国内大手の仮想通貨(暗号資産)取引所として知られるbitFlyer(ビットフライヤー)は仮想通貨投資をしている人の間ではとても知名度が高く、仮想通貨やブロックチェーンに関連する企業としては日本最大という安心感もあり、広く利用されています。
bitFlyerには従来からの仮想通貨取引所に加えて、本格的な投資を可能にする取引所として「bitFlyer Lightning」があります。「bitFlyer Lightning」は取引ツールとしてチャート機能や注文方法などに優れているだけでなく、「bitFlyer Lightning」でしか取引ができないものもあるため、多くの投資家から支持を集めています。
この記事では、「bitFlyer Lightning」について、概要とメリット・デメリット、さらに使い方の基本を解説します。「bitFlyer Lightning」が少しでも気になるなら現段階で知っておくべき知識を網羅しているので、ぜひ参考にしてください。
「bitFlyer Lightning」とは?
「bitFlyer Lightning」とは、冒頭で述べたように仮想通貨取引所大手のbitFlyerが提供している高度な取引所およびツールのことです。従来の取引所と比べて何が高度かは順次解説していきますが、仮想通貨が金融資産としての市民権を獲得するのにつれて必要な機能が多数あります。
bitFlyerとの相対取引であれば、bitFlyerが保有している仮想通貨の在庫に対して売買をするため疑似的な市場取引となりますが、「bitFlyer Lightning」の場合は真の意味で市場取引となるため、他の投資家からの売りや買いなどの量がそろわなければ売買は成立しません。
もう1つ、大きな違いがあります。従来の取引所では仮想通貨の現物を取引しますが、「bitFlyer Lightning」では現物取引に加えてFXがあります。FXというと外国為替証拠金取引を連想する人が多いと思いますが、「bitFlyer Lightning」で利用できる「Lightning FX」はFXの仕組みを取り入れることでレバレッジが利用でき、売りからのエントリーも可能になる多機能な差金決済による仮想通貨取引です。
まずはbitFlyerで口座を解説してみるのがおすすめ
bitFlyer Lightningで取引をするためには、まずはbitFlyerで口座開設をして仮想通貨を買ってみましょう。
ビットフライヤーの概要 | |
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取扱通貨数(販売所) | 21通貨 (BTC,ETH,ETC,LTC,BCH,MONA,LSK,XRP,BAT,XEM,XLM,XTZ,DOT,LINK,XYM,MATIC,MKR,ZPG,FLR,SHIB,PLT) |
取扱通貨数(取引所) | 6通貨 (BTC,ETH,BCH,MONA,XRP,XLM) |
取引手数料(販売所) | 無料 |
取引手数料(取引所) | 0.01~0.15% |
最低取引単位(ETH) | 販売所:0.00000001ETH 取引所:0.01ETH |
レバレッジ取引 | 2倍 |
入金手数料 | 銀行振込:無料 クイック入金:住信SBIネット銀行は無料 住信SBIネット銀行以外は330円 |
出金手数料 | 220円~770円 |
送金手数料(ETH) | 0.005ETH |
取引形態
可能な取引形態4つ
bitFlyerでは仮想通貨の取引方法が4つ用意されています。「bitFlyer Lightning」も含めて、4つをおさらいしておきましょう。
・仮想通貨販売所
・かんたん積立
・bitFlyer Lightning
・bitFlyer ウォレット
1つ目の仮想通貨販売所は、先述したように投資家とbitFlyerが相対取引を行う取引形態です。
2つ目のかんたん積立は、仮想通貨の自動積立ができるサービスです。
3つ目が、この記事のテーマである「bitFlyer Lightning」です。仮想通貨FX取引が可能なことをはじめ、本格的な仮想通貨投資に耐え得る強力なツールです。
4つ目の「bitFlyer ウォレット」は、bitFlyerから提供されているスマホアプリです。株やFXもスマホアプリから手軽にトレードができる時代ですが、「bitFlyer ウォレット」を使うと、これらと同様にスマホアプリだけでトレードを完結できます。
取り扱う仮想通貨の種類
「bitFlyer Lightning」で取引ができる仮想通貨の種類は、以下のとおりです。
・BTC/JPY(ビットコイン/円)
・ETH/JPY(イーサリアム/円)
・ETH/BTC(イーサリアム/ビットコイン)
・BCH/BTC(ビットコインキャッシュ/ビットコイン)
・XRP/JPY(リップル/円)
・XLM/JPY(ステラルーメン/円)
