法人カードにはさまざまな種類があり、カードによって年会費や審査基準、利用できるサービスなども異なるため、どれが良いのか悩んでしまいがちです。その法人カードの中でも、20人規模で国内外の出張が多い中小企業の経営者や個人事業主に人気なのが「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」です。

この記事では、中小企業の経営者から支持を集めている点など、「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」の特徴や利用できるサービスを紹介しながら、人気の理由を解説していきます。

他のカードも気になる方はおすすめのカードをチェックしてみてください。

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドを選ぶべき人はこんな人!

  • 法人代表もしくは個人事業主の方!
  • 海外・国内問わず出張や接待の多い業種の方!
  • 経費の見える化を実現したい方!

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドとは?

キャンペーン

三井住友ビジネスカードは、三井住友銀行の系列会社が発行している法人向けのクレジットカードです。そのため伝統と格式が高く、安心して利用できます。三井住友ビジネスカードには大きく分けて、次の3つのタイプがあります。

三井住友カード3つのタイプ
  • ビジネスクラシック(一般)
  • ゴールド
  • プラチナ

「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」は3タイプのうち2番目のグレードに位置しています。一般カードの場合、年会費は1,375円(税込み)と安いものの、サービスがそれほど充実していません。反対にプラチナカードになると、サービスはどのグレードよりも充実していますが、年会費が5万5000円(税込み)と高めに設定されています。

その点、「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」は年会費が11,000円(税込)と優しい価格設定であるにもかかわらず、サービスが充実しており、非常に人気の高いグレードとなっています。

                 
三井住友カードの特徴
  • 個人用のカードと使い分けで経費の支払いが便利に
  • 海外・国内旅行傷害保険やラウンジサービスが充実
  • ショッピング補償やポイントを景品カタログから商品と交換可能

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドの基本情報

まずは三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドの基本情報を確認しましょう。特に注目すべきは還元率です。最高ポイント還元率の2.5%はゴールドクラスに限らず、ビジネスカードの中では非常に高い数字になっています。

カード評価 ★★★★★
発行元 三井住友カード株式会社
年会費 本会員/1万1000円(税込)
  2人目以降/2200円(税込)
ポイント還元率 0.50%~2.50%
支払日 ①15日締め翌月10日払い
②月末締め翌月26日払い
※どちらかを選択
経費精算 勘定奉行
ショッピング利用枠 ~300万円
海外キャッシング利用枠 0~50万円(利率18.0%)
旅行傷害保険 海外/国内旅行:最高5000万円
ショッピング補償 年間最大300万円
追加カード ETCカード
家族カード
お支払い方法 口座振替
決済口座 法人名義口座または個人名義口座
利用可能ブランド VISA
MasterCard

還元率のメリット・デメリット

メリット

  • コンビニやマック利用時の最高還元率は2.5%
  • 対象店舗を3つ指定するとポイント2倍
  • iD利用でも同様にポイントが貯まる

デメリット

  • バーコードなどのスマホ決済アプリの利用分は対象外

ポイント還元率に加え、年会費が11,000円(税込)でありゴールドカードの中では年会費が安く設定されていることも三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドを選ぶ1つのポイントとなるでしょう。

 
三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド
アメックスゴールド
ダイナースクラブビジネスカード
カード名 三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード ダイナースクラブビジネスカード
年会費
11,000円(税込・初年度年会費無料)

34,100円(税込)

27,500円(税込)
還元率
0.50%~2.50%

0.50%

0.40%~1.00%
締め日・支払日 15日締め・翌月10日払い
月末締め・翌月26日払い
3日締め・当月21日払い
7日締め・当月26日払い
19日締め・翌月10日払い
15日締め・翌月10日払い
付帯保険 海外旅行:最大5,000万円
国内旅行:最大5,000万円
ショッピング:最大300万円
海外旅行:最大1億2千万円
国内旅行:最大1億万円
ショッピング:最大500万円
海外旅行:最大1億円
国内旅行:最大1億万円
ショッピング:最大500万円
特徴 ゴールドカードでは年会費が安く、ポイント高還元率 キャンセル代なども補填できるスマートなカード ダイナースクラブ優待
おすすめ利用シーン 急な国内出張や打ち合わせにはVJタクシーチケットを利用して迅速に移動 接待や会食も優待特典や無料サービスを利用してお得に 商談や打ち合わせにはダイヤモンド経営者倶楽部が運営する「銀座サロン」が利用可能!
申し込み
 
