード発注は、発注時に新規・決済を指定する必要のない成行注文です。ポジションを保有していなければ新規注文、ポジションを保有していれば決済または追加の新規注文となります。ポジションを選択せずに決済したいときや途転注文をしたいときなど、素早い注文を行いたいときに便利です。
チャート上の価格をドラッグして指値・逆指値価格を設定できる、チャート価格指定機能も搭載されており、直感的に価格を設定可能です。
もう一つの大きな特徴は「チャートの形状」機能で、通貨ペア別とトレンド別の2つの表示方法が用意されており、過去の値動きを基に25種類のトレンドに分類して表示します。
通貨ペア別では特定の通貨ペアに焦点を当て、各時間足のトレンドを一覧で確認可能です。トレンド別では、すべての通貨ペアのチャートがトレンドごとに分類されます。
過去のチャート形状を参考に未来の値動きを予測するテクニカル分析の基礎となる機能であり、分析が苦手な方や初心者にとって取引の有益な判断材料となるでしょう。
通常のチャートのテクニカル指標はトレンド系6種類、オシレーター系6種類のうち最大2つを同時に表示できるため、基礎的なチャート分析も可能です。
また、画面レイアウトは自由にカスタマイズ可能で、レート、ニュース、取引パネル、動画コンテンツなど、必要な情報を自分好みに配置できます。
LINE FX「FX取引アプリ」
LINEが提供する「FX取引アプリ」は、初心者にも使いやすい設計が特徴で、特にシンプルな取引画面とLINEとの連携による通知機能が大きな魅力です。
LINEアプリの使いやすさをそのまま踏襲した直感的なデザインで、取引画面はシンプルに分かりやすく設計されており、初心者でも迷わず操作できます。各機能のアイコンは押しやすい大きさで配置されており、押し間違いによるご発注などの心配がありません。価格の確認やチャートへの描画もスムーズに行えます。
最大の特徴は、日常生活で広く使われているLINEアプリとの連携機能です。重要な経済指標の発表やレートの急変動をLINE通知でリアルタイムに確認できます。
また、通知設定のカスタマイズが可能で、レート変動率(0.01%~10%)や通知間隔(1分~60分)を調整できるため、効率的に情報を管理できます。通知機能により経済指標の結果やレート変動のタイミングを見逃さないため、上手に活用できれば重要な取引チャンスを捉えられるでしょう。
マルチチャート機能では最大4通貨ペアのチャートを同時に表示できるため、複数の通貨ペアを監視しながら取引できます。
加えて、世界中のトレーダーに愛される高機能チャートツールTrading Viewを無料で利用でき、カスタムインジケーターやチャートレイアウトの無制限保存、本家の最上位プランでも提供されていない「ティックチャート」も利用できるため、チャート分析を重視する上級トレーダーも満足の取引環境です。
IG証券「トレーディング・アプリ」
IG証券が提供する「トレーディング・アプリ」は、豊富な金融商品取引と高度な分析機能を兼ね備えたアプリです。
株価指数CFDやノックアウト・オプションなど、幅広い金融商品を一つのアプリで取引できます。株価指数CFDには、日経平均や米国の株価指数であるS&P 500、ダウ工業平均株価
を始め、英国、中国などの株価指数も含まれ、各国の経済動向をチェックしながらFX取引に役立てられます。
また、顧客センチメント機能では他のトレーダーがどのようなポジションを取っているかをリアルタイムで確認可能です。
顧客センチメント機能では、買い注文と売り注文の割合を視覚的に表示できるため、参加者の心理を簡単に把握でき、トレード戦略の構築に役立ちます。取引の方向性を考えるのが苦手な初心者でも、市場全体のトレンドを掴みやすく、取引のタイミングを見極める重要なツールといえるでしょう。
さらに、33種類のテクニカル指標と19種類の描画ツールを使った高度なチャート分析が可能です。経済指標をチャート上に表示させたり、時間軸やチャートスタイル(ローソク足、ライン、バー、山など)の設定もできるうえに、設定をPC版とアプリで自動同期できます。
そのため、自宅ではPCで詳細な分析を行い、外出先ではスマホで継続的にモニタリングする、といった柔軟なトレード環境を構築できます。
ヒロセ通商「LION FX5」
ヒロセ通商はスキャルピングを公認しており、「LION FX 5」はスキャルピングなどの短期取引に特化した機能を備えた高性能な取引ツールです。
その中でも注目すべきは、「秒足チャート表示」と「クイック注文」の機能で、スピーディーかつ直感的なトレードを実現します。
10秒足という超短期チャートを表示できる珍しいアプリで、1分足よりもさらに短い時間軸で相場の動きを把握できるため、特にスキャルピング取引を行うトレーダーにとって大きな利点です。
加えて、細かなトレード機会を的確に狙えるクイック注文機能が搭載されています。注文Lot数や許容スリッページの事前設定が可能で、チャートを見ながら「買」「売」のボタンをタップするだけで注文が完了します。全決済注文やワンタップ操作により、一度に複数ポジションを素早く処理できる点も魅力です。
また、チャート上で直接レートをドラッグして指値・逆指値を設定でき、チャートの形状に合わせた価格設定が可能なため、価格入力の手間が省けます。そのため、誤発注による「損切りできなかった」「利確しそびれた」といったミスも減少するでしょう。
細かい取引を繰り返すと、誤って操作してしまう心配もありますが、画面左上にロックボタンを搭載しており、誤って注文ボタンをタップするリスクを軽減できます。
外為どっとコム「外貨ネクストネオ スマホアプリ版(GFX)」
