つみたてNISAで失敗しないためには?マイナスになったらどうすればいいかを解説
(画像=NET MONEY編集部)

つみたてNISAは金融機関が「低リスクな資産運用」とうたっているため、値動きが小さいと勘違いする人は多い。しかし、投資先に株式が必ず含まれている以上、毎日の価格変動は投資初心者にとっては比較的大きい。

軽い気持ちで投資を始めたものの、いざ株価が下がると元本割れが怖くなったり、マイナスが続いて不安になったりする人もいるだろう。

これからつみたてNISAを始める人は、始める前から「失敗しないためのコツ」をおさえておくと、大きな失敗を避けられる。この記事では、つみたてNISAで失敗しないためのコツや、マイナスが続いていて不安な場合の対処法を解説する。

つみたてNISAを始めるメリット、注意点、おすすめの証券会社も紹介するので「これから投資を始めたいけど失敗したくない」人は必見だ。

  1. つみたてNISAで失敗しないための5つのコツ
    1. ①信託報酬が低いインデックスファンドを選ぶ
    2. ②最低でも10万円以上の現預金は確保しておく
    3. ③短期的な売買(スイッチング)をしない
    4. ④一時的にマイナスになっても売らない
    5. ⑤取扱銘柄数が多い金融機関を選ぶ
  2. つみたてNISAでマイナスが続いて不安な場合の対処法
    1. あえて値動きを見ずほったらかしにする
    2. 積立金額を減らしてみる
    3. 現預金も見方によっては損をしていると考える
  3. つみたてNISAで投資を始めるメリット
    1. 1銘柄買うだけで分散投資ができる
    2. 手数料が高い商品を買わされる心配がない
    3. 少額から投資に慣れることができる
    4. クレジットカード決済で投資信託が買える
    5. 2042年末まで非課税で保有できる
  4. つみたてNISAで投資を始めるときの注意点
    1. 一般NISAとの併用はできない
    2. 一括投資はできない
    3. 日本株や米国株には投資できない
  5. つみたてNISAで投資を始めるときにおすすめの証券会社
    1. SBI証券
    2. 楽天証券
    3. マネックス証券
    4. auカブコム証券
  6. つみたてNISAについてよくある質問
    1. 銀行や対面証券で開設したNISA口座はネット証券に変更できますか?
    2. 月5,000円しか投資できないのですが意味はありますか?
    3. 何人に1人くらいがやっているのでしょうか?
    4. やめたほうがいいと聞いたのですが、どう思いますか?
  7. つみたてNISAはコツさえおさえておけば失敗を避けられる!
NET MONEY編集部
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つみたてNISAで失敗しないための5つのコツ

つみたてNISAで失敗しないためには、5つのコツをおさえておこう。

①信託報酬が低いインデックスファンドを選ぶ

つみたてNISAで失敗しないためには、信託報酬(投資信託の保有期間中、管理・運用をしてもらうために投資家が負担するコスト)が低いインデックスファンドを選ぶことが大切だ。

インデックスファンドとは、日経平均株価やNYダウなどの指数に連動した値動きを目指す投資信託をいい、指数を上回る運用成績を目指すアクティブファンドと比べて信託報酬が低い

なお、つみたてNISAの対象となる投資信託は、金融庁によって信託報酬の上限が定められている。

■つみたてNISA対象商品の信託報酬(年率)

  投資対象
国内のみ 海外を含む
インデックス
ファンド
0.55%以下 1.1%以下
アクティブ
ファンド
0.825%以下 1.65%以下
※投資対象が国内のみでも運用方針に海外を含む商品がある
参照:金融庁|つみたてNISAについて(p.9,10)

信託報酬は投資信託によって異なり、信託報酬が低いインデックスファンドとアクティブファンドでは年率1.5%以上の差がある。

信託報酬が高くても利益率(リターン)が高ければアクティブファンドを選ぶ意味はあるが、とある2銘柄の直近3年のリターンを比べると、インデックスファンドのほうが高い。

