iPadだけでも、FX取引は十分に行えます。iPadなら、パソコンのような本格的な取引環境を持ち運べるため、外出先でも値動きや経済情報を簡単にチェックできます。また、iPhoneよりも画面が大きいため、チャートをしっかりと分析したいトレーダーにとってもおすすめのツールです。
しかし、すべてのiPad対応アプリで快適にFX取引ができるわけではありません。一部のiPad対応アプリでは画面が小さく表示され、操作性や視認性が悪くなる場合もあります。そのため、スムーズで効率的な取引を実現するには、iPad専用に設計されたアプリの選択が重要です。
本記事では、大画面に対応したiPad専用のFXアプリ10選を紹介し、それぞれの特徴を解説します。「外出先でも値動きや経済情報を確認したい」「効率的な取引環境を整えたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
自分に最適のアプリを見つけ、iPadで快適なトレードを実現しましょう。
iPad対応のFXアプリおすすめ10選の特徴を解説!
iPad対応アプリは、初心者から上級者まで納得の多彩な機能や、iPadならではの大画面を活かした操作性や見やすさが特徴です。テクニカル分析の充実度や使いやすさ、情報の豊富さなどを中心に解説しますので、自分にぴったりのアプリを見つけてください。
外為どっとコム「外貨ネクストネオ iPadアプリ版」
外為どっとコムが提供する「外貨ネクストネオ iPadアプリ版」は、iPhone版の操作性をそのままに、タブレット画面に最適化されている点が特徴です。初心者から上級者まで、多くの方がスムーズに使いこなせる設計であるうえに、チャートや発注パネルを自由にレイアウトできる高いカスタマイズ性を備えています。
最大6分割のチャート表示が可能で、発注パネルやニュース画面も同時に表示できます。また、16種類のテクニカル指標を搭載し、トレンド系1つとオシレーター系7つを同時表示できるため、多角的な分析が可能です。チャート設定やレイアウトを「お気に入り」に保存すれば、自分専用のトレード環境をすぐに呼び出せるため、通貨ペアや相場状況に合わせて異なるチャート設定で取引したい方にとって便利な機能といえます。
さらに、短期トレーダー向けのスピーディーな発注操作や、随時更新される豊富なニュースやレポートもあり、フィスコやロイターからの速報や経済指標カレンダーなど、取引に必要な情報をアプリひとつで確認可能です。
松井証券「FXトレーダー・プラス」
松井証券が提供する「FXトレーダー・プラス」は、PCやタブレット端末で利用できるブラウザ対応のFX取引ツールです。特にテクニカル分析に必要な機能が充実しており、30種類のテクニカル指標や19種類の足種を搭載しています。
ローソク足や平均足、新値足、ポイント&フィギュアなど、多彩なチャートタイプも利用できるため、あらゆる取引スタイルのトレーダーも満足できるスペックといえるでしょう。
特に注目すべきは「比較チャート機能」です。複数の通貨ペアを一つのチャートに重ねて表示し、通貨ペア間の相関関係や相対的な動きを一目で把握できます。また、スプレッド比較チャートを活用すれば、通貨ペア間の価格差や比率を視覚的に確認でき、取引する通貨ペアを選択する際の重要な判断材料となります。
さらに、最大12個のチャートを同時表示できる分割表示機能や、ボタン一つでの簡単切り替えも魅力です。視認性と操作性を両立したレイアウト設計により、スムーズな取引を実現できるでしょう。
自動更新される「為替ボード」からはリアルタイムでレートを確認し、ワンタップで発注画面を開けるため、タイミングを逃さずに取引できます。
ヒロセ通商「LION FX(iPad専用)」
ヒロセ通商は、スキャルピングを公認している数少ない国内業者の1つであり、「LION FX iPad(専用アプリ)」は、短期トレーダーにおすすめな高機能ツールです。
取引スタイルに合わせて、オールラウンド型とスピード注文型の2種類のレイアウトがあり、初心者から上級者まであらゆる取引スタイルのトレーダーに使いやすい仕様となっています。さらに、テクニカル指標は19種類、足種は15種類、描画ツールを6種類搭載し、移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表といった基本的なテクニカル指標だけでなく、スーパーボリンジャーなどの高度な分析ツールも利用可能です。
