通勤通学で電車を使う人なら、Suicaの利用でポイントを貯めたいと思うはずです。そこで選択肢としてまず浮かぶのが、ビューカードの一つであるJRE CARD。
しかし、楽天カードのような汎用性の高いカードでもSuica利用の還元率が十分に高ければ、そちらを選ぶ方が便利かもしれません。
実際、楽天カードでもSuica利用でポイントを貯めることはできます。しかし、ビューカードの一つであるJRE CARDのほうが、Suica利用の還元率が高かったり、定期券一体型で使えたりと、Suica利用におけるメリットが際立っています。
そこで今回は、楽天カードとJRE CARDを徹底比較し、Suica利用時のメリットや年会費、基本還元率、特典の違いを説明します。また、それぞれどんな人におすすめかも解説しているので、カード選びの参考にしてください。
楽天カードとJRE CARDの違いを比較
楽天カードとJRE CARDは、ポイ活ができるといった共通点がありますが、異なる特徴もたくさんあります。
特に注目するべき違いは年会費です。楽天カードの方が年会費無料なので、コストを抑えてカードを持ちたい人におすすめです。
カード名 | 楽天カード | JRE CARD |
---|---|---|
年会費(税込) | 無料 | 524円 (初年度無料、年間1回でも利用すれば翌年も無料) |
基本還元率 | 1.0% | 0.5% |
付帯保険 | 海外旅行 | 海外旅行国内旅行 |
即日発行対応 | × | 〇 店頭受取のみ |
ETCカード | 〇 (年会費:550円) |
〇 (年会費:524円) |
家族カード | 〇 | ✕ |
申込条件 | 日本在住の18歳以上(高校生除く) | 日本在住で電話連絡のとれる18歳以上(高校生除く) |
限度額 | 100万円 | 100万円※入会時 |
国際ブランド | Visa / Mastercard / JCB / American Express | Visa / Mastercard / JCB |
締め日・支払日 | 末日締め・27日支払い | 5日締め・4日支払い |
入会キャンペーン | 新規入会で最大5,000ポイントもらえる | × |
申込み |
ここからはそれぞれのカードの違いを詳細に比較していきます。
Suica利用時のメリットを比較
楽天カードとJRE CARDはどちらもSuicaチャージでポイントが貯まるカードです。
楽天カードからSuicaにチャージするとポイントの二重取りができます。チャージ時点で楽天ポイントが0.5%貯まり、Suica支払いでJRE POINTが0.5%~2.0%還元され、最大2.5%のポイントを獲得できます。
ポイント還元率の内訳
楽天ペイアプリから楽天カードで Suicaにチャージ | 0.5% |
---|---|
Suica利用で | 0.5%~2% |
合計 | 1.0~2.5% |
一方、JRE CARDは、Suica利用時の還元率は1.5%です。
これだけでは、楽天カードからチャージした最大還元率(2.5%)と比べると低めですが、モバイルSuica定期券やモバイルSuicaグリーン券で5%還元が受けられるなどの特典もあるため、頻繁に利用する人はJRE CARDのほうがお得な場合もあるでしょう。
また、機能の面でもJRE CARDならSuica定期券と一体型で使えるという点で一歩リードしています。これは、ビューカードのなかでも珍しい特徴です。
年会費を比較
楽天カードの年会費は無料でコストがかかりません。一方、JRE CARDは初年度無料で、2年目以降は524円(税込)。ただし、年間1回でも利用すれば翌年も無料になるため、実質的に年会費無料で使えます。
なお、楽天カードは 家族カードも無料で発行できます。
還元率を比較
通常還元率は、楽天カードが1.0%、JRE CARDが0.5%で楽天カードのほうが高いです。しかし、ポイントアップ対象の店舗・サービスを活用すると、それぞれさらにポイントが貯まります。
たとえば楽天カードは、楽天市場を利用すると最大3倍。一方、JRE CARDは、定期券の購入やSuicaのチャージをすると1,000円につき15ポイントが貯まります。
