「クレジットカードがなくてもETCカードが作れるの?」
「審査なしでETCパーソナルカードが作れるのは本当?」
ETCパーソナルカードは審査がありません。そのため、クレジットカードを持っていない方でも作成が可能です。しかし、ETCパーソナルカードのデポジットのシステムや申し込み方法など、条件について詳しく知りたいと気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ETCパーソナルカードの特徴や内容、申し込み方法やご利用にあたってのメリットやデメリットについて詳しく解説します。
最後まで読めば、「ETCパーソナルカード」について不安はなくなるはずです。
クレジットカードが不要なETCパーソナルカード(ETCパソカ)とは?特徴をご紹介!
ETCカードを作る方法は2種類あります。「クレジットカードの付帯カードとして、ETCカードを作る方法」「クレジット機能は付いていない、ETCパーソナルカードを作る方法」と、です。
ETCカードは、クレジットカードの付帯カードとして作る方法があります。ただし、付帯カードとしてETCカードを作るには、クレジットカードの会員となることが必須条件です。そのため審査は避けて通れません。
審査がないETCカードを作りたい場合には、ETCパーソナルカードがおすすめです。そこでこちらの項目では、ETCパーソナルカードの特徴やデポジットの料金などについて解説します。
ETCパーソナルカードについて
ETCパーソナルカードとは、クレジットカードを契約していない方もETCが使えるように、東日本、首都、中日本、西日本、阪神、本州四国連絡高速道路株式会社が共同で発行したETCカードです。
ETCパーソナルカードは、高速道路や有料道路の交通料金に限定して利用できます。クレジットカードを持っていなくても「デポジット(保証金)」を預託すると、高速道路で使えるETCパーソナルカードの発行が可能となります。
デポジットは、プリペイドカードのような前払金のことではありません。そのため高速道路の通行料金は、ETCカードの申し込み時に指定した金融機関の口座より毎月引落しされます。
ETCパーソナルカードは月末に締め切り、翌月27日に登録した金融機関より口座振替で引落しされます。ただし、27日に金融機関が休みの場合は、口座振替は翌営業日となります。
ETCパーソナルカードの作成時に預け入れしたデポジットはあくまでも保証金です。そのため、毎月の通行料金の支払いには使えないため注意してください。
審査なしでも作れる
クレジットカードが付いているETCカードとは異なり、ETCパーソナルカードは審査が不要です。そのため、審査があるクレジットカードより手軽に発行できます。
また審査がないため支払いを滞納していたり、債務整理などで信用情報機関に登録されていたりする方でも、ETCパーソナルカードを作れるため便利です。ただし、クレジット機能は付いていないためショッピングでの利用はできません。
未成年の場合でも、親権者の同意があり16歳以上であれば申込可能です。一般的にクレジットカードの申し込みは、高校生を除く18歳以上が対象です。そのため高校生が利用するなら、ETCパーソナルカードを申込むと良いでしょう。
デポジットを支払う
デポジット制度について、詳しく解説します。デポジットとは、利用金額のトラブルがあっても回収ができるための保証金です。
ETCパーソナルカードを作るとき審査はありません。ただし、事前に保証金を預けるシステムのデポジットを採用することで、確実に回収される仕組みとなっています。
ETCパーソナルカードをお申し込みの際に、平均的な有料道路の月間利用額の平均を申告してください。そして、平均利用月額(5,000円単位切上げ)を、4倍にした金額をデポジットとして預託します。
平均利用月額 (5,000円単位) |
5,000円以下 | 1万円 | 1万5,000円 | 2万円 |
---|---|---|---|---|
デポジット額 | 2万円 | 4万円 | 6万円 | 8万円 |
平均利用額が5,000円以下の場合、デポジット額は2万円のお申し込みとなります。
ただし、未決済残高の合計がデポジットの70%(1万4,000円)に達すると、6日もしくは23日の近い日(金融機関が休業日の場合は翌営業日)に、ご登録した口座振替にてデポジットを2万円増額する必要があります。
なお、デポジットにて預託した保証金は、毎月の支払いには利用ができません。ETCパーソナルカードの利用料金は月末に締め切り、翌月27日に登録した金融機関より口座振替で引落しされます。ただし、27日に金融機関が休みの場合は、口座振替は翌営業日となります。
