「マイルをたくさん貯めたい」
「マイルが効率的に貯まるクレジットカードがほしい」
けれども、どのクレジットカードを選べばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
マイルが貯まりやすいクレジットカードを選ぶ際は、まずは普段、飛行機によく乗るかを考えてみましょう。
よく飛行機に乗る人は、ANAカードやJALカードがおすすめです。それぞれの航空会社のマイルを効率的に貯められます。
普段あまり飛行機に乗らない人は、買い物で貯めたポイントをマイルに移行できるカードがおすすめです。日常の買い物で賢くポイントを貯めてマイルに交換しましょう。
本記事では、マイルが貯まりやすいクレジットカード16枚を厳選。飛行機に乗ってマイルを貯めたい人(=空マイラー)と、買い物などでマイルを貯めたい人(=陸マイラー)に分けて、それぞれ徹底比較します。
この記事を読めば、マイルが貯まりやすいクレジットカードの選び方も詳しく紹介しているので、自分のライフスタイルに合った最強のクレジットカードが見つかります。
マイルが貯まりやすいクレジットカードの選び方
マイルが貯まるクレジットカードを選ぶ際は、飛行機をよく利用するかどうかで決めるとよいでしょう。
飛行機を頻繁に利用する場合は、年会費を多少支払ってでも航空系のクレジットカードを持ち、フライトでマイルを貯めるほうがお得です。
一方、あまり飛行機を利用しないのであれば、年会費無料のカードを持ち、普段の買い物でマイルを貯めるほうが賢い選択です。
具体的に、以下3つの選び方について詳しく解説します。
ANAマイルを貯めるのかJALマイルを貯めるのかで選ぶ
まず、クレジットカードで貯めるマイルを「ANAマイル」と「JALマイル」のどちらにするのか決めましょう。どちらのマイルも航空券の交換や座席のアップグレードに同じように使えるため、基本的にどちらを選んでも問題ありませんが、次のような基準で決めることができます。
利用スタイル別・貯めるマイルの選び方
利用スタイル |
選び方 |
フライトで貯める |
・普段ANAとJALのどちらを使うか
・最寄りの空港の就航便数はどちらが多いか |
普段のショッピングで貯める |
・よく使う店舗でマイル還元率がアップするか |
普段、飛行機利用でマイルを貯めたい人は「普段ANAとJALのどちらを使うか」「最寄りの空港の就航便数はどちらが多いか」で選びましょう。ANAをよく利用する人にはANAマイル、JALをよく利用する人にはJALマイルがおすすめです。
一方、日々のショッピングでマイルを貯めたい人は、「よく使う店舗でマイル還元率がアップするか」で比較しましょう。
ANAとJALの特約店例
|
ANA |
JAL |
|
ANAグループサービス (航空券、ANAのふるさと納税など) |
JALグループサービス (航空券、JALふるさと納税など) |
コンビニ |
セブン-イレブン |
ファミリーマート |
スーパー |
- |
イオン |
カフェ |
スターバックス |
スターバックス (オンライン入金) |
ドラッグストア |
マツモトキヨシ ココカラファイン |
ウエルシア ココカラファイン マツモトキヨシ ハックドラッグ |
ガソリン |
apollostation・出光・シェル |
- |
ネットショッピング |
FLYMEe |
amazon 楽天 |
ショッピング |
高島屋 大丸・松坂屋 阪急百貨店 阪神百貨店 |
大丸・松坂屋 |
クレジットカードのランクで選ぶ
クレジットカードのランクによって、年会費の負担やポイント還元率、旅行サービスの充実度が異なるため、どのランクのカードを選ぶかも重要です。
航空系カードの場合、ランクは以下のとおりです。
航空系カードのランク
ランク |
カード名 |
特徴 |
一般 |
【ANA】一般 【JAL】一般 |
年会費が安く、多くの人が申し込みやすいカード。 |
一般~ゴールド |
【ANA】ワイド 【JAL】CLUB-A |
一般カードよりもサービスが充実したカードでゴールドよりも年会費が安い。 |
ゴールド |
【ANA】ワイドゴールド 【JAL】CLUB-Aゴールド |
一般カードよりもステータスがアップするゴールドランク相当のカード。年会費が上がる代わりに空港ラウンジ利用や付帯保険の補償額などより充実したサービスが付帯。 |
プラチナ |
【ANA】プラチナプレミアム 【JAL】プラチナ |