楽天カードでポイントアップを受けるには、楽天市場で楽天カードでのお支払いをする必要があり、クリアすると最大3倍のポイントが還元されます。
ポイントアップ対象店・サービスの例
店舗・サービス | 還元率 |
---|---|
楽天市場 | 最大3倍 |
楽天モバイル | 月々のお支払額100円(税抜)につき1ポイント |
楽天銀行「ハッピープログラム」 | 最大3倍 |
そのほか、楽天モバイルの対象サービスを利用すると、ポイント利用分も含めて月々のお支払額100円(税抜き)につき1ポイントが貯まります。
また、楽天銀行の「ハッピープログラム」は、楽天銀行に預け入れている残高や取引件数によって楽天銀行で獲得できるポイント倍率がアップします。
一方、JRE CARDは定期券やSuicaにチャージすると1,000円につき15ポイントが還元されます。
ポイントアップ対象店・サービスの例
店舗・サービス | 還元率 |
---|---|
定期券やSuicaにチャージ | 1,000円につき15ポイント |
駅ビル・エキナカのJRE CARD優待店での利用 | 最大3.5%還元 |
アトレ・アトレヴィ各店、プレイアトレ土浦でクレジット払い | 合計5万円(税込)以上利用すると500ポイントのボーナスポイント |
そのほか、アトレ・アトレヴィ各店、プレイアトレ土浦でクレジット払いすると、合計5万円(税込)以上利用すると500ポイントのボーナスポイントが付与されます。
楽天市場でよく買い物をする人は楽天カード、Suicaによく現金をチャージする人はJRE CARDがおすすめです。
ライフスタイルに合わせて、よく利用する店舗・サービスでポイント還元率があがるカードを選ぶとよいでしょう。
付帯保険の充実ぶりを比較
楽天カードとJRE CARDには付帯保険の内容や付帯条件にも違いがあります。楽天カードの保険には海外旅行傷害保険のみに対し、JRE CARDの保険には海外旅行傷害保険に加えて、日本旅行傷害保険も付帯しているという特徴があります。
両者の違いを見てみましょう。
楽天カードの保険には海外旅行傷害保険があり、最大3,000万円の利用付帯があります。
一方、JRE CARDの保険にはビューカード特有の海外・日本旅行傷害保険があります。
カード独自の特典・優待を比較
楽天カードとJRE CARDには、それぞれ持ってるだけで一部店舗や宿で使える特典・優待が付帯します。カードごとに異なる特典の内容を比較してみましょう。
券面デザインを比較
クレジットカードを選ぶ際に決め手の1つとなるのが、券面デザイン。ここでは、両者の券面デザインの違いを見てみましょう。
楽天カードの券面デザインは、18種類から選べるのが嬉しいポイント。
シルバーが特徴のスタンダードな券面のほか、公式キャラクターの「お買いものパンダ」のイラストが入ったものやゆうちょ銀行とコラボしたもの、楽天グループが親会社の球団「東北楽天ゴールデン イーグルス」とコラボしたデザインなどがあります。
一方、JRE CARDで選べるデザインは1種類のみです。
申込条件や限度額を比較
楽天カードとJRE CARDの申込条件・限度額を比較してみましょう。
楽天カードとJRE CARDの申込条件は高校生を除く18歳以上で、日本在住で電話連絡のとれる人のみです。
選べる国際ブランドを比較
楽天カードとJRE CARDではともにVisa / Mastercard / JCBが選べます。さらに、楽天カードではAmerican Expressも選択可能です。
選べる国際ブランドによって、使える場所や受けられるサービスが異なるため、目的に応じて適したブランドを選びましょう。
初めてのクレジットカードであれば、世界シェアナンバーワンを誇るVisaブランドや、次に多いMastercardを選べば安心です。
また、ホテル・ダイニング特典に興味があるなら、JCBやAmerican Expressなど、独自のサービスを提供するブランドを検討してもよいでしょう。
楽天カードとJRE CARDはどっちがおすすめ?
