Visaカードの締め日を一覧で紹介!締め日と引き落とし日の仕組みをわかりやすく解説

Visaカードを計画的に利用するためには、締め日と引き落とし日を知っておく必要があります。

しかし、毎月の引き落とし日は覚えているものの、締め日の方は正確に把握していないという方も少なくないでしょう。締め日を把握していないと、引き落としの金額が予想外に多くなり、慌ててしまうというケースもあります。

この記事では、代表的なVisaカードの締め日を一覧で紹介し、締め日と引き落とし日の仕組みをわかりやすく解説します。

  1. 代表的なVisaカードの締め日・支払い日の一覧表
  2. 【職業別】Visaカードの締め日の選び方
    1. 会社員は支払い日が給料日後のカードを選ぶ
    2. フリーランスは月末締めのカードが管理しやすい
    3. クレジットカードを複数枚持つ場合
  3. 締め日とは?決済日、支払い日との違い
    1. 締め日
    2. 決済日
    3. 支払い日
    4. 締め日の何時に締め切られる?
  4. Visaカードの締め日から支払いまでの流れ
    1. 三井住友Visaは支払い日を変更できる
    2. タッチ決済利用時の締め日・引き落とし日は?
    3. ETC利用料金の締め日
  5. Visaカードの締め日の注意点
    1. 締め日近くの利用分の支払いタイミング
    2. 締め日は原則変更できない
    3. 締め日・支払い日が土日・祝の場合
    4. 締め日、支払い日はカード会社ごとに異なる
  6. 締め日から支払い日までの準備
    1. 利用明細を確認しておく
    2. 口座の残高を確認しておく
  7. 支払い日に引き落としができなかった場合
    1. 再引き落とし日を確認しておく
    2. 支払いの遅延・延滞はリスクが大きい
  8. Visaカードの支払いについて相談したい
    1. リボ払いや分割払いに変更して支払いの負担を軽減する
  9. Visaカードは収入のタイミングに合わせた締め日、支払い日で選ぼう

代表的なVisaカードの締め日・支払い日の一覧表

Visaカードの締め日と支払い日は、カードの発行会社によって異なります。たとえば、日本国内におけるVisaのプロパーカードともいえる三井住友Visaカードの締め日、支払い日は次のとおりです。

Visaカードの締め日、支払い日
  • 毎月15日締め、翌月10日支払い
  • または、毎月末締め、翌月26日支払い

ここでは、日本国内で発行されている、代表的なVisaカードの締め日、支払い日を紹介します。

■Visaカードの締め日・支払い日

クレジットカード会社 締め日 支払い日
三井住友カード 毎月15日、または末日 翌月10日、または26日
楽天カード 毎月末日 翌月27日
KIPSクレジットカード 毎月15日(UCは毎月10日) 翌月10日(UCは翌月5日)
京葉銀Visaカード 毎月15日、または末日 翌月10日、または26日
しんきんカード 毎月15日 翌月10日
セゾンカード 毎月10日 翌月4日
MUFGカード 毎月15日 翌月10日
オールインワン
ベーシックカード
毎月15日 翌月10日
みずほマイレージ
クラブカード
毎月10日 翌月5日
JP BANK カード 毎月末日 翌月26日
横浜バンクカード 毎月15日 翌月10日
ゴールドポイント
カード・プラス
毎月末日 翌月27日
りそなカード 毎月15日、または末日 翌月8日、10日、13日、
または26日、28日
あきぎんVisaカード 毎月15日 翌月10日
JAL Visaカード 毎月15日 翌月10日
JAカード 毎月5日 当月27日
dカード 毎月15日 翌月10日
PayPayカード 毎月末日 翌月27日
TS CUBIC CARD 毎月5日、または20日 翌月2日、または17日
東邦Alwaysカード 毎月15日 翌月10日

カードによって締め日と支払い日は異なりますが、毎月15日締め、翌月10日支払いというカードが多くなっています。

【職業別】Visaカードの締め日の選び方

Visaカードの締め日、支払い日はカードによって固定されており、会員の都合で変えることはできません。

ですので、給料日などに合わせて、自分に合った締め日、支払い日のVisaカードを選ぶと便利です。

ここでは、職業別にVisaカードの締め日の選び方を解説します。

会社員は支払い日が給料日後のカードを選ぶ

給料日が固定されている会社員の場合、支払い日が給料日の直後に設定されているVisaカードを選ぶのがおすすめです。

引き落とし日が給料日の直後であれば、支払い忘れや残高不足を予防できます。支払い日に引き落としができなかった場合、遅延損害金の発生や、信用情報への悪影響などのリスクにもつながります。

