年金受給者・高齢者でもクレジットカードは作れる?シニアでも安心なおすすめカードと注意点を解説
NET MONEY編集部作成

近年キャッシュレス化が進み、たとえばキャッシュレス専用のバスが登場するなど、現金だけでは生活しづらい場面が増えています。 近い将来、現金主義では不便を感じる世の中になるかもしれません(参考: 国土交通省 、2024年8月30日発表)。

そんな中で、年金暮らしの高齢者の方は
もうクレジットカードは作れないのでは?」と不安になることもあるでしょう。

実際は年金収入のみでもクレジットカードは発行可能。しかも、高齢者限定でお得な特典がつく“シニア向けのカード”も存在します。

本記事では、高齢者や年金受給者でもカードを発行できる理由をわかりやすく解説。高齢者におすすめのクレジットカードや、シニア限定で特典がつくカードも紹介するので、年齢を重ねた今だからこそ持ちたい1枚を見つけられるはずです。

目次
  1. 年金受給者・高齢者でもクレジットカードは作れるの?
  2. 高齢者におすすめのクレジットカード
  3. 高齢者がクレジットカードを作るときの注意点
  4. 年金受給者・高齢者のクレジットカードに関するよくある質問

年金受給者・高齢者でもクレジットカードは作れるの?

年金収入のみの高齢者でもクレジットカードは発行可能です。カード会社によって条件は異なりますが、基本的なポイントを押さえれば問題なく審査に通り、使い始められます。

高齢者がクレジットカードを作るときのチェックポイント
  • 信用情報にキズがなければ審査に通る可能性が高い
  • 年齢だけを理由に審査に落ちることはほとんどない
  • 年金も収入としてカウントされる

クレジットカードの発行には審査があり、収入や年齢などの属性情報と、信用情報などをチェックされます。とはいえ、高額な収入が必要というわけではなく、安定した収入があるか、過去に支払いの延滞などがないかなどが確認されるのみです。年金収入でも十分クリアできるので、問題ありません。

また、クレジットカードの申込条件では、年齢の上限を設けていないカード会社が多いため、高齢だからといって審査に落とされるということは考えにくいです。

コラム:クレジットカードの管理は「認知症リスク」も見据えて
高齢になると、認知症のリスクが高まります。いつどうなるか、誰にも予測できません…。カードを作るときは「使わせない」前提ではなく、「家族で見守れるしくみを作る」こと(利用通知の設定、使えるお店の制限、家族カードの活用など)が大切です!

NET MONEY編集部
クレカのクレ子
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高齢者におすすめのクレジットカード

三井住友カード(NL)は、セキュリティ最強クラスで高齢者にも安心して使える1枚

三井住友カード(NL)は、カード番号が印字されていない「ナンバーレス仕様」で、落としたり盗まれたりしても悪用されにくい設計になっています。さらに、本人認証サービス(3Dセキュア)や不正利用検知システム、リアルタイムの利用通知など、セキュリティ対策は業界でもトップクラス。スマホアプリから明細をすぐ確認できるため、「何にいくら使ったか」が把握しやすく、高齢者本人にも、家族にも安心の1枚です。

楽天カードは、年金収入でも審査通過の実績が多く、申し込みハードルが低い

楽天カードは、年金のみの収入でも申し込み可能で、実際に高齢者や年金受給者の発行実績が多くあります。申し込み条件に年齢上限や職業制限がなく、収入が限られていても審査に通る可能性が高いのが魅力。さらに、楽天カードアプリでの明細確認や利用通知機能も充実しており、カードの使いすぎや不正利用も防ぎやすい仕様です。

イオンカード(WAON一体型)は、店頭サポートが充実しており、高齢者でも安心して申し込める

イオンカード(WAON一体型)は、全国のイオン店舗で直接申し込めるため、スマホやPCの操作が苦手な方でも安心。年会費無料で、日常の買い物にも便利な電子マネー「WAON」機能がついているので、お財布代わりとしても使えます。不正利用の補償や利用通知機能もしっかり備えており、セキュリティ面でも高齢者にやさしいカードです。

セゾンカードインターナショナルは、年金受給者や無職でも通りやすい柔軟審査が魅力

セゾンカードインターナショナルは、年金受給者や無職の方でも審査に通りやすいことで知られています。実際に専業主婦や年金生活の方の申込実績も多く、比較的ハードルの低い1枚です。また、アプリで明細が確認できるうえ、即日発行にも対応しているため、すぐに使いたいという方にもぴったり。安心の不正利用補償も完備しています。

エポスカードは、リアルタイム通知&不正検知でセキュリティ意識が高く、家族も安心できる

エポスカードは、利用と同時にスマホに通知が届くリアルタイム管理機能が特徴。もし不正な利用があった場合も早期に気づけるため、高齢の親御さんに持たせるカードとしても安心です。不正利用検知システムや補償体制も整っており、セキュリティ対策が万全。申し込みも簡単で、年会費は永年無料です。

dカードは、ドコモユーザーにとって管理しやすく、スマホと連携して見守りやすい

dカードは、ドコモのスマホと連携して管理できるため、dアカウントからカード利用情報をまとめて確認できるのが特徴です。家族が利用履歴を見守ったり、アラート設定をしたりと、親世代をサポートしやすいカード。不正利用補償もあり、アプリで支出の確認も簡単なので、「カードは不安だけど持たせたい」というご家庭にも適しています。

