FX取引は多額の資金が必要というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、少ない資金で取引を始められることもFXの魅力の1つ。レバレッジをかけて取引できるため、FX会社によっては500円からFXを始めることも可能です。
本記事ではFXを少額で始めるメリット&デメリットをはじめ、具体的な始め方や注意点も解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
- FXを500円から始めるのにおすすめの業者
- FXを500円から始めるメリット&デメリット
- FXを500円から始めた場合に狙える利益
FXは500円から始めることも可能。レバレッジの仕組みとは?
FX(外国為替証拠金取引)は「レバレッジ」という仕組みと、FX会社が提供する最小取引単位によって500円程度の資金からでも取引を始めることが可能です。
レバレッジとは、少ない証拠金(担保資金)で大きな金額を運用できる仕組みのこと。日本国内では最大25倍のレバレッジをかけることが認められており、たとえば500円の資金があれば最大12,500円分の取引が可能です。
レバレッジのメリットとして、少額資金でも比較的大きな利益を得るチャンスがあることや初心者でも手軽にスタートできることなどがあげられますが、運用額に応じて損失も増大するため、無理のない取引が重要です。
また、FXでは取引できる通貨の最小単位がFX会社ごとに異なります。一般的には1万通貨や1,000通貨単位から取引が可能ですが、一部のFX会社では1通貨単位から取引を提供しています。1通貨単位から取引できるFX会社を選べば1ドル程度の資金から取引をスタートできるため、500円といった少額資金でも取引が可能です。
1~100通貨対応のFX業者
おすすめ3選
1通貨~100通貨単位で取引が可能なFX会社は主に下記の3社です。ここではそれぞれのFX会社についてくわしく解説します。
SBI FXトレード
最低取引単位 | 1通貨 |
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スプレッド | 0.18銭(米ドル/円)※ |
通貨ペア数 | 34通貨ペア |
取引手数料 | 0円 |
「SBI FXトレード」は1通貨単位からの少額取引ができるFX会社です。1通貨から最大1,000万通貨までの取引が可能で、小口取引から大口取引まで対応しています。また、取り扱われている通貨ペアは合計34通貨ペアと、ほかのFX会社と比べてかなり多いのもポイントです。
\SBI FXトレードなら1通貨から取引可能/
マネーパートナーズ
最低取引単位 | 100通貨 |
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スプレッド | 0.0銭(米ドル/円)※1 |
通貨ペア数 | 28通貨ペア |
取引手数料 | 0円※2 |
「マネーパートナーズ」の「パートナーズFX nano」は、100通貨単位から取引可能なFXです。パートナーズFX nanoには、初心者でも使いやすいスマホアプリや「クイック発注ボード」といった取引ツールがそろっています。
また、パートナーズFX nanoの口座残高が必要証拠金の100%を下回ると自動的に建玉が決済される「100%ロスカット」のロスカットルールが設定されており、初心者のリスク管理にも適しているのがポイントです。
\低リスク&低コストで始めてみる/
松井証券
最低取引単位 | 1通貨 |
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スプレッド | 0.2~0.9銭(米ドル/円) |
通貨ペア数 | 22通貨ペア |
取引手数料 | 0円 |
松井証券は1通貨単位からの少額取引ができるFX会社です。タップするだけで発注できる「スピード注文」機能や、リアルタイムで為替の動きが確認できる「為替ボード」など、シンプルで初心者でも使いやすい取引ツールが魅力です。
松井証券にはあらかじめ設定しておいたルールをもとに自動で注文を繰り返す「リピート注文」が実装されているため、FXに関する難しい知識がなくても取引が可能。注文を出す際に感情に左右されることもなく、初心者でも取引がしやすい環境が整っています。
\1通貨からの取引が可能!/
FXを500円から始めるメリット
- 低リスクでFXを学べる
- 心理的負担が少ない
FXを500円から始めるメリットとして、低リスクでFXを学べることや心理的負担が少ないことが挙げられます。
とくに初心者にとっては、実際の取引を経験しながら学ぶことは非常に重要です。少額で始めることで損失の規模を抑えながらFXの仕組みや市場の動きを学べるのは大きなメリットといえます。
また、投資は心理的な影響を受けやすく、大きな金額を動かすとその分プレッシャーを感じやすいものです。少額から始めることで、精神的な余裕を持ちながら冷静に取引を進められます。とくに初心者は感情的な判断を避けるためにも、少額から取引を始めるのがおすすめです。
FXを500円から始めるデメリット
- 得られる利益が限定的である
- ロスカットのリスクが大きい
FXを500円から始めるデメリットとして、得られる利益が限定的であることやロスカットのリスクが大きいことが挙げられます。
少額投資では、取引量が少ないため利益も小さくなりがちです。レバレッジをかけて取引しても、資金が少ない場合は利益が数円から数十円程度にとどまることがあります。大きな利益を目指す場合、資金を増やして取引量を拡大する必要があるため、少額投資は中長期的な成長には限界があるといえます。
また、少額資金で取引を行うと、証拠金維持率が低くなりがちです。その結果、相場が大きく動いた場合に証拠金が不足し、強制的にポジションが決済される「ロスカット」のリスクが高まります。
FXを500円から始めた場合に狙える利益は?