また、ETCパーソナルカードの会員はデポジットとは別に、1枚にあたり1,257円(税込)の年会費が必要です。
ETCパーソナルカードの紛失した場合
ETCパーソナルカードを紛失や盗難にあった場合、速やかにETCパーソナルカード事務局へ連絡してください。
連絡を受けた時点で、ETCパーソナルカードの利用は停止となり再発行の手続きをします。再発行の申込書の請求は、ETCパーソナルカードWebサービスからでも印刷が可能です。なお、再発行手数料として、1,257円(税込)が必要となります。
また、ETCパーソナルカード紛失や盗難の専用ダイヤルのFAXでは24時間受付しており、電話は留守番電話になっているため、名前、住所、電話番号、届出の理由をメッセージもしくはFAXをしてください。
ただし、折り返しETCパーソナルカード事務局から確認の電話がない場合は、再度連絡してください。
連絡先
- ETCパーソナルカード事務局
- TEL:044-870-7333※9:00~17:00(土日祝日、年末年始除く)
- ETCパーソナルカード紛失・盗難受付専用ダイヤル
- FAX:044-870-8652(24時間受付)
- TEL:044-870-8651(留守番電話、営業時間外のみ受付)
デポジットの料金
毎月平均的に高速道路を利用している場合、「平均利用月額料金」でデポジット額を計算しましょう。ただし、不定期に利用金額が増える場合には「年間最高利用月額」を考慮する必要があります。
まずはETCパーソナルカードの、請求のしくみについて見ていきましょう。
ETCパーソナルカードを作成時に利用月額の4倍の金額を、デポジット額に設定します。ただし、未決済残高がデポジット額の80%を超えると利用停止となるため、設定額には注意が必要です。
例:「利用料金とデポジット」
デポジット額 | 4万円 | ||
---|---|---|---|
利用限度額(a) | 3万2,000円 | ||
未決済残高(b) | 令和4年3月ご請求額 | 1万6,800円 | |
ご請求確定前の利用額 | 8,500円 | ||
計 | 2万5,300円 | ||
利用可能額(a-b) | 6,700円 |
ETCパーソナルカードの利用料金は月末に締め切り、翌月27日(金融機関が休業の場合は翌営業日)に登録した金融機関より口座振替されます。
つまり、約2ヵ月間利用した金額が未決済残高となり、令和4年3月分が27日に引落しされるまでの利用可能額は6,700円となるのです。
利用月額金額例 | |
---|---|
1月 | 8,500円 |
2月 | 4,200円 |
3月 | 8,300円 |
4月 | 8,800円 |
5月 | 8,100円 |
6月 | 9,000円 |
7月 | 1万5,000円 |
8月 最高利用月額 |
1万8,000円 |
9月 | 7,500円 |
10月 | 8,300円 |
11月 | 9,000円 |
12月 | 1万2,000円 |
合 計 | 11万6,700円 |
平均利用月額料金 | 9,725円 |
上記の表をご覧いただくと、年間通した平均利用月額料金は9,725円です。そして、年間最高利用月額は1万8,000円となりました。
平均利用月額料金で、デポジット額を設定すると4万円会員となります。しかし、7月と8月の利用月額を合計すると3万3,000円となり、利用可能限度額の80%(3万2,000円)を超えてしまうため利用停止になってしまいます。
利用料金について口座振替が完了すれば、利用停止は解除されます。とはいえ、振替の結果が反映するには3営業日ほどかかるため、上記の場合デポジット額は余裕のある6万円会員にしておくと安心です。
利用限度額
ETCパーソナルカードは、預託しているデポジット額の80%を超えると、利用停止になるため注意が必要です。
なお、デポジット額が80%を超えて利用停止になったとしても、口座振替で支払い未決済金額が80%以下になると、再度利用が可能となります。しかし、口座振替の完了が反映まで3営業日程度かかるため、余裕のあるデポジット額を設定した方が良いでしょう。
さらに、何度も利用限度額となり利用停止になると、デポジット額の増額依頼が来る可能性があります。発行会社は「ご利用実績に応じたデポジットの預託」を推奨しており、増額に応じないと利用停止になる恐れもあります。そのため、増額依頼が来たら適切に対応してください。
しかし利用限度額には例外があり、「デポジットの自動積増」があります。デポジットの自動積増の流れは以下のとおりです。
デポジット自動増額の流れ
- デポジット額を2万円に設定
- 未決済残高が70%の1万4000円に達した
