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暗号資産(仮想通貨)の代表格ビットコイン以外にもさまざまな暗号資産(仮想通貨)が誕生し、日本を含む世界の暗号資産(仮想通貨)取引所などで売買取引が行われるようになっている。世界でどのような暗号資産(仮想通貨)がどれほど流通し、どれほどの影響力・時価総額を有しているのだろうか。「流通量」と「時価総額」という2つの観点から、ランキング形式で上位の暗号資産(仮想通貨)を紹介する。
暗号資産(仮想通貨)の流通量と時価総額
暗号資産(仮想通貨)取引所で取引されるさまざまな暗号資産(仮想通貨)は、しばしば「流通量」と「時価総額」という2つの指標で比較される。流通量とはその暗号資産(仮想通貨)がどれほど発行されて市場取引の対象となっているのかを表し、時価総額はその暗号資産(仮想通貨)1単位当たりの時価に流通発行量を乗じて計算される。
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暗号資産(仮想通貨)の発行量は原則的に発行主体や開発グループ側が自由に決めることができるという性質があるため、「発行量が多いから影響力がある暗号資産(仮想通貨)だ」、「発行量が少ないから影響力は無いだろう」と短絡的に結びつけることはできない。流通量ランキングは暗号資産(仮想通貨)業界におけるその暗号資産(仮想通貨)の影響力を示すデータにはなりにくい。各暗号資産によって、発行量に上限があるもの、発行量に上限がないもの、とでも異なる。
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加えて、この取引価格の差額こそが暗号資産投資の収益に繋がるのでかなり大事な指標と言える。
例えば、暗号資産(仮想通貨)の代表格とも言えるビットコインの流通量と時価総額を確認してみる。
暗号資産(仮想通貨)情報サイト「コイン・マーケット・キャップ」によると、2025年2月3日時点のビットコイン(BTC)の流通量は約1900万BTCを推移している。
一方で時価総額においては約300兆4,181億円)と、ビットコインは2位に5倍以上の差をつけ1位だ。このように、流通量ランキングでビットコインの順位が低いからといって影響力も低いと判断するのは、誤りだ。
暗号資産(仮想通貨)の時価総額ランキング
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暗号資産(仮想通貨)の時価総額ランキングを掲載した(2025年2月3日時点)。首位はビットコインで、2位以下も暗号資産界隈では良く知られた暗号資産の名前が並んでいる。
時価総額順位 | 暗号資産(仮想通貨)名 | 時価総額 |
---|---|---|
1位 | Bitcoin (BTC) | 約3,008,508億円 |
2位 | Ethereum (ETH) | 約537,462億円 |
3位 | XRP (XRP) | 約231,362億円 |
4位 | Solana (SOL) | 約53,822億円 |
5位 | Build N Build (BNB) | 約136,745億円 |
6位 | Dogecoin (DOGE) | 約61,497億円 |
7位 | Cardano (ADA) | 約43,844億円 |
8位 | Tron (TRN) | 約30,133億円 |
9位 | Chainlink (LINK) | 約20,256億円 |
10位 | Wrapped Bitcoin (WBTC) | 約19,599億円 |
この表を見ても分かるように、1位のビットコインと2位のイーサリアムでは5倍ほどの時価総額の開きがある。
2位のイーサリアムと3位のバイナンスコインにも5倍ほどの差があるため、ビットコインとイーサリアムが抜けた存在であることがわかるだろう。4位以下はそれほど大きな差はなく、全体的に順位が下位になっていくに従ってその差は小さくなっていく傾向にある。
1位:Bitcoin (BTC)
言わずと知れた暗号資産(仮想通貨)の代表格で、2009年1月に使用が開始された。老舗の暗号資産であることなどから最も知名度が高いと言えるが、取引時間などに関連するシステム上の課題なども指摘されている。
ビットコイン誕生のきっかけとなった論文を書いた「サトシ・ナカモト」という人物の名前にちなみ、ビットコインの最小単位には「satoshi」という名称が使われている。
0.00000001 BTC=1 Satoshiであり、1satoshiはビットコインの1億分の1に相当する。
