クレジットカードは、留学や就業など日本で生活している外国人にとって必須ともいえるカードです。外国人でも日本のクレジットカードを作ることはできますが、日本人と同様に審査に通過しなければなりません。また外国人からの申し込みに対しては、より慎重に審査が行われる傾向があります。

そこで本記事では、外国人がクレジットカードを作るときに必要となるものや気を付けるポイント、おすすめカードについて説明します。

外国人も日本でクレジットカードの取得が可能

(画像=PIXTA)

日本で生活している外国人の場合、クレジットカードを作ることができます。中長期にわたって日本で生活する場合、引っ越しや移住に伴う家具・家電製品などの買い物、帰省時の航空券購入などでまとまった出費が必要になることも考えられるでしょう。

国際ブランドのついたクレジットカードであれば外国で発行されたものでも日本で使用可能ですが、カード請求額の支払いを考えると日本でカードを作るほうが望ましいでしょう。

外国人が日本でクレジットカードを取得するために最低限必要なもの

外国人が日本でクレジットカードを取得するためには、最低限以下のものが必要です。

3ヵ月超の滞在

クレジットカードを申し込む際、本人確認書類として日本政府が発行する「在留カード」または「特別永住者証明書」が必要です。「在留カード」は3ヵ月を超える滞在者(在留者)、「特別永住者証明書」はより長期の滞在かつ永住資格を満たす人に発行されます。つまりクレジットカードを申し込む前に少なくとも3ヵ月超、日本に滞在していることが必要です。

日本国内の住所

日本の入管法では、中長期在留者は日本に新規上陸した後、住居地を定めた日から14日以内に住居地の市区町村においてその住居地を届け出る必要があると定めています。正当な理由なく届け出なかった場合、在留資格が取り消されることもあるため注意が必要です。在留資格が取り消される(在留カードがなくなる)とクレジットカードの申し込みができなくなってしまいます。

日本国内の銀行口座

カードの利用額引き落としのためには、日本国内の銀行口座が必要です。在留カードもしくは特別永住者証明書、さらに住民票が用意できた後は、日本国内の銀行口座を開設しましょう。

携帯か固定の電話番号

クレジットカードの申込時には、電話番号(連絡先)が必要です。自分名義の携帯電話または固定電話を契約し電話番号を確保しておきましょう。

在留カード

前述したように在留カードは、3ヵ月超の日本在留を証明する書類です。在留カード上には、在留資格(学生、就業など)や在留期間(満了日)も記載されています。そのため本人確認かつ在留期間を書類としてクレジットカード申し込みの際に提示を求められます。

外国人がクレジットカードの申し込み審査に通りやすくなるポイント

上記の項目がすべてそろっている場合でも審査に通らなければクレジットカードは発行してもらえません。クレジットカードの申し込み審査に通りやすくするためのポイントを押さえたうえで状況を整えておきましょう。

本人確認書類は複数用意

2020年4月に「犯罪による収益の移転防止に関する法律」が改正されたことから、クレジットカード会社は、2種類の本人確認書類の提示を求めるようになりました。外国人の場合、在留カードは必須ですがそれ以外にも複数の書類を用意しておきましょう。本人確認書類には、パスポートや健康保険証、住民票などがあります。

しかし他にも社会保険料の領収証や日本で取得した運転免許証などを提出できれば「日本の生活に定着している」ことの証になりさらに信用を高めることができるでしょう。

収入を証明できる書類を用意

クレジットカードを利用すると利用額を決済しなければなりません。そのため審査では、安定継続収入があることが重視されます。これは、日本人が申し込んだ場合も同様です。そのため申し込みする前に収入を証明する書類を用意しておきましょう。例えばアルバイトなどで少しでも収入がある人は、アルバイト先の給与明細なども利用できます。

来日したばかりで日本での十分な収入がない人は、外国の銀行から日本の銀行口座へお金を振り込んだ残高証明なども準備しておくといいかもしれません。

日本語はある程度理解できる状態にする

クレジットカード申込時には、利用規約に同意することが必要です。利用規約は日本語で、さらには日常会話で使わないような難解な用語も多く記載されています。その内容を読み理解したと認めてもらうことも必要になるため、ある程度の日本語の理解力は必要でしょう。

