
日々生活していると、何かと出費はつきものです。生活費が足りなくなると、不安になることもあるでしょう。そんなときはひとりで悩まず、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
生活費が足りない!まずやるべきことは?

生活費が足りないと思ったら、まずは焦らずに現状をしっかり把握しましょう。
生活費が足りない場合は固定費を見直す
真っ先に見直したいのが、固定費です。利用していないサービスの利用料を払い続けていたり、数ヵ月も通っていないジムの会費を支払っていたりすることはよくあります。
固定費を見直しても足りないようであれば、水道光熱費や通信費なども見直してみましょう。特に通信費は、意外と不要なプランに加入していることがあるものです。
生活費が足りない場合は食費を削る
生活費の中で最も削りやすいのは食費です。不要なお菓子を買っていたり、あまり値段を考えずに食材を購入して無駄にしてしまったりしていることはありませんか。
食費は、必要なものを使うときにだけ買うなるべく価格を抑えて購入するなどの工夫ができます。
生活費が足りなくなった原因は?対処法は原因で変わる
「固定費を見直すだけでは、生活費の不足を補えない……」ということであれば、なぜ生活費が足りないのか、原因を探ってみましょう。原因によって解決方法が異なります。
結婚式などの急な出費があった
結婚式の御祝儀など、一時的に金銭的な負担がかかって生活費を圧迫することがあります。普段から貯蓄が少ないと、せっかくのお祝いごとでも大きなダメージになるでしょう。
しかし、ご祝儀などは毎月必ず発生する出費ではないので、一時的に生活費の不足を補う方法で解決できるでしょう。
医療費が多くかかった
これも一時的な出費であることが大半です。1~2ヵ月の治療で済むようであれば、国の制度を使って医療費を補うこともできます。長期的な治療でも場合によっては国の援助を受けることができるので、活用すれば生活費の不足も補えるでしょう。
月末はいつも生活費が足りない
「特に大きな出費があるわけでもないのに、月末になると生活費が足りない」ということであれば、根本的な改善が必要です。毎月その場しのぎで生活費の不足を補っていると自転車操業になるので、根本的に解決できる方法を実践しましょう。
生活費が足りないなら収入を増やそう
「急な出費の有無にかかわらず、毎月慢性的に生活費が足りない状態が続いている」「固定費を見直してもらちが明かない」という場合は、根本的な解決が必要です。
根本的な解決とは、収入を増やすことです。今の仕事で資格を取ると昇給できるなど分かりやすい指標があれば、取り組んでもよいでしょう。もし数年勤めていても一向に昇給の気配がないという場合は、思い切って転職を検討するのもひとつの手です。キャリアアップのチャンスになるかもしれません。
一時的に資金が必要であれば、フリマアプリやリサイクルショップで不用品を売るのもよいでしょう。
生活費が足りないなら副業を検討しよう
「生活費は足りないけれど、転職するほどでもないし、昇給するまで待てない」ということであれば、副業を検討してみましょう。日中に仕事をしながら、空いた時間で副業に取り組む人は少なくありません。
ただし、副業を検討する際には、本業の社内規定などをしっかり確認することが必要です。企業によっては、副業を認めていない場合もあるからです。収入を増やそうとするあまりに本来の仕事を失ってしまっては本末転倒になるので注意しましょう。
アルバイト
副業として取り組みやすいのは、アルバイトです。体力があって昼の仕事に影響が出ないようであれば、深夜のアルバイトは時給が高いので生活費のプラスになるでしょう。体力に不安がある人でも、早朝の清掃バイトなど短時間でも時給の高い仕事はあります。
また、隙間時間を使ってできるモニターなどのバイトや、場所を選ばずに仕事ができるライターなどの業種も増えてきたので、自分の生活に合わせた仕事を探してみましょう。
投資
近年サラリーマンの多くが手掛けている副業として、投資があります。株やFXといったネット上で手軽にできるものから、マンション投資など老後の資金も見込んだ投資など、サラリーマンでも仕事をしながら取り組める投資方法は増えています。
ただし、きちんとした知識を持っていないと生活費のプラスになるどころか損になることもあります。うまくいっている人に教えてもらったり、積極的に勉強する時間を捻出したりする必要があるでしょう。
生活費が足りないなら公的制度も視野に!
固定費の見直しや収入アップを図っても、反映されるのはしばらく経ってからという場合もあるでしょう。「生活費が足りない状況をなんとかしたい」と思ったら、公的制度も視野に入れてみましょう。
国民年金の延納
支払いを義務付けられている国民年金ですが、所得が少ない、経済的に支払いが困難という場合、支払いの免除が可能です。「国民年金保険料免除・納付猶予制度」の手続きを行えば、一定期間支払いが猶予されます。
支払わなかった分、将来的にもらえる年金は少なくなりますが、支払いできずに滞納したり、年金の支払いが生活費を圧迫したりしているようであれば、活用してみるとよいでしょう。
新型コロナウイルス関連の給付金
新型コロナウイルスの流行は、日本経済に大きな打撃を与えています。仕事によっては収入が減るどころか、ゼロになったという人も少なくありません。政府はそのような人たちを守るべく、新型コロナウイルス関連で生活に支障が出た人に対して給付金を配布しています。
国民全員を対象とした定額給付金をはじめ、個人事業主や経営者を対象とした「持続化給付金」、家賃の支払いが厳しくなった人のために「家賃支援給付金」などの給付金制度が用意されているので活用してみましょう。
生活保護を利用する手も
公的制度の中でも最終手段と言えるのが、生活保護です。長期的な病気やけがで収入を増やすのが困難な場合は、生活保護の利用も検討しましょう。基本的には働く意欲や体力がある人には不要の制度ですが、いざというときのために頭に入れておくことをおすすめします。
