VisaとMastercardは、ともに知名度の高い国際ブランドです。どちらも決済システムを提供している会社であり「JCBカード」「楽天カード」のようなカード発行会社とは異なります。
2つのブランドに大きな差はありませんが、ユーザーシェア率の高さから、1枚目のカードはVisaブランドのものを持つとよいでしょう。
ただし、店舗によってはVisaとMastercardのどちらか一方しか利用できない場合もあるので、VisaとMastercardの2枚持ちを検討するのも手です。
VisaとMastercardのどっちがおすすめ?
初めてクレジットカードをつくるのであれば、国内シェア率の高いVisaがおすすめです。
ただし、近年はVisa・Mastercardのどちらかしか利用できないサービスもあるので、両方のブランドを持つという手もあります。
1枚目のカードならVISAがおすすめ
初めてクレジットカードを作成する人は、Visaを選ぶのがおすすめです。
VisaとMastercardはどちらも海外発の代表的な国際ブランドで、世界中のATMやお店に対応しているので、いずれも海外に渡航した際の支払いには困らないブランドです。
ただし、国内シェア率で比較するとVisaのほうが上回っています。
Visa | Mastercard | |
国内シェア率※ | 50.8% | 17.8% |
加盟店舗数 | 1億3000万店舗 | 1億3000万店舗 |
シェアが多い エリア |
アメリカ | ヨーロッパ |
タッチ決済 | 対応 | 対応 |
海外 キャッシング 対応 |
◎ 270万台のATMに対応 |
◎ 世界210ヵ国以上のATMに対応 |
主な特典・優待 | 手荷物宅配サービス エクスペディア優待 ヌー・トウキョウ優待など |
手荷物宅配サービス Hotels.com優待 スポーツ観戦などのレジャー優待 |
特徴 | シェア率No.1で初心者におすすめ | コストコで使える唯一のクレジットカード |
おすすめな人 | ・初めてカードをつくる人 ・どのブランドがいいか迷っている人 |
・海外旅行をより楽しみたい人 ・コストコ会員の人 |
Visaは、国内シェア率が50.8%である一方で、Mastercardは17.8%にとどまっています。
Mastercardは海外で高いシェア率を誇っているとはいえ、国内では3番手という状況であることを考えると、Visaを選んでおく方が決済に困ることがなくておすすめです。
特に初めてのクレジットカードを作る人は、「唯一持っているカードが使えない」という状況に陥ったら困ってしまいます。そのため、多くのお店に対応しているかどうかはとても重要な指標です。
どっちも保有する「2枚持ち」という選択肢も
ただし、近年はVisa・Mastercardのどちらかしか利用できないサービスもあります。そのため「メインカードをVisa、サブカードをMastercard」というように両方のブランドのクレジットカードを2枚持ちするという選択肢もあります。
たとえば、以下の店舗ではVisa・Mastercardのどちらかしか利用できません。
Visaが 利用できない店舗 |
Mastercardが 利用できない店舗 |
---|---|
・コストコ | ・DMM |
コストコではMastercardのみ利用を受け付けており、Visaが利用できません。これは、コストコがMastercardと提携を結んでいるためです。
日本では2018年1月まではアメリカン・エキスプレス(R)と提携していましたが、2018年2月からはMastercardと独占提携しています。よって、Mastercard以外のブランドは日本のコストコで利用できないのです。
また、過去にはAmazonの英国サービスでVisaの取り扱いを終了したこともあります。
一方、MastercardはDMMでの利用ができない状況です。その理由の一つと言われているのが「表現規制」の問題です。海外のクレジットカード業界では、一部コンテンツへの締め付け強化が目立つようになっています。
さらに、ニコニコ動画の「ニコニコプレミアム」では、2023年から2024年にかけて一部Mastercard®、アメリカン・エキスプレス、Visa、ダイナースクラブと、海外発の国際ブランドが次々と利用ができない状態となっていきました。
