2020年9月に国内の暗号資産取引所コインチェックが取り扱いを開始したことで注目を集めた仮想通貨IOST。格闘家の朝倉未来選手が、SNS上で購入していることを明かしたことでも話題を集めている。
この記事ではIOSTについて知りたい人のために、特徴や価格、メリット、デメリットなどを解説する。
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※(1) 2020年1月~6月 データ協力:App Annie
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仮想通貨IOSTとは
仮想通貨のIOSTは、シャーディングや独自のアルゴリズムといった特徴を持っている。オリジナリティにあふれたシステム構成が、世界中の関心を引き寄せている。
シャーディング技術
IOSTはシャーディング技術を備えている。これはブロック内のデータ容量が多すぎて、送金スピードが遅くなるという「スケーラビリティ問題」を解決するために開発された技術である。データ処理能力に優れたこの技術のおかげで、国をまたいだ送金もスムーズに進みやすい。手間がかからないので手数料も節約可能だ。今後多くの投資家が、使いやすい仮想通貨として注目しそうだ。
独自の合意形成アルゴリズム
IOSTは「Proof of Believability(PoB)」という独自のアルゴリズムに基づいて、高速取引を実現している。
PoBはユーザーのノード(PCやサーバー)が持つIOSTトークン数やノードの評判、振る舞いなどを総合的に評価する。保有量や資金力に優れていればよいわけではなく、ノードとしての評判など印象も重要視されているのだ。
ノードの負担を削減
IOSTはノードの負担を軽くできるのもポイントだ。ブロックの保存体制が簡易的なので、データ処理に時間がかかりにくくなっている。
従来は過去のブロックをすべて保存しない限り、ノードになれなかった。その場合、コストや時間がかかり新たなノードに参加しづらくなってしまう。しかしIOSTはマイクロステートブロックを使っている。これはブロックチェーンにあるチェックポイントであり、そこから最新のブロックだけを保存できるという仕組みだ。これにより、ノードの負担を軽減している。
誰でも開発できる
IOSTはJavaScriptさえわかれば、誰でも開発できる。IOSTのスマートコントラクトに使われているプログラミング言語が、JavaScriptでできているからだ。JavaScriptは、サーバーを通さずにブラウザだけでホームページをカスタマイズできる。シンプルな手順でプログラミングを進められることから、初心者向けとして有名だ。
実際にサイトやゲームなどを作るうえで、JavaScriptを使う人は多い。これさえマスターできれば、Dapps開発にも参入しやすくなる。DAppsではスマートコントラクトによるスムーズな運営が、システムの利便性につながる。
IOSTの価格やチャート
上図は2022年2月4日時点におけるCoinmarketcapでのチャートである。2021年7月の終値は3.3円だ。11月には7.7円だったが、その後は下落トレンドに入り、半分以上値を落とした。
10円台への到達が遠のいたことで、興味を失う投資家もいるだろう。しかし以前より安く買えると前向きに考え、今後の値上がりを見据えて投資することも選択肢の一つだろう。
IOSTの将来性は?
IOSTについては、DeFiへの参加者増加やエアドロップなど、将来性に結びつくポイントは3つあると言われている。
DeFiへの参加者の増加がカギ
IOSTの価格上昇は、DeFiへの参加者増加がポイントになる。IOSTは2019年からDeFi市場に加わっており、スマートコントラクトをはじめとした複数の技術がDeFiに適していると言われている。
ブロックチェーン技術は分散管理のおかげで、安全に資産を管理できるメリットがある。ハッキングのリスクが小さいという安心感から、近年はDeFiに参加するユーザーが増えた。2020年にはポルカドット(DOT)やAAVEなど、DeFiでの利用を想定した仮想通貨が軒並み話題になった。IOSTも以上の流れに続きたいところだ。DeFiの話題性が高まれば、関連する仮想通貨の価格を引き上げる可能性もあるだろう。
エアドロップイベントに注目
IOSTはエアドロップを定期的に行う。これは一定条件を満たしたユーザーを対象に、仮想通貨の無料配布を行うイベントだ。基本的には保有中と同じ種類、同じ量の通貨をもらえる。
エアドロップの参加者は、配布予定と同じ種類の仮想通貨の保有を求められることが多い。開催日が近づくと、駆け込み需要によって価格が高まる可能性がある。しかしイベント開始後は、急な価格上昇の反動で価値を落とすかもしれない。しかしエアドロップは仮想通貨の大きな宣伝になるため、長期的には価格を上げる可能性もあるだろう。
医療分野で実証実験が進んでいる
IOSTは医療分野でも実証実験が進んでおり、将来の成功次第で価値を大きく上げるかもしれない。
