SBI FXトレードとSBI証券のFX取引の違いを徹底比較!初心者はどちらを選ぶべき?
(画像:NET MONEY編集部)

SBI FXトレードとSBI証券のFX取引の違いを徹底比較!初心者はどちらを選ぶべき?

SBI FXトレードとSBI証券は、同じSBIグループに属しており、どちらも高い人気のある会社です。しかし、「2つのFX口座の違いは何だろう」、「メリットとデメリットは?」、「どちらの口座を選ぶべきか知りたい」といったお悩みをお持ちの人も多いようです。

そこで今回は、「SBI FXトレードとSBI証券の違い、それぞれのメリットとデメリット、投資スタイル別のおすすめの会社」などについて詳しく解説していきます。

この記事でわかること
  • SBI FXトレードとSBI証券の比較
  • メリットとデメリット
  • 投資スタイル別のおすすめの会社
  1. SBI FXトレードとSBI証券のFX取引の違いとは?サービスを徹底比較
  2. SBI FXトレードとSBI証券のFX取引を徹底比較
    1. 取引単位:SBI FXトレードのほうが小さい
    2. 取扱通貨ペア数:どちらも34種類と豊富
    3. 積立投資:両方とも対応している
    4. スワップポイント:どちらも同じ
    5. スプレッド:SBI FXトレードの方が狭い
  3. SBI FXトレードのメリット・デメリット
  4. SBI証券のFX取引のメリット・デメリット
  5. どちらを選ぶべき?投資スタイル別のおすすめ
    1. SBI FXトレードは少額取引や短期売買を重視する人におすすめ
    2. SBI証券は株や投資信託も運用する人、安定したスワップポイントを求める人におすすめ
  6. SBI FXトレードとSBI証券に関するよくある質問
    1. 初めてFX取引を行う初心者にはどちらが向いている?
    2. SBI FXトレードの口座とSBI証券の口座は別々に作る必要がある?連携はできる?

SBI FXトレードとSBI証券のFX取引の違いとは?サービスを徹底比較

SBI FXトレードとSBI証券は共に、金融サービス事業などを展開するSBIグループに属しています。ただし、SBI FXトレードはFXをメインとする業者であり、一方SBI証券は総合証券としての多彩なサービスラインナップの中にFXが含まれているという違いがあります。

FX初心者やFXの取引に集中したい人にはSBI FXトレード、その他の株や債券など他の金融商品と組み合わせて取引したい人にはSBI証券がおすすめです。

SBI FXトレードとSBI証券のFX取引を徹底比較

SBI FXトレードとSBI証券の最大の違いは、最小取引単位とそれによって決まる最小取引額です。SBI FXトレードは最小取引単位が1通貨単位、SBI証券は1,000通貨単位となっています。例えば、ドル円なら取引を数円から始められることは、SBI FXトレードの大きなメリットとなっています。

さらに、スプレッドについてもSBI FXトレードの方がやや狭いです。そのため、取引コストの面でも有利であり、特に取引回数が多くなりがちな短期売買をメインとする人に向いています。

一方、SBI証券のFXでは保有する国内株式の評価額の70%分を担保として差し入れ、証拠金の代わりとすることができます。株式を担保にすれば追加の入金無しでFXを始めることができるため、SBI証券で国内株式を取引している場合は非常に便利です。

また、両社とも通貨ペア数は34種類と豊富であり、取引手数料も無料、最大レバレッジの取り扱いも韓国ウォン円を除いて同じとなっています。

取引単位:SBI FXトレードのほうが小さい

SBI FXトレードは最小取引単位が1通貨単位と、非常に小さく設定されています。一方、SBI証券は1,000通貨単位となっており、SBI FXトレードはFXを始めるハードルが非常に低いです。

例えば、1ドル=150円の場合、SBI FXトレードでは6円から取引を始めることができます(150円×1通貨÷レバレッジ25倍=6円)。しかし、SBI証券ではその1,000倍である6,000円が必要です(150円×1,000通貨÷レバレッジ25倍=6,000円)。

数円から取引を始められるSBI FXトレードは、初めてFXに挑戦する人や、リスクを抑えて取引したい人にぴったりの口座です。

\リスクを抑えて取引できる/

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取扱通貨ペア数:どちらも34種類と豊富

SBI FXトレードとSBI証券の取扱通貨ペア数は、共に34種類と業界トップクラスの豊富さです。人気の高いドル円やユーロ円、ポンド円、ユーロドルをはじめ、メキシコペソ円やトルコリラ円、ブラジルレアル円などの新興国通貨ペアまで、幅広く取り扱っています。

