ゆうちょ銀行のクレジットカード「JP BANKカード(一般カード)」の審査は厳しいのでしょうか。銀行系カードということもあり、審査に通るか不安を感じている方も多いかもしれません。
結論から言うと、JP BANKカード(一般カード)の審査は特別厳しくはありません。年会費が実質無料の一般カードであり、高校生を除く18歳以上であれば学生や主婦でも申込可能です。
本記事では、2025年12月時点の情報をもとに、ゆうちょ銀行のクレジットカードの審査難易度や審査期間、審査に落ちる人の特徴と通過するためのコツを詳しく解説します。

詳細はこちら
2006年に創刊され、2017年11月号を持って休刊となった月刊投資情報誌「NET MONEY」のWeb版を運営。株式やFX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨、カードローン、クレジットカードなど、お金に関係するさまざまな情報を紹介。「お金の意思決定をもっと簡単に」をモットーに、"比較"と"選択"のメディアとして読者の意思決定をサポート。ゆうちょ銀行のクレジットカード「JP BANKカード(一般カード)」の審査難易度
ゆうちょ銀行のクレジットカード「JP BANKカード(一般カード)」は銀行系カードに分類されますが、審査は特別厳しくはありません。一般的なクレジットカードと同程度の難易度と考えてよいでしょう。
審査が不安な方も、申込条件を満たしていれば十分に審査通過の可能性があります。
JP BANKカード(一般カード)の審査は厳しくない理由
JP BANKカード(一般カード)は銀行系クレジットカードですが、審査は特別厳しくなく、一般的なクレジットカードと同程度の難易度です。
審査が厳しくない理由として、以下の3点が挙げられます。
- 年会費が実質無料(年1回利用で翌年無料)の一般カードである
- 審査は「ゆうちょ銀行および保証会社」が行い、銀行単独審査ではない
- 申込条件が「高校生を除く18歳以上」と比較的幅広い
JP BANKカード(一般カード)はゴールドカードやプラチナカードのようなステータスカードではなく、年会費が実質無料の一般カードです。そのため、審査のハードルはそれほど高くありません。
また、審査は「ゆうちょ銀行および保証会社」によって行われます。保証会社は、Visa・Mastercardブランドの場合は三井住友カード、JCBブランドの場合はJCBが担当しています。銀行単独での審査ではないため、審査基準は一般的なクレジットカードと大きく変わりません。
さらに、申込条件が「高校生を除く18歳以上」と幅広く設定されており、学生や主婦でも申込可能です。
「審査が厳しくないクレジットカードがもっと知りたい!」という人は、審査が甘いクレジットカードの解説記事もおすすめです。選び方や属性別のおすすめカードも紹介しています!
JP BANKカード(一般カード)の審査基準と申込条件
JP BANKカード(一般カード)の申込条件は以下の通りです。
- 高校生を除く18歳以上であること
- ゆうちょ銀行の口座を持っていること
- すでにJP BANKカード(一般カード)を持っていないこと
ゆうちょ銀行の口座を持っていない場合は、先に口座開設が必要です。口座開設は郵便局やゆうちょ銀行の窓口、またはオンラインで手続きできます。
なお、安定した収入は必須条件ではありませんが、審査通過には有利に働きます。利用限度額は審査結果によって個別に設定され、一般カードの場合は上限100万円、ゴールドカードの場合は上限300万円となっています。
- 18歳以上(高校生除く)で、ゆうちょ銀行口座があれば申込可能
- 学生・主婦でも申込可能
- 安定収入は必須ではないが、審査通過には有利
ゆうちょ銀行のクレジットカード審査にかかる期間と審査結果の確認方法
JP BANKカード(一般カード)の審査から発行・到着までにかかる期間と、審査結果の確認方法について解説します。
審査期間の目安は2~3週間程度
JP BANKカード(一般カード)の審査から発行・到着まで2~3週間が目安です。人によっては1ヵ月程度かかる場合もあります。
審査期間が長くなる理由として、以下の点が挙げられます。
- 銀行系カードのため即日発行・即日審査には対応していない
- 審査完了後、カードは郵送で届くため発送~到着に時間がかかる
- キャッシング枠を希望すると総量規制の関係で審査時間が長くなる傾向がある
即日発行に対応している流通系カードや消費者金融系カードとは異なり、JP BANKカード(一般カード)は銀行系カードのため審査に時間がかかります。
また、審査時間を短くしたい場合は、キャッシング枠を0円に設定して申し込むことをおすすめします。キャッシング枠を希望すると、貸金業法の総量規制の関係で追加の審査が必要になるためです。
審査結果の確認方法
JP BANKカード(一般カード)の審査結果は、以下の方法で確認できます。
- 審査通過の場合:カードが郵送で届く
- 審査否決の場合:否決通知が届く
