PASMO(パスモ)を使うなら分離型と一体型どちら?おすすめのクレジットカードをご紹介!
NET MONEY編集部作成

交通系のICカードで利用者が増えているのが「PASMO(パスモ)」です。PASMOは、電車やバスの利用に使えるほかお買い物にも使えますが「分離型」「一体型」の2種類あることをご存じでしょうか。

そこで本稿では、PASMO(パスモ)の特徴や分離型と一体型の違いやおすすめのPASMO(パスモ)オートチャージ機能付きクレジットカードなどを紹介します。

  1. PASMO(パスモ)とは?
    1. PASMO(パスモ)の特徴
    2. PASMO(パスモ)の種類
  2. PASMO(パスモ)は分離型と一体型どちらで選べば良い?
    1. 分離型の特徴とおすすめな方
    2. 一体型の特徴とおすすめな方
  3. PASMO(パスモ)と紐付けるクレジットカードの選び方
    1. 年会費やポイント還元率で選ぶ
    2. 利用頻度の高い鉄道のカードと紐づける
    3. オートチャージ対応のクレジットカードと紐づける
  4. PASMO(パスモ)にオートチャージができるクレジットカードとは
  5. PASMO(パスモ)オートチャージ機能のついたクレジットカード(一体型)
    1. TOKYU CARD ClubQカード
    2. ANA To Me CARD Metro JCB
    3. 京王パスポートPASMOカード VISA
    4. ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
    5. 東京スカイツリー東武カードPASMO
  6. PASMO(パスモ)オートチャージ機能のついたクレジットカード(分離型)
    1. 小田急OPクレジットカード
    2. SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン
    3. 京急プレミアポイント シルバー

PASMO(パスモ)とは?

PASMO(パスモ)とは?
(画像=PIXTA)

はじめに「PASMO(パスモ)」とはどのようなものなのか、特徴と種類について見ていきましょう。

PASMO(パスモ)の特徴

PASMO(パスモ)とは、鉄道およびバス事業者が出資して設立された株式会社パスモが運営する交通系のICカードです。株式会社パスモは、ICカードのシステムを運用している、または運用する予定のある鉄道事業者27事業者とバス事業者33事業者が加盟している「PASMO協議会」から委託を受けて事業を行っています。

PASMO(パスモ)は鉄道やバスの乗車券としてだけでなく、電子マネー加盟店で電子マネーとして使えることが特徴です。1枚のカードで電車やバスに乗ることができたり、お財布代わりに買い物に使えたりするので非常に便利なカードといえるでしょう。PASMO(パスモ)は、チャージ(入金)やリライト(書き換え)することで繰り返し使うことができます。

また紛失しても最寄りの駅やバス窓口などで再発行ができるため、安心して使える点も特徴の一つです。

PASMO(パスモ)の種類

PASMO(パスモ)が便利な理由の一つにさまざまな種類のカードがあって自分に合ったものを選べることがあります。PASMO(パスモ)の種類には、以下の4つがあります。

・記名PASMO
記名した人のみが利用できるPASMOです。紛失時には再発行でき、大人用と小児用があります。

・PASMO定期券
定期券として利用できる記名PASMOです。大人用と小児用があります。

・無記名PASMO
だれでも利用できるPASMOです。記名は不要ですが、紛失時に再発行できません。大人用のみです。小児が使っても大人用の運賃になります。

・一体型PASMO
一体型PASMOとは、クレジットカードとPASMOが1枚になったカードです。買い物のときにPASMOをクレジットカードとして利用できます。大人用のみです。

PASMO(パスモ)は分離型と一体型どちらで選べば良い?