「外貨ネクストネオ スマホアプリ版(GFX)」は、外為どっとコムが提供するFX取引アプリで、豊富なテクニカル指標や描画ツール、多彩なマーケット情報が特徴です。
テクニカル指標が22種類、描画ツールが12種類搭載されており、基礎的な分析はもちろんですが、本格的な相場分析も可能な環境が整っています。
チャートは最大4つを同時表示できるため、複数の通貨ペアを監視したり、異なる時間軸を比較したりするのに最適です。また、設定は最大16パターンまで保存できます。トレードスタイルや通貨ペア、時間足などに応じてカスタマイズしたチャート設定をすぐに表示できる点も魅力です。
加えて、豊富な最新ニュースを提供するFXi24や外為どっとコムの独自速報、フィスコ、ロイターなどを無料で閲覧できます。テクニカル分析だけではなく経済情報をもとにしたファンダメンタルズ分析を重視したいトレーダーにとっても使い勝手の良いアプリといえるでしょう。
さらに、アラート機能も充実しており、指定レートへの到達や経済指標発表前の通知を受け取れるため、取引チャンスを逃すリスクを最小限に抑えられます。
同一アプリで本番口座とデモ口座を簡単に切り替えできるため、FX取引を試してみたい初心者や、新しい取引戦略を試したい方、新しい通貨ペアの試験取引をしたい方はダウンロードして利用してみてはいかがでしょうか。
LIGHT FX「LIGHT FXアプリ」
「LIGHT FXアプリ」は、高金利通貨のスワップポイントを狙いたいトレーダーや高度なチャート分析を求めるトレーダーにおすすめのアプリです。
通常の為替ニュースはFXi24、DowJones、決算情報から取得できますが、それに加え、高金利通貨ペア専用ニュースを独占配信しています。対象となる通貨は、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド、中国人民元の4種類です。上記4種類の通貨ペアを対象とした動向について月曜日に「今週のポイント」、火曜日から金曜日には「今日のポイント」として配信されます。スイングトレードなどで長期的にポジションを保有し、スワップポイントを狙うトレーダーにとって有益な情報となるでしょう。
その他にも、売買比率や価格分布でトレーダーの動向を確認できたり、AIによるドル円の動向予測を見られるTMサインなど取引に直接役立てる多彩な情報を提供しています。
また、独自のシンプルチャートの他に、世界で9,000万人以上が利用する本格的チャート分析ツールTrading Viewも利用できます。テクニカル指標の数は100種類以上、描画ツールの数は80種類以上と非常に豊富で、精密なチャート分析が可能です。時間足の種類も多いため、あらゆる取引スタイルのトレーダーも満足のいくツールといえるでしょう。
FXのiphone対応アプリを選ぶポイントとは?
ここまで10のFXアプリを紹介してきました。それぞれに特徴がある中から、どのようなポイントに気をつけてアプリを選べば良いのか、以下の5つのチェックポイントについて解説します。
- チャートの見やすさ
- 分析機能の充実度
- 注文のしやすさ
- 経済情報の豊富さ
- デモトレードの有無
まだ「どのアプリを使えばよいかわからない」と迷っている方は、ここでポイントを確認してから、自分に合ったアプリを利用してみましょう。
ひとつ目は、チャートの見やすさです。FX取引において、価格を見ずに取引をすることはほとんどありません。トレーダーによって分析方法や取引スタイルは異なりますが、多くのトレーダーがチャートを見て価格の動きを確認してから注文します。
取引の根拠となるチャートが初心者にとっても見やすく、価格の変動が確認しやすいアプリを選びましょう。
2つ目は分析機能の充実度です。チャートは値動きを示す最も重要な分析資料と言っても過言ではありません。そのチャートをもとに価格の動向を分析し、取引の方向性やタイミングを図るためには、分析機能が充実している必要があります。
テクニカル指標や描画ツールの豊富さだけではなく、チャート設定の保存ができるのか、複数の分析ツールや複数チャートを同時表示できるのかも確認しましょう。
3つ目は注文のしやすさです。FX取引は値動きや経済指標の発表などにタイミングを合わせて取引するケースも多いため、チャートや経済情報を確認しながら注文できるアプリがおすすめです。また、ワンタップ注文やスピード注文などの機能の有無も確認しましょう。注文までの工程が少ないアプリなら、取引の適切なタイミングを逃さず注文を成立させられる可能性が高まります。
スマホアプリは小さなデバイスにたくさんの機能を備えている点が魅力ですが、一方で一つの画面に複数の機能が収まらず、注文するためにいちいち画面を切り替えなければならないアプリもあるため気をつけましょう。
4つ目は経済情報の豊富さです。重要な経済情報の発表時は大きく値が動くため、発表スケジュールを抑えておくのはトレーダーの基本です。また、発表前の要人の発言や株式市場などその他の市場動向も為替相場に大きな影響を与える可能性があるため、複数の情報源から速報を取得できるアプリを選びましょう。
最後に、デモトレードの有無も重要です。特に初心者の頃は、取引タイミングやアプリの使い方がわからず損失を被りやすい時期といえます。
無理に本番口座で取引せず、デモ口座で取引の仕方やアプリの使い方、保有ポジションの損益の増減などを確認してから本番口座に移行すると良いでしょう。
アプリの中には、デモ口座と本番口座を同一のアプリで切り替えられるものもあります。複数のアプリを試し、自分に合うアプリを選べるのもデモトレードを利用するメリットです。
当記事で紹介している会社は、すべて金融庁から許可を受け財務局に登録されおり、かつ金融先物取引業協会に加入している業者です。
本記事で参考にしたサイト一覧