・MONA/JPY(モナコイン/円)
なお、XRP/JPY以下の3つは、2021年4月1日に新規追加された仮想通貨です。このように「bitFlyer Lightning」では今後も新たな仮想通貨が追加される可能性が高く、取引の選択肢が広がっていくものと思われます。
「bitFlyer Lightning」のメリット
ここでは、「bitFlyer Lightning」のメリットを5つの項目に整理して解説します。いずれも本格的に仮想通貨投資をする人にとっては魅力的なものばかりです。
3種類のチャートがある
「bitFlyer Lightning」には、3つのチャートモードがあります。3つとは、以下のとおりです。
・ライトチャート
・クリプトウォッチ
・オリジナル
チャートの読解は投資の基礎知識とも言えるものですが、特に仮想通貨はチャートに発せられた売買シグナルで値動きが起きることが多いので、「bitFlyer Lightning」の利用にあたってはチャートの種類や使い勝手にもこだわりたいところです。
チャートモードを1つずつ解説していきましょう。
・ライトチャート(Light Chart)
初期状態で選択されているのが、ライトチャートです。「ライト」という名称のとおり、最も手軽かつシンプルな使い勝手のチャートです。チャートにはさまざまなインジケーターがあり、それらを使いこなすことでチャートから値動きの示唆をつかむことができるようになります。
ライトチャートは名称こそ軽い印象を受けますが、使用できるインジケーターはメジャーなものがしっかりとそろっており、一般的なチャート読解では十分使えるレベルです。
以下がライトチャートで使用できるインジケーターですが、チャートに予備知識がある人なら、おなじみのものが多いのではないでしょうか。
・SMA(単純移動平均線)
・EMA(指数移動平均線)
・ボリンジャーバンド
・一目均衡表
・パラボリックSAR
・シャンデリアエグジット
ライトチャートが「ライト」だと思える点は、チャート上に自分で描画ができない点や、フィボナッチ係数にもとづく描画ができないことです。ローソク足以外のチャート表示ができない点を不便に感じる人がいるかもしれませんが、ローソク足は最もメジャーなチャート表示であり、使用してきた人にとっては気にならないでしょう。
・クリプトウォッチ(Cryptowatch)
インジケーターの種類が豊富で、ローソク足以外のチャート表示も可能なことから、より「プロ仕様」だと言えるのがクリプトウォッチです。ライトチャートで使用できるインジケーターに加えて、MACDやRSI、ADXといったメジャーなインジケーターをはじめ、合計33のインジケーターが使用できる本格派です。
MACDは「マックディー」と読むインジケーターで、RSIと並んで相場の強弱感(売られすぎ、買われすぎ)を知るのに役立つとされています。ライトチャートにはこうした強弱感を知るのに役立つインジケーターが少ないので、強弱感でトレードをしたい人にはクリプトウォッチが適しています。
このほか、ローソク足以外に平均足、バーチャート、ラインチャートへの切り替えが可能です。ただしこれらのチャート形状はあまりメジャーではないため、ローソク足をもっぱら使用している人にとっては関係がないかもしれません。
・オリジナル(Original)
ラインチャートとクリプトウォッチの中間的な存在が、オリジナルです。ライトチャートでは簡易的すぎると感じるものの、クリプトウォッチほど多機能でなくてもよいという人に適しています。
利用可能なインジケーターについては、ライトチャートにはあってもこちらにはないものがあるので、注意が必要です。オリジナルで利用できるインジケーターは、以下のとおりです。
・SMA(単純移動平均線)
・RSI
・MACD
・ボリンジャーバンド
・ヒストリカルボラティリティ
・一目均衡表
ライトチャートでは使用できるパラボリックSARはメジャーなインジケーターですが、オリジナルには含まれていないので、使用する人はクリプトウォッチのほうがいいかもしれません。
注文機能が豊富
「bitFlyer Lightning」では、多彩な注文機能を利用できます。一般的に知られている成行注文や指値注文に加えて、特殊注文と呼ばれる注文機能が用意されています。「bitFlyer Lightning」で利用できる注文方法を以下にまとめました。
・成行注文
価格を指定せず、注文を出した時点の価格で成立を目指す注文方法です。価格よりも売買を成立させることが優先されます。
・指値注文
注文時に価格を指定して、その価格での売買成立を目指す注文方法です。
・ストップ注文
指定している価格以上になったら買い、逆に指定している価格以下になったら売りという条件がついた成行注文です。逆指値とも呼ばれる注文方法です。
・ストップ・リミット注文
ストップ注文を成行ではなく指値で執行する注文方法です。
