結婚前は、それぞれにクレジットカードを持っていても「結婚と同時に自分のカードを解約した」という人もいるのではないでしょうか。夫婦で便利に活用できるのが「家族カード」です。

ここでは、家族カードの基本情報とメリット・デメリット、さらに夫婦におすすめのクレジットカードを紹介します。

クレジットカードを夫婦で持つなら家族カードがおすすめ

(画像=PIXTA)

最初に家族カードの基本情報をお伝えします。

家族カードとは

家族カードとは、クレジットカード契約者の家族を対象に発行するカードです。クレジットカード契約者が本会員となり配偶者や子ども、両親などの近親者が家族会員になれます。本会員と同様に個人名義のクレジットカードのため、家族会員本人以外は使うことができません。家族カードの特徴は、本会員の契約に家族会員も準ずることです。

例えば本会員がプラチナカードであれば家族カードもプラチナカード、ゴールドカードであれば家族会員もゴールドカードとなり本会員のカードに付帯しているサービスを同様に利用できます。そのため本会員と異なる種類のクレジットカードを持つことはできません。家族カードのカード利用代金は、本会員と同じ口座から引き落としとなります。

配偶者や子どもなど複数の家族カードがあってもすべて引き落としは同一口座です。そのため収入がない専業主婦や学生などクレジットカードの審査に不安がある場合でも家族カードであれば問題なく発行されます。

一般的にクレジットカードの取得には年齢制限があります。そのため家族カードの発行も基本的に高校生を除く18歳以上が条件です。ただし例えば海外留学などの事情がある場合は、中学生を除く満15~18歳でも申し込みできます。

家族カードを持つメリット 

家族カードを持つ主な4つのメリットを見ていきましょう。

年会費の節約

本契約で年会費負担のあるクレジットカードの場合でも家族カードの年会費は無料であったり非常に安く抑えられていたりするものが多い傾向です。家族カードの発行枚数にかかわらず年会費が永年無料というクレジットカードもあります。使い勝手の良いクレジットカードやポイントが良く貯まるカードには、年会費がかかるものも少なくありません。

クレジットカードを自分で作りたいと思っても年会費がネックで申し込みしたくないケースもあるでしょう。しかし家族カードであれば年会費を節約しながら保有できます。例えば年会費が1万円以上のステータスカードでも家計への負担を心配せずに申し込みできます。

本会員と同じサービスや保険が受けられる

先述したように家族カードは、本会員のカードに準じます。本会員が受けられる特典を家族カードでも同じように利用可能です。例えば国内外の旅行保険やショッピング保険、空港ラウンジの利用などが本会員に付帯していれば家族会員カードにも同様に付帯しており特典を受けることができます。家族カードを上手に活用すれば夫婦が同じように特典を享受できる点は、大きなメリットといえるでしょう。

ただしクレジットカードによって付帯するサービスが異なる点には注意が必要です。

家計管理がシンプルに

クレジットカードは、自動的に明細が発行されるため、現金よりも管理が便利です。しかし家族が別々のクレジットカードを持つと明細が分かれてしまうため、管理が煩雑になります。家族カードは、本会員と同じ口座の引き落としとなるため、個別のカードを持つよりも管理が楽になるでしょう。クレジットカードも枚数が増えると明細確認が面倒になり把握しづらくなります。

家族カードであればそれぞれがカードを利用しても利用明細を一覧で確認できるため、生活費の管理がシンプルにできます。

家族が獲得したポイントもシェアできる

家族カードも本会員カードと同様に還元率でポイントが付与されます。家族の利用分は、本会員にまとめられるため、ポイントを貯めるスピードを格段にアップさせられるでしょう。クレジットカードによってポイント利用の方法は異なりますが「キャッシュバック」「電子マネーに交換」「マイルに交換」など家族にも還元できる使い方を選ぶことができます。

家族みんなでポイントを貯めて計画的に活用していきましょう。

家族カードを持つデメリット 

家族カードは、メリットが多いですが申込時の注意点もあります。ここでは、家族カードの主な2つのデメリットを解説します。

カードの利用可能枠は変わらない

家族カードで最も注意したいのが利用限度額です。一般的に本会員のクレジットカードは、それぞれのカードで利用可能枠が設定されています。しかし家族カードの利用できる金額は、本会員カードの枠内です。例えば本会員の契約で利用枠が100万円で本会員が60万円を利用していた場合、家族カードの利用可能額は、40万円となります。