給与の受け取り口座をクレジットカードの利用代金の引き落とし口座に指定しておけば、さらに便利です。

フリーランスは月末締めのカードが管理しやすい

フリーランスや個人事業主で、経費決済に法人カードを利用している場合、月末締めのVisaカードが管理しやすくおすすめです。

たとえば、10日締めや15日締めの場合、1ヵ月の法人カードの利用分が2ヶ月分の支払いに分かれるため、利用明細を手動で仕分けする必要があります。

月末締めのVisaカードを選べば、1ヵ月分の利用明細から当月の経費を処理できますので、経理の手間を大幅に軽減できます。

クレジットカードを複数枚持つ場合

Visaカードを複数枚持つ場合の締め日、支払い日の選び方は、収入の形態によって2パターンが考えられます。

■収入形態による締め日・支払い日の選び方

給料日が
月に1回
引き落とし日の近い複数枚のカードを選ぶ
月に2回以上
収入が入る
引き落とし日を分散して1度の支払いの負担を軽減する

サラリーマンの方など、収入が月に1度と固定されている場合、支払い忘れや残高不足を防ぐために、引き落とし日の近い複数枚のカードを選ぶのがおすすめです。

対して、副業収入のある方など、月に2回以上収入が入る方の場合、それぞれの収入が発生する日の直後に引き落とし日を分散することで、支払い1度当たりの負担を軽減できます。

締め日とは?決済日、支払い日との違い

締め日とは?決済日、支払い日との違い

Visaカードの支払いに関する日付として、締め日のほかに決済日、支払い日(引き落とし日)があります。

締め日と決済日、支払い日を混同してしまうと、毎月の支払い金額の想定が崩れてしまうなど、クレジットカードを計画的に利用することができません。

ここでは、締め日と決済日、支払い日の違いをそれぞれ解説します。

締め日

締め日とは、クレジットカードの利用分の集計日を指します。

たとえば、毎月15日締めのクレジットカードをお使いの場合、前月16日~当月15日までの利用分が集計され、設定された支払い日に利用分が引き落とされます。

締め日から約10日前後で請求額が確定され、請求額が通知される場合が多いです。

決済日

決済日とは、クレジットカードを店舗やインターネットショッピングで利用した日を指します。

基本的には、決済日が当月の締め日より前の場合には翌月の引き落とし日に支払い、決済日が締め日以降の場合には翌々月の引き落とし日に支払いとなります。

ただし、利用した店舗やサービスによっては、実際の決済日よりも遅れてクレジットカード会社に利用データが届く場合がありますので、注意が必要です。

支払い日

支払い日とは、引き落とし日とも呼ばれ、クレジットカードの利用分が登録口座から引き落とされる日を指します。

支払い日当日の口座残高が請求金額に満たない場合、利用代金を引き落とせませんので、クレジットカードの利用が一時停止されてしまうなどの不具合が発生します。

引き落とし日の前には、口座に請求額以上の残高があるかを確認しておくようにしましょう。

締め日の何時に締め切られる?

当月のクレジットカード利用分が集計されるのは、締め日の23時59分までの利用分です。

ですので、締め日の翌日に日付が変わって以降の利用分は、翌月の締め日に集計されます。

ただし、クレジットカードの利用データがクレジットカード会社に届くまでには時間がかかるため、締め時間の直前に利用した分がすべて当月の利用分として集計されるとは限りません。

Visaカードの締め日から支払いまでの流れ

Visaカードの締め日から支払い日までの流れは、大きく分けて次のようになります。

Visaカードの締め日から支払いまでの流れ
  1. クレジットカードを利用する
  2. 締め日までの利用分が集計される
  3. 当月の請求額が確定される
  4. 支払い日に請求額が引き落としされる

締め日と支払い日の例から、さまざまな利用分の締め日の扱いについて解説します。

ここでは、毎月15日締め、翌月10日支払いのVisaカードを例に、締め日と支払い日の関係を解説します。

例として、Visaカードの3月から4月までの利用分を次のように仮定しましょう。

締め日と支払い日の例
  • 3月5日:5万円利用
  • 3月9日:3万円利用
  • 3月19日:2万円利用
  • 4月10日:4万円利用

Visaカードでは、毎月の締め日までの利用分が集計され、支払い日に利用分が引き落とされます。

ですので、2月16日から3月15日までの利用分である合計8万円が4月10日請求分、3月16日から4月15日までの利用分である合計6万円が5月10日請求分として集計されます。

三井住友Visaは支払い日を変更できる

クレジットカードの締め日、支払い日はクレジットカード会社によって原則固定されていますが、三井住友Visaカードなら締め日、支払い日を変更することができます。

三井住友Visaの支払い日
  • 毎月15日締め、翌月10日支払い
  • 毎月末締め、翌月26日支払い

締め日、支払い日の変更はWebで手続き可能となっており、新しい締め日、支払い日が適用されるまでの期間は次のとおりです。

お支払い日を
10日から26日に
変更する場合
・当月1日にお申し込みで、翌月より適用
・当月2日以降にお申し込みで、翌々月より適用
お支払い日を
26日から10日に
変更する場合
・当月15日までにお申し込みで、翌々月より適用
・当月16日以降にお申し込みで、3ヵ月後より適用

変更手続きが反映されるまでには時間がかかりますので、残高不足等に注意しておきましょう。

タッチ決済利用時の締め日・引き落とし日は?

