クレジットカード利用の醍醐味といえばポイントの還元です。次の買い物に使ったり電子マネーに交換したりするなど、生活の中でお得に活用できます。しかし多くのポイントには、有効期限が設定されているため、なかには「うっかり失効させてしまった」という経験がある人もいるのではないでしょうか。
今回は、クレジットカードのポイント有効期限についてさまざまな情報と、無駄にしない使い方のヒントを紹介していきます。
クレジットカードのポイント有効期限が長いカード10選
はじめにポイント有効期限が長い10のクレジットカードを紹介します。
セゾンカード
株式会社クレディセゾンが発行するセゾンカードは、クレジットカードの中では珍しい、ポイント有効期限なしの「永久不滅ポイント」サービスを提供しています。ポイントが無期限でためられるため、うっかり忘れてポイントが消滅したり、交換期限が迫ってあわてたりする心配がありません。
永久不滅ポイントは1000円につき1ポイントたまり、1ポイントは約5円になります。還元率は0.5%と 高いとはいえませんが、日常のお買い物や光熱費・通信料など、固定費の支払いに使用すればいつの間にかポイントがたまっていくでしょう。セゾンポイントモール経由のショッピングであれば最大ポイント30倍。気長にのんびりとポイントをためていきたい人にはぴったりのクレジットカードです。
TRUST CLUBカード
三井住友トラストグループ発行のTRUST CLUBカードもポイントの有効期限を設定していません。2021年10月時点で全9種類のカードラインナップがあり、グルメやトラベル、エンタメなどさまざまなジャンルでの多彩な特典が特徴です。「リワードプログラム」と呼ばれるポイントプログラムは、100円ごとに1ポイント、ポイント還元率は1%と業界最高レベルです。
有効期限がないため、いつもで好きなタイミングでポイント交換が可能。実はこの還元率は最高ランクカードになると100円あたり4ポイントになります。ステイタスを楽しみながら期限を気にせずにポイントをどんどんためられ、魅力的なアイテムや他社ポイント、ギフト券、キャッシュバックなどに換えることができます。
ライフカード
ライフカードは年会費無料かつ誕生月の利用で、ポイントが3倍になるお得なクレジットカードです。ポイント有効期限は最大で5年。1000円の利用につき1ポイントの付与で、還元率は0.5%と高くありませんが、入会後1年間は1.5倍です。その後も利用額に応じて、どんどんステージが上がり、還元率は2倍にまでなるシステムです。
ポイント利用は、楽天ポイントやdポイント、Pontaポイントをはじめ、各種電子マネーやギフトカードに1ポイント5~10円相当換算で交換できます。慎重にためてサクッと使いたい人向きのクレジットカードです。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
ANAアメリカンエキスプレスカードは、全日本空輸株式会社とアメリカン・エキスプレスの提携クレジットカードです。ANAアメックスの大きな特徴は、航空機への搭乗以外に日常のお買い物でもしっかりとマイルをためられること。ショッピングでのポイント還元率は1%(100円で1ポイント)と高く、ポイントからマイルへの移行のときも同率で交換できます。
ポイント有効期限は、最大3年間ですが年間参加費6600円の「ポイント移行コース」に登録すると、有効期限が無期限となります。ANAグループの利用で通常の1.5倍の還元率となり、入会時と毎年のカード継続時には1000マイルがもらえます。しっかりとANAマイルをためたい人におすすめのクレジットカードです。
ご入会後3ヶ月以内に合計50万円以上のご利用で合計18,000マイル相当獲得可能
カード付帯特典
└入会時に1,000マイル付与
ご利用ボーナス1
└ご入会後3ヶ月以内に合計10万円以上のカードご利用で1,000ボーナスポイント
ご利用ボーナス2
└ご入会後3ヶ月以内に合計30万円以上のカードご利用で5,000ボーナスポイント
ご利用ボーナス3
└ご入会後3ヶ月以内に合計50万円以上のカードご利用で6,000ボーナスポイント
通常ご利用ポイント
└合計50万円のカードご利用で5,000ポイント
楽天カード
ポイントがたまる使い勝手のよいカードといえば楽天カード。登場以来楽天ユーザーをはじめとして幅広い層から支持を集め続けています。楽天カードのポイント有効期限は通常取得から1年とそれほど長くありません。しかし期間内に1度でも新たなポイントを獲得した場合は、有効期限が延長となるため、楽天グループのサービスをよく使う人であれば、実質的に無期限に伸びていくことになります。
楽天グループでは、随時さまざまなキャンペーンが行われていることも魅力の一つです。ポイント付与が通常の数倍~数十倍というチャンスがたくさんあります。ただしキャンペーンで獲得したポイントは期間限定ポイントとなり、それぞれに固有の有効期限が設けられているのが特徴です。通常ポイントのようにポイントを獲得しても、有効期限が繰り延べされることがないため注意しましょう。
NTTグループカードレギュラー
NTTグループカードレギュラーは、NTTファインナンスが発行するクレジットカードです。Web明細に登録すれば年会費無料で利用可能。ポイント付与は、「おまとめキャッシュバックサービス」「ポイントプレゼントコース」の2つから選択できます。前者の場合、月間NTT系列の通信料金合計額によって 最大60%のキャッシュバックを受けることができます。