残念ながら、オンラインでの審査状況リアルタイム確認はできません。審査状況の進捗を細かく把握する方法は公式には提供されていないため、カードまたは通知が届くまで待つ必要があります。
審査結果が気になる場合は、JP BANKカード(一般カード)の問い合わせ窓口に電話で確認することも可能です。ただし、審査中の詳細な状況は回答してもらえない場合があります。
- 審査通過ならカードが届き、否決なら通知が届く
- オンラインでのリアルタイム確認は不可
- 気になる場合は問い合わせ窓口に電話で確認
ゆうちょ銀行のクレジットカード審査に落ちる人の特徴
JP BANKカード(一般カード)の審査に落ちやすい人には、いくつかの共通する特徴があります。自分が該当していないか確認し、事前に対策を立てましょう。
信用情報に問題がある
過去の延滞や債務整理などの金融事故情報(異動情報)があると、審査通過は困難です。
CIC・JICCなどの信用情報機関に異動情報が登録されていると、返済能力に問題ありと判断されます。延滞情報や自己破産情報は契約終了後5年間(全国銀行個人信用情報センターは最長7年間)記録が残ります。
また、信用情報機関間で情報共有(CRIN・FINE)が行われているため、他社での事故も把握されます。過去に金融トラブルを起こした心当たりがある場合は、CICやJICCで信用情報を開示請求して確認することをおすすめします。
収入が不安定・年収が低い
無職の場合や収入が極端に低い・不安定な場合は、審査通過が難しくなります。クレジットカード審査では返済能力の有無が重視されるためです。
ただし、専業主婦は配偶者の収入、学生は親権者の収入で審査されるケースもあります。収入がないからといって必ずしも審査に落ちるわけではありません。
多重申込をしている
短期間(1ヵ月以内など)に複数のクレジットカードを申し込むと、「申込ブラック」状態となり審査に落ちやすくなります。
信用情報機関には申込情報が6ヵ月間記録されます。短期間の複数申込は「お金に困っている」「多重債務の恐れがある」と判断されるため、審査で不利になります。
1社に落ちた直後に他社に申し込むと、前の審査落ち情報も参照される可能性があるため注意が必要です。
申込内容に虚偽や誤りがある
年収・勤務先・勤続年数などの虚偽申告は、発覚すれば即審査落ちとなります。単純な記入ミスも審査遅延や否決の原因となることがあります。
在籍確認によって勤務先情報の真偽が確認される場合があり、信用情報との照合で過去の申告内容との矛盾が発覚することもあります。虚偽申告は詐欺行為とみなされ、今後の審査にも悪影響を及ぼす可能性があります。
- 信用情報に問題がないか事前に確認する
- 安定した収入を確保してから申し込む
- 短期間に複数のカードを申し込まない
- 申込内容は正確に記入する
ゆうちょ銀行のクレジットカード審査に通るための6つのコツ
JP BANKカード(一般カード)の審査通過率を高めるための具体的な対策を6つ紹介します。
安定した収入を確保する
正社員でなくても、アルバイト・パート・派遣社員でも、継続した収入があれば審査通過の可能性は十分あります。
審査では雇用形態よりも「継続的な収入があるかどうか」が重視されます。勤続年数が長いほど安定性が評価される傾向があるため、転職直後よりもある程度勤続年数を積んでから申し込むのがおすすめです。
無職の場合でも、専業主婦は配偶者収入、学生は親権者の信用で審査されるケースがあります。
正確な情報を入力する
申込時の情報は正確に記入し、誤字脱字や入力ミスにも注意しましょう。
虚偽申告は発覚すれば即否決となり、今後の審査にも悪影響を及ぼします。単純な記入ミスでも本人確認ができず審査が遅延・否決となるケースがあります。電話番号や住所の誤りは在籍確認や本人確認の妨げになります。
他社借入を減らしてから申し込む
キャッシングやカードローンの残高は可能な限り返済・減額してから申し込みましょう。
総借入額が多いと返済能力に疑問を持たれます。また、貸金業法の総量規制(年収の3分の1)に抵触するとキャッシング枠が付かなくなります。他社借入が少ないほど審査で有利になります。
信用情報を事前に確認する
CICやJICCで自分の信用情報を開示請求して事前に確認しておくことをおすすめします。
異動情報(金融事故情報)が残っていれば、申込を見送る判断ができます。延滞情報は契約終了後5年で消えるため、消えるまで待つ選択肢もあります。身に覚えのない情報が登録されていれば訂正請求が可能です。
CICのインターネット開示は手数料500円(税込)で利用できます。
クレヒスを積んでおく
30代以上でクレジットカード利用歴がない場合は、審査に通りやすいカードでクレヒス(クレジットヒストリー)を作っておきましょう。
30代以上でクレヒスがない状態(スーパーホワイト)は「過去に金融事故を起こして情報が消えた」と疑われる可能性があります。良好な支払い履歴があれば信用力の証明になります。携帯電話の分割払いや審査が通りやすいカードでクレヒスを積む方法があります。
短期間での多重申込を避ける
1ヵ月に2枚以上の申込は避け、1枚ずつ間隔を空けて申し込みましょう。
