クレジットカードはキャッシング枠を設定することで、ATMや店頭でお金を借りることができます。
本記事では、クレジットカードでお金を借りる方法やキャッシング枠の利用方法を解説します。メリットやデメリットも紹介するのでクレジットカードでお金を借りたい方は参考にしてください。
クレジットカードでお金を借りる方法は?
クレジットカードのキャッシング枠を利用すればお金を借りられます。このキャッシング枠を利用すれば、ATMなどで手軽に現金を引き出すことが可能です。具体的に見ていきましょう。
キャッシング枠を設定することでお金を借りられる
クレジットカードはキャッシング枠を設定することで、お金を借りられるようになります。
クレジットカードには「ショッピング利用枠」と「キャッシング利用枠」の2種類があり、キャッシング機能を利用するためには、あらかじめキャッシング枠を設定する必要があります。
クレジットカード発行時にキャッシング枠の審査に通過していれば、すぐにキャッシングを利用できます。
クレジットカード作成時にキャッシング枠を設定していなかった場合でも、後からキャッシング枠を申請することが可能です。ただし、申請には審査が必要で、数日から2週間程度の時間がかかるため、キャッシングの利用を考えている場合は、早めに申請しておきましょう。
ATMや店頭で現金を引き出せる
クレジットカードのキャッシング枠があれば、ATMや店頭で現金を引き出すことが可能です。ほとんどのクレジットカードにはキャッシング機能が付帯されており、急な出費などで現金が必要になった際に、手軽に現金を入手できます。
このキャッシング機能は、一部のクレジットカードでは海外のATMでも現地通貨を引き出すことが可能です。
また、インターネットや電話を通じてキャッシングを申し込むことで、指定の口座に現金を振り込んでもらうサービスを提供しているクレジットカードもあります。
クレジットカードでお金を借りるメリット
クレジットカードでお金を借りるメリットは、最短即日で利用できる手軽さにあります。また、手続きが比較的簡単で利用しやすい点も魅力です。具体的に、以下3つのメリットを見てみましょう。
審査なしで今すぐ利用できる
クレジットカードでお金を借りる一番のメリットは、すぐに現金が引き出せる点です。また、キャッシング枠がすでに付帯されていれば審査なしで利用できます。
そのため、急な出費でお金が必要になった場合などに、非常に迅速な対応ができます。
ただし、クレジットカードにキャッシング機能が付帯されていない場合は、別途申請を行い、審査に通過する必要があります。
クレジットカードのなかには最短即日で発行できるものもあるので、チェックしてみてください(下記)。
ACマスターカード | セゾンカードインターナショナル | エポスカード | |
---|---|---|---|
キャッシング スピード (枠がある場合) |
24時間最短10秒で振込 ※ | 最短数十秒 | 即時 |
カード発行スピード (最短) |
最短即日 | 最短5分 | 最短即日 |
手続きが簡単でキャッシングしやすい
クレジットカードでお金を借りるもう一つのメリットは、手続きが簡単でキャッシングしやすい点です。ATMにカードを挿入するか、オンライン上で申請するだけでお金を借りられます。
書類をそろえたり印鑑を押したりといった手間もかからないため、急な出費でお金が必要になった際など、気軽に利用できるでしょう。
クレジットカードのキャッシング枠を後から申請する場合も、面倒な手続きは不要です。クレジットカードのアプリや公式ホームページなどからすぐに申請ができます。
海外ATMでも現地通貨を引き出せる
クレジットカードでお金を借りるメリットは、海外ATMで現地通貨を引き出せることです。
海外旅行や出張中に急に現金が必要になった場合、現地のATMでクレジットカードを利用して必要な分だけ現地通貨を引き出せます。そのため、両替の手間や多額の現金を持ち歩くリスクを避けることもできます。
また、両替所が閉まっている時間帯や、そもそも両替所が見当たらない場所でも、ATMさえあればキャッシングできるため非常に便利です。
クレジットカードでお金を借りるデメリット
クレジットカードのキャッシング機能を利用する際は、デメリットもあるので把握しておきましょう。具体的には、以下3つのデメリットがあります。
キャッシング枠を使用すると利息がかかる
クレジットカードのキャッシングには、15.0%~18.0%程度の利息がかかります。借り入れ額が多ければ多いほど、トータルの返済額も増えてしまうため計画的に利用しましょう。