日本国内においてはビットコインを決済に利用できる家電量販店や飲食店などが増えており、ネット通販サイトなどでの導入も進んでいる。
ビットコイン(BTC)取引所おすすめランキング
ランキングの根拠についてはこちら
総合ランキング
引用元:Coincheck、DMM Bitcoin、bitFlyer、GMOコイン、SBI VC Trade、BITPOINT、LINEBITMAX、ビットバンク、BitTrade、Zaif
手数料比較
引用元:Coincheck、DMM Bitcoin、bitFlyer、GMOコイン、SBI VC Trade、BITPOINT、LINEBITMAX、ビットバンク、BitTrade、Zaif
取扱通貨数比較
引用元:Coincheck、DMM Bitcoin、bitFlyer、GMOコイン、SBI VC Trade、BITPOINT、LINEBITMAX、ビットバンク、BitTrade、Zaif
2位:Ethereum (ETH)
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イーサリアムはICOなどに活用される暗号資産(仮想通貨)として浸透し、取引の際に契約内容をブロックチェーンで管理できる「スマートコントラクト」という仕組みを有していることが特徴の一つだ。日本国内の多くの暗号資産取引所でも取り扱われている。
ビットコインに次ぐ時価総額を誇り、いずれビットコインを追い抜く可能性なども指摘されている。一方、2021年2月時点ではまだ時価総額では5倍ほどの開きがあり、今後どれだけその差が縮まるのか世界的に注目されている。
3位:XRP (XRP)
リップルは2012年に登場した暗号資産である。その起源は2004年にさかのぼり、カナダのプログラマー、ライアン・フッガー氏が初期の構想を形にし、2013年に本格的な運用が開始された。従来の国際送金手段であるSWIFTには手続きの煩雑さやコストの高さといった課題があり、それを解決する目的で開発されため、より迅速かつ低コストな国際決済を可能にすることが期待されている。
4位:Solana (SOL)
ソラナは分散型アプリケーション(DApps)の開発を支援するために設計されたブロックチェーン・プラットフォームである。高速処理と低コストを強みとし、多くの企業や開発者に活用されている。特にNFTやDeFi、DAOといった分野での実用化が進み、注目を集めている。
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5位:Build N Build (BNB)
ビルドアンドビルドは暗号資産取引所バイナンスが発行する仮想通貨である。もともとは「バイナンスコイン(Binance Coin)」という名称だったが、2022年2月に現在の名称へと変更された。プログラムによって自動的に発行され、バイナンスが展開するエコシステムの基盤を形成している。さらに、ネイティブトークンとしての役割も担い、取引手数料の支払いやさまざまなサービスに活用されている。
暗号資産(仮想通貨)の流通量ランキング
暗号資産(仮想通貨)の流通量のランキング1~10位を一番左に出来高 (24時間)の順位、一番右に時価総額を掲載している(2025年2月3日時点)。この2つの順位に関係性がないことが分かる。
出来高順位 | 暗号資産(仮想通貨)名 | 出来高 (24時間) | 時価総額 |
---|---|---|---|
1位 | Tether USDt (USDT) | 269.24 B USD | 139.48 B USD |
2位 | Bitcoin (BTC) | 102.24 B USD | 1.89 T USD |
3位 | Ethereum (ETH) | 86.5 B USD | 314.16 B USD |
4位 | XRP (XRP) | 34.49 B USD | 138.44 B USD |
5位 | USDC (USDC) | 22.16 B USD | 53.82 B USD |
6位 | First Digital USD (FDUSD) | 14.93 B USD | 1.77 B USD |
7位 | Solana (SOL) | 14.61 B USD | 96.7 B USD |
8位 | Dogecoin (DOGE) | 10.9 B USD | 38.19 B USD |
9位 | OFFICIAL TRUMP (TRUMP) | 4.46 B USD | 3.63 B USD |
10位 | Cardano (ADA) | 4.05 B USD | 25.34 B USD |
引用元:CoinMarketCap