PASMO(パスモ)では、チャージしているお金が不足したら自動でチャージするオートチャージ機能があります。ただしオートチャージをするには、PASMO(パスモ)とクレジットカードを紐付けることが必要です。

PASMO(パスモ)とクレジットカードの紐付け方で「分離型」「一体型」の2つに分かれます。ここでは、分離型と一体型それぞれの特徴を見ていきます。

分離型の特徴とおすすめな方

分離型とは、PASMO(パスモ)とクレジットカードが分かれている、つまり2枚になっているPASMO(パスモ)のことです。クレジットカードとPASMOや定期券が分かれているため、万が一PASMO(パスモ)を紛失したり盗難被害に遭ったりしてもクレジットカードを使われる心配はありません。ただしクレジットカードを使って買い物をする場合は、どちらも持ち歩く必要があるので不便です。

分離型がおすすめなのは、「普段クレジットカードを使わずオートチャージでのみ使いたい」「PASMO(パスモ)の紛失などによるクレジットカードの損失を防ぎたい」といった方です。

一体型の特徴とおすすめな方

一体型PASMOとは、クレジットカードとPASMOが1枚になったカードです。複数のカードを持ち歩くことなく便利に買い物などをすることができます。ただし万が一PASMO(パスモ)を紛失したり盗難被害に遭ったりした場合は、クレジットカードを不正使用される可能性があります。一体型がおすすめなのは、「カードを増やしたくない」「使い勝手がいい」など利便性を求める方です。

実際、普通にPASMO(パスモ)を使っていれば紛失する恐れは低いでしょう。またクレジットカードとPASMOが分かれているほうが使いにくいのはたしかです。利便性を求めるなら一体型がおすすめです。

PASMO(パスモ)と紐付けるクレジットカードの選び方

ここでは、PASMO(パスモ)と紐付けるクレジットカードの選び方を紹介します。

年会費やポイント還元率で選ぶ

PASMO(パスモ)と紐付けるクレジットカードの一つに年会費やポイント還元率で選ぶ方法があります。各クレジットカードでは、年会費やポイント還元率が異なるため、「年会費が低い」「ポイント還元率が高い」といったクレジットカードを選べばお得にPASMO(パスモ)を使うことができるでしょう。

利用頻度の高い鉄道のカードと紐づける

PASMO(パスモ)と紐付けるクレジットカードには、利用頻度の高い鉄道のカードと紐づけることがおすすめです。鉄道のカードでは、その路線や提携する百貨店の利用でさまざまなサービスを行っていることも多く、PASMO(パスモ)を利用頻度の高い鉄道のカードと紐づけることでお得にポイントなどの特典を得ることができます。

オートチャージ対応のクレジットカードと紐づける

実は、クレジットカードには、オートチャージ対応のものと未対応のものがあります。各クレジットカードのホームページなどあらかじめオートチャージに対応しているか調べておきましょう。

PASMO(パスモ)にオートチャージができるクレジットカードとは

PASMO(パスモ)にオートチャージができるクレジットカードには、鉄道会社が発行しているカードがあります。鉄道会社が発行しているカードとは、例えば「TOKYU CARD」「京急プレミアポイントカード」など。またこれらの鉄道会社が発行しているカード以外にもANAのカードなどオートチャージ対応のクレジットカードはいくつかあります。

PASMO(パスモ)オートチャージ機能のついたクレジットカード(一体型)

ここからは、一体型のPASMO(パスモ)オートチャージ機能のついたクレジットカードでおすすめのものを5つ見ていきましょう。

TOKYU CARD ClubQカード

TOKYU CARD ClubQカードは、東急グループのクレジットカードです。初年度の年会費は無料で2年目以降は、1,100円(税込み)の年会費がかかります。東急百貨店の買い物なら現金での支払いでもポイントがつきます。また「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」に登録すればオートチャージ金額の1%分ポイントが貯まるので東急線をよく利用する人にとってはお得なカードです。

ANA To Me CARD Metro JCB

ANA To Me CARD Metro JCBは、航空会社ANA グループのクレジットカードで年会費は初年度無料、2年目以降は2,200円(税込)です。オートチャージや東京メトロへの乗車(定期券区間外・要申込)でポイントが貯まるため、普段の電車利用でどんどんポイントが貯まります。また貯まったポイントは、PASMO(パスモ)のチャージに利用できるほかANAのマイルに移行することができるので、ANAをよく利用する人にも便利なカードです。