クレジットカードのキャッシング枠の金利(一例)
金利(実質年利) | |
---|---|
ACマスターカード | 3.0%~18.0% |
セゾンカード インターナショナル |
12.0%~18.0% |
エポスカード | 18.0% |
楽天カード | 18.0% |
また、キャッシングの返済方法は主に「1回払い」「リボ払い」の2種類です。1回払いであれば利息がかかるのは1回のみですが、リボ払いの場合は毎月の返済額が一定額に保たれるため、トータルの利息が増え続けてしまうので注意しましょう。
将来のローン審査などに影響を与える可能性がある
クレジットカードでお金を借りるデメリットは、将来のローン審査などに影響を与える可能性があることです。
なぜなら、キャッシングの利用履歴は信用情報機関に登録され、住宅ローンやマイカーローンなどの審査において、返済能力を判断する材料の一つとなるためです。
一度の利用で直ちにローンが組めなくなるわけではありませんが、繰り返しキャッシングを利用していると、多重債務者とみなされるリスクがあり、審査に不利に働く可能性があります。
また、繰り返し延滞してしまうと、いわゆるブラックリストに登録される可能性もあるので注意しましょう。
借入れ限度額が少ない
クレジットカードでお金を借りる際のデメリットとして、借入限度額が少ないことが挙げられます。
クレジットカードのキャッシング枠はカード種類にもよりますが、一般的に数十万円程度です。一方、消費者金融のカードローンでは、最大で500万円~800万円程度の融資が可能な場合があります(下記)。
クレジットカードの キャッシング |
50万円~90万円程度 |
---|---|
消費者金融カードローン | 500万円~800万円 |
年収などの条件によって変動はありますが、高額融資を希望する場合は、カードローンのほうが選択肢として有利と言えるでしょう。
即日発行も可能なクレジットカードおすすめ3選
即日発行可能でキャッシングが利用できるクレジットカードを3枚厳選して紹介します。
これらのカードは、オンラインでの申し込み後、特定の場所でカードを受け取ることで、即日での利用開始が可能です。ぜひ自分に合うクレジットカードを見つけてみてください。
ACマスターカード | セゾンカードインターナショナル | エポスカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
キャッシング スピード (枠がある場合) |
24時間最短10秒で振込 ※1 | 最短数十秒 | 即時 |
カード発行スピード (最短) |
最短即日 | 最短5分 | 最短即日 |
金利 (実質年利) |
3.0%~18.0% ※2 | 12.0%~18.0% | 18.0% |
詳細 | 申込みはこちら | 申込みはこちら | 申込みはこちら |
※注釈
ACマスターカードは本カードを即日発行可能!
ACマスターカードは、アコムが発行するクレジットカードです。Web申込みなら最短20分※でバーチャルカードを発行できます。バーチャルカードを発行したあとは、アプリを使ってすぐにキャッシングすることも可能です。
また、自動契約機(むじんくん)に出向けばカードが発行されるので、すぐに本カードを利用したい方にも適しています。
発行スピード | 最短即日 |
---|---|
年会費 | 無料 |
キャッシング金利 | (実質年率) 3.0%~18.0%※キャッシング枠利用時 |
借入れ限度額 | 10~300万円※300万円はショッピング枠利用時の限度額です |
アプリ完結 | ◯ |
セゾンカードインターナショナルは最短5分でバーチャルカード発行可能
セゾンカードインターナショナルは、クレディセゾンが発行するクレジットカードです。アプリから申請して審査に通れば、最短5分でバーチャルカードを発行可能です。
また、セゾンカウンターに出向いて契約すると、最短即日で本カードも発行できます。カードを発行した後は、すぐに振込みキャッシングを利用できます。
発行スピード | 最短5分 |
---|---|
年会費 | 無料 |
キャッシング金利(実質年率) | 12.0~18.0% |
借入れ限度額 | 年収の3分の1 |
アプリ完結 | ◯ |
エポスカードは全国のマルイで本カードを即日発行可能
エポスカードは、全国のマルイに設置されているエポスカードセンターに来店すれば、最短即日で本カードを発行できます。