三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド
アメックスゴールド
ダイナースクラブビジネスカード
カード名 三井住友ビジネスカード
for Owners ゴールド
アメリカン・エキスプレス
・ビジネス・ゴールドカード
ダイナースクラブ
ビジネスカード
年会費
11,000円
(税込・初年度年会費無料)

34,100円
(税込)

27,500円
(税込)
還元率
0.50%~2.50%

0.50%

0.40%~1.00%
締め日
・支払日
15日締め・翌月10日払い
月末締め・翌月26日払い
3日締め・当月21日払い
7日締め・当月26日払い
19日締め・翌月10日払い
15日締め・翌月10日払い
付帯保険 海外旅行:最大5,000万円
国内旅行:最大5,000万円
ショッピング:最大300万円
海外旅行:最大1億2千万円
国内旅行:最大1億万円
ショッピング:最大500万円
海外旅行:最大1億円
国内旅行:最大1億万円
ショッピング:最大500万円
特徴 ゴールドカードでは
年会費が安く、ポイント高還元率
キャンセル代なども
補填できるスマートなカード
ダイナースクラブ優待
おすすめ
利用シーン
急な国内出張や打ち合わせには
VJタクシーチケットを利用して
迅速に移動
接待や会食も優待特典や
無料サービスを利用してお得に
商談や打ち合わせには
ダイヤモンド経営者倶楽部が運営する
「銀座サロン」が利用可能!
申し込み

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドの特徴を紹介

公式

「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」には、さまざまなサービスが付帯しており、ビジネスライフをサポートしてくれます。特におすすめなのが、これから紹介する4つのサービスです。

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドのビジネス優待一覧
  1. 海外・国内旅行傷害保険

    海外だけでなく、国内旅行でも傷害保険適用

  2. 空港ラウンジサービス

    全国主要空港のラウンジサービスを利用可能

  3. Visaビジネスオファーなどの付帯サービス

     VISAが提供するビジネス向けのサービスを利用可能

  4. VJデスク  

    世界主要都市に設置された相談窓口

旅行保険は最大5000万円まで保証

「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」では、旅行傷害保険も付帯されています。保証額は、最大5000万円で国内、海外どちらでも適用されます。

ただし、5000万円満額で保証を受けるためには、「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」で事前に交通費や宿泊などの旅費を支払っておかなければなりません。カード決済の有無によっては、最大保証額が変化する場合があるので注意が必要です。

国内の32空港でラウンジ利用が可能

ゆとりのあるフライトに欠かせないのが、空港ラウンジです。「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」には2021年4月現在、国内32空港のラウンジを利用できるサービスも付帯されています。

該当ラウンジの受付で「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」と搭乗券を見せれば、無料で利用できます。頻繁に飛行機を利用している経営者にとって、使って損はないサービスでしょう。

VisaビジネスオファーやVisaビジネスグルメオファーといった付帯サービスが利用できる

「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」を発行する際に、VISAを選ぶと、VisaビジネスオファーやVisaビジネスグルメオファーといった2種類の優待特典を利用できます。

Visaビジネスオファーとは、出張時のホテル宿泊や日々の業務に欠かせないオフィス用品をはじめ、ビジネスをするうえで欠かすことができないサービスを利用できる優待特典です。

Visaビジネスグルメオファーは、日本全国にある料亭や高級レストランを低価格で利用できる優待サービスです。会食や接待にふさわしい料亭やレストランを利用することができるので、仕事関係者と食事する頻度が多い経営者にはピッタリのサービスと言えるでしょう。

ただし公式サイトによると、2021年8月31日でVisaビジネスグルメオファーのサービスは終了するようです。9月1日以降の利用分には、特典適用されないため注意してください。

VJデスクで旅行や出張がもっと手軽でお得に

VJデスクとは、世界主要都市に設置されているお客様相談窓口のような役割を担っているサービスです。日本語で対応してくれるため、英会話に自信がない人でも問題なく利用することができます。

サービス内容は以下のように幅広く、クレジットカードやパスポートの紛失、盗難時のトラブル対応やサポートも行ってくれます。海外出張が多い経営者には、心強いサービスです。

サービス例
  • 観光案内
  • レストラン予約
  • チケット予約

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドの審査の難易度は?