- 取引通貨:1ドル=100円
- 取引単位:1通貨(100円分)
- 必要証拠金(レバレッジ25倍適用):約4円
たとえばこの条件下で500円を証拠金として利用すると仮定します。1通貨あたり約4円の証拠金が必要になるため、最大で125通貨の取引が可能です。よって、この場合は500円があれば約1万2,500円分の取引ができるといえます。
- 利益計算:1円 × 125通貨 = 125円の利益
125通貨の取引で1ドルが101円(1円の値動き)になった場合、1円×125通貨=125円の利益を得られる計算になるため、500円の証拠金を使って1円の値動きがあった場合は25%(125円)の利益を得られるということになります。
上記のように、500円という少額の資金でもある程度の利益を狙うことができます。しかし、相場が不利に動いた場合には当然損失が発生するリスクもあります。それに加え、証拠金維持率が低下しロスカットのリスクが高まる可能性もあるため、余裕を持った証拠金管理や適切な損切りラインの設定が必要です。
まずは少額から取引を始めることで経験を積み、リスク管理を徹底しながら徐々に取引量を増やしていくことをおすすめします。
500円からFXを始める際のよくある質問
- 500円からFXを始めるのは危険ですか?
- 500円という少額からFXを始めることで、損失の規模を抑えながらFXの仕組みや市場の動きを学べます。
しかし、得られる利益が限定的であることや、ロスカットのリスクが大きいことも理解したうえで取引を進めることが重要です。
- 500円からFXを始める場合、レバレッジは25倍までかけられますか?
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500円からFXを始める場合でも、レバレッジは25倍までかけられます。
日本国内では最大25倍のレバレッジをかけることが認められています。このルールは取引金額に関わらず適用されるため、取引に必要な最低証拠金を満たしていれば、500円の資金でも25倍のレバレッジをかけることが可能です。
- FXの最低入金額はいくらですか?
- 取引に必要な資金は現在レートおよび取引数量によって異なります。
取引する通貨ペアのレートが高いほど、同じ数量の通貨を取引するために必要な資金も増えます。たとえば1ドル=100円のときと1ドル=150円のときでは、必要資金が異なります。
また、FXの取引は、100通貨単位や1,000通貨単位といったように取引する数量が決められています。一部のFX会社では1通貨単位から取引可能なところもあり、この場合は非常に少ない資金での取引も可能です。具体例たとえば上記の場合だと、1通貨の取引に必要な証拠金は150円 ÷ 25倍 = 6円と計算できます。- 通貨ペア:ドル/円
- 現在のレート:1ドル=150円
- 取引数量:1通貨(150円)
- レバレッジ:25倍
FX初心者は500円からの少額取引がおすすめ
FXを少額から始めることは、低リスクでFXの取引を学べるうえ心理的負担も軽減できるため、初心者にとって理想的なスタート方法といえます。一方で、利益の少なさやロスカットのリスクといったデメリットも理解しておく必要があります。
FXを少額から始める際は、リスク管理を徹底し、損失を最小限に抑えながら経験を積むことが大切です。次第に取引に慣れたら計画的に資金を増やしていくことで、利益を拡大させるチャンスも広がるでしょう。
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