JCBカードを使えない原因と利用可能かどうかの確認方法
NET MONEY編集部作成

JCBカードが決済で使えず、困った経験をしたことはありませんか?

JCBの加盟店ではないため、クレジットカードが利用できない店舗が存在しており、不便さを感じる場面もありますよね。

しかし、JCBカードはポイントの還元が高いや利便性の高さが魅力のプロパーカードや提携カードが揃っていて、利用店舗の有無だけで、JCBカードを利用しない選択はもったいない部分もあります。

そこで、今回はJCBカードを使えない店舗が増えている原因や、利用可能かどうかの確認方法などについて、徹底解説していきます。

本記事で取り上げた内容を参考にして、JCBカードを使いこなしましょう。

  1. JCBカードが使えない店舗がある!
    1. JCBカードが使えない店舗にはどんなところがある?
    2. JCBカードが使えない店舗が多い理由は?
    3. 使えるか確認するためには
  2. 国際ブランドは何を選べばいい?
    1. JCB加盟店でアメックス決済に対応している店舗もある
  3. おすすめのJCBプロパー(提携)カード
    1. JCB カードW
    2. JCB カード W plus L
    3. JCBカードS
    4. ANA JCB 一般カード
    5. JCBゴールド
    6. JCB GOLD EXTAGE
  4. JCBカードの特徴
    1. 日本国内の加盟店が多い
    2. 豊富なセキュリティ対策
    3. JCBのタッチ決済
    4. ポイント優待店でOkiDokiポイントが貯まりやすい
    5. MyJCBアプリで明細や支払いの管理が簡単
  5. JCBカードがなぜ使えない?考えられる理由
    1. 店舗がJCBカードの取り扱いをしていない
    2. 限度額を超えている
    3. 入力内容に間違いがある
    4. カードの期限切れ
    5. 利用がロックがかかっている
    6. カードや読み取り端末に不具合がある
  6. JCBカードが使えない時の対処法
    1. カード発行会社に問い合わせる
    2. 不正利用がないかチェックする
  7. JCBカードが使えないまとめ
  8. JCBカードが使えない時のQ&A

JCBカードが使えない店舗がある!

JCBカードが導入されていない背景として、決済手数料が他社より高いことがあげられます。

詳しくは、下記にて解説していきます。

JCBカードが使えない店舗にはどんなところがある?

JCBカードが使えない店舗の例は、以下の通りです。

■JCBカードが使用できない店舗の例(実店舗)

JCBカードが使えない店舗名 決済可能な国際ブランド
コストコ Mastercard

■JCBカードが使用できない店舗の例(ネット決済)

JCBカードが使えない店舗名 決済可能な国際ブランド
電気主任技術者および電気工事士受験手数料 Visa/Mastercard/Diners Club

■JCBカードが使用できない店舗の例(QRコード決済)

JCBカードが使えない店舗名 決済可能な国際ブランド
PayPay Visa/Mastercard/PayPayカードのみJCBが利用可能

一部のサービスでJCBカードが利用が不可能となっており、店舗によっては決済時の不便さを感じる部分があるかもしれません。

JCBカードが使えない店舗が多い理由は?

JCBカードが使えない店舗が多い理由は、決済手数料が他社サービスより高いことが挙げられます。

決済手数料とは、クレジットカード決済で販売した商品代金の数%をクレジットカード会社へ支払うです。

決済を店舗に導入すると決済方法の利便性が高まり、顧客数の増加を見込めますが、手数料が必要になります。

例として、モバイル決済サービスCoiney(コイニー)で、決済手数料を比較してみましょう。

■モバイル決済サービスCoiney(コイニー)で必要な決済手数料の比較

Visa/Mastercard/American Express 3.24%
JCB/Diners Club/Discover 3.74%

表を確認すると、JCBカードの決済手数料が0.5%高くなっています。

小さな数字のように感じますが、決済金額が積み重なると大きな金額になるため、決済手段選びは大切です。

例えば、決済総額が500万円の場合を想定すると、500万円×0.5%=2.5万円となり、売り上げが増えればさらに大きな金額となります。

参照:クレジットカード決済の手数料とは?仕組みと合わせて解説!
参照:初期費用・月額固定費はいただきません

使えるか確認するためには

JCBカードが利用できるかを確認するためには、店頭やレジ周りの「アクセプタンスマーク」を探しましょう。

万が一、アクセプタンスマークが確認できなかった場合は、店舗の人に「JCBカードが 利用できるのか」を 聞きましょう。

アクセプタンスマークとは、利用店舗で決済可能なクレジットカードや電子マネーを、ロゴで表示したマークです。

街中の飲食店の入り口やコンビニのレジ周辺、各種カードや電子マネーのロゴを見かけた経験があると思いますが店舗で利用できるクレジットカードをアクセプタンスマークで表示しています。

クレジットカード払いに対応していても、アクセプタンスマークを表示していないケースもあります。

そのため、JCBカードが利用できるかどうかを事前に確認しておくことで安心できます。

参照:クレジットカードの使い方-初めてでも困らない支払い方法の注意点

国際ブランドは何を選べばいい?