こうした背景から、どちらかのブランドしか持っていない場合はカードが利用できなくなる可能性があるのです。カードが使えなくなるリスクに備えるためにも、VisaとMastercardの2枚持ちをするとよいでしょう。
VisaとMastercardどっちも選べるクレジットカード7選
VisaとMastercardどちらも選べるクレジットカードを7枚紹介します。両ブランドに対応しているクレジットカードの中には、それぞれのブランドを1枚ずつ、計2枚発行できるカードもあるので、2枚持ちを検討している人も参考にしてください。
三井住友カード(NL) | 楽天カード | dカード | PayPayカード | 三菱UFJカード | イオンカード | ライフカード | |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 1,375円(税込) | 無料 | 無料 |
還元率 | 0.5%~7% | 1.0%~3.0% | 1.0%~7.0% | 1.0%~5.0% | 0.4%~15.0% | 0.5%~1.0% | 0.4%~1.2% |
発行 スピード |
最短10秒 | 最短3営業日 | 最短即日 | 最短7分 | 最短翌営業日 | 最短即日 | 最短2営業日 |
付帯 サービス |
異なるブランドのデュアル発行が可能 | 楽天ポイント加盟店での提示でポイント獲得 | ケータイ補償が付帯 | PayPayとの連携で還元率1.5% | 異なるブランドのデュアルスタイル発行が可能 | 20日・30日はイオンでの買い物5%OFF | 誕生月の利用でポイント還元率が3倍 |
電子マネー | iD | Apple Pay/Google Pay/楽天ペイ | iD | Apple Pay/Google Pay | QUICPay | iD | Apple Pay/Google Pay |
国際 ブランド |
Visa/Mastercard | Visa/Mastercard/JCB/AMEX | Visa/Mastercard | Visa/Mastercard/JCB | Visa/Mastercard/JCB/AMEX | Visa/Mastercard/JCB | Visa/Mastercard/JCB |
おすすめ ポイント |
コンビニや飲食店で7%還元 | 楽天市場で使えばいつでも3.0%還元 | ドコモ料金の支払いが割引される | Yahoo!ショッピングで5.0%還元 | 条件クリアでコンビニや飲食店で15%還元 | WAONへのチャージでポイント二重取りができる | 利用金額に応じてポイント還元率がアップする |
詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
三井住友カード(NL) | VisaとMastercardのデュアル発行ができる!
- コンビニや飲食店で7%還元
- 最短10秒でカードを発行可能
- VisaとMastecardの2枚持ちが可能
三井住友カード(NL)は、年会費無料ながら最大7%と高いポイント還元率を誇るカードです。コンビニや外食チェーンをよく使う人におすすめです。
三井住友カード(NL)では、セブン-イレブンやローソンをはじめとしたコンビニ、マクドナルドなどの身近な飲食店でタッチ決済すると、最大7%のポイントが還元されます。
- セイコーマート
- セブン-イレブン
- ローソン
- マクドナルド
- モスバーガー
- サイゼリヤ
- ガスト
- ココス
- 夢庵
など
さらに、三井住友カードは、VisaとMastercardのデュアル発行ができます。デュアル発行とは、VisaとMastercardそれぞれのブランドのカードを同時に発行することです。
三井住友カードは、デュアル発行するとよりお得に利用できます。たとえば、三井住友カード ゴールド(NL)をデュアル発行すると、100万円修行が2回できます。
また、通常年会費55,000円(税込)の三井住友カード プラチナは、デュアル発行することで2枚目のカードの年会費を5,500円(税込)と大幅に安くできます。
三井住友カード(NL)は最短10秒で即日発行ができ、すぐネットショッピングを始められます。カードの到着を待たずにアプリでカード番号を確認できるので、すぐにカードを発行して使いたい人にもおすすめです。
\ポイント還元率最大7%/
楽天カード | VisaとMastercardで選べる券面デザインが違う!