- デポジットの自動増額分の2万円は6日もしくは23日に口座振替により自動引落し
- 以降、デポジット額4万円会員として継続利用
デポジット額を2万円に設定している場合、未決済残高がデポジット額の70%の1万4,000円に達した時点で登録している口座から、2万円のデポジット増額分を自動的に振替ます。
未決済残高が1万4,000円に達した日から6日もしくは23日(金融機関が休業日の場合は翌営業日)が口座振替日です。以降、デポジット額4万円会員となり、引き続き利用が可能となります。
ETCパーソナルカードの申し込みの際、デポジット額を2万円で設定する方は、自動増額制度に同意することになります。なお、デポジット額が4万円以上の方は、自動積増の対象外です。
事前にデポジットの増額を希望する場合は、ETCパーソナルカード事務局へお問合せください。またデポジットの増額には、事務局より払込用紙を送付した後の支払いとなり、反映までしばらく時間がかかります。デポジットの増額を希望する方は、早めにお問合せをしたほうが良いでしょう。
ちなみに、デポジットの減額は対応していません。そのため、デポジットを増額する際、減額ができない点を踏まえて検討してください。
返金について
デポジットは、解約手続き完了後返金されます。ただし、解約の手続きの連絡があった際に未払い料金がある場合、デポジットから未払い料金を相殺した残額が返金されます。
ETCパーソナルカードの解約方法
「ETCパーソナルカード解約届兼デポジット返還請求書」に必要事項を記入後、必要書類と共にETCパーソナルカード事務局まで郵送します。
必要書類
- ETCパーソナルカード(必ずICチップにハサミを入れてから返送ください)
- デポジット預かり証、または増額デポジット預かり証
(平成20年4月1日以降発行していません)
解約に必要な書類がETCパーソナルカード事務局へ届いたら利用を停止します。書類到着後、未払い料金の精算や振込処理などを経て、約1ヵ月半から2ヵ月で登録している口座へデポジットを返金します。すべての手続きが完了後、「返金完了」の通知を送付して終了です。
注意事項
- 契約者本人が死亡、もしくは会社の廃業や破産による解約
- ETCパーソナルカード解約届兼デポジット返還請求書【Web版】が印刷できない
- 登録している口座以外へ返金を希望する場合
- 他に不明点がある場合
上記の場合は、ETCパーソナルカード事務局へお問合せください。
ETCパーソナルカードを利用する
次の項目では、ETCパーソナルカードの申し込み方法の手順と、利用料金の支払いの流れについて解説します。運転免許証以外の本人確認書類が必要になるケースもあるため、内容の確認しておくとスムーズに申込ができるでしょう。
ETCパーソナルカードを申し込む
ETCパーソナルカードの申し込み手順を「4つのstep」にて解説します。
申し込みに必要な書類は下記のとおりです。
必要書類
- ETCパーソナルカード利用申込書
- 本人確認書類
ETCパーソナルカードはETCの利用に特化したサービスのため、本人確認書類は原則、運転免許証に限定しています。また運転免許証をコピーする際、住所や氏名の変更があり裏面に記載がある場合には両面コピーが必要です。
その他、下記の内容に該当する方は別途ご確認ください。
必要事項
- 申込者が未成年の場合、親権者の同意と親権者の本人確認書類(続柄が記載されている住民票など)も必要です。
- 住所変更をしている場合には、運転免許証も住所変更している必要があります。ただし、病む得ない事情があり運転免許証の住所変更ができない場合、現住所が確認できる光熱費(電気代や水道代)の請求書のコピーをあわせて送付してください。
※請求書は発行から6ヵ月以内、本人名義のものに限ります。 - 重度の身体障がい者の方や、重度の知的障がい者の方で、本人以外の方の運転で「優良道路における障がい者割引制度」をご利用の方は、別途必要な本人確認書類が必要です。ETCパーソナルカード事務局へお問合せください。
- 1~3の条件以外で、運転免許証がない方やご質問がある場合、ETCパーソナルカード事務局へお問合せください。
- マイナンバー(個人番号)の記載があるものは同封不可です。
- 法人でお申し込みする場合、発行から6ヵ月以内の登記簿謄本もしくは妙本(コピー可)を同封してください。
- 外国人の方は、申し込み住所と同じ住所が記載のある、在留カードもしくは特別永住者証明書(コピー可)を同封してください。銀行口座が通称名の場合、通称名が記載されている住民票と運転免許証を併せて同封する必要があります。
【注意】ETCパーソナルカード事務局では、日本語のみのご案内となっています。
step1.「ETCパーソナルカード利用申込書」の記載&郵送