・トレーリング・ストップ注文
ストップ注文が出される価格が値動きに合わせて移動する注文方法です。相場の動きに合わせて利益確定や損切りの価格を柔軟に変更できるメリットがあります。
・IFD(イフダン)注文
IFD注文は、2段階の注文方法です。1つ目に出している指値の注文が成立したら自動的に利益確定のための注文が出されるため、注文時の思惑どおりになれば、エントリーから利益確定までを自動化できます。
・OCO注文
保有している仮想通貨(ポジション)に対して利益確定と損切りの注文を同時に出しておく注文方法です。OCO注文を出しておくと、利益額と損切り時の損失額を確定させることができます。
・IFDOCO注文
前述のIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。1つ目の注文が成立したら利益確定と損切りの価格を確定させるOCO注文が自動的に発注されます。
選べるカラーテーマ
証券会社やFX会社の取引ツールの中には、操作画面の色を変えられるものがあります。「bitFlyer Lightning」も同様にカラーテーマを選択可能です。投資スタンスによっては頻繁に使用する「道具」でもあるので、好みの色に切り替えて見やすい操作画面にすることができます。
仮想通貨の積立ができる
積立定期預金や積立投資信託などと同じ感覚で、仮想通貨の積立が可能です。「bitFlyerかんたん積立」というサービスで、指定されている仮想通貨から何を積み立てるのかを選び、購入頻度と購入額を設定しておけば自動的に積立投資をしてくれます。
貯めたポイントでビットコインを獲得できる
bitFlyerにはポイントシステムがあります。広く利用されているTポイントをビットコインに交換できるため、現金以外でもビットコイン投資が可能です。
「bitFlyer Lightning」のデメリット
bitFlyerが提供している仮想通貨取引のサービスは、大きく2つに分けられます。1つは投資家とbitFlyerが相対取引をする「販売所」で、もう1つは「bitFlyer Lightning」などが提供している「取引所」です。取引所の場合、他の投資家と売買注文を成立させるため、いつでも希望どおりの注文が成立するとは限りません。
また、多くの投資家が活発に取引している仮想通貨でなければ売買双方の注文数が出そろわないので、アルトコインの種類がそれほど多くはないこともデメリットとなります。
販売所の場合、手数料無料で売買が可能ですが、「bitFlyer Lightning」は取引所なのでbitFlyerの取り分として事実上の手数料であるスプレッドが設定されています。取引コストが若干高くなることも留意しておくべきでしょう。
「bitFlyer Lightning」の使い方
「bitFlyer Lightning」の使い方は、とても簡単です。bitFlyerの無料アカウントを作成し、「bitFlyer Lightning」のトップページにあるログイン画面からログインすると利用可能になります。
スマホアプリ「bitFlyerウォレット」から利用する場合は、アプリ内の「Lightning」タブをタップします。表示されている取引可能通貨のいずれかをタップすると「bitFlyer Lightning」の取引画面になります。
bitFlyerからビットコインが貯まるクレカが登場!
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種類 | スタンダード | |
ブランド | Mastercard | |
還元率 | 通常0.5% ※カード申込月と翌月ご利用分が対象 |
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2年目以降年会費 | 無料 | |
付帯サービス | カード盗難紛失補償 |
引用元:bitFlyer
bitFlyerクレカの特徴
- 利用金額に応じてbitFlyerのアカウントにビットコインが貯まる
- 貯めたビットコインはbitFlyerで売却することができる
- 獲得したビットコインに有効期限はない
- 非接触決済サービス(Apple Pay、QUIPayなど)にも対応
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クレジットカードの利用で獲得したビットコインは値動きによって価値が変動するため、通常のポイントとは違った仮想通貨ならではの楽しみ方ができます。
まとめ
「bitFlyer Lightning」は仮想通貨取引の国内大手で、高い知名度を誇るbitFlyerが提供している本格派向けの取引所です。現物取引だけでは難しかった多彩な投資方法が可能になるので、既存の仮想通貨取引環境で物足りないと感じる人は、ぜひ一度体感してみてください。