クレジットカードの3枚目は審査に通る?複数枚作る場合の注意点も解説
NET MONEY編集部作成

クレジットカードを既に2枚持っていて、3枚目を作りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、3枚目だからといって審査が厳しくなることはありません。日本人のクレジットカード平均保有枚数は2.8枚であり、3枚持ちは決して珍しくありません。

ただし、短期間に複数枚を申し込む「多重申し込み」には注意が必要です。本記事では、2025年12月時点の最新情報をもとに、3枚目のクレジットカード審査に通るコツや注意点を詳しく解説します。

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基本的に3枚目だからといって審査で不利になるわけでありませんが、審査に不安な場合は審査が甘いクレジットカードの解説記事もおすすめです。審査に通りやすくなるコツも紹介しています。

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クレジットカード3枚目の審査は通る?結論から解説

3枚目のクレジットカードを作りたいと考えている人にとって、審査に通るかどうかは最も気になるポイントでしょう。

結論から言うと、3枚目だからといって審査が特別に厳しくなることはありません。ただし、申し込み方によっては審査に悪影響を与える可能性があります。

3枚目だからといって審査に不利にはならない

JCBが実施した「2024年度版 キャッシュレスに関する総合調査」によると、日本人のクレジットカード平均保有枚数は2.8枚です。つまり、3枚持ちは一般的な水準といえます。

クレジットカード会社が審査で重視するのは、保有枚数ではなく申込者の返済能力や信用情報です。具体的には、年収や勤続年数、過去の支払い履歴(クレヒス)などが審査の対象となります。

そのため、既に2枚のカードを持っていても、支払いを遅延なく行っていれば、3枚目の審査に悪影響を与えることはありません。

カード会社が審査で重視するポイント
  • 年収や勤続年数などの属性情報
  • 過去の支払い履歴(クレヒス)
  • 他社での借入状況
  • 信用情報機関に登録された情報
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ただし多重申し込みには要注意

3枚目の審査に影響を与えるのは、保有枚数ではなく「多重申し込み」です。多重申し込みとは、短期間に複数のクレジットカードを申し込むことを指します。

クレジットカードの申込情報は、CIC(シー・アイ・シー)やJICC(日本信用情報機構)などの信用情報機関に照会日から6ヶ月間記録されます。この期間内に複数の申し込みがあると、カード会社は「お金に困っているのではないか」と判断する可能性があります。

多重申し込みが原因で審査に落ちると、その否決情報も記録され、さらに審査に通りにくくなる悪循環に陥るリスクがあります。3枚目を作る際は、2枚目の発行から十分な期間を空けてから申し込むことが重要です。

多重申し込みを避けるポイント
  • 2枚目の発行から6ヶ月以上空けて3枚目を申し込む
  • 同時に複数社へ申し込まない
  • 本当に必要なカードに絞って申し込む
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クレジットカードは何枚まで持てる?審査への影響

クレジットカードの保有枚数に上限があるのか、複数枚持つことで審査に影響があるのか気になる人も多いでしょう。

ここでは、保有枚数の制限や審査への影響、そして多重申し込みによるリスクについて解説します。

枚数に上限はないが信用情報が重要

クレジットカードの保有枚数に法的な上限はありません。ショッピング枠については、貸金業法の総量規制の対象外であり、何枚でも持つことが可能です。

ただし、キャッシング枠については注意が必要です。キャッシング枠は貸金業法の総量規制(年収の3分の1まで)の対象となります。すべての貸金業者からの借入れ合計が年収の3分の1を超えてはなりません。

また、カード会社は審査時に申込者の総与信枠(他社を含む)を確認し、返済能力を判断します。そのため、既に多くのカードを保有している場合は、新規カードの審査に影響する可能性があります。

項目 総量規制の対象 上限
ショッピング枠 対象外 法的な上限なし
キャッシング枠 対象 年収の3分の1まで

同時申し込みは2枚までが目安

クレジットカードを複数枚作りたい場合、同時申し込みは2枚までに抑えることが推奨されます。

3枚以上を短期間に申し込むと、多重申し込みとみなされて審査落ちのリスクが高まります。複数の申し込みが短期間に集中すると、カード会社は申込者の経済状況に不安を感じるためです。

