「dカードと楽天カードで迷っている」「どっちがお得なの?」と、悩んでいませんか。どちらも若者を中心に人気なので、最後の二択として迷う人もいるでしょう。それぞれの特徴や違いを見極めることで、選び方がわかります。
この記事では、新たにクレジットカードを作りたい人のために、dカードと楽天カードの違いを解説していきます。この記事を読めば2種類を比較したうえで、どちらが優れているかわかるでしょう。特にこだわる点を意識しながら選んでください。
dカードと楽天カードを徹底比較!どっちがお得?
ここでは、dカードと楽天カードを比較します。まずは基本スペック・ポイント還元率・保険などから、自身が気になるところを決めましょう。
基本スペックを比較
基本スペックでは楽天が優勢です。国際ブランドはdカードがVisaとMastercardの2社に対応している一方で、楽天カードはVisa、Mastercard、JCB、American Expressの計4社に対応しています。
決済手段の多さも楽天カードの魅力です。dカードはiDしか対応していませんが、楽天カードはEdyや楽天ペイなどを組み合わせて便利に使えます。
多くのユーザーのニーズに対応している点で、楽天カードは基本スペックで優勢です。
マイル・ポイント還元率で比較
楽天カードのほうがポイント面で優勢です。楽天カードとdカードはともに基本還元率が1.0%と互角ですが、楽天カードは楽天市場でのお買い物で最大17.5倍のポイントアップを受けられます。一方、dカードはポイントUPモールの経由が必要で、最大増加倍数は10.5です。
マイル交換の面では、dカードと楽天カードは互角です。dカードはJAL、楽天はANAと交換先が異なりますが、ともに「2ポイント=1マイル」が基本交換レートになります。しかしポイント面での融通で、楽天が優勢です。
付帯保険で比較
付帯保険ではdカードが優勢です。楽天カードは海外旅行傷害保険が最大2000万円ですが、国内にはついていません。ショッピング保険も扱っていません。
しかしdカードは国内・海外ともに最大1000万円です。29歳以下という条件はありますが、若い世代ならさまざまな旅行に対応しやすいでしょう。
ショッピング保険として、dカードで決済した商品の損害や盗難といった被害にも対応しています。購入から90日以内なら補償を受けられる仕組みです。一般会員なら年間100万円まで対象になります。補償の幅広さをみるとdカードが優勢です。
付帯サービス・特典
付帯サービスや特典では楽天カードが優勢です。dカードも特約店の数を増やして、使いやすさをアピールしています。楽天は同社が扱うネットショップや決済サービスをカードと結びつけ、本格的なキャンペーンを展開中です。
楽天市場でのポイントアップは最大17.5倍と高い数字です。Edyやポイントカード、楽天ペイなどと組み合わせてお得な手段を使えます。付帯サービスや特典の使いやすさでは楽天カードが有利でしょう。
家族カード・ETCカード
追加カードで比べると楽天カードが優勢です。ETCカードの機能性は楽天とdカードで互角ですが、家族カードの使いやすさで楽天が勝ります。
楽天では家族カードの入会や利用で、1000ポイントがもらえます。ちょっとした商品をポイント決済で買えるチャンスです。dカードにはこうしたサービスは見られません。副次的なカードの利便性では、楽天がやや優勢です。
dカードと楽天カードは2枚持ちもお得?使い分け方法も解説
楽天カードとdカードを2枚持ちにすることで、それぞれのカードのメリットを活かした使い方もできます。ここでは、2枚持ちのメリットとおすすめの使い分け方法を見ていきましょう。
dカードと楽天カードを2枚持つメリット
dカードと楽天カードのどちらも、便利な海外緊急サービスや海外レンタカー割引といった特典が備わっています。緊急海外サービスは、海外旅行中にカードを紛失したり盗難に遭った際に、現地で新しいカードを暫定的に発行してもらえるサポートで、急なトラブルにも迅速に対応できる安心感があります。
ただ、dカードには、お買い物あんしん保険が付帯しており、購入した商品の損害や盗難といったトラブルにも対応できます。購入から90日以内であれば、年間100万円まで補償を受けられるため、旅行中のショッピングも安心です。
一方、楽天カードには、ハワイのラウンジが無料で利用できたり、Wi-Fiのレンタル代が20%オフなど海外旅行で便利な特典が豊富です。
dカードと楽天カードの使い分け方法
コンビニ利用の場合
dカードをコンビニで使うメリットとして、dポイント加盟店のローソンでは、dポイントカードを提示したうえで、dカードを連携させたd払いでお支払いをすると、いつでも2%の還元率を得ることができます。
これにより、dポイントを効率よくお得に貯めることができ、さまざまな商品やサービスに交換できます。