Apple PayやVisaのタッチ決済、iDでのタッチ決済の利用分の締め日、引き落とし日は、利用中のクレジットカードの締め日、引き落とし日と同様です。

たとえば、毎月15日締め、翌月10日引き落としのクレジットカードの場合、タッチ決済の利用分も同様に毎月15日締め、翌月10日引き落としとなります。

ETC利用料金の締め日

ETCカードの利用分の締め日、引き落とし日も同様に、通常のクレジットカードの締め日、引き落とし日と同じです。

ただし、ETCカード利用分の決済情報がカード会社に届くまでに日数がかかる場合があるため、ETCカードの決済日と利用明細に反映される日付に違いが生じることがあります。

この場合、ETCカードの決済日が締め日より以前でも、請求額確定日までにデータが届かなかった場合、翌月の締め日に合算して集計されます。

Visaカードの締め日の注意点

Visaカードの締め日、支払い日については、次のような点に注意が必要です。

ここでは、注意が必要な点について具体的に解説します。

締め日近くの利用分の支払いタイミング

締め日直前に利用した分の支払いのタイミングが、翌月ではなく、翌々月になる場合もありますので注意が必要です。

クレジットカードの決済情報がカード会社に届くまでには、数日かかる場合があります。ですので、利用先によっては、締め日直前の決済情報の反映が当月の請求額確定までに間に合わず、翌月の締め日に合算されて集計されるケースがあります。

また、決済日の日付と利用明細に反映される日付に違いが生じる場合もありますので、クレジットカードの利用明細に基づいて家計簿をつけている場合などには注意しておきましょう。

締め日は原則変更できない

クレジットカードの締め日、支払い日は原則としてクレジットカード会社によって固定されており、会員の都合で変更することはできません。

ですので、スムーズに支払いをするためには、給料日との支払い日の兼ね合いがよいクレジットカードを選ぶのがおすすめです。また、転職して給料日が変更になった場合、給料日に合わせてカードを変えるのもよいでしょう。

ただし、三井住友Visaカードなら、毎月26日もしくは10日に支払い日を変更できます。

締め日・支払い日が土日・祝の場合

クレジットカードの締め日は、土日、祝日の場合でも変更なく、締め日の23時59分までの利用分が集計されます。

ただし、引き落とし日が土日、祝日の場合、クレジットカード会社によっても異なりますが、一般的には翌営業日に引き落としが実行されます。

たとえば、三井住友Visaカードの場合、引き落とし日である毎月10日もしくは26日が土日、祝日の場合、翌営業日の引き落としです。

締め日、支払い日はカード会社ごとに異なる

締め日、支払い日はクレジットカード会社によって異なるため、自分のライフスタイルに合った締め日、支払い日のVisaカードを選ぶ必要があります。

また、クレジットカードを複数枚持つ場合、支払い日が同じカードを選ぶなどの工夫をしておくと便利です。

ただし、Visaカードは、クレジットカード会社によって、締め日、支払い日だけではなく、ポイント特典や付帯サービスも異なります。総合的に判断して、自分に合ったカードを選ぶようにしましょう。

締め日から支払い日までの準備

締め日から支払い日までの間に、当月の請求額が確定され、通知されます。

ここでは、締め日から支払い日までの準備について解説します。

利用明細を確認しておく

当月の請求額が確定され、通知されたら、会員サイトなどから利用明細を確認しておくようにしておきましょう。

利用明細を確認する癖をつけることで、家計の節約を意識できるだけでなく、万が一不正利用された際に、身に覚えのない利用明細にいち早く気づけます。

近年では、Web明細が主流ですので、郵送を待たずにWeb上で明細を確認できる点も便利です。

口座の残高を確認しておく

引き落とし日の前日までに、引き落とし口座に支払いに十分な残高があるかを確認しておきましょう。

引き落とし日当日の入金の期限はクレジットカード会社、引き落とし口座のある金融機関によって異なります。たとえば、三井住友Visaカード引き落としのための口座への入金期限は次のとおりです。