生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。
引用元:生活保護について |厚生労働省
生活費が足りない1人暮らしの対処法
1人暮らしの場合、生活費のすべてを自分のお金から出費するので、生活費が足りなくなることも多いようです。1人暮らしで生活費が足りなくなった場合はどうすればよいのでしょうか。
家族に相談する
まずは家族に相談しましょう。一時的に生活費が足りないのであれば仕送りをしてもらってもよいですし、長期的に生活費が足りないのであれば、実家に戻るという手もあります。
公的機関に相談する
「家族が事情を抱えていて相談しにくい」「実家に戻ったり、金銭的な援助を得たりすることは難しい」という場合は、公的機関に相談してみましょう。前述の生活保護や国民年金の延納制度を活用するのがおすすめです。
場合によっては会社に相談してもよいでしょう。一時的な生活費の不足を補うのであれば、給料の前借りをお願いするという手もあります。家賃補助が受けられるのであれば、相談するとよいでしょう。
平成27年4月から、生活困窮者の支援制度が始まりました。 生活全般にわたるお困りごとの相談窓口が全国に設置されています。
引用元:制度について|厚生労働省
生活費が足りないと離婚の可能性も?
結婚している場合、生活費が足りないと離婚の危機に瀕することもあります。
夫の収入が少なくて離婚する例はある
夫婦の中にも、「夫の収入が少なくて離婚した」という人は少なくありません。平均年収が下がり続けている今では、ほとんどの家庭が共働きです。旦那さんの収入が少なければ、妻として、子供が生まれたときの金銭的な不安は大きいでしょう。
夫婦できちんと話し合いをすること
生活費が足りない状態を夫婦で乗り越えるときに大切なのは、夫婦間できちんと話し合いをすることです。生活費が足りない現状をきちんと把握して、お互いが何をできるのか、しっかり協力し合いましょう。生活費が足りない現状を離婚のピンチと捉えるか、絆を深めるチャンスと捉えるかは考え方次第です。
生活費が足りないときでも借金は最後の手段
「お金が足りない」と思ったとき、真っ先に思いつくのは借金かもしれません。しかし、借金はあくまで最後の手段とすることをおすすめします。
一時的にしのぐなら借金も有効
結婚式や旅行などで大きな出費があって、月末の支払いに少し足りないなど、一時的な金欠をしのぐために借金をすることは有効です。その場合、翌月にすぐ返金できる額にしましょう。1000円単位からキャッシングできるサービスも増えているので、借りすぎを防げます。
配偶者の同意を得て、借入れをすることができる場合があります。その際は、配偶者の年収を証明する書類、借入れについての配偶者の同意書などが必要となります。
引用元:貸金業法Q&A|金融庁
後先考えずに借金するのは危険
借金をすること自体に問題があるのではありません。後先を考えず、しっかりとした返済計画を立てずに借金をすることが危険なのです。
貸金業法上、貸金業者は、借入れ、返済に関する相談又は助言などの支援を実施することができる団体を紹介するよう努めることとなっています。また、現在の借入れを借り換えることなどにより、月々の返済負担が緩和される場合もあります。このような点について、一度、借入先の貸金業者にご相談ください。
引用元:貸金業法Q&A|金融庁
借金そのものは、急な出費で生活費が足りなくなった人が生活の足しにしたり、事業収入で回収する見込みのある事業主や経営者が投資したりするためにあるのだと覚えておきましょう。
とは言え、何のプランもないから借金をしてはいけないわけではなく、返済計画がないならしっかりと組み立ててから借りればよいのです。借金は、うまく活用できる最終手段として頭の片隅においておくとよいでしょう。
生活費が足りないときでも方法はいろいろある
どれだけ気をつけていても、予期せぬ出来事によって急な出費が発生する可能性はゼロではありません。生活費が足りなくなったとしても、その状況を打開する方法はいろいろあります。
ひとりで悩まずに、利用できる制度を探したり、周りの人に相談したりするなどして、ピンチを乗り越えましょう。
生活費が足りないときのパートの例
生活費が足りないというときに、主婦でもできるパートについて紹介していきます。子どもが学校や幼稚園に行っている間に働ける自由シフトなパートや、時給が高いパートなどさまざまなものがあるので、都合のよいものを探してみましょう。
スーパーのレジや品出し
シフト制なので都合に合わせて働きやすいところや、すぐに覚えやすい業務内容が多いことが主婦に人気のポイントなのが、スーパーでのパートです。子どもが家にいない間にサクッと働きやすいのがうれしいポイントでしょう。
一般事務
仕事をする上で体力が心配という人は、一般事務やデータ入力のお仕事がおすすめです。パソコンが得意な人にも向いています。家庭の事情で早退などもしやすいことが多いものの、曜日固定などの勤務状況が多いので、柔軟さはスーパーや飲食店には欠けるかもしれません。
飲食店のホールやキッチン
ランチの時間などに合わせて、飲食店のホールやキッチンでパートをするのもおすすめです。スーパーと同じく、シフトの融通が効きやすいのが人気の秘密です。キッチンなら調理スキルを、ホールなら接客スキルを磨けます。
コールセンター
隙間時間で働きやすいのが、コールセンターです。デスクワークのため、体力を使わないのもポイントとなっています。比較的時給が高いというメリットもあります。
梱包作業
短時間から働ける軽作業といえば、梱包作業のパートです。接客など、人と触れ合うことが得意でない人におすすめです。身なりに気をつかう手間もかかりません。
生活費が足りないときにおすすめカードローン会社5選
生活費がどうしても足りないとき、カードローンで借り入れをするというのもひとつの手ではあります。以下からはおすすめのカードローン会社を紹介していきましょう。
アイフル