申込情報は信用情報機関で共有されるため、他社への申し込み状況も把握されます。2枚目を発行してから3枚目を申し込む場合は、最低6ヶ月の期間を空けることが望ましいです。

同時申し込みの目安
  • 1ヶ月以内の申し込みは2枚まで
  • 3枚以上の同時申し込みは避ける
  • 次のカードは6ヶ月以上空けて申し込む

申し込みブラックになるとどうなる?

「申し込みブラック」とは、短期間に多数のクレジットカードを申し込んだことで、審査に通りにくくなっている状態を指します。

申し込みブラックになると、6ヶ月程度は新規カードの審査に通りにくくなります。ただし、申し込みブラックは金融事故(延滞など)とは異なり、申込情報は6ヶ月経過すれば自動的に削除されます

申し込みブラック状態でも、審査基準が柔軟なカードであれば発行される可能性はあります。しかし、できるだけこの状態に陥らないよう、計画的に申し込むことが重要です。

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申し込みブラックを避けるには、本当に必要なカードだけに絞って申し込むことが大切です。

クレジットカード3枚目の審査に通るコツ

3枚目のクレジットカード審査に通過するためには、いくつかの対策を講じることが効果的です。

ここでは、審査通過率を上げるための具体的なコツを紹介します。

前回の発行から6ヶ月以上空ける

2枚目のクレジットカード発行から最低6ヶ月以上空けて3枚目を申し込むことで、多重申し込みとみなされるリスクを回避できます。

信用情報機関の申込情報は照会日から6ヶ月で自動的に削除されます。6ヶ月以上空けることで、前回の申込履歴がクリアされた状態で審査を受けられます。

また、期間を空けることで新しいカードの利用実績も積み上がり、クレヒスが充実するというメリットもあります。

キャッシング枠は0円で申し込む

キャッシング枠を0円(希望しない)で申し込むと、審査通過率が上がる可能性があります。

キャッシングは貸金業法の総量規制(年収の3分の1)の対象であり、キャッシングを希望すると審査が厳格になります。キャッシングを希望すると、カード会社は申込者の借入状況をより詳しく確認するためです。

ショッピング枠のみであれば、総量規制を気にせず審査を受けられます。キャッシングが不要な場合は、0円で申し込むことをおすすめします。

申込情報は正確に記入する

申込時の情報は正確に記入することが重要です。虚偽の申告は信用情報との照合で発覚する可能性が高く、審査落ちの原因になります。

カード会社は審査時に信用情報機関のデータと申込情報を照合します。年収や勤務先などの虚偽申告は、発覚した場合に審査落ちだけでなく、既存カードの強制解約にもつながりうるため注意が必要です。

正確な情報を記入することで、審査担当者からの信頼を得やすくなります。

クレヒスを良好に保つ

既存カードの支払いを遅延なく行い、良好なクレジットヒストリー(クレヒス)を築くことが、3枚目の審査通過に最も重要です。

クレヒスとは、クレジットカードやローンの利用履歴と信用情報のことで、審査に直接影響します。支払いの遅延(特に61日以上または3ヶ月以上)があると、事故情報として5年間記録されます。