京王パスポートPASMOカード VISA

京王パスポートPASMOカード VISAは、京王グループのクレジットカードです。年会費は、初年度無料です。次年度以降も前年に年1回以上のPASMO(パスモ)オートチャージを利用すれば年会費262円(税込み)が無料になります。

オートチャージだけでなくPASMO(パスモ)の電子マネーの利用や京王の電車やバス、タクシーの利用、定期券購入、ポイント対象店での買い物など、さまざまなシーンでVポイントが貯まるのでお得です。

ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード

ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカードは、「ANAマイル」「TOKYU POINT」「PASMO」が1枚になったクレジットカードです。飛行機の利用や電車の利用、ショッピングもこのカード1枚でお得に利用できます。マイルとTOKYU POINTは、相互交換できるため、ライフスタイルに応じたポイントの使い方ができるでしょう。初年度は、年会費無料で次年度からは2,200円(税込み)がかかります。

東京スカイツリー東武カードPASMO

※東京スカイツリー東武カードPASMOは2024年4/30に新規申し込みを終了、2026年6月末でサービス終了予定です。

東京スカイツリー東武カードPASMOは、東武グループのクレジットカードです。初年度年会費は無料で2年目以降は、1,100円(税込み)の年会費がかかります。しかし1年間のクレジット利用額が10万円(税込み)以上の場合は、年会費分のTOBU POINTが付与されるので実質無料で利用が可能です。

クレジットカードの利用だけでなく東武鉄道での定期券の購入でもポイントが貯まるほか東京スカイツリー当日券の優待割引が受けられるなどの特典もあります。

PASMO(パスモ)オートチャージ機能のついたクレジットカード(分離型)

次に分離型のPASMO(パスモ)オートチャージ機能のついたクレジットカードでおすすめのものを3つ見ていきましょう。

小田急OPクレジットカード

小田急OPクレジットカードは、小田急グループのクレジットカードです。初年度の年会費は無料で2年目以降も前年度に1回でもクレジット払いの利用があれば年会費550円(税込み)が無料になります。オートチャージの利用でポイントが貯まるだけでなくクレジットの利用や小田急ポイントサービス加盟店での買い物でもポイントが貯まる点は魅力といえるでしょう。

小田急オリジナル企画の「小田急まなたび」を利用できるなど家族で楽しめるさまざまな特典があるのもおすすめです。

SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン

SEIBU PRINCE CLUBカード セゾンは、西武グループと提携しているクレジットカードです。Visa、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESSの4つのブランドから選ぶことができます。年会費は永年無料となっていますが、AMERICAN EXPRESSのみ3,300円(税込み)かかるため、注意しましょう。また、1年間カード利用がない場合はカードサービス手数料1,650円(税込)が発生する点にも注意が必要です。プリンスポイント加盟店で買い物すればプリンスポイントと永久不滅ポイントの2つを同時に貯めることができます。

またPASMO(パスモ)のオートチャージでも永久不滅ポイントが貯まるのでお得です。

京急プレミアポイント シルバー

京急プレミアポイント シルバーは、年会費が永年無料の京急グループのクレジットカードです。オートチャージや定期券の購入でポイントが貯まるほかクレジットの利用や京急グループ各施設でポイントが貯まります。またETCカードも年会費無料で申し込めるので車を利用している人にも便利なカードです。

まとめ

PASMO(パスモ)とは、株式会社パスモが運営する交通系のICカードです。鉄道やバスの乗車券の決済に使えるだけでなく電子マネー加盟店では、電子マネーとして使うことができます。PASMO(パスモ)には、チャージしているお金が不足したら自動でチャージするオートチャージ機能があるため、非常に便利です。

ただしPASMO(パスモ)とクレジットカードが別なのか一体なのかで分離型と一体型に分かれます。オートチャージに対応しているクレジットカードは、鉄道系のカードを中心に複数の種類があるため、自分のライフスタイルにあったものを選びましょう。