イオンカードセレクト(G.Gマーク付き)は、店頭サポートと銀行機能付きで、高齢者にやさしい万能カード

イオンカードセレクト(G.Gマーク付き)は、イオン銀行のキャッシュカード機能+電子マネーWAON+クレジットカードの3つが1枚にまとまった多機能カード。55歳以上の方には自動で「G.Gマーク」が付帯され、イオン店舗でのシニア優待も受けられます。

申し込みは全国のイオン店舗でも可能なので、スマホやPCの操作に不安がある方でも安心です。さらに、不正利用補償や利用通知サービス、アプリでの明細確認機能も備わっており、セキュリティ面も充実。買い物・ATM・電子マネーを一括管理できる利便性もあり、高齢者にとって非常に使いやすいカードです。

大人の休日倶楽部ミドルカードは、50代から申し込めて旅行好きの高齢者に最適な1枚

大人の休日倶楽部ミドルカードは、男性50~64歳・女性50~59歳の方のみが申し込める年齢限定のクレジットカードです。Suica機能が一体化されており、日常の交通利用から旅行まで幅広く活躍します。

特に魅力的なのが、JR東日本・北海道の列車が5%割引で乗車できる特典。さらに、「びゅう国内旅行商品」も会員限定で割引されるため、旅行好きのアクティブシニアには非常にお得な1枚です。

また、ビューカードとしての基本的なセキュリティ機能(3Dセキュア、不正利用補償)も備えており、年金収入での申し込みにも対応可能。年齢を重ねた今だからこそ持てる特別なカードです。

大人の休日倶楽部ジパングカードは、65歳以上限定で旅行がさらにお得になる“シニア特化”の1枚

大人の休日倶楽部ジパングカードは、男性65歳以上・女性60歳以上の方のみが申し込める年齢限定のクレジットカードです。Suica一体型で交通にも便利なうえ、JR東日本・JR北海道のきっぷが最大30%割引になる特典が大きな魅力です。

さらに、びゅう国内旅行商品や専用のツアープランも割引対象となり、夫婦や家族での旅行にもぴったり。年会費はカード年会費+「ジパング倶楽部」会員費が必要ですが、それを上回る割引メリットがあります。

セキュリティ面でも、不正利用検知や本人認証(3Dセキュア)などの基本機能を完備。“これからのシニアライフを旅で楽しみたい”という方に最適な1枚です。

高齢者がクレジットカードを作るときの注意点

審査に落ちるケースもある

高齢者であっても、すべての人が審査に通るわけではありません。特に、過去に支払い遅延や延滞などの金融事故があった場合や、収入が極端に少ない場合は、審査に落ちる可能性があります。

クレジットカード会社は、信用情報機関の情報をもとに申し込み者の「信用力」を判断しているため、これまでの履歴が審査結果に大きく影響します。

クレヒスとは?信用情報の確認方法や傷がついた場合の対処法を紹介

キャッシング枠をつけない方が審査に通りやすい

クレジットカードの申し込み時に、キャッシング枠(現金の借入枠)を設定すると、別途「貸金業法」に基づいた審査が必要になります。その分、審査が厳しくなり、カードが発行されにくくなる傾向があります。

もしクレジットカードのショッピング機能(買い物)だけを使いたい場合は、キャッシング枠は「0円」で申し込むのがベターです。

クレジットカードで現金を引き出しできる?コンビニATMを使ったキャッシングの方法

不安があるなら家族カードを検討しよう

「本人にクレジットカードを持たせるのが不安…」という場合は、家族カードの活用もおすすめです。

本会員が明細をまとめて管理できるため、使いすぎや不正利用に早く気づけるだけでなく、限度額の設定も可能。本人も家族も安心して使える仕組みを作ることができます。

家族カードの発行におすすめのクレジットカード21選!夫婦で使うならどれ?

年金受給者・高齢者のクレジットカードに関するよくある質問

高齢者のクレジットカードの利用に関してよくある質問をまとめました。カード選び・カードを持ったあとの使い方について参考にしてください。

もし亡くなったら、クレジットカードはどうなる?
カード契約者が亡くなった場合は、速やかにカード会社へ連絡して解約手続きを行います。
支払い残高がある場合は、相続財産の中から清算されるのが一般的です。
家族カードを持っている場合も、本会員の死亡により失効します。
詐欺や不正利用が怖いです。対策はありますか?
不正利用の対策としては、①利用通知メール・アプリを設定しておく ②カード番号や暗証番号は人に教えない ③不審なメールやリンクを開かない ④タッチ決済を有効にしないカードを選ぶ などが考えられます。 万が一不正利用があった場合でも、多くのカードには補償制度があるので安心です。
クレジットカードの使いすぎが心配です
使いすぎ防止には、①限度額を5万円など低めに設定する ②家族カードにして明細を家族が管理する ③リボ払いやキャッシング機能をつけないなどが有効です。