株式取引を行う人の中では、今や情報収集はもちろん実際の取引もパソコンやスマホを用いるというのは珍しくないことだろう。リアルタイムで情報を収集でき、移動時間や休憩時間など、ちょっとした時間を有効活用できるのも、これらのデバイスを用いる利点である。
だが、ネット証券が提供しているツールやアプリは、Windows/Android対応のものがほとんどで、Macユーザーは歯がゆい思いをしてきたのではないだろうか。そんな中、楽天証券からMac対応ツール「MARKET SPEED for Mac」が登場した。どのようなものなのか、詳しく見てみよう。
目次
マーケットスピード for Macとは
2014年12月に公開された楽天証券の「MARKET SPEED for Mac」は、これまで不便を感じていたMacユーザー待望のトレーディングツールだ。パソコンだけでなく、タブレットやスマホなどのデバイスからも利用できるので、iPadやiPhoneユーザーでも情報を共有できるのだ。
Windows版の場合、月額2500円の有料ツール(取引実績や口座状況に応じて無料)であるが、Mac版は楽天証券の口座さえ持っていれば誰でも無料で利用できる。
元々Windows版でリリースされている時から便利な投資ツールとして評価が高かった「MARKET SPEED」が無料で利用できるのはMacユーザーとしては嬉しい限りだろう。まさにMacユーザーが株式取引を行う上で欠かせないツールと言えそうだ。
スタイリッシュで洗練されたデザインと機能に惹かれ、こだわりを持つ人が選ぶというイメージのMac。そんなこだわりのスタイルを持つユーザーたちもおそらく納得できるであろう機能が、「MARKET SPEED for Mac」には搭載されている。
まず従来版を刷新したデザインが目を引く。Macユーザーのこだわりを反映したかのようなクールなものとなっている。
マーケットスピード for Macの機能
「すべてのMacユーザーに最高の投資体験を」というコンセプトの元に開発されたこのツール、特徴的なのはデザインだけではない。最大100銘柄までを一目で見ることができる「マイボード」や、スマホ用アプリ「iSPEED」へのスムーズな連携も便利な機能だ。
また、初心者から取引に慣れた人まで幅広く便利に使えるように、目的のコンテンツや情報の閲覧、そして発注までのクリック数を最低限に抑えた簡便性も、ユーザーを考えてつくられたうれしい特徴といえる。
そのほかにも、既存の検索機能に加えてお気に入りや履歴、ランキングなどから希望に合う銘柄を探し、一カ所に見せてくれる「銘柄セレクター」や、ランキングの登録やリストの編集を銘柄を選択してドラッグ&ドロップするだけで簡単にできる「編集モード」など、気の利いた機能も搭載されている。
MARKETSPEED for Macの銘柄検索機能「銘柄セレクター」は既存の銘柄検索機能に加え、検索履歴、お気に入り銘柄、ランキングなどのマーケット情報や保有の株式、信用建玉も確認することができます。
引用元:MARKETSPEED for Mac - 楽天証券のトレーディングツール
日本最大級ビジネスDBが利用可能
そして、最大のメリットとも言えるのが、楽天証券版「日経テレコン21」を閲覧できることだ。東証上場企業の7割以上が導入している信頼性の高いデータベースサービス「日経テレコン21」のなかから、日本経済新聞や日経速報ニュースの閲覧、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧(3日分)、また過去1年分の新聞記事検索などが利用できる。これだけの情報を享受できるのはMARKET SPEEDユーザーならではの特典だ。
楽天証券では、日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービス「日経テレコン(楽天証券版)」を無料でご利用いただけます。
引用元:日経テレコン(楽天証券版) | 投資情報 | 楽天証券
マーケットスピードとマーケットスピード2、マーケットスピード for Macの比較
楽天証券が提供する取引ツール「マーケットスピード」にはWindows対応の「マーケットスピード」「マーケットスピード2」、Mac対応の「マーケットスピード for Mac」の3種類がある。
下記に機能を比較した表をまとめる。
マーケットスピード | マーケットスピード2 | マーケットスピード for Mac | |
---|---|---|---|
国内株式取引 | 対応 | 対応 | 対応 |
国内先物・オプション取引 | 対応 | 対応 | 非対応 |
国内商品先物取引 | 非対応 | 対応 | 非対応 |
米国株式取引 | 対応 | 非対応 | 非対応 |
海外先物取引 | 対応 | 非対応 | 非対応 |
アルゴ注文 | 非対応 | 対応 | 非対応 |
PTS信用 | 非対応 | 対応 | 非対応 |
マルチウィンドウ対応 | 非対応 | 対応 | 対応 |
Mac版マーケットスピードを試してみよう
取引実績も口座開設数も多く、安心かつ人気の楽天証券。この機会に無料でネット証券口座を開設し、MARKET SPEEDを利用してみてはいかがだろうか。
Macでのツールを希望していた投資家にとっても、株式は初めてで慣れたMacから始めたいと思う人にとっても、この「MARKET SPEED for Mac」は頼りになるツールとなってくれるだろう。興味を持ったなら、まずは体験してみることをおすすめしたい。
楽天証券に関するよくある質問
楽天証券の取引ツールにはどんなものがあるの?
楽天証券が提供している情報ツールが「MARKET SPEED(マーケットスピード)」だ。様々な投資商品の取引に対応しているほか、日経テレコン21などのマーケット情報を本ツールを通じて確認することができる。
楽天証券はスマートフォンアプリに対応している?
本記事で紹介した「MARKET SPEED(マーケットスピード)」はPC対応ツールの1つである。楽天証券はスマートフォンアプリとして「iSPEED」も提供しており、スマートフォンでも取引状況の確認やマーケット情報の収集を行うことができる。
記事にコメントいただいた専門家
金融情報会社フィスコのソーシャルレポーターとして、20以上のメディアに株についての記事を配信するほか、株&猫ブログ『儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」』では、独自の視点で注目した銘柄を随時紹介している。趣味は野球、落語、酒。猫旦那(飼い猫)の名前は「なつ」、含み益はもっぱら家族(嫁&娘)に献上。
■公式ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」
■公式Twitter:@kabureport_cat
個人投資家 Q.初心者におすすめの証券会社を教えて下さい。
楽天証券とSBI証券は、チャートなどが比較的見やすくて初心者向けだと思いますね。本当に初めてなら楽天証券、もう少しチャートを詳しく分析したいのであれば、データが見やすいSBI証券がおすすめです。
有限亭玉介さんのインタビュー記事はこちら