- 楽天ポイントがいつでも1.0%貯まる
- 楽天市場で使えばいつでも3.0%還元
- ブランドごとに異なるデザインが用意されている
楽天カードは、楽天ポイントがいつでも1.0%貯まるお得なカードです。楽天市場ではさらに還元率が3%にアップします。
さらに、楽天市場のポイントアッププログラム「楽天SPU」では、楽天グループのサービスの利用状況に応じて、楽天市場でのポイント還元率が最大16倍になる特典があります。
楽天市場をよく利用する人は、ぜひ持っておきたい1枚です。
楽天カードはVisaとMastercardとで、選べる券面デザインが異なります。Visa限定、Mastercard限定のデザインには、以下のようなデザインがあります。
\楽天ポイントがいつでも1.0%貯まる/
dカード | ドコモユーザーやdポイントの愛用者におすすめ
- dポイントがいつでも1.0%還元で貯まりやすい
- ドコモ料金の支払いが割引される
- ケータイ補償が付帯する
dカードは、スマホに関する付帯サービスが充実した還元率1.0%のカードです。ドコモユーザーやdポイントの愛用者におすすめといえます。
d払い対応店舗で、d払いでの支払い時にdポイントカードを提示すると、合計1.5%還元でポイントを2重取りできます。
- d払いでのお支払い:100円につき0.5ポイント(還元率0.5%)
- dポイントカードの提示:100円につき1.0ポイント(還元率1.0%)
以下のようにさまざまな店舗があるため、より効率よくポイント獲得が可能です。
- メルカリ
- すき家
- マクドナルド
- セブン-イレブン
- ファミリーマート
- ガスト
- 丸亀製麺
- じゃらん
また、dカードは「dカードお支払割」が適用される点も魅力です。dカードお支払割とは、dカードを携帯料金の支払いに設定することで月々187円(税込)割引されるサービスです。
ただし、dカードでのドコモ料金の支払いによるポイントの付与はありませんので、注意が必要です。
\dポイントがいつでも1.0%還元/
PayPayカード | PayPayユーザーやソフトバンクユーザーにおすすめ
- 200円ごとにPayPayポイントが2ポイント貯まる1.0%還元のカード
- Yahoo!ショッピングで5.0%還元
- ソフトバンク・ワイモバイルユーザーは携帯料金の支払いがお得
PayPayカードは、PayPayやYahoo!ショッピングと組み合わせて使うと高還元を実現できます。PayPayユーザーにおすすめのカードです。
PayPayカードは、利用につき1%のポイントが得られます。また、PayPayクレジットを登録すると、基本還元率の1%に加え、毎月の利用状況に応じて以下のような条件達成により+0.5%ポイントが付与されるため、最大1.5%のポイントが付与されます。
- PayPayまたはPayPayカードで合わせて300円以上を30回お支払い
- PayPayまたはPayPayカードで合わせて10万円お支払い
さらに、PayPayカード利用者は、Yahoo!ショッピング利用で最大5%付与され、「5のつく日は」最大+4%付与されるので、合計で最大9%ポイントが付与され大変お得です。
\Yahoo!ショッピングで5.0%還元/
三菱UFJカード | VisaとMastercardのデュアルスタイルを申し込める!
- 条件クリアでコンビニや飲食店で15%還元
- 銀行業のノウハウが活かされた強固なセキュリティ
- VisaとMastercardのデュアルスタイルを実現できる
三菱UFJカードは、条件達成で高還元が期待できるカードです。Visa・Mastercardの2枚持ちもできるため、支払内容ごとにカードを分けたい人におすすめです。
三菱UFJカードは、対象となるコンビニや飲食店で利用すると5.5%還元、さらに条件をクリアすると最大15%還元されるキャンペーンを実施しています。
還元率アップの条件は、以下のとおりです。
条件 | 還元率 (加算) |
---|---|
対象店で利用した場合の還元率 (対象店:セブン-イレブン、ローソン、ピザハットオンライン、松屋、松のや、マイカリー食堂、スシロー、東武ストア など) |
5.5% |
☆登録型リボ「楽Pay」の登録または分割払いやカードローンを1万円以上使う | +5.0% |
☆月々のショッピング利用金額に応じて | 最大+1.5% |
☆携帯または電気料金の支払い | +0.5% |
☆スマホ決済 | +0.5% |
☆MUFGカードアプリへのログイン | +0.5% |
上記の☆付きの条件のうち4つをクリア | +1.5% |
また、三菱UFJカードは、異なるブランドのカードを2枚持ちできる「デュアルスタイル」での申込みが可能です。
1枚目 | 2枚目 | |
---|---|---|
選べる 国際ブランド |
Visa・Mastercard・JCB | American Express |
デュアルスタイルでは、それぞれのカードを使えるだけでなく、2枚目カードの年会費も安くなります。三菱UFJカードをデュアルスタイルで発行した際の2枚目のカードの年会費は、以下のとおりです。
カード名 | 2枚目カードの 年会費 |
---|---|