多重申し込みは避ける

クレジットカードの審査では、過去のローンの支払い状況やクレジットカードの利用履歴などを個人信用情報機関で確認します。その際、一度に複数のクレジットカードを申し込みしていることが分かると「資金繰りが忙しい可能性がある」「犯罪との関連性がある」とみなされてしまう可能性があるのです。悪意がなくても審査に通らなくなる可能性もあるため、多重申し込みは避けましょう。

キャッシング枠は0にする

クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠があります。クレジットカードのキャッシング枠は、総量規制の対象となっており年収の3分の1を超えるキャッシングはできません。クレジットカードにキャッシング枠を付ける場合、収入に関する審査や他社のローン・カード利用状況などの審査がより慎重に行われます。

そのためキャッシング枠のないカードを選んだり申込時にキャッシング枠を0(ゼロ)にしたりしましょう。

クレヒスがあれば有利

すでにクレジットカードを持っている人や携帯電話を利用している人は、その「支払いがきちんと行われている」というクレヒス(クレジットヒストリー)があると審査に通りやすくなります。これらの情報は、自分で個人信用情報機関へ開示請求(有料)を行うことで確認することが可能です。

返済の遅延は絶対に避ける

審査に通ってクレジットカードが発行された後も決済や返済の遅延は絶対に避けましょう。日本で生活しているうちに2枚目、3枚目とクレジットカードが必要になる場合があるかもしれません。その際に決済や返済の遅延があると審査に通らなくなる可能性があります。

外国人におすすめのクレジットカード5選

クレジットカードを作りたいけどたくさんあってどれを選べばいいのか分からない人も多いかもしれません。そこで外国人におすすめのクレジットカードを5つ紹介します。

JCB CARD W

JCB CARD Wは、JCBが発行する「39歳以下の人」かつ「WEB入会限定」のクレジットカード。年会費無料でJCBの一般カードに比べて付与されるポイントが2倍となる点が大きな魅力です。「来日して間もない」「日本での収入も少なめ」という外国人なら、上手にJCB CARD Wを使ってポイント獲得などで節約に活かしましょう。

三井住友カード RevoStyle(リボスタイル)

年会費無料かつポイント高還元という点では「三井住友カード RevoStyle(リボスタイル)」もおすすめです。貯まったポイントは、マイルにも交換できるため、休暇で自国に帰るときなどに利用するのもいいでしょう。またリボ払い専用のクレジットカードですので、一時的に大きな買い物が必要になった場合でも毎月の支払額が一定なのは助かる人も多いかもしれません。

一般的なリボ払い手数料率は、実質年率15.0%程度ですが三井住友カード RevoStyle(リボスタイル)は9.8%と低い点が特徴です。ただしリボ払いは、完済が長引き手数料が膨らむリスクもあるため、計画的に利用するように心がけましょう。

どうしてもクレジットカードを作れなかった外国人の方は

残念ながら審査を通らずクレジットカードを作れないケースもあります。作れなかった場合のことも検討しておきましょう。

デビットカードという選択肢

クレジットカードを作れない場合には、デビットカードを申し込んでみましょう。クレジットカードは後払い制で手元にお金がなくても買い物できる特徴から申込者の「信用」が重要です。一方でデビットカードは、利用金額がすぐに口座から引き落とされる即払い制のため、金融機関にお金がなければ利用できません。

そのような特徴から基本的にクレジットカードのような審査がないため、作りやすくなっています。

デビットカードのメリット

デビットカードは、銀行口座の残高範囲内でしか利用できないため、使いすぎ防止に役立つメリットもあります。なかには、利用額に応じてキャッシュバックがあるデビットカードもあるので節約にも役立つでしょう。VisaやMasterCardなどの国際ブランドがついた「ブランドデビット」もあり、帰省時や外国への旅行時などでも利用できます。

デビットカードの作り方

デビットカードは、金融機関の窓口やホームページなどから申し込みすることが可能です。金融機関の中には、スマホアプリで申し込みできたり複数のデビットカードの国際ブランドから選べたりするところもあります。申し込み手続きの際にVisaやMasterCard、JCBなど選択肢に応じて選び口座番号・暗証番号などの情報を入力(記載)。

申し込み手続き完了後、通常1週間~10日前後でカードが郵送されてきます。

まとめ

外国人がクレジットカードを作りたい場合、在留資格および3ヵ月超の滞在期間などの条件を満たしていることが必要です。審査基準は、クレジットカード会社やクレジットカードの種類によっても異なります。審査に通りやすくなるポイントをしっかりと押さえたうえで状況を整えてから申し込みするようにしましょう。