ゴールドよりもステータスがアップするプラチナランク相当のカード。年会費負担は大きいが、最高級のサービスを享受できる。 |
どのランクのカードを選ぶか迷った際は、飛行機に乗る頻度を判断材料にしましょう。飛行機に乗る機会が多いなら、マイルだけでなく空港ラウンジサービスや付帯保険が充実した「ゴールド」や「プラチナ」のランクがおすすめです。
一方、あまり飛行機に乗る機会がなく普段使いでマイルを貯めたい人は、ワイドカードや一般カードなどを使えば、年会費の負担が少なく利用し続けやすいでしょう。
国際ブランドで選ぶ
国際ブランドをどれにするかによって、マイル交換にかかる手数料が異なったり、海外での使い勝手が変わったりします。
ANAカードのマイル交換を、コストを抑えてお得に行いたいなら、年会費が他のブランドより安いJCBブランドを選びましょう。ANAカードにはマイル交換レートを2倍にする「2倍コース」がありますが、国際ブランドによって年会費が異なります(下表)。
国際ブランド別のコスト比較
ブランド |
マイル移行コース年会費(税込) |
JCB |
5,500円(最安) |
Visa |
6,600円 |
Mastercard |
6,600円 |
AMEX |
6,600円 |
また、海外旅行によく行く人は、海外でのシェア率が多いVisaブランドを選びましょう。Visaは200以上の国や地域で使えるシェア率NO.1のブランドであるため、多くの場所で利用可能です。
マイルを貯める際の注意点
マイルを効率的に貯めて、特典航空券でお得に旅行するには、移行手数料や有効期限に注意する必要があります。
具体的に、以下2つの注意点を理解したうえで、計画的にマイルを貯めましょう。
マイル交換時に移行手数料がかかる
ランクが低いクレジットカードの場合、マイルをお得に貯めるには、交換レートが2倍になるプラン・付与レートを2倍にあげるプランなどに追加で入る必要があります。
その際に、年会費に加えて年会費や手数料が取られるため注意しましょう。
たとえば、ANAのクレジットカードの場合、別のクレジットカードのポイントが貯まるため、ANAマイルに交換が必要です。この時に、交換率を高くする(マイル還元率1.0%にする)ために手数料を払う必要があります。
ANAのマイル交換レートと手数料 |
|
移行手数料(税込/年) |
対象カード |
JCBのOki dokiポイント |
2倍コース : 5,500円 |
・ANA JCB一般カード ・ANA JCBワイドカード ・ソラチカ一般カード |
VISA/Mastercard (三井住友カード発行カード) |
2倍コース : 6,600円 |
・ANA VISA一般カード ・ANA VISAワイドカード |
Amex |
2倍コース : 6,600円 |
・ANAアメリカン ・エキスプレス・カード |
JALの場合は、JALマイルが直接貯まりますが、マイルの付与率をあげる(マイル還元率1.0%にする)ために、別途プランに入る必要があります。
JALのマイル付与レートをあげるプランと手数料
|
年会費(税込/年) |
対象カード |
「JALカードショッピングマイル・プレミアム」 |
4,950円 |
・JAL普通カード ・JAL CLUB-Aカード |
マイルの有効期限に気をつける
マイルには有効期限があるため、都度利用しないと失効してしまいます。ANAマイルとJALマイルの有効期限は、以下のとおりです。
マイルの有効期限
- ANAマイル:マイル積算月の36ヶ月後の月末まで
- JALマイル:搭乗日の36ヶ月後の月末まで
マイルの有効期限は、ANAとJALどちらも最大で36ヶ月目の月末です。ただし、ANAは積算された月から3年間、JALは搭乗日から3年間であり、失効時期がやや異なります。ANAは飛行機の搭乗からマイルの積算までに1~2日かかるため、JALのほうがマイルの失効は早いです。
また、キャンペーンで付与されたマイルの有効期限は、上記の期限とは異なります。キャンペーンで獲得したマイルがある場合は、キャンペーンページを見て、有効期限を必ずチェックしておきましょう。
マイルを賢く貯める方法
マイルを効率的に貯める方法は主に次の2つです。
マイルの貯まりやすい航空券や座席クラスを選ぶ
マイルを効率よく貯めるためには、マイルの貯まりやすい航空券や座席クラスを選ぶようにしましょう。