三菱UFJカード ゴールドプレステージ |
11,000円(税込) →2,200円(税込) |
三菱UFJカード ゴールド |
2,095円(税込) →275円(税込) |
三菱UFJカード | 1,375円(税込) →275円(税込) |
\条件クリアで15%還元/
イオンカード | イオン系列のお店をよく使う人におすすめ
- 電子マネーWAONとしても利用できる
- WAONへのチャージでポイント二重取りができる
- イオンで毎月特定の日にお得に買い物ができる
イオンカードは、WAONと組み合わせて使うことでよりお得に買い物ができるカードです。イオン系列のお店をよく使う人におすすめといえます。
イオンカードセレクトは、電子マネー「WAON」へのオートチャージ設定でポイントを二重取りできます。オートチャージとは、支払後のWAON残高が設定金額未満になると、事前に設定した金額がイオン銀行口座から自動でチャージされる機能です。
- チャージした分、カードのWAONポイントが貯まる
- チャージ分利用すると、電子マネーのWAONポイントが貯まる
電子マネーWAONは、イオン系列のお店で還元率が1%になるため、合計で還元率が1.5%まで上がります。
還元率 (イオン系列利用時) |
還元率 (イオン系列以外利用時) |
|
イオンカード セレクトのみ |
1.0% | 0.5% |
イオンカードセレクト + 電子マネーWAON利用 |
1.0~1.5%(チャージでカード利用分0.5% +電子マネーWAON利用0.5%/会員登録で1.0%) | 1.0%(チャージ0.5% +電子マネーWAON利用0.5%) |
イオンカードはいくつか種類がありますが、「WAON」にオートチャージしてポイントが貯まるのは「イオンカードセレクト」と「JMB WAONカード」の2つのみです。WAONポイントを貯めたい場合はイオンカードセレクトを、JALマイルを貯めたい場合はJMB WAONカードを選択すると良いでしょう。
貯まるポイント | |
---|---|
イオンカードセレクト | WAON POINT |
JMB WAONカード | JALマイル |
それ以外のカード | ポイント付与なし |
ただし、事前に「オートチャージ申請」が必要な点には注意が必要です。申請はWAONステーションアプリやWAONネットステーションで手続きできます。
\電子マネーWAONとしても利用可能/
ライフカード | 支出額が多い人におすすめ
- 利用金額によってポイント還元率がアップする
- 誕生月の利用でポイント還元率がアップする
- ポイントはキャッシュバックやマイル・ギフトなどさまざまなものに交換できる
ライフカードは、支出額が多い人に適したカードです。
ライフカードは利用金額に応じてポイント還元率が変わる仕組みのカードで、利用金額が上がれば上がるほど、ポイント還元率が高くなるステージ制のプログラムをとっています。
利用金額(年間) | ステージ | ポイント 還元率 |
---|---|---|
50万円未満 | レギュラー ステージ |
1倍 |
50万円以上 | スペシャル ステージ |
1.5倍 |
100万円以上 | ロイヤル ステージ |
1.8倍 |
200万円以上 | プレミアム ステージ |
2倍 |
さらに、誕生月に利用するとポイントが3倍になったり、学生であれば学生専用ライフカードを発行でき、海外利用総額の3%がキャッシュバックされるといった嬉しい特典も数多く用意されています。
\利用金額によってポイント還元率がアップ/
Visaの特徴は?メリット・デメリット
Visaとは、トップクラスのシェア率と加盟店舗の多さが特徴のブランドです。メジャーなブランドであり国内外で利用しやすく、初めてカードをつくる人やどのブランドを選ぶか迷っている人におすすめです。
Visaのメリット・デメリットについておさえて、申し込むカードを決める判断材料としましょう。
Visaのメリット
Visaのメリットは、以下の3つです。
- 200以上の国と地域で使え、加盟店舗は1億3000万店と多い
- セキュリティ技術に強みがある
- 海外のATMで現地通貨を引き出せる
Visaは、200以上の国や地域で利用できる国際ブランドです。信頼性あるネットワークを持つ分、シェア率もトップを誇っています。イプソス株式会社の「キャッシュレス大規模調査」によれば、Visaのシェア率は50.8%で全体の半分以上を占めています。そのため、最もユーザーの多いブランドといえるでしょう。
本人認証サービスなどのセキュリティにも力を入れているのも安心できるポイントです。また、世界270万台あるVisaマーク、Plusマークのある海外ATMからキャッシングもできるため、現地でも便利に通貨の引き出しが可能です。
Visaのデメリット
Visaのデメリットは、以下の2つです。
- プロパーカードがない
- コストコで利用できない
Visaにはプロパーカードがありません。プロパーカードとは、ブランド自らが発行するカードのことであり、JCBカードやアメックスカードなどが該当します。ブランド自らが発行する安心感や信頼性の高さが特徴です。