また、カードを利用してショッピングすると、200円ごとに1ポイントのエポスポイントが貯まりますが、マルイやモディなど丸井グループでショッピングするとポイント還元率が2倍になる点も魅力の一つです。
発行スピード | 最短即日 |
---|---|
年会費 | 無料 |
キャッシング金利(実質年率) | 18.0% |
借入れ限度額 | 99万円 |
アプリ完結 | 〇 |
クレジットカードでお金を引き出す手順
クレジットカードでお金を借りる方法には「銀行やコンビニのATMを利用する方法」「ネットキャッシングを利用する方法」の2種類があります。
ここでは、それぞれのお金を引き出す手順について分かりやすく解説します。
銀行やコンビニのATMからお金を引き出す手順
ATMからお金を引き出す手順は、通常のキャッシュカードの操作と基本的に同じです。
クレジットカードをATMに挿入して案内に沿って操作します。暗証番号と希望の金額を入力して現金を引き出します。
- 銀行やコンビニのATMにクレジットカードを挿入する
- 「引き出し」を選択する
- 暗証番号を入力する
- 借り入れ希望額を入力する
- 現金を引き出す
ネットキャッシングを利用して口座に振り込む手順
クレジットカードによっては、指定の銀行口座に直接現金が振り込まれるネットキャッシングが利用できる場合もあります。ATMに行く必要がないので、「近くにATMがない」「忙しくて時間がない」という方におすすめです。
ネットキャッシングを利用する場合は、クレジットカードのマイページから振り込み申請をするだけで、振り込み指定日にお金が受け取れます。
- クレジットカードのマイページにアクセスする
- 振り込み申請をする
- 借り入れ希望額を入力する
- 現金が振り込まれるのを待つ
クレジットカードでお金を借りる際の注意点
クレジットカードのキャッシング機能は、すぐにお金が借りられる便利な機能です。しかし利用にあたっては、以下3つの注意点に気をつける必要があります。
計画的な利用を心がける
クレジットカードでお金を借りる際は、月々の返済額や引落し日、利息などを把握のうえ計画的に利用しましょう。
返済シミュレーターに借り入れ額を入力することで、利息やトータルの返済額が分かるので、借り入れ前に利用してみてください。
- エポスカードのキャッシングページにアクセスする
- 「シミュレーションしてみる」をクリックする
- 利用予定金額や支払い日、支払い方法を選択する
- 「シミュレーションする」をクリックする
- 結果を確認する
必要最小限のお金を借りる
キャッシングは手軽にお金が借りられる反面、その使いやすさから使いすぎてしまうケースもあります。そのため、必要最小限のお金を借りるようにしましょう。
必要以上の借入れは返済の負担を増大させ、生活を圧迫する要因となりかねません。
また、クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠が設けられており、キャッシングを利用するとショッピングに使える金額が減少します。
そのため、キャッシングを行う際には、ショッピング枠への影響も考慮し、本当に必要な金額だけを借りるように心がけることが重要です。
返済方法を必ずチェックする
キャッシングで借りたお金は、ほとんどの場合翌月から返済が始まります。いざという時に慌てなくて済むように、返済方法を必ずチェックしておきましょう。
キャッシングの返済方法は大きく分けて「一回払い」と「リボ払い」の2種類があります(下記)。
返済方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
一回払い | 短期間で返済が完了するため、利息負担が少ない | 翌月などにまとまった金額を返済する必要がある |
リボ払い | 毎月の返済額を抑えられる | 返済期間が長期化しやすく、利息負担が大きくなる |
特に、お金がない状況でキャッシングを利用する場合、毎月の返済額が少ないリボ払いを選びがちです。しかし、リボ払いは利息が高く、返済期間が長引くほど利息負担が増大してしまうので注意が必要です。
クレジットカード以外でお金を借りる方法
クレジットカードが作れない場合や、すぐにお金が必要という場合はクレジットカードのキャッシング機能以外の方法も検討してみましょう。
ここでは、クレジットカード以外でお金を借りる方法を解説します。
大手消費者金融カードローンを利用する
大手消費者金融カードローンを利用するのもひとつの方法です。カードローンは最短で即日融資を受けることができるので、今すぐお金が必要という方にも適しています。