また、チャート画面と注文画面が並列で表示できるため、チャートを確認しながら迅速に発注できます。
ヒロセ通商は独自の注文種類が豊富な点でも知られており、iPad版でも時間指定注文や金額指定全決済など、珍しい便利な注文方法も利用可能です。
さらに、経済指標発表のプッシュ通知や日経平均・原油価格などの確認機能も備え、外出先でも情報収集と取引をスムーズに行えます。
ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4アプリ」
ゴールデンウェイ・ジャパンが提供する「FXTF MT4アプリ」は、世界基準の取引ツール「MT4(メタトレーダー4)」を利用できるiPad対応アプリです。PC版で人気のMT4がタブレット画面に最適化されており、30種類以上のテクニカル指標や20種類以上の描画ツールを搭載しています。
ローソク足やバーチャート、ラインチャートなど多彩なチャートタイプも利用可能で、分割表示機能で最大4つのチャートを同時表示できるため、複数通貨ペアの観察や異なるチャート設定を同時に観察したいときに重宝するでしょう。
チャート分析において、フィボナッチリトレースメントやエリオット波動など、細かな描画ツールを活用した高度な分析が可能な点が大きな魅力ですが、経済指標の発表をプッシュ通知で知らせる機能もあり、重要な相場変動にも素早く対応できます。
高性能かつ柔軟な分析機能を備えた「FXTF MT4アプリ」は、パソコンに劣らない分析環境をiPad上で実現します。快適で精度の高い取引を求めるトレーダーにおすすめです。
JFX「MATRIX TRADER iPad専用アプリ」
JFXが提供する「MATRIX TRADER iPad専用アプリ」は、ヒロセ通商のプラットフォームをベースに、スキャルピングやデイトレードに特化した設計が魅力の高機能アプリです。
約定スピードは最速0.001秒と非常に速く、短期売買を重視するトレーダーも満足のいく取引環境といえるでしょう。最大4つのチャートを同時表示できる分割機能や、縦・横どちらの画面でも快適に操作できる柔軟性も魅力です。
テクニカル指標や描画ツールも充実しており、一目均衡表やスーパーボリンジャーなどの高度な分析機能が利用できます。また、チャートに設定した指標や描画をテンプレートとして保存できるため、効率的にトレード環境を整えられます。
チャート画面でリアルタイム更新されるレートやニュースを確認しながら、スムーズに注文・決済が可能です。
さらに、JFX独自の「マーケットナビ」では、代表の小林芳彦氏による売買方針やトレード戦略をリアルタイムで提供しており、相場分析や取引判断に役立つ情報をタイムリーに取得できます。
加えて、全決済注文や時間指定注文など、柔軟な注文方法が搭載されており、忙しくてチャートを見ながら取引できない方も、貴重な取引機会を逃さずにトレード可能です。
外為オンライン「外為オンラインFX LS iPad版」
外為オンラインが提供する「外為オンラインFX LS iPad版」は、外為オンラインの大きな特徴であるリピート系自動売買「iサイクル2取引」に完全対応した、iPad専用アプリです。
自動売買ができるため、チャートを見れない方も気軽にFX取引を継続できますが、裁量取引のための分析機能も充実しています。
GMMAやスーパーボリンジャーなどの高度なテクニカル指標により本格的な分析が可能で、マグネット機能を備えた描画ツールはトレンドラインやフィボナッチ・リトレースメントを狙った位置に正確に描画でき、初心者でも操作しやすい機能です。
また、プッシュ通知機能も充実しており、指定レートや直近高値・安値、変動幅に基づいた通知を設定できます。
取引スタイルに合わせた多彩な注文方法も魅力の一つです。クイック注文やクイックOCO注文、自動利食い・損切り設定など、柔軟な取引を実現する機能が搭載されています。さらに、チャート画面と同時にニュースやポジション情報を確認できるなど、視認性と操作性に優れた設計も魅力です。
FXブロードネット「FXブロードネット Tabletアプリ」
「FXブロードネット Tabletアプリ」は、タブレットの大画面を活かし、PC版に劣らない取引環境を提供する高機能なアプリです。