国際ブランドは何を選べば良いのか、悩むポイントとなりがちです。

国内においては、JCBよりVISAの方が加盟店の数も多いです。

JCBカードのみだと加盟店が少なくて不安な方は、VISAカードを申し込み、2枚持っておくと幅広い店舗をカバーできて安心です。

JCBをメインカードとして、VISAをサブカードとして利用することをおすすめします。

参照:クレジットカードの国際ブランドとは?世界5大ブランドの特徴を紹介

JCB加盟店でアメックス決済に対応している店舗もある

全てのJCB加盟店ではありませんが、American Expressのクレジットカード決済に対応している店舗もあり 、JCBカードが使えない時に代用するのも一案です。

「VISA」と「JCB」の2枚持ちに加えて、「American Express」のクレジットカードを保有しておくのもおすすめです。

参照:JCB加盟店のメリット
参照:各種決済方法のご案内

JCBカードの特徴

JCBカードは、以下5点の特徴があります。

JCBカードの特徴

  • 日本国内の加盟店が多い
  • 豊富なセキュリティ対策
  • JCBのタッチ決済
  • JCBサイトでは優待やパートナーなどの店舗でOkiDokiポイントが貯まりやすい
  • MyJCBアプリで明細や支払いの管理が簡単

それぞれの項目について、下記で詳しく解説していきます。

日本国内の加盟店が多い

JCBカードは日本国内の加盟店が多く、普段の生活で利用しやすいクレジットカードです。

アクセプタンスマーク表示店舗や都市ガスやプロパンガス、水道料金、固定電話、放送料金、新聞購読料、国民年金保険料などさまざまな支払いで利用することができます。

また、日本国内における国際ブランドのシェア率が約28%で2位となっており、データ上からは、導入している加盟店も比較的多いと言えるでしょう。

JCBカードは決済手数料が他社サービスより高いため、利用できない店舗もありますが、現状では比較的対応している国内の店舗が多いと考えられます。

参照:加盟店一覧
参照:クレジットカードの国際ブランドとは?世界5大ブランドの特徴を紹介

豊富なセキュリティ対策

JCBカードは「カードご利用通知」や「使いすぎアラート」の通知サービスを設定できたり、カード情報を裏面に記載するなど、豊富なセキュリティ対策を実施しているクレジットカードです。

ユーザー側からクレジットカード利用通知や利用制限を設定できるサービスの「My安心設定」を利用できて、使い過ぎも予防できます。

そして、利用代金の支払いに千葉銀行の口座を設定している場合は、支払い口座残高関連の通知を会員専用WEBサービス「MyJCB」から設定できます。

さらに、カード情報は裏面に記載されているので情報を見られるリスクも低く、24時間365日体制で不正チェックを監視しているため、安全面が気になる人でも使いやすいクレジットカードです。

参照:クレジットカードなら、JCBカード
参照:My安心設定

JCBのタッチ決済

JCBカードのカード券面に「タッチ決済対応マーク」が付いている場合は、店舗の端末にかざすだけで支払いが完了できる「タッチ決済」が活用できて便利です。

カードをかざすだけでスピーディーに支払いができて、事前設定も不要です。

具体的な利用手順は以下の通りです。

タッチ決済の利用手順

  1. 支払い時に店頭で「JCBのタッチ決済で」または「JCBで」と伝える
  2. 店内の端末にカードをかざす

そして、カードの紛失や盗難時は、オンラインで利用停止の手続きを24時間、年中無休で対応しているので、不正利用を防ぐことができます。

万が一、カードの紛失や盗難によって第三者に不正利用された場合は、紛失や盗難の連絡をすると、連絡から60日前以降の損害額をJCBが補償するため安心できます。

参照:JCBのタッチ決済

ポイント優待店でOkiDokiポイントが貯まりやすい

JCBカードは「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」でJCB ORIGINAL SERIES対象のJCBカードを利用することで、通常より高いポイント還元率でショッピングが楽しめます。