■信託報酬とリターン(年率)の比較

  インデックス
ファンド
アクティブ
ファンド
銘柄名 eMAXIS Slim
米国株式
(S&P500)
フィデリティ・米国優良株
・ファンド
信託報酬
(年率)
0.09372% 1.639%
リターン
(直近3年)
23.79% 22.27%
参照:楽天証券
(2023年7月21日時点)

アクティブファンドのほうがリターンが高いこともあるが、失敗したくないのであれば信託報酬が低いインデックスファンドを選んだほうがいい。

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②最低でも10万円以上の現預金は確保しておく

つみたてNISAを始める際は、最低でも10万円以上の現預金(現金と預金のこと)は確保しておこう。投資はあくまで余裕資金でするものだ。現預金が少ないと急な出費に対応できず、投資信託を売却せざるを得なくなってしまう。

例えば友人の結婚式に出席すればご祝儀だけで3万円はかかるし、何らかの事情で帰省しなければならないことになったら、場所によっては往復数万円以上かかる。

急な出費が発生したときに、つみたてNISAで保有している商品を価格が下がったタイミングで売却したら、損をする可能性もある。突発的な出費で売ってしまうことがないよう、緊急時に対応できる現預金は最低限必要だ。

③短期的な売買(スイッチング)をしない

つみたてNISAでは、短期的な売買(スイッチング)をしないのが失敗を避けるコツだ。スイッチングとは、「保有している金融商品を売却し、別の金融商品を購入することで入れ替えること」である(引用:金融庁|スイッチング)。

保有している商品の利益率(リターン)が他の商品と比べて悪い場合、どうしても乗り換えたくなる。しかし、直近のリターンが悪いからといって今後も悪いとは限らないし、逆に直近のリターンが良いからといって10年後、20年後のリターンが良いとも限らない

つみたてNISAは非課税投資枠の再利用ができないため、例えば保有している商品を1年で売ってしまったら、本来20年間あった非課税保有期間のうち19年がムダになる。

つみたてNISAは原則として月3万3,333円が上限の積立投資しかできないため、1年程度の期間では大きな利益は望めない。短期的な利益にこだわるのではなく、割り切って長期保有に徹することが大切だ。

④一時的にマイナスになっても売らない

つみたてNISAでは、一時的にマイナスになっても売らないようにしよう。

つみたてNISAの対象商品には必ず「株式」が含まれており、株式が投資先の100%に近い投資信託では、株価変動による価格(基準価額)の変動も大きくなる。始めたタイミングによっては、短期的に元本割れをすることもあるだろう。

例えば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の値動きをみると、2020年2月~3月の間に、コロナショックの影響で30%以上下落している。

2020年1月からつみたてNISAを始めた場合、評価額が大幅なマイナスになっただろう。しかし、その後も根気強く積立投資を続けた人は、以降の価格上昇によって資産は大きく増えている。

また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の検証結果によると、どの資産に投資していたとしても20年程度の長期運用なら利益が出ていることがわかる

はじめのうちは評価額がマイナスになる恐怖心は大きいかもしれないが、長期投資と割り切って運用を続けよう。

⑤取扱銘柄数が多い金融機関を選ぶ

つみたてNISAを始めるときは、なるべく取扱銘柄数が多い金融機関を選ぼう。どこの金融機関でも「つみたてNISA」と呼ぶので大して変わらないと思うかもしれないが、主な金融機関で比較すると、最大200銘柄以上の差がある。

■つみたてNISAの取扱銘柄数(主な金融機関)

大手ネット証券 メガバンク 大手総合証券
SBI証券 205銘柄 三菱UFJ銀行 12銘柄 野村證券 19銘柄
楽天証券 194銘柄 三井住友銀行 4銘柄 大和証券 26銘柄
マネックス証券 169銘柄 みずほ銀行 10銘柄
auカブコム証券 200銘柄
松井証券 195銘柄
(2023年8月14日現在、NET MONEY編集部調べ)

取扱銘柄数が多い大手ネット証券のほうが、信託報酬やリターンなどを比較しつつ、より魅力的な商品を選びやすい。大手ネット証券のなかでも取扱銘柄数が多いSBI証券なら、あとで買いたい銘柄を見つけたときに購入できる可能性が最も高い