良好なクレヒスは、新規カードの審査だけでなく、限度額の増枠にも有利に働きます。

良いクレヒスを築くポイント
  • 毎月の支払いを遅延なく行う
  • カードを定期的に利用する
  • 利用限度額の範囲内で計画的に使う

クレジットカード3枚目で審査落ちする原因と対策

3枚目のクレジットカード審査に落ちてしまった場合、その原因を分析して適切な対策を講じることが重要です。

ここでは、主な審査落ちの原因と対策を解説します。

多重申し込みが原因の場合

多重申し込みが原因で審査落ちした場合は、6ヶ月待ってから再申し込みすることで、申込履歴がクリアされた状態で再チャレンジできます。

申込情報は6ヶ月で信用情報機関から自動的に削除されます。6ヶ月の間に既存カードの利用実績を積み、クレヒスを充実させることもできます。

再申し込み時は、1社に絞って申し込むことで多重申し込みを避けましょう。

収入や属性が原因の場合

専業主婦やパートなど収入が少ない場合でも、配偶者の収入(世帯年収)で審査を受けられるカードがあります。

多くのカード会社では、専業主婦の場合、配偶者の収入や世帯年収を審査基準として考慮します。また、家族カードは本会員の信用で発行されるため、収入がなくても発行されやすいという選択肢もあります。

審査基準が柔軟なカード(流通系・ネット系など)を選ぶことで、審査通過率が上がる可能性があります。

収入に不安がある場合の対策
  • 世帯年収で審査を受けられるカードを選ぶ
  • 家族カードを検討する
  • 流通系・ネット系の審査が柔軟なカードを選ぶ
専業主婦でも作れる審査が甘いクレジットカード9選|落ちにくいカードの選び方と審査通過のコツ
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過去の延滞が原因の場合

過去の延滞(61日以上または3ヶ月以上)が原因の場合、事故情報が消えるまで最長5年待つ必要があります。

延滞情報(異動情報)は、契約終了後から最長5年間、信用情報機関に記録されます。5年経過前でも、契約が終了していれば徐々に信用は回復する傾向があります。

延滞情報が残っている間は、審査基準が厳しいカードは避け、柔軟なカードを選ぶことをおすすめします。その間は既存カードの支払いを遅延なく行い、クレヒスの回復に努めましょう。

クレジットカードを複数枚持つメリット・デメリット

クレジットカードを3枚持つことには、メリットとデメリットの両方があります。

ここでは、複数枚持ちの具体的なメリット・デメリットと、最適な組み合わせ例を紹介します。

複数枚持ちのメリット

クレジットカードを複数枚持つメリットは、用途別の使い分けによるポイント最大化、国際ブランドの分散、紛失・盗難時のバックアップなど多岐にわたります。

複数枚持ちのメリット
  • 店舗や利用シーンに応じてポイント還元率の高いカードを使い分けられる
  • 異なる国際ブランド(VISA、Mastercard、JCBなど)を持つことでどの店舗でも対応できる
  • 1枚が紛失・盗難・不正利用で使えなくなっても別のカードで対応できる
  • カードごとの特典や付帯サービスを活用できる

複数枚持ちのデメリット

一方で、複数枚持ちにはデメリットもあります。管理の手間の増加、年会費の負担、使いすぎのリスクなどに注意が必要です。

複数枚持ちのデメリット
  • 引き落とし日・利用明細・ポイント有効期限などの管理が複雑になる
  • 年会費有料のカードを複数持つと年間コストが増加する
  • 限度額が分散することで使いすぎてしまうリスクがある
  • ポイントが複数のカードに分散して効率的に貯まらない場合がある

3枚持ちの最適な組み合わせ例

3枚持ちの最適な組み合わせは、「メインカード+サブカード+特化型カード」の構成です。用途別に最適なカードを使い分けることで、メリットを最大化できます。

役割 特徴 おすすめの選び方
メインカード 日常使いで利用実績を集約 基本還元率が高く、よく使う店舗でお得なカード
サブカード メインが使えない場面をカバー メインと異なる国際ブランド
特化型カード 特定のサービスで高還元 旅行、ネットショッピングなど利用頻度の高いサービスに特化

国際ブランドはVISA・Mastercard・JCBを分散させると、国内外で対応力が上がります。年会費無料のカードを中心に選べば、コストを抑えながら複数枚持ちのメリットを享受できます。

クレジットカード3枚目の審査に関するよくある質問

最後に、クレジットカード3枚目の審査に関してよくある質問をまとめました。

クレジットカードは何枚まで作れますか?