起動が早く、現在のレート、テクニカルチャート、リアルタイムニュースを一画面で確認できるため、マーケットの情報を瞬時に把握できます。レートをタップするだけで注文ウィンドウが立ち上がるなど、優れた操作性により、取引機会を逃さず発注可能です。
取引画面は、10種類のコンテンツから必要な情報を選んでレイアウトを自由にカスタマイズできます。初心者から上級者まで自分のトレードスタイルに合わせて必要な情報を選び、最適な取引環境を構築できます。
ニュースは「FX wave」や「MarketWin24」を24時間リアルタイムで閲覧可能で、気になるニュースをタップすると拡大表示されるため、確認しやすい点も魅力です。
注文機能も充実しており、特に「クイック+OCO注文」と「途転注文」は素早い取引を行いたいトレーダーの望みを叶える機能といえます。クイック+OCO注文では、新規注文と同時に利食いや損切り幅を設定でき、発注の効率を向上させます。途転注文は、ポジションの決済と同時に新規の反対売買を行えるため、相場の転換点で利益を逃さずに取引が可能です。
また、平均足やボリンジャーバンドなど、多くのトレーダーに支持されるテクニカル指標を12種類搭載しており、複数チャートの同時表示やタップでの拡大機能により、視認性が高く、細かな値動きの分析にも適しています。
セントラル短資「iPadアプリ」
セントラル短資FXの「iPadアプリ」は、iPadの特性を活かした独自機能が豊富なトレーディングアプリです。
最大の特徴である「トレードスコープ」機能では、チャート上にポジションや注文がリアルタイムで表示され、直感的な操作で発注が可能です。また、注文ラインをドラッグして指値・逆指値を設定できるため、決済価格を入力する手間が省け、トレードの効率性や発注スピードが向上します。
また、取引スタイルに応じた画面レイアウトを用意している点も魅力的です。「短期トレード向け」「テクニカル重視向け」など、あらかじめ設定された画面のほか、自分だけのカスタムウィンドウも作成できます。12種類のテクニカル指標を搭載し、分析から発注までスムーズに行える充実のチャート機能も特徴です。
さらに、「スピード注文」機能により、ワンタップで新規・決済・途転などの注文ができます。マーケット情報やニュースもアプリ内で確認でき、タイムリーな情報をもとに取引を進めたいトレーダーにもおすすめです。
IG証券「トレーディング・アプリ」
IG証券が提供する「トレーディング・アプリ」は、iPadに最適化された高機能な取引プラットフォームで、FXだけでなく、CFD、ノックアウトオプションの取引にも対応しています。タブレットの大きな画面を活かした見やすさや直感的な操作性、充実した機能が魅力です。
33種類のテクニカル指標と18種類の描画ツールを搭載し、複数のチャートを同時に表示できる点が特徴で、一目均衡表やボリンジャーバンドなどの基本的な指標から、フィボナッチ・リトレースメントやエリオット波動など高度な描画ツールまで、幅広い分析で取引できます。また、リアルタイムで更新されるレートやニュース、顧客センチメントデータなどにより、トレーダーは最新のマーケット状況を把握しながら素早い意思決定が可能です。
「スピード注文」や「ノースリッページ注文」など、多彩な注文方法が用意されており、値動きが大きい相場でも迅速かつ確実に取引を進められます。
見やすさと機能性を兼ね備えた「トレーディング・アプリ」は、タブレットの特性を活かし、外出先でも満足度の高い取引環境を提供します。
アイネットFX「i-NET TRADER for Tablets」
アイネット証券の「i-NET TRADER for Tablets」は、リピート系注文自動売買である「ループイフダン」に対応したトレーディングアプリです。
iPadやAndroidタブレット向けに最適化されており、ループイフダンを含む幅広い注文方法を利用できます。特に、クイックトレードや途転注文など、迅速な取引を可能にする機能が豊富です。
チャート画面と注文画面、ニュース情報を一画面で確認でき、マーケットの動向を直感的に把握できます。テクニカル指標はトレンド系5種類(SMA、EMA、一目均衡表、ボリンジャーバンド、GMMA)とオシレーター系7種類(MACD、ストキャスティクス、RSIなど)を搭載。トレンドラインの描画やGMMAを用いたビジュアル分析により、基礎的な相場分析が可能です。