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つみたてNISAでマイナスが続いて不安な場合の対処法

つみたてNISAでマイナスが続いて不安な場合の対処法は、3つある。

あえて値動きを見ずほったらかしにする

マイナスが続いて不安な場合は、あえて値動きを見ずほったらかしにするのも1つの方法だ。そもそも投資は余裕資金でするものなので、現金化するときに利益が出れば、今のマイナスは単なる評価損でしかない

前述の失敗しないための5つのコツで「④一時的にマイナスになっても売らない」と記載しているように、これまでの実績では20年程度の長期保有なら利益が出ている。普段の値動きにどうしても一喜一憂してしまうのなら、一切値動きを見ずに売却するまで放置すればいい。

積立金額を減らしてみる

毎月の積立金額を減らしてみるのも1つの方法だ。保有商品がマイナスになったことによる不安が強い場合は、あなたのリスク許容度を超えている可能性がある。

リスク許容度とは、「どのくらいの下落率までは受け入れられるか」を指す言葉だ。

リスクは商品だけでなく、投資金額の大小によっても異なる。もし、毎月3万円の積立投資で半年後に平均購入価格から30%下落し、5万4,000円のマイナスになるのが怖いなら、毎月数千円~1万円程度の金額におさえたほうがいい

ある程度値動きに慣れ、投資の知識が身についてから金額を増やしても遅くはない。

現預金も見方によっては損をしていると考える

つみたてNISAでマイナスが出て不安なときは、現預金も見方によっては損をしているという考え方もありだろう。

現預金は、物価が上がっても銀行預金の金利が低すぎる日本ではほとんど増えないので、モノの値段が上がっている2022年以降は価値が目減りし、実は損をしている。

2023年7月21日に公表された2023年6月分の消費者物価指数を見ると、前年同月比で3.3%上昇している。なかでも食料品は前年同月比8.4%の上昇率となっており、銀行預金の金利では到底カバーできない。

このまま物価が上がり続けると、リスクを承知で資産運用をしなければ、給料が物価以上に上がらない限りどんどん貧しくなってしまう。物価上昇時に投資のリスクを恐れて現預金にこだわり続けるのは「必敗の投資法」ともいえるので、つみたてNISAでの資産運用は続けよう。

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つみたてNISAで投資を始めるメリット

つみたてNISAで投資を始めるメリットは5つある。

1銘柄買うだけで分散投資ができる

つみたてNISAは、1銘柄買うだけで手軽に分散投資ができる。例えば、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、先進国23カ国と新興国24カ国の株式、合計2,900銘柄前後を投資対象としているため、幅広い国や地域、銘柄に分散投資できる。

日本株や米国株などの個別株で分散投資をしようとすると、少なく見積もっても数百万円程度かかり、投資金額が足りない人も多いだろう。日本株と米国株をあわせると8,000銘柄以上あるため、膨大な銘柄数から自分で投資先を選ぶのは困難だ。

手軽に分散投資をするなら、つみたてNISAで投資信託を購入しよう。

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手数料が高い商品を買わされる心配がない

つみたてNISAの対象となる投資信託は購入手数料が無料であるため、手数料が高い商品を買わされる心配がない。

金融機関の営業員のなかには、購入手数料が高い商品を勧めてくる人もいる。投資信託によっては購入手数料が3%を超える商品もあり、同じ投資先、投資方針で購入手数料無料の商品と比べて利益が少なくなってしまう

つみたてNISAならそもそも購入手数料がかからず、投資信託を保有している間に間接的に負担するコスト(信託報酬)も一定水準以下となっている。できる限り低コストで投資を始めたい人は、つみたてNISAがおすすめだ。

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少額から投資に慣れることができる

つみたてNISAは少額からの長期積立投資を支援する制度のため、少額から投資に慣れることができる。投資といえば日本株や米国株をイメージする人が多いが、銘柄によっては値動きが大きく、初心者がいきなり手を出すのはハードルが高い。