1位のTether USDtや5位のUSDC、6位のFirst Digital USDなどは、暗号資産(仮想通貨)投資を行っている一般の人にとってもあまり馴染みがない暗号資産。どんな暗号資産なのか解説していく。
1位:Tether USDt (USDT)
Tether USDtはは、Tether Limited社によって2015年2月に発行されたステーブルコインである。米ドルの価値と連動するよう設計されており、高い価格安定性を持つことが特徴だ。そのため、多くの海外仮想通貨取引所では、法定通貨である米ドルの代替手段として利用されることが多い。
5位:USDC (USDC)
USDC(USD Coin)は、米国のフィンテック企業「Circle」が発行・管理するステーブルコインである。ステーブルコインとは、USDCは特に米ドルとの等価性を維持することを目的として開発されており、安定した価値を持つため、暗号資産市場における決済手段や取引の基軸として広く利用されている。
6位:First Digital USD (FDUSD)
First DigitalUSD(FDUSD)は、香港で発行されるステーブルコインの一つである。十分な準備金によって価値が保証されており、高い流動性を誇る点が特徴だ。
時価総額ランキングが今後大きく変わる可能性も
暗号資産(仮想通貨)は既に数千種類発行されていると言われることもある。暗号資産取引所では取り扱いがない暗号資産も多数存在しているため、その正確な数を把握するのは非常に困難だ。しかしそんな中でも新たな暗号資産(仮想通貨)は誕生し続けている。
今後新たな暗号資産(仮想通貨)の台頭で時価総額のランキングが大きく変わる可能性はもちろんあり、定期的に最新情報を得るようにしておきたいところだ。(ZUU online 編集部)
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※1.別途スプレッドあり
※2.BitMatch取引手数料を除く
暗号資産取引所の口座開設方法
代表例として、コインチェックの口座開設方法を紹介します。
ステップ1:メールアドレスとパスワードを登録
引用元:Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説【動画付き】
ステップ2:本人確認
本人確認を行います。
引用元:Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説【動画付き】
氏名や生年月日、国籍といった基本情報を入力していきます。
引用元:Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説【動画付き】
次に本人確認書類を提出します。運転免許証やマイナンバーカード、自身の顔写真を撮影してデータを送信します。
引用元:Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説【動画付き】
ステップ3:審査が完了し、承認されると完了
ここまでが口座開設の3ステップです。承認されるとメールが届きます。
引用元:Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説【動画付き】
暗号資産(仮想通貨)の流通量、時価総額に関するQ&A
Q. 暗号資産(仮想通貨)における「流通量」とは何か?
A:市場取引の対象として、どれくらい発行されているのかを意味する指標。
「流通発行量」とも呼ばれる。
なお、「時価総額」を「流通量」で割ると、その暗号資産(仮想通貨)1単位あたりの時価を算出できる。
Q. 暗号資産(仮想通貨)における「流通量」とは何か?
A:市場取引の対象として、どれくらい発行されているのかを意味する指標。
「流通発行量」とも呼ばれる。
なお、「時価総額」を「流通量」で割ると、その暗号資産1単位あたりの時価を算出できる。
Q. 暗号資産(仮想通貨)において、発行量が多ければその通貨の影響力は大きいか?
A:暗号資産(仮想通貨)を発行する量は各通貨により上限の有無があり、一概に比較できない。
また、発行する者が発行量を自由に決められる点から、やはり発行量の多寡で影響力を判断するのは早計である。
Q. 暗号資産(仮想通貨)において、「時価総額」が高ければその通貨の影響力は大きいか?
A:発行量とは異なり、時価総額は影響力の判断基準として価値がある。
時価総額は取引価格に基づくものであり、取引価格には市場原理が働くためである。
つまり、時価総額を見ることで、自ずと需要や期待度を推し量ることができる。
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