ETCパーソナルカード利用申込書フォームより、必要事項を入力して申込書を作成します。作成後はPDFファイルを出力し、ご自宅のプリンターで印刷後、必要な箇所に必ず【自著・押印】を正しく記入の上、本人確認書類を同封して下記住所へ郵送してください。
プリンターをお持ちでいない方は、コンビニエンスストアで提供しているネットプリントサービスを利用するか、紙の申込書を入手してお申し込みください。
ETCパーソナルカード利用申込書の送付先
216-8520 ETCパーソナルカード事務局 宛
(住所なしで、郵便番号と宛名のみで届きます)
ETCパーソナルカード利用申込書へ入力後印刷
記入事項
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 勤め先(任意)
- 勤め先電話番号(任意)
必須項目は必ず入力してください。
デポジット額を決定し選択します。
1ヵ月5,000円未満の利用の場合、4倍の2万円のデポジット額となります。5,000円単位で設定が可能です。
入力事項
- 口座名義
- フリガナ
- 本人との続柄
- 金融機関
口座情報を入力後、ETCパーソナルカード利用規約を確認して、ETCパーソナルカードのプライバシーポリシーに同意をしたらチェックを入れ入力画面を確認します。
最後まで入力内容を確認したら、PDFで出力をして印刷します。ETCパーソナルカード利用申込の提出用と本人確認書類を同封して郵送します。2枚目のお客様控えは、ご自身で保管してください。
step2.「デポジット振込ご依頼書」から振込
ETCパーソナルカード事務局にて申し込み内容を確認後、デポジットについての振込用紙が郵送にて届きます。
デポジット額が28万円以下の場合、コンビニエンスストアの専用払込用紙となり、デポジット額が30万円以上の場合は、ゆうちょ銀行の専用払込用紙にて振込をします。
step3.ETCパーソナルカードの受理
デポジットの入金確認後、申込者宛てへ郵送(簡易書留・転送不要)にて、ETCパーソナルカードが届きます。ETCパーソナルカードの到着までは、振込完了後2週間ほど必要です。
なお、ETCのご利用には、車にセットアップされたETC車載器が必要です。自家用車にETC車載器がない場合は、カー用品店やディーラーにて購入して取り付けましょう。そして車載器セットアップ登録店にて、ETC車載器のセットアップをしてください。
ETC車載器のセットアップ
セットアップ注意事項
- セットアップの登録店には、申込書が備え付けられています
- 車検証と運転免許証を提示してください
- セットアップ登録店のスタッフが車両の利用者であることを確認後、申込者欄に署名すると、必要事項はセットアップ登録店が記入します
- セットアップに必要な暗号化された情報はオンラインで送受信します
- ETCパーソナルカードがお手元にあれば、申込み同日から利用が可能です
カード利用から引き落としまでの流れ
ETCパーソナルカードの利用から引き落としまでの流れを、「3つのstep」を踏まえて解説します。
step1.「利用料金」のお知らせ&郵送
前月末に締めた「ご利用明細書」もしくは「ご利用料金のお知らせ」を、毎月中旬頃に郵送にてお知らせします。
また、パソカ会員専用Webサービスの「My Pasoca」登録後、「Web請求書を申し込む」に設定すると、「ご利用明細書」もしくは「ご利用料金のお知らせ」の郵送はせず「My Pasoca」にて「請求書」や「明細」をダウンロードしてご確認ください。
step2.毎月27日に引き落とし
ご利用料金の引き落としは、毎月27日です。なお、金融機関が休業日の場合は、翌営業日に引き落としとなります。
step3.領収書の送付
口座振替した「領収書」は、引き落としの翌月に郵送にて届きます。パソカ会員専用Webサービスの「MY Pasoca」で、「Web請求書を申し込む」に設定している場合は書面の領収書は発行していません。
領収書が必要な場合、「MY Pasoca」の「口座引落確認書」をダウンロードしてご利用ください。
ETCパーソナルカードのメリット
近年、高速道路各社はETC専用料金所へと移行しています。
阪神高速では2022年5月27日に、5ヵ所の料金所がETC専用となりました。さらに、2025年度には全体の8割の料金所がETC専用となり、2030年度には阪神高速すべての料金所がETC専用料金所になる予定です。
さらに、2022年4月1日より、NEXCO東日本管内の2ヵ所の料金所もETC専用となっています。そのような動きが進んでいるため、クレジットカードをお持ちでない方は、現金の支払いからETCパーソナルカードへの移行をおすすめします。