マイルの貯まりやすさは航空券の種類によって異なります。たとえば国内線の場合、一般的に、特典航空券の購入で貯まるマイル量は普通運賃の航空券よりも少なく設定されています。また、早割や格安航空券などの割引運賃の場合、貯まるマイルはさらに減少します。
座席クラスによってもマイルの貯まりやすさが変わります。たとえば国際線の場合、ファーストクラスやビジネスクラスのほうがエコノミークラスよりもマイルが貯まりやすくなります。
航空会社のショッピングサイトを利用する
航空会社が運営するショッピングサイトを利用すれば、ほかの通販サイトや店舗で商品を買うよりもお得にマイルを貯められます。ANAでは「ANAマイレージモール」JALでは「JALマイレージパーク」というモールサイトが運営されており、どちらも、モールサイトを経由して通販サイトでショッピングすることで、マイルの還元率アップが可能です。
ANAマイレージモールとJALマイレージパークの還元率アップの主な対象店舗は、以下のとおりです。
ANAマイレージモールとJALマイレージパークの還元率アップの対象店舗
ANAマイレージモール |
・Amazon.co.jp ・楽天市場 ・Yahoo!ショッピング ・じゃらんnet ・楽天トラベル ・無印良品ネットストア など |
JALマイレージパーク |
・Amazon.co.jp ・楽天市場 ・Yahoo!ショッピング ・ビックカメラ.com ・dyson ・トレンドマイクロ ・オンラインショップ ・adidas online shop など |
貯めたマイルの上手な使い方
クレジットカードの利用で貯めたマイルは、旅行や普段の買い物などで使うのがおすすめです。貯めたマイルの上手な使い方を紹介します。
フライトでの利用で航空費を節約する
マイルを貯めると特典航空券と交換できるため交通費を節約できます。往復分の航空券を交換できれば、交通費を一切かけることなく旅行を楽しめます。
片道の航空券はJALが4,000マイル、ANAが5,000マイルから交換可能です。1マイル1円以上の価値で利用できるためお得なマイル利用方法といえます。
ただし、行き先によって必要なマイル数は異なります。とくに夏休みや年末年始は必要なマイル数が増え、交換レートが下がってしまうケースもあります。また、搭乗する便に遅れてしまうと交換した航空券は使えません。マイルを無駄にしてしまうため必ず時間内に搭乗しましょう。
席のアップグレードで快適な空の旅を楽しむ
マイルで飛行機の座席をアップグレードすれば、空の旅がさらに快適になります。
たとえば、ANAとJALで東京からハワイへの飛行機の座席をアップグレードする際の、必要マイル数を見てみましょう。
東京~ハワイ間の座席アップグレードに必要なマイル数
航空会社 |
プレミアムエコノミーへの アップグレード |
ビジネスクラスへの アップグレード |
ファーストクラスへの アップグレード |
JALマイレージパーク |
15,000 |
20,000 |
35,000 |
JAL |
15,000 |
25,000 |
30,000 |
区間にもよりますが1万以上のマイルを必要とするため、アップグレードまでの道のりは長いです。日頃からカードを利用してコツコツとマイルを貯めつつ、飛行機を利用してボーナスマイルを着実に貯めていきましょう。
提携先でのショッピングに使う
マイルの使い道の1つは、提携先でのショッピングに利用することです。ANAマイルとJALマイルそれぞれでポイントが貯まりやすい提携店があり、活用することでショッピングがお得になります。
たとえば、ANAマイルはANA Pay を含む提携ポイントとの交換でショッピングに使えます。提携ポイントは以下のようなものがあります。
ANAマイルの交換先(一例)
- ANA Pay
- 楽天ポイント
- Vポイント
- nanacoポイント
- JRキューポ
- TOKYU POINT
- Suica
またJALマイルは、マイルを他社ポイントやクーポンに交換することでショッピング利用が可能になります。交換先には次のようなものがあります。
JALマイルの交換先(一例)
- JALお買いものポイント
- 楽天ポイント
- Amazonギフトカード
- nanacoポイント
- Pontaポイント
- FamiPay
- ビックポイント