一方、楽天カードは100円につき1ポイント(1%)の還元があり、楽天ポイント加盟店のファミリーマートでは、楽天ポイントカードの提示と楽天カードでのお支払いで最大2%のポイント還元が可能です。
コンビニ利用での使い分けとしては、dカードは、dポイントの加盟店であるローソンを利用する場合に最適です。
一方、楽天カードは、ローソンは楽天ポイントの加盟店ではないため、楽天ポイントの加盟店であるファミリーマートを利用する際にお得にポイントを得ることができます。
ネットショッピングの場合
dカードと楽天カードは、それぞれの特長を活かしてネットショップや実店舗での利用シーンに応じて使い分けることで、よりお得にポイントを貯めたり、サービスを活用することができます。
dカードはAmazonで最大5%にポイント還元率がアップする一方で、楽天カードは楽天市場で3.0%のポイント還元でお買い物できます。また、楽天のスーパーポイントアッププログラム(SPU)と組み合わせることで、さらにポイント還元率をアップさせることができるのも大きな特徴です。
使い分けのポイントとしては、Amazonをよく利用する方はdカードを、楽天市場での買い物や楽天関連サービスをよく利用する場合は楽天カードを使うと、お得にポイントを貯めやすくなります。
dカードの基本情報
dカードはドコモが発行するクレジットカードです。年会費永年無料をはじめ、使いやすい点が多いので注目です。
- ポイントの還元率が高い
- さまざまな特典がある
- ノジマで利用するとさらにお得
dカードの概要
まずはdカードの概要を解説しましょう。
年会費 | 永年無料 |
---|---|
入会条件 | 満18歳以上(高校生除く) |
利用可能枠 | 最大100万円 |
国際ブランド | MasterCard、Visa |
電子マネー・スマートフォン決済 | iD |
追加カード | 家族・ETCカード |
基本ポイント還元率 | 1% |
国内旅行傷害保険 | 29歳以下のみ最大1000万円 |
海外旅行傷害保険 | 29歳以下のみ最大1000万円 |
旅行傷害保険が29歳以下のみ対象であるなど、若者向けのカードです。それでもポイント還元率は1%と高く、使いやすいでしょう。
dカードの主な特徴
dカードの特徴は、ポイント還元率の高さです。100円ごとに1ポイントというわかりやすい基準なので、計画的に貯められます。特約店やポイントUPモールなどを通した買い物なら、いつもより多くもらえます。さらに年会費が永年無料なので、自由自在に使えることもメリットです。
このようにクレジットカード初心者でも使いやすい仕組みが、dカードの特徴です。
dカードの特典一覧
dカードにはポイントに関するさまざまな特典があります。代表例を以下の表に示しました。
条件 | ポイント増加分 |
---|---|
ドコモ光料金を払う | 1000円ごとに10ポイント |
特約店を利用 | 最大5倍、一部割引つき |
dカードポイントUPモールを経由 | 1.5~10.5倍 |
特約店にもメルカリや高島屋など大手がそろっており、dカードポイントUPモールを経由すればネットショップで買い物もできます。ポイントアップできる店を積極的に選びましょう。
dカードの口コミ・評判
dカードのよい口コミには、「ポイントが貯めやすい」「携帯料金を支払うだけで、ポイントを多くもらえる」などの評価がありました。
一方で悪い口コミには、「申し込んでから、届くまでの時間が長い」「コールセンターの対応がよくない」という指摘も見られます。
簡単にポイントを活用できることで評判のdカードですが、手続きに手間取る可能性には注意しましょう。
楽天カードの基本情報
楽天カードの基本的な特徴も学びましょう。こちらも若者を中心に人気です。特徴や特典から、初心者でも使いこなせる可能性を確かめてください。
- 楽天市場ならポイントが大幅還元
- 他にもさまざまな場所でポイントがたまる
- 家族の入会で1000ポイントもらえる
楽天カードの概要
楽天カードの基本情報を紹介します。以下の項目をチェックしてください。
年会費 | 永年無料 |
---|---|
入会条件 | 満18歳以上(高校生除く) |
利用可能枠 | 最大100万円 |
国際ブランド | MasterCard、Visa、JCB、American Express |
電子マネー・スマートフォン決済 | 楽天Edy、楽天ペイ、Apple Pay、Google Pay |
追加カード | 家族カード・ETCカード |
基本ポイント還元率 | 1% |
国内旅行傷害保険 | - |
海外旅行傷害保険 | 最大2000万円 |
楽天カードはポイント還元率が高く、ブランドや電子マネーの数も充実です。若者を中心に使いやすいでしょう。
楽天カードの主な特徴
楽天カードはネットショップ大手が発行するクレジットカードです。セキュリティレベルが高いので、初めてカードを使う人も安心でしょう。海外でも便利に使えるなど、サービスも充実しています。