クレジットカードの保有枚数に法的な上限はありません。ただし、キャッシング枠は貸金業法の総量規制(年収の3分の1まで)の対象となります。日本人の平均保有枚数は2.8枚です。

3枚目のクレジットカード審査は厳しいですか?

3枚目だからといって審査が特別に厳しくなることはありません。ただし、短期間に複数枚申し込むと「多重申し込み」とみなされ、審査に悪影響を与える可能性があります。2枚目発行から6ヶ月以上空けて申し込むことをおすすめします。

多重申し込みとは何ですか?

多重申し込みとは、短期間(1ヶ月以内など)に複数のクレジットカードを申し込むことを指します。申込情報は信用情報機関に6ヶ月間記録されるため、この期間内に複数の申し込みがあると審査に不利になる場合があります。

専業主婦でも3枚目のクレジットカードは作れますか?

専業主婦でもクレジットカードは作れます。多くのカード会社では、配偶者の収入(世帯年収)を審査基準として考慮します。また、家族カードという選択肢もあります。

2枚目で審査落ちしたら3枚目も落ちますか?

必ずしも落ちるわけではありません。審査落ちの原因を分析し、対策を講じることが重要です。多重申し込みが原因なら6ヶ月待つ、収入が原因なら審査基準が柔軟なカードを選ぶなどの対策があります。

審査に通りやすいクレジットカードはありますか?

一般的に、流通系カード(イオンカードなど)やネット系カード(楽天カードなど)は審査基準が比較的柔軟といわれています。ただし、審査基準は非公開のため、確実に通るカードは存在しません。

クレジットカードの申し込み履歴はいつ消えますか?

申込情報は、信用情報機関(CIC、JICCなど)に照会日から6ヶ月間記録されます。6ヶ月経過すると自動的に削除されます。

申し込みブラックになるとどうなりますか?

申し込みブラック状態になると、6ヶ月程度は新規カードの審査に通りにくくなります。ただし、金融事故(延滞など)とは異なり、6ヶ月経過すれば情報は消えます。

クレジットカード3枚持ちのおすすめの組み合わせは?

「メインカード+サブカード+特化型カード」の3枚体制がおすすめです。国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBを分散させると、国内外のあらゆる店舗で対応できます。

短期間に何枚まで申し込んで大丈夫ですか?

1ヶ月以内の同時申し込みは2枚までに抑えることが推奨されます。3枚以上申し込むと多重申し込みとみなされ、審査落ちのリスクが高まります。

クレヒスとは何ですか?

クレヒス(クレジットヒストリー)とは、クレジットカードやローンの利用履歴と信用情報のことです。支払いを遅延なく行っていれば「良いクレヒス」となり、新規カードの審査に有利に働きます。

延滞情報はいつ消えますか?

延滞情報(61日以上または3ヶ月以上の延滞)は、契約終了後から最長5年間、信用情報機関に記録されます。5年経過すると自動的に削除されます。

まとめ:クレジットカード3枚目の審査は対策次第で通過可能

本記事では、クレジットカード3枚目の審査について解説しました。

3枚目だからといって審査が厳しくなることはありません。日本人の平均保有枚数は2.8枚であり、3枚持ちは一般的な水準です。

ただし、短期間の多重申し込みには注意が必要です。同時申し込みは2枚までに抑え、2枚目発行から6ヶ月以上空けて申し込むことで、多重申し込みを回避できます。

3枚目の審査に通るポイント
  • 3枚目だからといって審査が厳しくなることはない
  • 短期間の多重申し込みは避ける(同時申し込みは2枚まで)
  • 2枚目発行から6ヶ月以上空けて申し込む
  • キャッシング枠は0円で申し込む
  • クレヒスを良好に保つことが重要

審査に不安がある場合は、キャッシング枠を0円で申し込み、クレヒスを良好に保つことを心がけましょう。専業主婦など収入に不安がある場合は、世帯年収で審査を受けられるカードや家族カードを検討してみてください。

クレコ

3枚目のクレジットカードを上手に活用して、ポイントや特典を最大限に活かしましょう。