まずは人気のある通貨ペアで取引を始めたい初心者から、高いスワップポイントを狙いたい人、幅広い通貨ペアを取引したい中上級者まで満足できるようになっています。

積立投資:両方とも対応している

SBI FXトレードとSBI証券は、共に「積立FX(外貨の積立投資)」に対応しています。積立FXとは、定期的に少しずつ外貨を買っていく投資方法です。

まず、SBI FXトレードの積立FXは、購入残高に応じて年2回「ジャンボ宝くじ」がプレゼントされることが大きな特徴になっています。条件に満たない場合でも、10万円の平均ポジションを持っているユーザーの中から抽選で、ジャンボ宝くじがプレゼントされます。

さらに、貯まったスワップポイントは「貯める」、「再投資」、「分配」といった3パターンから運用方法を選択可能です。

再投資では獲得したスワップポイントを原資に追加し、自動的に外貨を購入することができます。また、分配では累積のスワップポイントが1万円以上になった場合、自動で銀行口座へ振り込まれます。

一方、SBI証券の積立FXはポートフォリオが作りやすいことが大きな特徴です。SBI証券では株や債券など、他の金融商品を幅広く取り扱っているからです。

したがって、特典や利便性を重視するならSBI FXトレード、総合的な資産運用をしたい場合はSBI証券の積立FXを利用するとよいでしょう。

スワップポイント:どちらも同じ

SBI FXトレードとSBI証券のスワップポイントを、複数の通貨ペアで調査した結果、どちらも同じ金額となっていました。

  SBI FXトレード SBI証券
ドル円 買い:160円
売り:-168円
買い:160円
売り:-168円
豪ドル円 買い:89円
売り:-99円
買い:89円
売り:-99円
メキシコペソ円 買い:17円
売り:-22円
買い:17円
売り:-22円
トルコリラ円 買い:37円
売り:-52円
買い:37円
売り:-52円
※ 2025年4月5日適用分1万通貨あたりのスワップポイント

買いと売りのスワップポイントが両方同じであるため、「どちらが有利か?」という点では差が見られません。そのため、スワップポイント以外の部分に注目し、どちらで取引するか決めるようにしましょう。

スプレッド:SBI FXトレードの方が狭い

スプレッドはSBI証券と比べ、SBI FXトレードの方が全体的にやや狭くなっています。

  SBI FXトレード SBI証券
ドル円 0.18銭 0.2銭
ユーロ円 0.38銭 0.5銭
ポンド円 0.88銭 0.9銭
豪ドル円 0.48銭 0.6銭
ユーロドル 0.30pips 0.40pips
※ SBI FXトレードのスプレッドは注文数量が1~100万通貨の場合

スプレッドはFXの実質的な取引コストであり、特に取引回数が多く取引コストがかさみやすい短期売買では、スプレッドの狭さが非常に重要です。SBI FXトレードとSBI証券のスプレッドは、ドル円ではほとんど差がありませんが、ユーロ円や豪ドル円、ユーロドルでは0.1銭(pips)以上差があります。

そのため、取引回数が多い人や、できる限り取引コストを抑えたい人は、SBI FXトレードで取引するのがおすすめです。

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SBI FXトレードのメリット・デメリット

SBI FXトレードのメリット
  • 1通貨から取引できる
  • スプレッドが非常に狭い
  • 積立FXサービスが利用できる
SBI FXトレードのデメリット
  • デモ口座が無い
  • オペレーターの対応時間が短め

SBI FXトレードの最大のメリットは、最小取引単位が1通貨単位であることです。数円から取引できるため、初心者でも気軽にFXを始められます。

さらに、スプレッドが非常に狭いことも大きな魅力です。他社よりも狭いスプレッドで取引できることは、特に取引回数が多い短期売買をメインとするトレーダーには有利になります。

FX業者名 ドル円 ユーロ円 ポンド円
SBI FXトレード 0.18銭 0.38銭 0.88銭
DMM FX 0.2銭 0.4銭 0.9銭
GMOクリック証券 0.2銭 0.4銭 0.9銭
MATSUI FX 0.2銭 0.4銭 0.6銭

デモ口座は用意されていませんが、1通貨から取引できるため、約定力を含めた本番の取引環境を、低リスクで確かめることが可能です。ただし、問い合わせをする際のオペレーターの対応時間が平日9時から17時までと短めであり、日中仕事や家事で忙しい人は問い合わせしづらいかもしれません。