東証プライム市場に上場する日本株の一例として、レーザーテック <6920> を見てみよう。

■レーザーテック <6920> の値動き

レーザーテックの値動き
2023年7月27日までの6ヵ月間
(画像引用:SBI証券

上のチャートは直近6ヵ月間の値動きを表したものであり、期間中の安値は2023年5月2日の1万7,485円、高値は2023年3月31日の2万3,695円だ。日本株は、一部の証券会社を除いて原則100株単位での買付となるので、仮に安値で買った場合でも約175万円が必要になる。

株価が1万円を超える銘柄は1日で500円以上変動するケースもめずらしくないので、100株保有であれば1日5万円以上増減する。より値動きが大きい銘柄もあるため、1日で10万円以上の利益を出すこともあれば、損失を出すこともあるだろう。

一方で、つみたてNISAなら月3万3,333円、年間40万円までしか投資できないことから、投資1年目でいきなり大きな損失を出す可能性はほとんどない。少額で積立投資を続けることで、投資のリスクに慣れることができる。

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クレジットカード決済で投資信託が買える

クレジットカード決済による積立(以降クレカ積立)で投資信託が買えるのもメリットだ。一部のネット証券に限られるが、クレカ積立なら毎月の積立金額に応じてポイントを受け取れる。クレカ積立の上限は月10万円で、うち月3万3,333円まではつみたてNISAで利用可能だ。

■クレカ積立ができる主なネット証券

ただし、対応カードは証券会社ごとに1社のクレジットカードに限られる。新たに発行するのが面倒な人は、普段使っているクレジットカードにあわせて選ぶのがおすすめだ。

2042年末まで非課税で保有できる

2023年につみたてNISAで購入した投資信託は、2042年末まで非課税で保有できる。一般NISAは2027年末までになるため、長期投資をしたい人にはメリットが大きい。

非課税保有期間中はいつでも売却できるため、好きなタイミングで現金化できる。投資信託への長期投資をしたい人は、つみたてNISAの口座を開設しよう。

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つみたてNISAで投資を始めるときの注意点

つみたてNISAで投資を始めるときの注意点は、3つある。

一般NISAとの併用はできない

現行のNISA制度では一般NISAとの併用はできないため、どちらかを選ぶ必要がある。

■つみたてNISAと一般NISAの概要

  つみたてNISA 一般NISA
年間
投資枠
40万円 120万円
非課税
保有期間
20年間 5年間
非課税
保有限度額
800万円 600万円
口座開設
期間
2023年12月末まで
投資対象
商品
投資信託
(※)
投資信託
株式など
買付方法 積立 一括/積立
対象年齢 18歳以上 18歳以上
※金融庁の要件を満たす商品のみ
参照:金融庁|(参考)現行制度

つみたてNISAは金融庁の要件を満たす投資信託への積立投資しかできないため、日本株や米国株などに投資をしたい人は一般NISAを選ぼう。

来年始まる新NISAでは併用可能

来年始まる新NISA(新しいNISA)では、現行のつみたてNISAと一般NISAが併用可能になる。

■新しいNISAの概要

  つみたて投資枠 成長投資枠
年間
投資枠
120万円 240万円
非課税
保有期間
無期限化 無期限化
非課税
保有限度額
(総枠)
1,800万円
(うち、成長投資枠は1,200万円)
口座開設
期間
恒久化 恒久化
投資
対象商品
つみたてNISAと同様 一般NISAとほぼ同様
(※)
買付方法 積立 一括/積立
対象年齢 18歳以上 18歳以上
※レバナスや毎月分配型の投資信託などには投資できない
参照:金融庁|新しいNISA

現行NISAの非課税投資枠は、新NISAの非課税保有限度額1,800万円とは別で保有できるため、つみたてNISAなら2042年末まで1,840万円分の非課税枠が保有できる。

一括投資はできない

つみたてNISAでは一括投資ができない。原則として月3万3,333円までの積立が上限となる。ただし、大手ネット証券をはじめとした一部の金融機関では増額設定(ボーナス月設定)があり、年の途中からでも40万円の非課税枠をすべて使い切ることが可能だ。