それでは、ETCパーソナルカードのメリットについて解説します。
クレジットカードの審査なしで作れる
ETCパーソナルカードは審査が不要です。そのため、16歳以上であればETCパーソナルカードを発行ができる点は最大のメリットといえます。
通常のETCカードは、クレジットカードで利用料金を支払います。そのため、審査に通らないとETCカードは発行できないのです。
一方、ETCパーソナルカードは、利用料金を金融機関口座より振り替るため審査は不要です。そのため、何らかの事情がありクレジットカードが作れない方は、ETCパーソナルカードを検討すると良いでしょう。
高速道路を割安で利用できる
ETCパーソナルカードは通常のETCカードと同様、さまざまな割引特典が受けられてお得です。有料道路は利用した区間ごとに通行料を支払わなくてはいけません。ですが、ETCカードで決済すると下記のような割引を受けることが可能です。
ETC平日朝夕割引
平日朝夕割引は、通勤通学の時間に便利な割引です。平日の6:00~9:00と17:00~20:00の間、高速道路を利用した区間の割引が受けられます。
なお、平日朝夕割引は利用回数に応じて適用になる仕組みとなっています。ただし、東京や大阪近郊は平日朝夕割引対象外です。対象となる区間や時間に制限があるため事前にご確認ください。
1ヵ月で割引となる利用回数と還元率
5~9回 | 通行料金で最大100km相当を30%分還元 |
10回以上 | 通行料金で最大100km相当を50%分還元 |
還元された分は、翌月20日にETCマイレージサービス還元額として付与されます。ただしこちらのサービスをご利用には、ETCマイレージサービスへの登録が必要です。
ちなみに「ETCマイレージサービス」とは、登録も年会費が無料で、支払い額によりポイントが溜まるサービスです。貯まったポイントは、通行料金の支払いで使えます。
ETC休日割引
ETC休日割引は、普通車もしくは軽自動車に該当する車両が、土日祝日にETCを利用した場合、高速の通行料金が30%割引となる割引です。
高知IC→水島IC(岡山)普通車の場合 | ||
通常料金 | ETC料金 | 休日割引+ETC通常割引 |
7,010円 | 3,930円 | ▲3,080円 |
ETC通常割引と休日割日を併せると、約44%の割引となります。ただし、東京や大阪近郊は休日割引対象外です。ETC休日割引が対象となる区間や時間は、制限があるため事前にご確認ください。
ETC深夜割引
ETC深夜割引とは、深夜0:00~4:00に高速道路を利用したすべての車種が対象の割引です。約30%の割引が適用となります。
ETC深夜割引は首都圏でも適用される割引です。ただし、京葉道路、第三京浜道路、横浜新町、横浜横須賀道路は対象外のため、注意してください。
16歳から発行できる
一般的にクレジットカードの申し込みは、高校生を除く18歳以上が対象です。しかし、ETCパーソナルカードは16歳から審査なしで申込ができるのもメリットのひとつです。
普通二輪免許は16歳から取得ができるため、高速道路を利用する機会もあるでしょう。そのような場合は、ETCパーソナルカードを発行すると便利です。
ETCパーソナルカードのデメリット
審査がなく16歳から利用可能なETCパーソナルカードですが、デメリットも存在します。メリットとデメリットの両方を理解して後悔のないように検討してください。
それでは、ETCパーソナルカードのデメリットについて解説します。
年会費&デポジットがかかる
ETCパーソナルカードを作るには、年会費1,257円(税込)とデポジットが必要となります。1ヵ月の利用額にも異なりますが、ETCパーソナルカードを作成するには、最低でも2万1,257円の初期費用を用意しなくてはいけません。
デポジットは、ETCパーソナルカードの解約をするとき返金されます。しかし、最初にまとまった費用が必要な点がネックとも言えます。
年会費のもとを取るには、ETCマイレージサービスへ登録してポイントを貯めたり、平日朝夕割引や休日割引など各種割引を活用したりして、年会費以上に節約しましょう。
ただし、クレジットカード付随のETCカードであれば、年会費が無料になる可能性もあります。年会費が必要な点は、ETCパーソナルカードのデメリットのひとつといえるでしょう。
ETCマイレージサービス以外のポイントが貯まらない
ETCパーソナルカードの利用分は、ETCマイレージサービスのみでしかポイントが貯まりません。しかし、クレジットカードに付随しているETCカードは、ETCカードの利用分でクレジットカードのポイントも貯まる場合があります。クレジットカードのポイントを有効活用したいとお考えの方は、デメリットとなるでしょう。