資金が少ない人や、取引回数が多い人にとって、SBI FXトレードは最適なFX業者だと言えるでしょう。

※ SBI FXトレードのスプレッドは注文数量が1~100万通貨の場合

\少額から積み立てられる/

 積立FXとは?おすすめの理由と注意点を知っておこう

SBI証券のFX取引のメリット・デメリット

SBI証券のメリット
  • 1通貨から取引できる
  • 様々な金融商品を取引できる
  • 株式を担保にできる
SBI証券のデメリット
  • デモ口座が無い
  • 初心者には情報量が多すぎる

SBI証券は様々な金融商品を取り扱っており、FX以外にも株や債券、ゴールドなどを幅広く取引できます。一つの証券会社で総合的なポートフォリオを作れることは、大手証券会社であるSBI証券ならではのメリットです。

さらに、FXでは保有する国内株式の評価額の70%分を担保として差し入れ、証拠金の代わりとすることができます。株式を担保にすれば追加の入金無しでFXを始めることができるため、SBI証券で国内株式を取引している場合は、FXを手軽に始めやすいです。

ただし、デモ口座が用意されておらず、最小取引単位も1,000通貨単位であるため、取引を始めるには数千円単位の証拠金が必要になります。また、様々な金融商品を取引できることで、初心者の場合はどれを取引すればよいか迷ってしまう可能性もあります。

様々な金融商品を取引したい人や、SBI証券で国内株式を取引している人は、SBI証券でFXを取引するとよいでしょう。

\FX以外も取引できる/

どちらを選ぶべき?投資スタイル別のおすすめ

この項目では、投資スタイル別にSBI FXトレードとSBI証券のどちらがおすすめなのかについて解説していきます。

SBI FXトレードは少額取引や短期売買を重視する人におすすめ

SBI FXトレードは、少額取引や短期売買を重視する人に非常におすすめのFX業者です。なぜなら、最小取引単位が1通貨単位と小さく、さらにスプレッドも狭く設定されているためです。これにより、数円から取引を始められる上、取引コストを抑えることもできます。

例えば、1ドル=150円の時にドル円を取引する場合、レバレッジを25倍かければ、6円でポジションを持つことが可能です。これに対して、SBI証券では最低でも6,000円が必要になります。

また、スプレッドもドル円で0.18銭、ユーロ円で0.38銭と、短期売買を頻繁にするトレーダーにとっては、取引コストの面で大きなメリットがあります。したがって、「まずは少額でFXを始めてみたい」、「取引回数が多いので取引コストを抑えたい」と考えている人にとって、SBI FXトレードは理想的な取引環境を提供してくれる業者だと言えるでしょう。

SBI証券は株や投資信託も運用する人、安定したスワップポイントを求める人におすすめ

SBI証券はFXだけでなく、株式や投資信託、債券、ゴールドなど、複数の金融商品を組み合わせて資産運用したい人におすすめです。SBI証券は総合証券会社として、非常に多くの金融商品を取り扱っているからです。

さらに、保有している国内株式を担保にしてFXの取引をすることも可能であり、資金を効率的に運用できます。例えば、100万円分の株式を保有している場合、その評価額の70%にあたる70万円をFXの証拠金として使えます。追加で現金を入金する必要が無いため、すでに株を運用している人は手軽にFXを始められるのも魅力です。

加えて、同じ証券会社で複数の金融商品を取引できることで、資産の管理・見直しがスムーズに行える点も大きなメリットです。投資信託や株式で中長期の運用をしながら、短期的なチャンスをFXで狙うなど、戦略的な資産運用も可能になります。

SBI証券は株や投資信託などを含めた資産全体を効率よく運用したい人にとって、非常に相性の良い証券会社だと言えるでしょう。

\安定してスワップポイントを狙える/

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SBI FXトレードとSBI証券に関するよくある質問

初めてFX取引を行う初心者にはどちらが向いている?

初めてFXをする人には、SBI FXトレードが向いています。なぜなら、最小取引単位が1通貨単位と小さいため、数円から取引を始められるからです。

「まずは小さく始めて、徐々に慣れていきたい」という人にはピッタリの環境です。

SBI FXトレードの口座とSBI証券の口座は別々に作る必要がある?連携はできる?

SBI FXトレードとSBI証券では、口座開設を別々に行う必要があります。というのも、同じSBIグループに属してはいますが、SBI FXトレードとSBI証券は異なる会社だからです。

両者の間で資金を直接移動させるような口座連携機能も用意されていないため、それぞれの口座に資金を用意して管理する必要があります。