ただし、ANAやJALの提携店は限られているため、事前に対象店舗を確認することが重要です。利用可能な店舗では、マイルを使って割引を受けることができるため、計画的に利用することをお勧めします。
宿泊利用でホテルやグルメを楽しむ
マイルは、ホテルの宿泊代やレストラン代に充てることもできます。
ANAマイルを使って、宿泊代をお得にする方法を見ていきましょう。ANAマイルは対象のホテルで1マイル1円として利用できます。割引クーポンにも交換できるため、対象のホテルに宿泊する際はぜひ使ってみましょう。
対象のホテル(一例)
- 東京ドームホテル
- 小田急ホテルセンチュリーサザンタワー
- プレミアホテル-CABIN-新宿
- ホテルローズガーデン新宿
- 銀座グランドホテル
JALマイルもまた、宿泊や食事の際に有効活用できます。JALマイルをクーポンに交換すれば、ホテルやレストランで利用できます。旅行先で利用して宿泊費や食費を抑えれば、お土産やレジャーにお金をかけられます。
対象のホテル(一例)
- The Okura Tokyo
- ホテル イースト21東京
- グランドニッコー東京 台場
- ホテル日航立川 東京
- ホテルJALシティ東京 豊洲
ただし、ANA、JALともに対象となっているホテルやレストランは多くありません。宿泊するホテルや食事先でマイルが使えるときは、積極的に利用するとよいでしょう。
マイルを貯められるクレジットカードについてよくある質問
マイルを貯められるクレジットカードに関する質問や疑問をまとめました。クレジットカードを選ぶ際やマイルの使い道を考えるときの参考にしてください。
マイルを貯められるクレジットカードについてよくある質問
- A
マイルとは航空会社が提供するポイントプログラムのことで、航空券と割引価格で交換できたり、座席のアップグレードができたりします。他社ポイントと交換すれば、日常の買い物でも使用できます。
- A
マイルは飛行機利用などで貯められるポイントを指します。一方、マイレージはマイルを貯められる航空会社のポイントプログラムを指す言葉です。
私たちは航空会社のマイレージプログラムを利用して、飛行機やクレジットカードを使ってマイルを貯めているのです。
- A
飛行機を頻繁に使って旅行代や飛行機代を浮かせたい人はマイルがお得です。一方、日頃の買い物やクレジットカードの支出に充てて節約したい人はポイントがお得です。
どちらも貯めたい方はポイント還元率の高いクレジットカードを使って、ポイントの一部をマイル交換していくとよいでしょう。
- A
陸マイラーとは、マイルの貯まりやすいクレジットカードを日常的に利用して、飛行機を使わずにマイルを貯める人を指します。飛行機を利用する機会が少なく、地上でカード利用によりマイルを貯める様子から生まれた言葉です。
- A
クレジットカード解約時に貯めたマイルは、新しいマイレージカードに引き継げば引き続き持ち続けられます。
ただし、カード会社によって解約手続きが異なるため、事前にマイレージカードを作成するなどの対策をして解約しましょう。
- A
マイルが反映されるのは航空会社ごとによって異なります。フライトで貯まるマイルのほうが、反映が早いためすぐに利用できます。
ANA、JALのマイル反映タイミング
フライト時 |
ANA |
最短3日 |
JAL(国内線) |
最短2日 |
ショッピング
利用時 |
ANA |
貯まるポイントにより異なる |
JAL |
毎月12日 |
- A
有効期限のないマイルは存在しますが、デルタ航空とユナイテッド航空のマイルのみで、数は多くありません。 デルタ航空で貯めたマイルを利用できるのは、デルタ航空が加盟するスカイチーム加盟の航空会社だけです。ユナイテッド航空で貯めたマイルは、ANAの特典航空券の購入に利用できます。
なお、ANAマイルとJALマイルは利用月から数えて36ヵ月目の月末が有効期限です。 例えば、9月23日にカードを利用して付与されたマイルは3年後の9月30日まで利用できますが、その年の10月1日になると失効してしまいます。
- A
クレジット機能なしの「マイレージカード」なら、マイルを貯めることができます。
マイレージカードは基本的に年会費無料ですが、搭乗時のボーナスや入会時のボーナスマイル特典などがありません。
また、ショッピング機能がついていないため、日常でマイルが貯まらない点もデメリットです。
普段の買い物で便利に利用して、効率的にマイルを貯めたいならマイルが貯まるクレジットカードを選びましょう。