ETCマイレージサービスのポイント
ポイントは、お支払いの通行料金に応じて付きます。そしてポイントは走行毎に、翌月20日に付与されます。
道路事業者 | ポイントの交換単位 |
NEXCO東日本、中日本・西日本 宮城県道路公団 |
1,000ポイント→500円 |
3,000ポイント→2,500円 | |
5,000ポイント→5,000円 | |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 1,000ポイント→500円 |
3,000ポイント→2,500円 | |
5,000ポイント→5,000円 | |
名古屋高速道路公社 | 100ポイント→100円 |
愛知県道路公社 | 100ポイント→100円 |
神戸市道路公社 | 200ポイント→100円 |
広島高速道路公社 | 100ポイント→100円 |
福岡北九州高速道路公社 | 100ポイント→100円 |
なお、道路事業者ごとにポイントが貯まりますが、別々の道路事業者のポイントの合算はできません。(※NEXCO東日本・中日本・西日本または宮城県道路公団の合算は可能です)
ETCマイレージサービスは、登録が必要です。それでは、ETCマイレージサービスの登録方法を解説します。
【ETCマイレージサービスの登録方法】
ETCマイレージサービスへ登録の前に、車載器管理番号と車両ナンバーを用意してください。車載器管理番号は、セットアップしたとき受け取った書類「ETC車載器セットアップ申込書・証明書(お客様保存用)」に記載しています。
トップページのメニューの「新規登録」を選択します。次に、新規マイレージ登録の利用規約を確認して「同意する」にチェックしましょう。
メールアドレスと、画像認証(画像認証は上記と同じものではありません)の入力を完了後「次へ」をチェックしてください。
その後、仮登録したメールアドレスに仮登録完了通知が届いたら、本文にあるURLをクリックして本登録申込へ進みます。そして新規マイレージ登録【本登録申込】へ、必要事項を入力します。
記入事項
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 車載器管理番号
- 車両番号(車検証をご用意ください)
登録内容
- ETCカード
- ポイント自動還元サービス(所定のポイントが貯まると、自動的に還元額に交換するサービスです)
- ポイント残高のお知らせの有無を選択
- お知らせメールの有無を選択
- インターネット用パスワードの設定
- 自動音声ダイヤル用パスワードの設定
登録内容の確認をします。問題がなければ、ETCマイレージサービスの登録完了です。
登録するETC車載器が必要
ETCパーソナルカードを利用するには、ETC車載器を取り付けてセットアップ登録する必要があります。
セットアップとは、ナンバープレートや車両情報を暗号化して書きこむ作業です。運転免許証と車検証があればセットアップの登録ができます。なお、セットアップは、必ず車載器セットアップ登録店にて設定する必要があります。
セットアップは不正利用を防止するため登録制となっており、個人や登録していない店舗では設定できません。そのため、セットアップ登録店へ作業を依頼しましょう。
ETCカードに関するQ&A
ETCパーソナルカードについて、よくある質問をまとめました。
- ETCマイレージサービスの還元額に有効期限はある?
- ETCマイレージサービスの還元額に有効期限はありません。しかし、登録を取り消しする理由に該当する場合には、保有している還元額が無くなります。
登録を取り消しする理由に該当する内容は以下のとおりです。2年間、ETCマイレージサービスのポイントや還元額に増減がない場合、登録を取り消しとなります。ただし、ETCマイレージサービスが解約されても、ETCパーソナルカード、ETCカードの利用は可能です。
- ETCパーソナルカード自体にお金はかかるの?
- ETCパーソナルカードの利用には、はじめにデポジット(保証金)と年会費1,257円(税込)が必要です。翌年から、年会費のみ必要となります。なお、ETCマイレージサービスは無料で利用が可能です。
ちなみに、クレジットカードが付随されているETCカードでは、年会費が無料になるカードもあります。
- デポジットは帰ってくる?
- ただし、解約の連絡した時点で未払料金がある場合は、デポジットから相殺後に返金されます。返金方法は、登録している口座へ振込にて返金いたします。
解約には、利用料金の確定や解約書などの書面のやりとり、未払い請求の精算や振込処理などがあり、約1ヵ月半~2ヵ月かかるでしょう。