後者の場合、NTT系列の利用で200円ごとに2ポイント、ショッピングでは1000円につき10ポイントとつきます。獲得累計が5000ポイントになるごとに、ボーナスポイントも500ポイントプレゼントされます。さらに会員専用ポイントモール「倍増TOWN」を経由すれば最大26倍。たまったポイントは、dポイントやJALマイレージ、景品などに交換できます。
還元率は0.2~0.6%で、ポイント有効期限は、獲得月より2年間です。
エポスゴールドカード/エポスプラチナカード
エポスカードは、丸井グループの発行するクレジットカードです。以前は「マルイカード」として親しまれていました。年会費無料で基本還元率は0.5%(200円で1ポイント)。年4回開催されるマルイのショッピング優待期間では、カード利用でショッピングの代金が10%オフとなる特典付きです。エポスゴールドカード/エポスプラチナカードのポイント期限は、無期限となります(普通カードは2年)。
さらにマイページから3つのショップを登録することで、ポイントが最大3倍たまる特典も提供されています。エポスゴールドカードの通常年会費は5000円。しかし年間50万円以上利用すると翌年以降永年無料となるため、マルイ系列でのお買い物が多い人やメインカードとして利用したい人に向いています。
インヴァストカード
日本の大手信販会社ジャックスが発行するインヴァストカードは、高還元率かつ自動キャッシュバックのクレジットカードです。通常の利用の還元率は0.5%ですが、ネットショッピングで1%にアップ。JACCSモール経由ならば最大12%の超高還元率のチャンスもあります。年1回以上の利用で通常1375円の年会費が無料となるため、実質的に永年無料のカードとして利用できるでしょう。
インヴァストカードのユニークな点は、ポイント有効期限がないのではなく、自動的にキャッシュバックされてインヴァスト証券取引口座に振り込みされるところです。つまり資本金なしで投資を始めることもできます。投資に興味があるけれど不安な人には、お任せでポイント投資できるおすすめのカードです。
三菱UFJカード VIASOカード
三菱UFJカード VIASOカードの最大の特徴は、たまったポイントが手続き不要で直接口座にキャッシュバックされるサービスです。そのためポイントが失効するなどムダになることはありません。ポイント還元率は0.5%~1.0%(1000円で5ポイント)とごく一般的ですが、特定加盟店の利用でポイントが2倍、「VIASO eショップ」経由のネットショッピングではポイントが最大25倍です。
年会費は、条件なしで無料。気軽に使えてポイント管理に面倒のないカードをお探しの人にはおすすめです。
ヤフーカード
ポータルサイトYahooでおなじみのヤフーカードでは、サービス利用やショッピングでTポイントが獲得できます。Tポイントの有効期限は獲得した日から1年ですが、新たにポイントを獲得・利用すると、すでに保有しているポイントの有効期限が1年間延長される仕組みです。つまりTポイント提携先店での買い物や、サービスの利用を続けている間は半永久的にポイントを利用できます。
ただし期間固定ポイントについては、有効期限が個別に設定されており延長されないため、注意が必要です。
有効期限内に知りたい!クレジットカードのポイントを無駄にしないお得な使い方
クレジットカードのポイントを無駄にしない使い方を4つ紹介します。
年会費をポイントで支払う
クレジットカードの中には、カードの利用料金だけではなく、年会費にポイント分を充当できるサービスもあります。利用料金に充当できる場合でも年会費の支払いには対応していないこともあるため、確認が必要です。
ふるさと納税で返礼品ゲット&節税対策
例えば楽天ふるさと納税の場合、楽天ポイントで寄附を行うことが可能です。そのためクレジットカードでためた楽天ポイントを、ふるさと納税で有効的に活用することもできます。ふるさと納税サイトは増えてきているため、自分のクレジットカードのポイントが利用できるかチェックしてみてはいかがでしょうか。
商品券や共通ポイントに交換する
最もオーソドックスな方法ですが、商品券やギフト券、共通ポイントであれば有効期限がなくいつでも利用できます。リアル店舗でもすぐに使える状態となるため、何かと便利に活用できます。
電子マネーやプリペイドカードにチャージしてから支払う
ポイントでチャージできるのであれば、早めに移行しておくと安心です。電子マネーやプリペイドカードであれば失効する心配がありません。さまざまな場所で使えるため、用途も広げられます。
ポイント交換の注意点
最後にポイント交換をする際の注意点を確認しておきましょう。
交換レート
ポイント交換する際には、交換レートをチェックして還元率のよいものを選ぶようにしましょう。例えばマイル交換が可能なクレジットカードでも1ポイント=1マイルの場合もあれば、0.5マイルになる場合もあります。元々のポイント還元率が低めでも、交換レートが高ければ損にならないかもしれません。交換先とのレートをよく確かめて、お得な率になるよう使い方を工夫していきましょう。
使用用途はポイントの種類により限定的
ポイントには、通常ポイントとキャンペーンなどで付与される期間限定のポイントがあります。期間限定ポイントについては、例えばカード利用料に充当できないなどの条件が付いている場合が多い傾向です。ポイントの種類によっては、使用用途が限られることもあるため、注意しましょう。
まとめ
「使うのを楽しみにしてたくさんためていたはずなのに、確認してみたら有効期限が切れて消滅していた……」これほどショックなことはありません。このような事態にならないためにも、ポイント有効期限はこまめにチェックしたいところです。今回紹介した「有効期限なし」「有効期限が長期間」といったクレジットカードであれば、しっかりとためてムダなく使うことができます。ぜひ参考にしてみてください。