提携ショップの決済で対象のJCBカードを利用すると、通常より高いポイント還元率が適用されて効率的にポイントを貯めやすくなります。

具体的な提携ショップの例として、以下があります。

■「JCB ORIGINAL SERIES」提携ショップの例

セブン-イレブン 3倍
スターバックス 10倍
ドミノ・ピザ 2倍
洋服の青山 5倍
Amazon 3倍

また、「JCB ORIGINAL SERIES」利用の際は、JCBカード会員が利用できる「MyJCB」へ登録することが必要です。

JCBカードで効率的にポイントを獲得したい人は、提携ショップの利用で高還元率を目指しましょう。

参照:セブン-イレブン
参照:スターバックス
参照:ドミノ・ピザ
参照:洋服の青山
参照:Amazon.co.jp
参照:JCB ORIGINAL SERIES

MyJCBアプリで明細や支払いの管理が簡単

JCBカードは、MyJCBアプリで明細や支払いの管理が簡単にできて、手早く利用状況が把握できます。

MyJCBアプリとは、MyJCB IDを持っている方が利用できるアプリで、カードの利用状況や保有ポイントの確認、カードの利用明細、複数枚の登録カードの確認もスマートフォンの操作で完結できるアプリです。

第三者による不正利用の可能性を検知した場合は、すぐに知らせてもらえるだけではなく、その後の対処法まで案内してもらえるため、緊急時にも慌てることなく対処できます。

「App Store」や「Goole Play」からMy JCBアプリをダウンロードできるため、JCBカードとスマホ持っている人は、アプリを利用するのがおすすめです。

参照:MyJCBアプリ

JCBカードがなぜ使えない?考えられる理由

JCBカードが使えない場合に考えられる理由は、以下の6点が挙げられます。

JCBカードが使えない理由

  • 店舗がJCBカードの取り扱いをしていない
  • 限度額を超えている
  • 入力内容に間違いがある
  • カードの期限切れ
  • セキュリティロックがかかっている
  • カードや読み取り端末に不具合がある

それぞれの項目を確認し、 JCBカードが利用できない原因を探しましょう。

店舗がJCBカードの取り扱いをしていない

JCBカードが利用できない理由の1つに、店舗がJCBカードを決済手段として取り扱っていない可能性があります。

JCBやVisa、Mastercardなどの国際ブランドは、各ブランドの加盟店として登録していないと、店舗のクレジット決済に利用できない仕組みです。

JCBカードでショッピングを楽しみたい人は、事前に確認しておくのがおすすめです。

また、日本国内でJCBのシェア率は第2位ですが、VISAが約50.0%を占めており、店舗によってはJCBカードで決済ができません。

海外旅行においてJCBカードで決済をしたい場合は、目的地域の利用可能な店舗を確認していたり、万が一決済できない時に備えておくために、JCBカードとVISAカードを2枚持っておいたりすると有効です。

参照:クレジットカードの国際ブランドとは?世界5大ブランドの特徴を紹介

限度額を超えている

JCBカードで設定されている利用限度額を超えてしまうと、利用することができなくなります。

JCBカードの利用限度額はカードごとに異なっていて、事前に確認しておき、限度額内の買い物を計画的に進めていくことが大切です。

そして、JCBカードと他社のクレジットカード「楽天カード」の利用限度額を比較してみました。

■JCBカードと楽天カードの利用限度額を比較

楽天カード 100万円程度

もちろん、カード会社の審査に応じてそれぞれの限度額が異なるなるため、必ず最高額の500万円の利用可能枠になるとはかぎりませんが、幅広い可能額の範囲で審査が実施されます。

参照:クレジットカードの限度額とは?仕組みと増枠する方法を解説
参照:クレジットカードの限度額と年収の関係は?限度額を引き上げる方法もご紹介
参照:楽天カードの限度額はいくら?一時的に上限を上げる方法も解説

入力内容に間違いがある

クレジットカードの決済時に、入力内容に間違いがある場合は、決済が完結できないことがあります。

ネットショッピングの決済ではカード番号やセキュリティコード などを入力しますが、入力内容に間違いがあると、正しく認識されないため、決済に失敗するケースもあります。