主な目的は精密医療やヘルスケアに関係したデータ管理だ。 スマートコントラクトの技術によって医療関係のデータをひとまとめにできることがポイントだ。
IOSTとしても、金融の分野を飛び越えた活躍を望める。医療現場でも役に立つとわかれば、社会的な影響力を考えて買い注文に踏み出す人が多くなるだろう。
IOSTの過去の高騰とこれからの高騰
IOSTの過去の高騰を踏まえ、今後の価格上昇の可能性を探る。価格の上下が目立ったときは、そのときの背景まで考慮する必要があるだろう。
過去の高騰
2020年9月8日にCoincheckが国内で初めてIOSTを上場させた。上の画像はその時期の値動きである。5日は終値が0.50862円に落ち着いていたが、翌日から上昇を開始した。最終的に12日には0.88838円にまで上昇している。上げ幅は5日の1.7倍だ。
Coincheckはアルトコインを積極的に取り入れており、新通貨が上場するたびに、価格が上昇している。今後も別の取引所がIOSTを上場させたら、再び価格上昇が期待できるだろう。
これからの高騰
今後におけるIOSTの高騰の可能性には、2つのきっかけが考えられる。国内の取引所による新規上場と、プロジェクトの進展だ。
新規上場による価格上昇は、2020年9月のCoincheckが良い例だ。国内で手に入れられると知った投資家の需要を刺激したといえる。
IOSTはDeFi分野でのポジションの確立や、医療分野での実証実験が注目されている。複数のプロジェクトを展開していれば、どれか一つが成功するだけで投資家心理に良い影響を与えるだろう。
IOSTを保有するメリットとデメリット
IOST保有のメリットとデメリットを紹介する。独自の機能性から前向きになれる面もあるが、DeFi人気に左右される可能性に気をつけよう。
メリット
IOSTのメリットは、送金スピードの速さである。シャーディング技術により、取引承認作業を効率化することができる。送金にかかる時間だけでなく、手数料の低減にも役立つだろう。マイクロステートブロックのおかげで、過去のブロックの一部だけを保存し、容量を減らすことができる。ブロック容量が多すぎると送金に時間がかかるが、IOST独自のシステムによりタイムロスを減らせる。
他にもJavaScriptで開発できることから、新しいシステムを生み出す可能性が高い。資産としての所持やプログラムの開発に便利なのがIOSTだ。
デメリット
IOSTのデメリットは、DeFiの動向に左右されやすい状況である。2020年はDeFiが大きな注目を受けたが、人気が落ち着きすぎると、IOSTの求心力も落ちる可能性がある。そうなると相場が大きな値下がりを見せるかもしれない。
DeFiでIOSTを使っている最中に問題が起きると、ユーザーの自己責任になるのも気になるだろう。中央集権ではなく分散管理型なので、具体的な運営者が存在しない。そのためトラブルが起きても補償を受けられる可能性が低いのだ。
IOSTの取引におすすめの取引所とは?
IOSTの取引には、Coincheckがおすすめである。2021年5月時点で、IOSTを扱う国内取引所はCoincheckだけだ。海外でも手に入れられるが、金融庁から安全と認められている日本の取引所を選ぶ方が賢明だろう。
Coincheckは金融庁認定を受けているだけあり、セキュリティに優れている。操作性も良くて、初心者でも長期的に使いやすい点でもおすすめできる。
Coincheckの概要 | |
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取扱通貨数(販売所) | 23通貨 (BTC,ETH,ETC,LSK,XRP,XEM,LTC,BCH,MONA,XLM,QTUM,BAT,IOST,ENJ,OMG,SAND,DOT,FNCT,CHZ,LINK,MKR,DAI,MATIC) |
取扱通貨数(取引所) | 5通貨 (BTC,ETC,FCT,MONA,PLT) |
最低取引数量(BTC) | 500円相当額(販売所) 500円相当額(取引所) |
取引手数料(販売所) | 無料 |
取引手数料(取引所) | 無料 |
送金手数料 | 変動手数料制 |
入金手数料 | 銀行振込:無料 コンビニ入金:770円~ クイック入金:770円~ |
出金手数料 | 407円 |
レバレッジ取引 | - |
これからも注目が集まる仮想通貨のIOST
IOSTは送金スピードを高めるシステムを備えている。シャーディング技術やスマートコントラクトなどのおかげで、契約や送金などの手続きをスムーズに済ませてくれるのだ。
2019年にはDeFiに進出したほか、その技術は医療分野にも使われている。多方面での活躍が認められれば、今後の価格上昇にもつながるだろう。
日本ではCoincheckでのみ購入可能だが、ポテンシャルの高さから他の取引所が採用する可能性もある。将来性が高いと判断したらIOSTを長期保有するという選択肢も出てくるだろう。