GMOインターネットグループが提供するFX取引サービスには、「GMOクリック証券」と「GMO外貨」の2種類があります。これらは同じグループの企業が提供するサービスですが、通貨ペア数やスプレッド、提供するサービスの種類などの点で特徴が異なります。
この記事では、これら2つのサービスを比較し、その違いを分かりやすく紹介します。それぞれのサービスがどのような人に向いているかも解説するので、参考にしてみてください。
【徹底比較】GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨の違い3つ
GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨には主に3つの違いがあります。ここでは、それぞれのサービスにどのような違いがあるのかを詳しく解説します。
GMO クリック証券 |
GMO外貨 | |
---|---|---|
通貨ペア数 | 20種類
通貨ペア詳細 |
24種類
通貨ペア詳細 |
スプレッド (米ドル/円) | 0.2銭原則固定(午前9時~翌朝3時) 3.8銭原則固定(上記以外) |
0.2銭原則固定(午前9時~翌朝3時) 4.0銭原則固定(上記以外) |
提供サービス | FXの通常取引 バイナリーオプション CFD 株式 投資信託 債券 |
FXの通常取引 バイナリーオプション CFD 外貨両替 |
最低取引単位 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
口座開設の必要日数 | 最短30分 | 最短30分 |
公式サイト |
通貨ペアはGMO外貨の方が多い
<µ>GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨を取扱通貨ペア数で比較すると、GMO外貨の方が4通貨ペア多いことがわかります。
GMOクリック証券(FXネオ)では、20種類の通貨ペアを提供しています。この中には「ラージ銘柄」と呼ばれる、大口取引専用の取引単位が含まれています。ラージ銘柄では、1度の発注で最大200万通貨まで取引が可能なため、大規模な取引を考える投資家に適しています。
一方、GMO外貨では24種類の通貨ペアを取り扱っており、GMOクリック証券(FXネオ)にはないペア(例:CNH/JPY、HKD/JPY、AUD/CHF、CAD/CHF)も取引できます。これにより、通貨ペアの選択肢が広がり、さまざまな投資戦略を試したい方には魅力的なサービスといえます。ただし、GMO外貨ではラージ銘柄のような大口取引専用の単位は利用できません。
このように、取引できる通貨ペアの種類や取引スタイルの柔軟性といった観点から、それぞれのサービスの特徴を押さえて選ぶことが大切です。
スプレッド(取引コスト)はGMOクリック証券(FXネオ)の方が狭い
GMOクリック証券 | GMO外貨 | |||
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時間帯 | 午前9時~翌午前3時 | 左記以外 | 午前8時~翌午前3時 | 左記以外 |
米ドル/円 | 0.2銭 | 3.8銭 | 0.2銭 | 4.0銭 |
公式 サイト |
GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨を比較すると、主要取引時間以外の時間帯ではGMOクリック証券の方がスプレッドが狭くなっています。
スプレッドとは、通貨を買う際の価格と売る際の価格の差のことで、投資家にとって実質的な取引コストを指します。スプレッドが狭いほどコストが低くなるため、特に短期売買を行うトレーダーには重要な要素です。
GMOクリック証券(FXネオ)は、業界内でも低スプレッドを提供しており、米ドル/円のスプレッドは午前9時から翌朝3時までは0.2銭(原則固定)と非常に狭く設定されています。一方で、市場の流動性が低下するそのほかの時間帯では3.8銭(原則固定)に広がります。
GMO外貨も同様に、スプレッドが変動する仕組みを採用しています。米ドル/円の場合、午前8時から翌朝3時までは0.2銭(原則固定)ですが、そのほかの時間帯は4.0銭(原則固定)に拡大します。
両者を比較すると、GMOクリック証券(FXネオ)は午前3時~午前8時のスプレッドが3.8銭、GMO外貨は4.0銭となっており、わずかにGMOクリック証券(FXネオ)の方が有利です。しかし、どちらのサービスも主要な取引時間帯においては0.2銭(原則固定)と非常に狭いスプレッドを提供しています。