ネットショッピングの購入手続きにおいて、カード情報を入力する際は、丁寧に再確認しながら入力していくと、間違いを防ぐことができます。

参照:クレジットカードのセキュリティコードとは?カード裏の番号の意味

カードの期限切れ

クレジットカードの期限切れが原因で、決済が完結しない可能性もあります。

JCBのクレジットカード有効期限は、カードの表面または裏面に表示されてあります。

一例として、「01/25」と表示されている場合は、2025年1月まで有効ということです。

クレジットカードで決済する前に、カードの有効期限を確認しておきましょう。

参照:カードの有効期限の見方を教えてください。

利用がロックがかかっている

クレジットカード利用がロックされていると、カード決済が利用できない状態となります。

一例として、連続で暗証番号の入力を間違えた場合に、クレジットカードがロックされてしまうケースがあります。

クレジットカードがロックされてしまうと、カード会社に連絡して対処してもらうことになります。

暗証番号を忘れてしまった時は、クレジットカード会社に連絡し、暗証番号を照会しましょう。

参照:クレジットカードが使えない?利用停止の原因と対処法を解説

カードや読み取り端末に不具合がある

クレジットカードや読み取り端末に不具合があると、カード決済が完結しない原因となります。

店舗でクレジットカードを利用する場合は、専用の端末でクレジットカード情報を読み取りますが、クレジットカードが古かったり汚れていたりすると、磁気ストライプやICチップ情報を端末で読み取れないケースがありえます。

クレジットカードの券面に汚れが見つかった場合は、きれいに拭き取って利用しましょう。

また、クレジットカードを保管する時は、磁気を発生する物の近くに置かないように注意してください。

参照:クレジットカードが使えない?利用停止の原因と対処法を解説

JCBカードが使えない時の対処法

JCBカードが使えない時の対処法は、以下の2点があります。

JCBカードが使えない時の対処法

  • カード発行会社に問い合わせる
  • 不正利用がないかチェックする

それぞれの項目について、解説していきます。

カード発行会社に問い合わせる

JCBカードが使えない時は、カード発行会社に問い合わせましょう。

問い合わせ先は、各カード券面に記載されているカード発行会社まで連絡しましょう。

参照:クレジットカードが不正利用される原因とは?対策と対処法を徹底解説

不正利用がないかチェックする

次に、クレジットカードの不正利用の有無をチェックしましょう。

JCBカードは、会員専用WEBサービス「MyJCB」から利用状況の確認が可能 です。

利用明細に記載された日付とサービス名を確認していきます。

自分自身がクレジットカードを利用していない日付に、見知らぬサービスや購入した覚えのない金額が請求されていたら、不正利用の可能性があります。

ただし、カードで支払い後に、すぐ利用明細へ反映されるとは限らない点に注意しましょう。

反映スピードはカードの種類や利用サービスで異なるため、利用明細に反映されるまで数日から数週間かかるケースもあります。

明細から確認できる範囲で、不正利用のチェックを行いましょう。

参照:「MyJCB」とは
参照:クレジットカードが不正利用される原因とは?対策と対処法を徹底解説

JCBカードが使えないまとめ

今回は、JCBカードが使えない店舗が多い理由や対処法について解説しました。

また、JCBカードはポイント高還元率のプロパーカードが用意されていて、利用店舗の課題を克服することで、お得に使い続けることができます。

本記事で取り上げた内容を参考にして、JCBカードを使いこなしましょう。

JCBカードが使えない時のQ&A

JCBカードが使えない時のQ&Aを紹介していきます。

同じような悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

JCBカードが使えない時はまずどうしたらいい?
JCBカードが使えない場合は、クレジットカード裏面のカード発行会社に問い合わせましょう。

問い合わせ後に、会員専用WEBサービス「MyJCB」から利用状況の確認を行い、不正利用されていないかのチェックをしていきます。

すべての利用明細が瞬時に反映されるとは限らない点に注意する必要があります。
おすすめの国際ブランドは?
クレジットカードでおすすめの国際ブランドは、「VISA」と「JCB」です。

VISAは日本国内のシェア率が1位の国際ブランドで、決済できる店舗も多いと考えられます。

JCBはVISAに次いでシェア率が2位となっています が、一部の店舗では利用できないといった声も耳にします。

しかし、JCBは高還元率で使い続けられるカードが多く、利用店舗の有無だけで持ち歩くクレジットカードを決めるのはもったいないと言えるでしょう。

そのため、おすすめするのは「JCB」と「VISA」のクレジットカードを2枚持っておく方法です。

JCBカードの良さを最大限活かしながら、利用店舗を幅広くカバーできるため、快適にショッピングを楽しむことができます。

参照:クレジットカードの国際ブランドとは?世界5大ブランドの特徴を紹介