新規入会と初回利用を条件にポイントがもらえるなど、期間限定のキャンペーンも豊富です。もともとの使いやすさとキャンペーンをうまく組み合わせて、パフォーマンスを高めましょう。
楽天カードの特典一覧
楽天カードではさまざまなポイントアップサービスを展開しています。以下に代表例をまとめました。
条件 | ポイント増加分 |
---|---|
楽天スーパーポイントアップ | 楽天市場での買い物に限り最大15.5倍 |
楽天で同社カード利用 | +2倍 |
楽天モバイル契約 | 最大4倍 |
楽天カード利用代金を楽天銀行で引き落とし | +1倍 |
楽天スーパーポイントアップを中心にキャンペーンが充実しています。ほかにも新規入会と利用条件に大量のポイントがもらえるなど、期間限定サービスにも注目です。いずれにしてもポイントアップのチャンスが多く転がっています。
楽天カードの口コミ・評判
楽天カードよい口コミには「さまざまなお店で、ポイントを貯められる」「年会費が永年無料だから手軽」という評価がありました。一方で「サービスや保証、保険などが他社より今イチ」「ETCカードで年会費550円がかかるのが気になる」という指摘もあります。
楽天カードもポイントの貯めやすさが強みです。しかしETCカードの年会費や他社と比べたサービス内容で、デメリットを実感するかもしれません。
dカードのおすすめポイント
dカードのおすすめポイントは、ポイント還元率の高さ、ノジマ利用による3%割引、永年無料の年会費の3つです。それぞれの詳細を見ていきましょう。
ポイント還元率1%(特約店では2~5%にアップ)
dカードは通常時ポイント還元率1%です。しかし特約店では2~5%にアップします。dカードの特約店で使えば、ポイントを貯めやすくなるでしょう。
ポイントは商品を買うときに支払う現金の代わりになります。目標に早く到達したいと思ったら、特約店を利用するのが得策です。 以上から、dカードは使い方次第でポイントを貯めやすいと言えます。
ノジマで利用すると3%割引に
ノジマでdカードを使うと、3%割引を受けられます。ポイントは100円ごとに1ポイントで、通常時と同じです。しかし3%割引を自動的に受けられるので、ほかの人よりお得に買い物ができます。
dカード入手を機に、家電量販店はノジマを選んでもよいでしょう。自宅の近くにあれば、なおさら使いがいを感じられるでしょう。
年会費が永年無料
dカードは年会費永年無料です。2019年9月15日入会までは、本会員の年会費が1,375円(税込)、家族会員は440円(税込)でした。それ以降に入会した場合、年会費が永年無料になります。
一方、ゴールドカードの年会費は、本会員1万1,000円(税込)のようにいまだに有料なので、一般カードを会費なしでもてるのはお得でしょう。この情報をきっかけにdカードを選んでもよいかもしれません。
楽天カードのおすすめポイント
楽天カードのおすすめポイントは、楽天市場における還元率の高さ、付帯のポイントカードや電子マネーの利便性、楽天ペイとの組み合わせによる使いやすさの3つです。それぞれの詳細を確かめていきましょう。
楽天市場で還元率が大幅アップ
楽天市場で買い物をすれば、還元率が大幅アップします。楽天は自社のサービスをカードとタイアップさせることが多く、ユーザーもそれに応じることでお得感を味わえます。
例えば、楽天市場での買い物を楽天カードで決済したとしましょう。「楽天スーパーポイントアップ」として、最大15.5倍を手に入れられます。エントリーも不要なので、商品へのアクセスだけで参加可能です。
このように、楽天カードには、手軽にポイントを上げられるメリットがあります。
付帯の楽天ポイントカード・楽天Edyもお得
楽天ポイントカードやEdyを使うことでもお得になります。ポイントカードはキャンペーンエントリーで、楽天ポイントを貯める設定を決めるだけで400ポイントもらえます。
Edyは楽天が提供する電子マネーシステムです。支払額200円ごとに1ポイント貯まります。Edyとポイントカードを上手に使いこなしましょう。
楽天カード×楽天ペイもお得
楽天ペイは決済アプリの一種です。楽天カードとの相性がよく、積極的に使うとお得でしょう。
楽天ペイに楽天カードを設定すればスピード決済が可能で、チャージも不要です。使用履歴もアプリを通して確認できます。カードとしてのポイントの貯めやすさと、アプリ側の利便性がうまく組み合わさった好例でしょう。
まとめ
楽天カードとdカードを比較すると、楽天のほうが有利な点が多いと言えるでしょう。ブランドや特殊決済の数で有利だからです。ほかにもポイントアップのチャンスや、家族カードの特典などでも優勢です。
一方、dカードも基本ポイント還元率は楽天と一緒で、旅行やショッピングの保険が充実しています。これは楽天にはないアドバンテージです。
両方を比べたときに、こだわる特徴によって選ぶカードが異なるでしょう。より自分に合ったカードを選ぶ際の参考にしてください。