50万円以下の借り入れなら収入証明書が原則不要な点や、最短30分で融資してもらえるスピード感が人気なのがアイフルです。LINEのチャット機能で借り入れ相談もできます。
web申し込みなら最短25分融資可能!
プロミス

利用者数や顧客満足度No.1なのがプロミスです。カードレス契約ができるので、Web上で完結するのがうれしいポイントでしょう。
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アコム
最大30日間金利0円サービスがあるので、すぐに返せる目処が立っている人におすすめです。自社・提携ATMが全国5万台以上あるので、手軽に借り入れできます。
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バンクイック
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SMBCモビット

SMBCモビットはSMBCグループで、三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行のどれかの口座をおもちなら、保険証だけのWeb完結申し込みができます。
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カードローンの在籍確認に関するQ&A
- 主婦でも借りれるカードローンとは?
- イオン銀行カードローンです
公式サイトにも、明記されています。 - 学生でも借りれるカードローンとは?
- レイクALSAです。20歳以上で安定した収入があれば借りることができます。
- 総量規制とは?
- 借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなります。
- 専業主婦/主夫が借入れをする場合には、どのような書類の提出が必要ですか?
- 配偶者の同意を得て、借入れをすることができる場合があります。その際は、配偶者の年収を証明する書類、借入れについての配偶者の同意書などが必要となります。
記事の監修者及びコメントいただいた専門家

監修者・金子賢司
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身し、ファイナンシャルプランナー(FP)として活動を開始。FPの最上級資格CFP資格を取得し、個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターなどとしても活動している。
■保有資格:
CFP資格(日本FP協会)・住宅ローンアドバイザー・損保マスタ・TLC・損害保険トータルプランナー
■専門分野:
保険 生命保険 損害保険 資産運用 iDeCo NISA ローン カードローン 住宅ローン 介護 相続 ライフプラン
HP:ファイナンシャルプランナー(FP) 金子賢司
Twitter:@NICE4611
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新井智美
トータルマネーコンサルタント
公式サイト:https://marron-financial.com/
■保有資格 : CFP®資格認定者・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)(日本FP協会)・DC(確定拠出年金)プランナー・住宅ローンアドバイザー(住宅金融普及協会&金融検定協会認定)・証券外務員。
現状を把握し、固定費を見直すことは重要ですが、それよりも大切なことは「使途不明金」がないかどうかをチェックすることです。家計を見直す中で、何に使ったのか分からない費用が散見される場合は、まず、その内容を確認するようにしましょう。そしてそれが本当に必要な支出だったのかも合わせて、今後の生活スタイルを考え直すことが大切です。また、一時的にまとまった金額が必要となった際にはカードローンの利用なども考えられますが、利用の際には「必ず期日までに返せる額だけにとどめる」ことを忘れないようにしてください。