例えば、SBI証券では「ボーナス月コース」と「NISA枠ぎりぎり注文」を活用することで、非課税枠を余すことなく使うことができる。

\40万円の非課税枠を使い切れる/

日本株や米国株には投資できない

つみたてNISAは、日本株や米国株には投資できない。日本株や米国株が投資先に含まれる投資信託を購入すれば間接的に投資できるが、トヨタ自動車やAppleをはじめとした個別銘柄への直接投資はできない。

個別銘柄への投資を通じて、売却益や配当金、株主優待を受け取りたい人は、一般NISAを選ぶ必要がある。銘柄によっては少額から投資できる株もあるので、興味がある人は以下の記事を参照しよう。

つみたてNISAで投資を始めるときにおすすめの証券会社

つみたてNISAで投資を始めるなら、取扱銘柄数が豊富で、ポイントサービスが充実しているネット証券がおすすめだ。

つみたてNISAで投資を始めるときにおすすめの証券会社

■つみたてNISAにおすすめの証券会社   

※1:保有残高1,000万円未満の場合、楽天証券は残高達成時のみ付与
※2:TポイントまたはPontaポイント
(2023年8月14日現在、NET MONEY編集部調べ)

この4社は大手ネット証券とも呼ばれ、クレカ積立や投信マイレージ(投資信託の保有残高に応じて毎月貯まるポイント)などのサービスが充実している。

対面証券や大手銀行のつみたてNISAは、銘柄数が少ないだけでなくサービス面でも大手ネット証券には勝てないので、4社のいずれかでつみたてNISAを始めよう。

SBI証券

SBI証券
(画像引用:SBI証券

SBI証券は、貯まるポイントが5種類(Tポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル)から選べる。Vポイント以外をメインポイントに指定すれば、クレカ積立で貯まるVポイントとあわせて2種類のポイントを貯めることも可能だ。

クレカ積立のポイント還元率は、年会費永年無料の三井住友カード(NLでは0.5%と高くはないが、年間100万円以上利用すると翌年以降の年会費が無料になる三井住友カード ゴールド(NL)なら1.0%に上がる。

SBI証券は投信マイレージもお得で、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を40万円分保有する場合のポイント数は、大手ネット証券4社のなかで最も多い

■投資信託の保有でもらえるポイント

SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券
166ポイント
(毎年)
40ポイント
(累計)
120ポイント
(毎年)
20ポイント
(毎年)
※eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を40万円分保有
(2023年7月28日現在)

投信積立用の「かんたん積立 アプリ」で積立注文まで完結するので、パソコンを普段使わない人でも始めやすい。これからつみたてNISAを始める人は、ポイントサービスが充実していてスマホアプリから簡単に注文できるSBI証券を選ぼう。

\アプリで簡単に注文できる/

楽天証券

楽天証券
(画像引用:楽天証券

楽天証券は楽天カードでクレカ積立ができ、毎月の積立金額に応じて0.5~1.0%の楽天ポイントが還元される。

■楽天証券のクレカ積立(主なカード)

カード名 ポイント還元率
(クレカ積立)
年会費
楽天プレミアム
カード
1.0% 1万1,000円
楽天ゴールド
カード
0.75% 2,200円
楽天カード 0.5% 永年無料
※楽天証券が受け取る手数料が年率0.4%以上の銘柄は1.0%還元
参照:楽天証券楽天カード
(2023年7月28日現在)

このほか、楽天カード経由で楽天キャッシュにチャージして投資信託を積み立てると0.5%の楽天ポイントが貯まり、クレカ積立とあわせて最大月10万円の投信積立で楽天ポイントが貯まる。来年の新NISAでは「つみたて投資枠」が月10万円になるので、新NISAとも相性がいい。