家族カードの枚数を増やしても利用可能枠は100万円のままです。つまり本会員の利用可能枠の範囲内でしか使うことができません。

本会員の影響を受ける

家族カードは、本会員カードあってのものです。何らかの事情で本会員の契約が解除されたり利用不可になったりすると当然家族カードも利用できなくなります。そのため家族カードの利用では、本会員カードの影響を受ける点も考慮しておきましょう。また引き落とし口座が同一のため、本会員の登録口座からの引き落としができないと本会員のカードだけでなく家族カードも利用が停止します。

利用枠の確認と共に口座に入金されている引き落とし金額にも注意が必要です。

家族カード以外のクレジットカードを夫婦で共有するのはNG

クレジットカードは、名義人以外の利用が認められていません。たとえ配偶者や家族であっても名義人以外が利用することは契約違反となります。クレジットカードは、商品やサービスの購入代金をクレジットカード会社が一時的に立替払いするシステムです。会員とクレジットカード会社が契約を結ぶことでこのシステムが成立しています。

そのためクレジットカードの利用規約には、必ず本人以外の利用を禁止する記載があるのです。契約に違反した利用があった場合、例えば盗難や不正利用の補償を受けられない可能性もあります。クレジットカードの管理も会員の義務の一つとなるため、家族間でも貸し借りや共有はできません。クレジットカードは共有せず各個人名義の家族カードを発行するのが正しいカード利用の方法です。

夫婦におすすめのクレジットカード5選

夫婦で使える家族カードが充実したおすすめのクレジットカードを紹介します。

JCB CARD W

「JCB CARD W」は、18歳以上39歳以下で使える年会費無料のカードです。注目のポイント還元率は、1.0%で一般的なJCBカードの2倍の高還元率となっています。セブンイレブンやスターバックス、Amazon、メルカリなど若い世代におなじみのサービスパートナー店となっており利用状況次第では最大11倍のポイント付与が可能です。

家族カードは、生計を同一にする配偶者・親・18歳以上の子ども(高校生を除く)に対して発行できます。もちろん年会費は無料です。会員専用WEBサービス「MyJCB」を利用すれば申込書への記載や郵送不要で簡単に申し込みできます。家族カード会員は、上記の「JCB CARD W」と同様の特典を受けられ保険補償やポイント還元の対象となります。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード

「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」は、セゾンカードとアメリカン・エキスプレスが提携して発行しているクレジットカードで個人向けの4種類のうちの一つです。年会費は、1,100円(税込み)ですが、初年度無料かつ前年に1円以上のカード利用があれば翌年度も無料となっています。つまりアメックスカードが実質無料で使えるコストパフォーマンスに優れたカードといえるでしょう。

ファミリーカード(家族カード)は、年会費無料で4枚まで発行できます。申し込み対象は、本会員と生計を共にする18歳以上(高校生は除く)で同姓の家族です。家族会員は、本会員と同様に以下のような特典を受けることができます。

・「アメリカン・エキスプレス(R)・コネクト」の利用
・西友やLIVIN、サニーでのお買い物時 5%OFF
・国内リゾートホテル「休暇村」優待
・海外での利用時のポイント2倍付与など

楽天カード

「楽天カード」は、顧客満足度と発行枚数の多さで知られるクレジットカードです。ショッピングモールや球団、銀行・証券などさまざまな分野でサービスを提供する楽天グループが運営しており、2019年度における国内のマーケットシェアでは第1位。人気の秘密はポイント還元率の高さです。通常の利用では1.0%ですが、楽天市場やアプリの利用では数倍から十数倍になります。

年会費は、永年無料で家族カードも同様です。本会員と同じく高い還元率でポイントが付与されるほか海外旅行傷害保険、海外緊急サービス、紛失・盗難対応、不正利用対応などの特典が受けられます。申し込みができるのは、本会員1名につき2名までです。18歳以上の生計を共にする配偶者・両親・子どもで内縁・同性パートナーも対象となります。

dカード GOLD

ドコモユーザーに断然おすすめの「dカード GOLD」は、毎月のドコモの利用料金1,000円(税抜き)ごとに10%ポイント還元されるカードです。通常のカード利用でも還元率は1.0%で国内・ハワイの主要空港ラウンジ利用料無料などの特典があります。本会員の年会費は1万1,000円(税込み)と高めですが家族会員なら1枚目は無料です。また2枚目以降も1,100円(税込み)で利用できます。

格安な年会費で最大10万円のケータイ補償やdカードゴールドデスクの利用など本会員と同等の特典が利用できる点は魅力です。

まとめ

家族カードは、年会費の優遇だけでなく本会員と同様の特典を満喫できる便利なクレジットカードです。還元率の高いカードであれば本会員と家族カードを併用することでポイントが貯まりやすくなるでしょう。一般的なクレジットカードは、一人で1枚が基本となっています。そのため今まで本会員のカードを共有して利用していた方は、ルールを守るためにも家族カードへの申し込みがおすすめです。