冒頭でも触れたように、3大メガバンクの一角を担う銀行が発行するカードなので、安心して利用できる法人カードであることはまず間違いないでしょう。その分、他社が発行する法人向けのゴールドカードと比較すると、審査基準は高めです。理由としては、以下の点が挙げられます。

審査難易度が高い理由
  • 付帯しているサービスが法人を対象にしたものが多い
  • 1回払いでしか支払いできない

これらを踏まえると、企業の信用はもちろん支払い能力も求められるため、審査基準が高いのは必然と言えるでしょう。「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」を手に入れるために必要な条件については、後ほど解説します。

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドはどんな人におすすめ?

「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」は、国内外での出張が多い中小企業の経営者や個人事業主におすすめの法人カードです。年会費は1万1000円(税込み)で、追加カードは1枚2200円(税込み)と、リーズナブルな料金となっています。

日本で有名なアメリカン・エキスプレスのビジネスゴールドカードの場合、年会費は3万4100円(税込み)で、追加カードは1万3200円(税込み)です。こうしたカードと比較すると、よりお得さが際立つでしょう。

これらの点から、以下のような中小企業の経営者にもおすすめの法人カードと言えます。

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドがおすすめな方
  • 年会費を抑えつつ、充実したサービスを備えたクレジットカードを使用したい
  • 従業員増加に伴い経費管理の効率化・振込手数料などのコストカットを図りたい

こうした悩みがある中小企業の経営者の方々は、検討してみてはいかがでしょうか。

専門家のコメント

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドを手に入れるために必要なことは?

「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」を手に入れるために必要な条件は次の2つです。

必要な条件
  • 満20歳以上
  • 会社経営者(中小企業代表者もしくは個人事業者)

これらに加え、パートナー会員は満20歳以上の役職員に限られることにも注意が必要です。

ただし、これはあくまで最低条件であり、この条件を満たしているからといって確実に審査を通過できるわけではないので、注意が必要です。

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドの申し込みの流れ

発行

申し込みの流れは次のとおりで、申し込みからカードが手元に届くまで約2~3週間かかります

申し込みの流れ
  1. 公式サイトより申し込みを行い、入会申込書類を請求
  2. 入会申込書が届いたら必要事項を記入
  3. 入会申込書と必要書類を同封し返送
  4. 入会審査の後カード発行
  5. 発行されたカードは簡易書留にて発送

必要書類は次のとおりです。

必要書類
  • 法人本人確認書類(発行日から6ヵ月以内の履歴事項全部証明書、登記簿謄本か抄本)
  • 法人代表者の本人確認資料(運転免許証など)

審査状態によっては決算書類の提出を求められる場合もあります。審査結果はメールで届きます。

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドで日々の生活やビジネスをもっとお得に

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド

「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」の基本情報や特徴などについて紹介しました。

三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールドの特徴
  1. 最大還元率が2.5%
  2. 旅行傷害保険の補償額が5000万円
  3. 国内28空港のラウンジが無料利用可能
  4. 審査基準が高め

以上の特徴を踏まえると、「三井住友ビジネスカードfor Owners ゴールド」は立ち上げから数年経ち、徐々に従業員が増えていて、国内外の出張が多い中小企業の経営者や個人事業主には相性の良い法人カードと言えるのではないでしょうか。

クレジットカードによって付帯サービスは異なります。自社の経営状況やビジネス内容をしっかりと把握し、自分たちに合ったものを選ぶようにしましょう。

専門家コメント及びに記事の監修

新井智美
新井智美
CFP(R)認定者・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)・DC(確定拠出年金)プランナー・住宅ローンアドバイザー・証券外務員。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師を行う傍ら、これまでに1,000件以上の執筆・監修業務を手掛けている。 公式サイト:https://marron-financial.com/

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