また1万円からの少額融資に対応しているうえ、初めての利用なら一定期間利息がかからない無利息期間サービスがある点も魅力のひとつです。
以下に、NET MONEY編集部がおすすめする消費者金融カードローンをまとめたので参考にしてください。
プロミス | アイフル | アコム | レイク | |
---|---|---|---|---|
審査時間 | 最短3分※1 | 最短18分※1 | 最短20分※1 | 最短15秒 |
融資時間 | 最短3分※1 | 最短18分※1 | 最短20分※1 | 最短25分※1 |
限度額 | 500万円 | 800万円 | 800万円 | 500万円 |
金利 (実質年率) |
年4.5%~17.8% | 年3.0%~18.0% | 年3.0%~18.0% | 年4.5%~18.0% |
無利息期間 | 初回借入日の 翌日から30日間 |
初回契約日の 翌日から30日間 |
初回契約日の 翌日から30日間※2 |
・初回契約日の 翌日から 30日間 ・初回契約日の 翌日から 60日間 (Web申込限定) ・初回契約日の 翌日から 180日間 (借入額5万円まで) |
電話による在籍確認 | 原則なし※3 | 原則なし※3 | 原則なし※4 | 原則なし |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※注釈
質屋を利用する
貴金属やブランド品、ジュエリーなどを持っている場合は、質屋を利用するのもひとつの方法です。質屋では、品物を鑑定しその価値に応じたお金を借りられます。
定められた期日までに借りたお金と利息を返済すれば、品物はそのまま自分の手元に戻ります。もし返済が困難になった場合は、預けた品物は質流れとなり、所有権が質屋に移ります。その際、返済義務は発生しません。
質屋は金融機関とは異なり、信用情報機関に記録が残らないため、将来のローン審査などに影響がないという特徴もあります。
家族や知人にお金を借りる
どうしてもお金が必要な場合、家族や知人を頼るのもひとつの方法です。
しかし、お金の貸し借りは親しい間柄であっても慎重に進めるべきです。なぜなら、お金が絡むことで人間関係に亀裂が入るリスクがあるためです。
例えば、返済が滞ったり、金額の認識に齟齬が生じたりすることで、信頼関係が崩れてしまうことがあります。そのため、借りる側は返済計画を明確に伝え、貸す側も無理のない範囲で貸すように心掛けることが大切です。
また、お金を借りる際は借用書を作成することをおすすめします。借用書は、貸し借りした金額、返済期日、金利(もしあれば)などを明確に記載する法的効力を持つ書類です。これにより、後日の言った言わないを防ぎ、万が一裁判になった場合でも証拠として役立ちます。
クレジットカードのキャッシングに関するよくある質問(Q&A)
- クレジットカードでお金を借りる方法とは?
- クレジットカードでお金を借りる方法は、キャッシング機能を利用することで、コンビニATMや金融機関の店頭でお金を借りることを指します。
キャッシングを利用するには、事前にクレジットカード会社にキャッシング枠の設定を申し込む必要があります。
すでにキャッシング枠が設定されている場合は、コンビニや銀行などに設置されているATMで、クレジットカードと暗証番号を入力することで現金を引き出すことができます。
- ネットキャッシングとは何ですか?
- ネットキャッシングとは、インターネットを通じて手軽にお金を借りられるサービスのことです。パソコンやスマートフォンなどのデバイスを使って、ウェブサイトやアプリから簡単に申し込み手続きができます。これにより、ATMに行く手間を省き、時間や場所を選ばずに借り入れが可能になります。
- キャッシングは借り入れになるのですか?
- キャッシングは借り入れに該当します。キャッシングは金融機関などからお金を借りるサービスの愛称です。そのためクレジットカードに付帯しているキャッシング機能や、インターネットを通じて行うネットキャッシングも、同様に借り入れの一種となります。
- クレジットカードでお金を借りた際の返済方法は?
- クレジットカードでお金を借りた際の返済方法は、主に一回払いとリボ払いの2種類があります。キャッシングで借りたお金には15.0%~18.0%程度の利息がかかるためなるべく早めに返済しましょう。
なお、リボ払いを指定してしまうと、元金がなかなか返済できず、結果的に返済期間が長期化し、利息負担が増大するだけでなく、返済が滞るなどのトラブルに発展してしまうケースもあるため、注意が必要です。