米ドル/円以外のスプレッドも同様に、主要時間帯以外はGMOクリック証券の方が微かに狭いスプレッドを提供しています。
GMOクリック証券 | GMO外貨 | |||
---|---|---|---|---|
時間帯 | 午前9時~翌午前3時 | 左記以外 | 午前8時~翌午前3時 | 左記以外 |
ユーロ/円 | 0.4銭 | 5.9銭 | 0.4銭 | 6.0銭 |
ユーロ/米ドル | 0.3pips | 3.8pips | 0.3ポイント | 4.0ポイント |
ポンド/円 | 0.9銭 | 9.9銭 | 0.9銭 | 10.0銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 | 5.8銭 | 0.5銭 | 6.0銭 |
NZドル/円 | 0.7銭 | 7.9銭 | 0.7銭 | 8.0銭 |
公式 サイト |
どの時間帯に取引を行うのかを考慮しながら、それぞれのスプレッドの特徴を理解することが重要です。
提供しているサービスの種類が異なる
GMO クリック証券 |
GMO外貨 | |
---|---|---|
提供サービス | FXの通常取引 バイナリーオプション CFD 株式 投資信託 債券 |
FXの通常取引 バイナリーオプション CFD 外貨両替 |
公式 サイト |
GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨は、同じGMOインターネットグループが提供するサービスですが、それぞれ異なる特徴や機能を持っています。
GMOクリック証券(FXネオ)は、FX取引だけでなく、CFD取引やバイナリーオプション、さらには株式や投資信託など、複数の金融商品を一つの口座で取引できるのが大きな特徴です。NISA口座にも対応しているため、1つの口座で投資取引を完結させたい人にも向いています。
一方で、GMO外貨もFX取引だけでなく、CFD取引やバイナリーオプションには対応していますが、株式や投資信託の取引には対応していません。
ただし、バイナリーオプションに関してはGMOクリック証券が提供していない「レンジオプション」にも対応しているため、値動きが大きく出ない場合にも取引しやすくなります。
これからFX以外の商品も取引したい場合は、それぞれのFX会社の取り扱っているサービスも見比べて選びましょう。
GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨はどちらがおすすめ?
GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨は、それぞれ異なる特徴を持つFXサービスであり、どちらが適しているかは投資家の目的や取引スタイルによって異なります。ここでは、それぞれのサービスがどのような方に向いているのかを詳しく解説します。
GMOクリック証券(FXネオ)がおすすめの人
GMOクリック証券(FXネオ)は、FX取引に集中したい方に向いています。特に以下の特徴に当てはまる人におすすめです。
- 短期売買を頻繁に行う人
- 高度な分析ツールを活用したい人
- 初心者でFX取引を始めたい人
GMOクリック証券は業界でも最狭水準のスプレッド(米ドル/円は0.2銭、原則固定※時間帯により変動あり)を提供しているため、取引コストを抑えたい短期トレーダーに最適です。
また、GMOクリック証券(FXネオ)では、投資家の取引をサポートするための高機能な取引ツールを豊富に提供しています。
特に人気のある「プラチナチャートプラス」は、プロのトレーダーでも満足できるような高度な分析機能を搭載しています。また、スマートフォン向けのアプリも提供されており、外出先でもスムーズな取引が可能です。
\コストを抑えられてツールも使いやすい/
GMO外貨がおすすめの人
一方、GMO外貨はFX取引だけでなく、幅広い金融商品に興味を持つ方に適しています。次の特徴に当てはまる人におすすめです。
- マイナー通貨でも取引したい人
- バイナリーオプション取引にも興味がある人
GMO外貨では24種類もの通貨ペアを取り扱っており、GMOクリック証券では取り扱いのない人民元や香港ドルなど、マイナー通貨と呼ばれる通貨も取引することができます。
また、GMO外貨はバイナリーオプション取引にも対応しています。
GMO外貨の「オプトレ!」は、国内のバイナリーオプション業者の中では最多の8通貨ペアを提供しており、オプションもラダーとレンジの2種類を提供している数少ない1社です。
将来バイナリーオプション取引にも挑戦しようと考えている場合は、以下の記事も参照しながら口座を決めましょう。
\バイナリーオプション取引にも向いている/