三井住友Visaカードの入金期限

三井住友銀行・みずほ銀行 お支払日当日の18時まで
ゆうちょ銀行 お支払日当日の21時まで
その他の金融機関 金融機関によって異なる

ただし、クレジットカード会社によっては、当日の入金では引き落としに間に合わないケースもありますので、前日までに入金しておくようにしましょう。

支払い日に引き落としができなかった場合

Visaカードの支払い日に残高不足などで引き落としができなかった場合、カードの利用停止や信用情報機関への記録などのデメリットがあります。

また、再引き落とし日などの扱いもクレジットカード会社によって異なりますので、お使いのクレジットカード会社に合わせて対応しなければなりません。

ここでは、Visaカードの支払い日に引き落としができなかった場合の対応方法や、リスクについて解説します。

再引き落とし日を確認しておく

支払い日に引き落としができなかった場合、クレジットカード会社によっては支払い日から数日以内に再引き落としされる場合があります。

三井住友Visaカードの場合、支払い日を過ぎて口座に入金した場合、支払い日の2から6営業日後に会員サイト「Vpass」または電話で支払い状況を確認できます。

また、支払い日に残高不足となることが事前にわかっている場合、「あとからリボ」や「あとから分割」などを活用して、支払い金額を調整するのも1つの方法です。

支払いの遅延・延滞はリスクが大きい

支払いの遅延や延滞を繰り返してしまうと、次のようなリスクの発生が考えられます。

ここでは、それぞれのリスクについて詳しく解説します。

信用情報に傷がついてしまう

支払いの遅延、延滞で最も大きなリスクとなるのが、信用情報に傷がついてしまう点です。

クレジットカードの利用状況は信用情報機関に記録されており、支払いの遅延や延滞についても記録が残ります。クレジットカードの審査を受ける際に信用情報が参照されますので、支払いの遅延や延滞を繰り返し、信用情報機関に記録が残っている場合、新規クレジットカード作成時の審査落ちの原因になります。

クレジットカードを一時的に停止される

支払い日に引き落としができなかった場合、支払いが確認されるまでの期間、クレジットカードが一時的に利用停止となります。

再引き落としの予定や、支払い確認までの期間はクレジットカード会社によって異なります。一般的には、再引き落としなどで支払いが確認できた日の翌日以降からクレジットカードの利用が可能です。

クレジットカードが利用停止になると、店舗やインターネットショッピングで決済ができないだけではなく、サブスクリプションサービスの支払い日に利用が停止されている場合には、サブスクリプションサービスの利用も停止されるといった二次被害も考えられます。

また、繰り返し支払いの遅延や延滞が発生している場合、一時的な利用停止ではなく、クレジットカードの強制解約となるケースもあります。

遅延損害金が発生する

支払い日に引き落としができなかった場合、支払いが完了するまでの日数に応じた遅延損害金が発生します。

遅延損害金の計算方法は次のとおりです。

  • 損害遅延金=元金×利率÷365日×支払期日後経過日数

遅延損害金の利率はクレジットカード会社によって異なりますが、三井住友Visaカードの場合は年14.6%に設定されています。

例として、10万円の支払いを7日間遅延した場合の遅延損害金を計算してみましょう。

  • 10万円(元金)×14.6%(利率)÷365日×7日(支払期日後経過日数)=280円

上記のとおり、元金10万円の返済に合わせて、発生した遅延損害金280円も支払う必要があります。

Visaカードの支払いについて相談したい

Visaカードの支払い日に間に合わなかった場合、事前にコールセンターに連絡して支払いについての相談を行うのも1つの方法です。

三井住友Visaカードの問い合わせ先は次のとおりです。

また、支払い日までに取れる対策についても併せて解説します。

リボ払いや分割払いに変更して支払いの負担を軽減する

予定よりも使い過ぎてしまった場合や、一時的に収入が減少した場合などで、支払い日に口座残高が足りないことが確定している場合、あとからリボやあとから分割を利用して、支払い金額を調整するのも1つの方法です。

三井住友Visaカードでは、1回払いや2回払い、ボーナス払いで購入した利用分を、Webでの手続きであとからリボ、あとから分割に変更できます。

あとからリボ、あとから分割には、変更期限がありますので、口座残高が足りない可能性がある月には早めに対応しておくようにしましょう。

Visaカードは収入のタイミングに合わせた締め日、支払い日で選ぼう

Visaカードの締め日、支払い日はクレジットカード会社によって異なり、原則、カード会員の都合で変更することはできません。

支払い日に引き落としができなかった場合、カードの利用停止や遅延損害金の請求、信用情報に傷がつくなどのリスクが発生します。給料日の直後に支払い日が来るクレジットカードを選ぶなど、収入のタイミングに合わせた締め日、支払い日を考えてクレジットカードを選ぶのも1つの方法です。

複数枚のクレジットカードを持つ場合にも、締め日、支払い日を意識しておくようにしましょう。