申込情報は信用情報機関に6ヵ月間記録されます。短期間の複数申込は「お金に困っている」と判断され審査で不利になります。1社に落ちた場合は最低6ヵ月は期間を空けてから次の申込を検討することをおすすめします。
- 安定収入を確保し、正確な情報で申し込む
- 他社借入は可能な限り減らしておく
- 信用情報を事前に確認し、問題があれば対処
- クレヒスを積み、多重申込を避ける
ゆうちょ銀行のクレジットカード「JP BANKカード(一般カード)」の基本情報
JP BANKカード(一般カード)の種類・年会費・ポイント還元率・メリット・デメリットを解説します。
JP BANKカード(一般カード)の種類と特徴
JP BANKカード(一般カード)は以下の4種類があります。
| カード種類 | 年会費 | 対象年齢 | 還元率 |
|---|---|---|---|
| 一般カード | 1,375円 ※初年度無料、年1回利用で翌年も無料 |
18歳以上 | 0.5% |
| ALente | 無料 | 18~29歳 | 0.5%~ |
| EXTAGE | 無料 | 18~29歳 | 0.5%~ |
| ゴールドカード | 11,000円 ※利用額に応じて優遇あり |
20歳以上 | 0.5%~ |
参考:JP BANK公式サイト
29歳以下の方はALenteまたはEXTAGEがおすすめです。年会費無料でポイント優遇があるため、若い世代にとってお得なカードです。
JP BANKカード(一般カード)のメリット
JP BANKカード(一般カード)のメリットは以下の通りです。
- キャッシュカードとクレジットカードが1枚にまとまる一体型が選べる
- ETCカードが年会費・発行手数料無料で発行可能
- スマホ決済(Apple Pay、Google Pay)に対応
- ゆうちょ銀行ATMでの引き出し手数料が無料(所定時間内)
キャッシュカード一体型を選べば、財布の中のカードを減らすことができます。また、ETCカードが無料で発行できるのも魅力です。
JP BANKカード(一般カード)のデメリット
JP BANKカード(一般カード)にはいくつかのデメリットもあります。
- 年会費1,375円は年1回利用で無料になるが、利用がないと費用が発生
- ポイント還元率0.5%は他社カードと比較すると低い
- Visa/Mastercardブランドは海外旅行保険・国内旅行保険が付帯しない(JCBは付帯)
ポイント還元率0.5%は、他社の年会費無料カード(1.0%以上のカードも多い)と比較すると低めです。ポイント還元率を重視する方は、他のカードも検討してみてください。
また、旅行保険を重視する場合は、JCBブランドを選ぶか、別のカードを検討することをおすすめします。
ゆうちょ銀行のクレジットカードに関するよくある質問
ゆうちょ銀行のクレジットカード(JP BANKカード(一般カード))の審査に関してよくある質問をまとめました。
JP BANKカード(一般カード)は銀行系カードですが、一般カードのため審査は特別厳しくはありません。高校生を除く18歳以上で、ゆうちょ銀行口座があれば申込可能です。学生や主婦でも申し込めるため、審査のハードルは高くありません。
審査から発行・到着まで2~3週間が目安です。銀行系カードのため即日発行には対応しておらず、人によっては1ヵ月程度かかる場合もあります。キャッシング枠を0円にすると審査時間が短くなる傾向があります。
審査通過の場合はカードが郵送で届き、否決の場合は否決通知が届きます。オンラインでのリアルタイム確認はできません。審査状況が気になる場合は、JP BANKカード(一般カード)の問い合わせ窓口に電話で確認することも可能です。
再申込は可能です。ただし、落ちた原因を改善せずに再申込しても同じ結果になる可能性が高いです。申込情報は6ヵ月間記録されるため、最低6ヵ月は期間を空けてから再申込することをおすすめします。
キャッシュカード一体型で財布がかさばらない点や、ETCカードが無料で発行できる点が好評です。一方で、ポイント還元率0.5%が低い点や、年会費(条件付き無料)がかかる点をデメリットとする声もあります。
申込可能です。専業主婦の場合は配偶者の収入で審査されます。ゆうちょ銀行口座を持っていて、18歳以上(高校生除く)であれば申し込めます。
高校生を除く18歳以上の学生であれば申込可能です。29歳以下の方には、年会費無料でポイント優遇があるALenteやEXTAGEがおすすめです。
必須です。JP BANKカード(一般カード)の申込にはゆうちょ銀行口座が必要です。口座を持っていない場合は、先に郵便局やゆうちょ銀行の窓口、またはオンラインで口座開設をしてください。
一般カードは1,375円(初年度無料、年1回利用で翌年も無料)です。ゴールドカードは11,000円で、利用額に応じた年会費優遇があります。29歳以下向けのALente・EXTAGEは年会費無料です。
在籍確認が行われる場合があります。ただし、必ず実施されるわけではなく、審査状況によって異なります。在籍確認が行われる場合は、勤務先に電話がかかってくることがあります。