また、ループイフダンはあらかじめ設定した条件に合致すれば自動的に売買を繰り返してくれるため、初心者から上級者まで利用しやすい機能です。
スプレッドやスワップポイントといったコスト面の競争力にも優れており、総合的な取引環境を重視する方にとって、i-NET TRADERはおすすめです。タブレットならではの大きな画面と直感的な操作性を活かしたアプリで、効率的な取引を実現しましょう。
iPadだけでFXをするのにぴったりなアプリの選び方
テクニカル指標の数が豊富か
テクニカル指標はチャート分析をするうえで欠かせないツールです。外出先であっても丁寧に値動きを分析したい方や最適な取引のタイミングを見極めたい方は、テクニカル指標を豊富に搭載しているアプリを選択しましょう。
また、テクニカル指標が豊富であるほど、様々な取引方法を模索できます。相場状況に合わせて適切に取引方法を選択したい方にも、豊富なテクニカル指標を搭載したiPad対応アプリがおすすめです。
加えて、一つのチャートに表示できる指標の数やテクニカル指標のパラメーターの自由度、フィボナッチリトレースメントやフィボナッチエクスパンションなどの描画ツールの種類もチェックしておくとよいでしょう。
チャート画面で注文まで行えるか
iPadで取引する際は、チャート画面から注文できる機能があるアプリを選択しましょう。
FXは取引のタイミングが非常に重要です。チャート画面と注文画面を切り替えるアプリの場合、判断や注文が遅れ最適な取引タイミングを逃す可能性があります。
新規発注、利益を残すための利確、損失を最低限に抑えるための損切りをスムーズに行うためには、チャート画面上で注文を行える機能が重要です。
また、チャート画面上で指値・逆指値の設定や修正ができれば、さらに取引効率は向上します。注文に慣れてきたら「ワンタッチ注文」や「スピード発注」などの機能を利用すれば、注文内容の確認を省略でき、よりスピーディーな取引を行えます。
チャート画面と保有ポジション画面の切り替えがしやすいか
iPadでFX取引をする際、チャート画面と保有ポジション画面の切り替えのしやすさも重要です。
FX取引において、常時複数のポジションを管理するトレーダーも少なくありません。特にリスクヘッジを重視するトレーダーにとって、複数の通貨ペア、売買逆方向のポジション、異なる取引期間のポジションなどを保有する複雑な取引になるほど、ポジション管理の重要性は増します。
チャート画面を見ながら、保有ポジションの評価損益や証拠金維持率などを確認して適切にポジションを管理し、的確なタイミングで決済注文を行うために、チャート画面とポジション管理画面のスムーズな切り替えが可能なアプリを選びましょう。
iPadで高度なテクニカル分析を行うならiPad版「TradingView」がおすすめ
TradingViewは、世界中で利用されている高機能チャート分析ツールであり、iPad mini 6でも利用可能です。iPad版アプリは大画面を活かした直感的な操作性が特徴で、PC版と同等の機能を備えています。例えば、ボリンジャーバンドや一目均衡表、RSIといった100種類以上のテクニカル指標や描画ツールが搭載されており、FX通貨ペアだけでなく、株式、先物、CFD、暗号資産など、さまざまなマーケットのチャートを分析できます。
パソコンやスマートフォンとデータを同期できるため、外出先でもパソコンと同じ設定でチャートを分析でき、外出先で取引した履歴などを自宅ですぐに確認できるなど、場面に応じてスムーズに使い分けられる点も魅力です。また、ブラウザ版も利用できるため、アプリをインストールせずにiPadでTradingviewを試せます。
無料プランでも多くの分析機能が利用可能ですが、有料プランに移行することで、複数チャートの同時表示や高頻度のアラート設定などの機能をフル活用できます。また、OANDA証券やFOREX.comといった対応ブローカーと連携すれば、TradingView上で直接トレードを行えるため、チャート分析から注文まで一貫して操作でき、効率的なFX取引を実現できるでしょう。
当記事で紹介している会社は、すべて金融庁から許可を受け財務局に登録されおり、かつ金融先物取引業協会に加入している業者です。
本記事で参考にしたサイト一覧