Visaはあくまで提携するカード会社に決済システムを提供しているだけであり、自らカードの発行は行いません。そのため、提携するカード会社のサービスが終了すると、カードが使えなくなってしまいます。
また、Visaはコストコでは利用できません。コストコではMastercardのみ利用可能で、その他のブランドは一切使えません。コストコ会員の人は、Mastercardをメインに使っていくとよいでしょう。
Mastercardの特徴は?メリット・デメリット
Mastercardは、Visaに匹敵する加盟店舗数を誇り、多くの国や地域で利用しやすいブランドです。独自の特典も豊富で、レジャーや旅行時に活躍します。体験を重視した旅行を楽しむ人やさまざまな特典を楽しみたい人に適しています。
Mastercardのメリット・デメリットをおさえて、Visaなどの他ブランドと比較しながら申し込むカードを決めましょう。
Mastercardのメリット
Mastercardのメリットは、以下の3点です。
- プライスレス・シティなど独自特典が豊富
- コストコで唯一利用できる
- 海外キャッシングが利用しやすい
Mastercardには、豊富な独自特典があります。主な特典には以下のようなものがあります。
プライスレス・ シティ |
UEFAチャンピオンズリーグの観戦やゴルフ全英オープンの観戦などができる |
---|---|
プライスレス・ スペシャル |
Agodaの割引やシンガポールレストランの割引などお得にサービス利用ができる |
Taste of Premium | ホテル優待や手荷物宅配など旅行時に役立つサービスが受けられる |
ショッピング・ダイニング・レジャーと海外旅行時に利用できるサービスが多く、頻繁に海外へ行く人はよりお得に旅行を楽しめます。
また、Mastercardはコストコで利用できる唯一のカードブランドです。コストコではVisaやJCBなどが利用できません。コストコをよく使う人は、Mastercardが必須といえるでしょう。
Mastercardは海外キャッシングもしやすいブランドです。Mastercard、Maestro、Cirrusのマークがある海外ATMであれば、現地通貨の引き出しが可能です。世界210ヵ国で利用できるため、どこに行ってもキャッシングができます。
Mastercardのデメリット
Mastercardのデメリットは、以下の3点です。
- Visaよりもシェア率が低い
- プロパーカードがない
- DMMサービスでの利用ができない
MastercardはVisaに比べてシェア率が低いのが難点です。イプソス株式会社の「キャッシュレス大規模調査」によれば、Mastercardのシェア率は17.8%で、Visaよりも30%程度低くなっています。使える場所は豊富ですが、ユーザーが少ない分マイナーなブランドというイメージが付いています。
また、MastercardもVisaと同様にプロパーカードの発行ができません。プロパーカードが欲しい人はJCBやDinersといったブランドを選択しましょう。
加えて、Mastercardは現在DMMサービスの決済に利用できません。ゲームや書籍購入でDMMを利用する人は、Mastercard以外のブランドのカードを用意する必要があります。
VisaとMastercardのよくある質問
- VISAとMastercardのどちらのカードが多いですか?
- VisaとMastercardでは、Visaの利用者が多いようです。Visaのシェア率と店舗数を見てみましょう。
Visa Mastercard シェア率 50.8% 17.8% 加盟店数 1億3000万店舗 1億3000万店舗
- クレジットカードの国際ブランドとは?
- クレジットカードの国際ブランドにはさまざまなものがありますが、有名なものは以下の5つです。
Visa シェア率トップを誇る Mastercard コストコで使える、旅行での特典が豊富など独自性あるブランド JCB 日本初の国際ブランド American Express 高級カードの代名詞で上質な特典が付帯する Diners クレジットカードの起源ともいわれるハイステータスブランド
- Mastercardは海外で使えますか?
- Mastercardは海外でも快適に利用できます。Mastercardは2002年にヨーロッパの決済会社である「Europay International」と合併したことをきっかけに、ヨーロッパでもシェアを拡大しています。そのため、世界のなかでもヨーロッパでの利便性の高さに定評があります。
- VISAが使えてMastercardが使えない店舗・サービスは?
- 現在Visaが使えてMastercardが利用できないサービスとして、DMMのサービスが挙げられます。
DMMでは、Visa、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブが利用可能となっています。
- Mastercardが使えてVISAが使えない店舗・サービスは?
- 現在Mastercardが使えてVisaが使えない店舗としては、コストコが挙げられます。コストコは、クレジットカードでの支払いをMastercardのみとしています。Visaをはじめ、JCBやアメリカン・エキスプレスなども利用できません。