貯まった楽天ポイントは、つみたてNISAを含む投資信託や日本株、米国株にもポイント投資ができる。

楽天銀行と連携すると普通預金金利が300万円まで0.1%に上がるので、楽天ポイントをよく使う人や楽天グループのサービス利用者は楽天証券がおすすめだ。

\楽天グループのサービス利用者におすすめ/

マネックス証券

マネックス証券
(画像引用:マネックス証券

マネックス証券は、口座開設後に発行できるマネックスカードでクレカ積立をすると1.0~1.1%のマネックスポイントが貯まる。マネックスカードは年1回でもクレカ積立をすれば年会費が無料になり、年会費無料のカードではクレカ積立のポイント還元率が最も高い

貯まったマネックスポイントは、dポイント、Pontaポイント、Tポイント、Amazonギフトカードなどと等価交換できる。クレカ積立で高いポイント還元率を求める人は、マネックス証券がおすすめだ。

\クレカ積立で最大1.1%還元/

auカブコム証券

auカブコム証券
(画像引用:auカブコム証券

auカブコム証券は、au PAY カードでクレカ積立を行うと、毎月の積立金額に応じて1.0%のPontaポイントが還元される。年会費が1年目から無料になるカードのなかでは、マネックス証券に次いでクレカ積立のポイント還元率が高い。

auカブコム証券はつみたてNISAの取扱銘柄数も多く、2023年8月14日時点で200銘柄を取り扱っている。SBI証券や楽天証券と並んで190銘柄を超えているので、豊富なラインナップから投資先を選べる。

すでにau PAY カードを持っている人やPontaポイントをよく使う人は、auカブコム証券がおすすめだ。

\クレカ積立でPontaポイントがもらえる/

つみたてNISAについてよくある質問

つみたてNISAについてよくある質問を以下にまとめた。

銀行や対面証券で開設したNISA口座はネット証券に変更できますか?
2023年中にNISAの非課税枠を一度も使っていない場合は、2023年9月末までに手続きを完了できれば今年のNISA口座を変更可能だ。一度でも使ってしまった場合は、2023年10月から申し込める2024年のNISA口座に変更となる。

金融機関を変更する場合、NISAの廃止証明(勘定廃止通知書または非課税口座廃止通知書)を銀行や対面証券で受け取り、変更先のネット証券でNISA口座を開設するときに提出する必要がある。

まずは、現在NISA口座を開設している金融機関の担当者に「他社にNISA口座を変更したい」と伝えよう
月5,000円しか投資できないのですが意味はありますか?
20年間積立投資を続ければ140万円以上の利益が出る可能性があるので、月5,000円でも意味はある。

■月5000円積立投資をした場合の運用成果
 
元本 120万円
最終積立金額 260万4,633円
利益 140万4,633円
※年利7.0%で20年間積み立てた場合
参照:金融庁|資産運用シミュレーション
収入や家計状況が安定すれば積立金額を増やせる可能性があるので、最初は無理のない範囲で積み立てればいい
何人に1人くらいがやっているのでしょうか?
日本証券業協会がNISA口座の数を調査しており、2023年3月末時点の口座数は以下のようになっている。

■NISA口座の数
 
一般NISA 698万口座
つみたてNISA 540万口座
ジュニアNISA 81万口座
合計 1319万口座
2023年1月1日時点での日本の人口は約1億2,475万人であり、単純に計算すればおよそ10人に1人がNISA口座を開設していることになる
やめたほうがいいと聞いたのですが、どう思いますか?
やめたほうがいいとは思わない。投資にはリスクがあるため、始めたタイミングによっては株価下落によって元本割れすることもあるが、10年間運用したら元本割れは0%だったという結果もある。

つみたてNISAは長期投資が前提の制度だが、いつでも商品を売却、出金できるiDeCoのように一度始めたら原則60歳までやめられないことはないし、口座管理手数料もかからない

つみたてNISAはコツさえおさえておけば失敗を避けられる!

つみたてNISAは、コツさえおさえておけば失敗を避けられる。失敗しないためのコツをおさらいしよう。

5つのコツをおさえて、根気強く積立投資を続ければ大きな失敗を避けられるだろう。

証券会社選びに迷ったら、取扱銘柄数が豊富で、ポイントサービスが充実しているSBI証券がおすすめだ。SBI証券ならスマホアプリで簡単につみたてNISAを始められるため、早速口座を開設してみよう

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