結論、楽天カードとJRE CARDのどちらがおすすめかは、どこで買い物するか、鉄道の利用頻度が多いかなど、その人それぞれのライフスタイルによります。
そこで、それぞれどんな人におすすめか説明します。
楽天カードがおすすめな人
楽天カードがおすすめなのは、楽天市場でよく買い物をする人です。
楽天カードがおすすめな人
普段の買い物が多い人や楽天市場をよく使う人なら、基本還元率1.0%かつ楽天市場の買い物が最大3倍になる楽天カードをうまく活用すれば、たくさんのポイントを貯めることができます。
また、海外旅行傷害保険が付帯するので、海外への旅行が多い人にも安心です。
JRE CARDがおすすめな人
JRE CARDがおすすめなのは、JR東日本の電車をよく利用する人や駅ナカのアトレやアトレヴィなどをよく利用する人です。
JRE CARDがおすすめな人
JRE CARDは、Suicaのチャージや定期券購入で1.5%の還元 を受けられるため、鉄道利用者にとってお得なカードです。また、JRE CARD加盟店のアトレ・アトレヴィなどでの買い物は 最大3.5%還元となり、日常的に駅ナカで買い物をする人に最適です。
さらに、 シネプレックス水戸で映画を1,500円で観られる特典 もあり、映画好きの人にもメリットがあります。
楽天カードとJRE CARDの基本情報
楽天カードとJRE CARDのスペックを詳しく見ていきましょう。楽天カードの特徴はポイント還元率が高く、普段の買い物や楽天市場でのポイ活がお得という点にあるのに対し、JRE CARDの特徴は鉄道利用や駅ナカでの買い物がお得になるという特徴があります。
楽天カードは通常の買い物や楽天市場の利用でポイントがたくさん貯まる
楽天カードの基本情報
カード名 | 楽天カード |
---|---|
年会費(税込) | 無料 |
基本還元率 | 1.0% |
付帯保険 | 海外旅行 |
即日発行対応 | ✕約1週間~10日前後 |
ETCカード | ◯ |
家族カード | ◯ |
申込条件 | 18歳以上(高校生除く) |
限度額 | 100万円 |
国際ブランド | Visa / Mastercard / JCB / American Express |
締め日・支払日 | 末日締め・27日支払い |
入会キャンペーン | 新規入会で最大5,000ポイントもらえる |
詳細 | 詳細を見る |
楽天カードは、年会費が永年無料で最短約1週間で発行できるカードで、楽天市場での買い物時にポイントが3倍になります。
特徴は基本還元率が1.0%という点です。楽天カードが使える店で買い物をすれば100円につき1ポイントが貯まります。
また、楽天市場で買い物をするとさらにポイント還元率がアップし、最大3倍までになります。そのため、楽天市場でよく買い物をする人にとってはポイントを効率的に貯めながらお得に買い物ができます。
さらに、楽天カードでは新規入会キャンペーンとして最大5,000ポイントがもらえます。ポイントの付与にはさまざまな条件があるため、詳しくは公式サイトを確認してください。
JRE CARDは鉄道も駅ナカもお得な1枚
JRE CARDの基本情報
カード名 | JRE CARD |
---|---|
年会費(税込) | 524円 (初年度無料、年間1回でも利用すれば翌年も無料) |
基本還元率 | 0.5% |
付帯保険 | 海外旅行国内旅行 |
即日発行対応 | ◯※店頭受取のみ |
ETCカード | ◯ (年会費:524円) |
家族カード | ✕ |
申込条件 | 日本在住で電話連絡のとれる18歳以上(高校生除く) |
限度額 | 100万円※入会時 |
国際ブランド | Visa / Mastercard / JCB |
締め日・支払日 | 5日締め・4日支払い |
入会キャンペーン | × |
詳細 | 詳細を見る |
JRE CARDは、年会費524円(税込・初年度無料)で、Suicaチャージや定期券購入、駅ナカでの買い物で高還元が得られるカードです。
特徴は、Suicaチャージ・定期券購入で1.5%還元されるため、通勤・通学でSuicaを利用する人にぴったりです。
また、JRE POINT加盟店での買い物が最大3.5%還元されるため、アトレ・アトレヴィなど駅ナカ店舗をよく使う人はお得になります。
さらに、シネプレックス水戸で映画を1,500円で観られる特典もあり、映画好きにもメリットがあります。
楽天カードとJRE CARDを2枚持ちして使い分ける方法
楽天カードは年会費無料、JRE CARDは年会費が実質無料のため2枚持ちしてもコストがかかりにくく、使い分けるのもおすすめです。
両者は、ポイント還元率がアップする店舗やサービスが異なるため、それぞれの強みを活かして使い分けることでポイントを効率的に貯めることが可能です。
楽天カードは、普段の買い物時や楽天市場でのネットショッピング時に使用。一方、鉄道の利用やアトレ・アトレヴィなど駅ナカ店舗をよく使う人はJRE CARDを使いましょう。